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Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2.0)
B66717-02
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25 データベース・ツールの使用

この章では、JDeveloperでデータベースの操作と管理に使用できる各種ツールの概要を説明します。

この章では、次の項目について説明します。

25.1 データベース・ナビゲータの使用

データベース・ナビゲータでは、オンライン・データベースの詳細な編集環境が提供されます。ナビゲータを使用して、データベース・オブジェクトを作成、更新および削除できます。

データベース・ナビゲータは、次のツールと統合されています。

さらに、データベース接続からデータベース・ダイアグラムへデータベース・オブジェクトをドラッグして、次の操作を行うこともできます。

データベース・モデリングの詳細は、第23.5項「データベース・ダイアグラム」を参照してください。

データベース・ナビゲータを最初に開くと、開いているその他のナビゲータとともに、ドッキングされた形で表示されます。デフォルトのドッキング位置は左上隅で、JDeveloperのメインの作業領域に隣接しています。複数のナビゲータが開いている場合、各ナビゲータは名前を示すタブとともに表示されます。

データベース・ナビゲータでノードを右クリックすると、コマンドのポップアップ・メニューが表示されます。使用可能なメニュー・コマンドは、選択しているノードによって異なります。ノードは、デフォルト・エディタで開くか、コンテキスト・メニューを使用して、そのノード・タイプに共通する他のエディタで開くことができます。

表25-1 データベース・ナビゲータのツールバー・アイコン

アイコン 名前 機能
接続の作成

接続の作成

データベース接続の作成ウィザードを開いて、データベースへの接続を作成するための詳細を入力する場合にクリックします。

リフレッシュ

リフレッシュ

ナビゲータの表示を接続の内容と同期化する場合にクリックします。

フィルタ

フィルタの適用

特定の接続について表示するオブジェクトをフィルタリングする場合にクリックします。このアイコンを有効にするには、ナビゲータで接続内のノードを選択し、接続が確立されるまで待機します。


データベース・ナビゲータのコンテキスト・メニューから、様々なタスクを実行できます。「IDE接続」ノード(グローバルに定義される接続の場合)か、アプリケーション名のノード(ローカルなスコープの接続で、アプリケーション内でのみ使用できる接続の場合)を右クリックし、適切なメニューを選択して次のような操作を実行します。

データベース接続のノードから、次の操作を実行できます。

データベース・オブジェクトのタイプ別ノード(「表」、「索引」、「プロシージャ」など)から、またはデータベース・オブジェクトのノード(個々の表や特定のビュー)から使用できる追加のオプションもあります。使用可能なオプションは選択したノードによって異なります。

25.2 「構造」ウィンドウの使用

「構造」ウィンドウのデータベース・ビューには、「データベース・ナビゲータ」で選択したデータベース・オブジェクトの詳細、または「アプリケーション・ナビゲータ」で選択したオフライン・データベース・オブジェクトの詳細が表示されます。

「データベース・ナビゲータ」のデータベース接続で表などのデータベース・オブジェクトを選択する、または「アプリケーション・ナビゲータ」のオフライン・データベースで表などのオフライン・データベース・オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトのノードが「構造」ウィンドウに表示されます。ノードを展開すると、データベース・オブジェクトを構成するサブ・オブジェクトの詳細を表示できます。表の場合、列、制約、索引などのサブ・オブジェクトがこれに該当します。

表25-2 「SQLワークシート」ツールバーのアイコン

アイコン 名前 機能
「リフレッシュ」ボタン

リフレッシュ

「構造」ウィンドウの内容をリフレッシュする場合にクリックします。JDeveloper以外、たとえばSQL*Plusを使用してデータベース・オブジェクトを変更した場合や、「構造」ウィンドウに現在のオブジェクトの状態が反映されることを確認する場合に、この操作が必要になることがあります。


「構造」ウィンドウのデータベース・ビューから、次の操作を実行できます。

25.3 データベース・レポート・ナビゲータの使用

データベース・レポート・ナビゲータを使用すると、データベースとそのオブジェクトに関するレポートを表示できます。

独自のユーザー定義レポートを作成することもできます。

事前定義済のレポートを開くには、「データ・ディクショナリ・レポート」を展開して、目的のレポートにナビゲートします。レポート名をダブルクリックすると、レポートが実行されます。「レポート結果」ウィンドウ内にレポートが開かれる前に、次のダイアログが表示される場合があります。

独自のレポートを作成した場合は、「ユーザー定義レポート」ノードの下にあるフォルダおよびサブフォルダに格納できます。

レポートによっては実行にかなりの時間がかかる場合があります。実行時間は、含まれるオブジェクトの数と複雑性、およびデータベースへのネットワーク接続の速度に影響されます。

「データ・ディクショナリ・レポート」ノードからは、次の操作が可能です。

ユーザー定義レポートとは、JDeveloperユーザーにより作成されたレポートです。

ユーザー定義レポートに関する情報(レポートが格納されているフォルダなど)は、ユーザー固有の情報ディレクトリにUserReports.xmlとして保存されます。

「ユーザー定義レポート」ノードからは、次の操作を実行できます。

「共有レポート」ノードは、「プリファレンス」ダイアログで共有レポートを初めて定義した後に表示されます。

データベース・レポートの作成と共有については、第26.8項「データベース・レポートの操作」を参照してください。

25.4 「データベース・オブジェクトの検索」ウィンドウの使用

「データベース・オブジェクトの検索」ウィンドウを使用すると、稼働中のデータベース内のデータベース・オブジェクトに対する検索と操作を実行できます。

「データベース・オブジェクトの検索」ウィンドウは、SQLワークシートやデータベース・オブジェクト・ビューアなどのオンライン・データベース機能と完全に統合されています。

「データベース・オブジェクトの検索」ウィンドウの使用中には、次の機能を利用できます。

表25-3 「データベース・オブジェクトの検索」のツールバー

名前 機能

接続

ドロップダウン・リストから、検索する対象のデータベース接続を選択します。あらかじめデータベースに接続されている必要があります。

名前

検索語を入力します。ワイルドカード%を使用すると、一致する多数のオブジェクトが返されます。

タイプ

データベース・オブジェクトのタイプを選択して、検索の対象を制限します。デフォルトは、ALL OBJECTSです。

使用方法

(特定タイプのオブジェクトのみ)オブジェクトの使用方法、たとえば「すべて」を選択します。

参照

クリックすると検索結果が表示されます。検索の結果は、パネル内に表示されます。オブジェクトをダブルクリックすると、そのオブジェクトが適切なエディタで開かれます。


「データベース・オブジェクトの検索」ウィンドウからは、次の操作を実行できます。

25.5 SQLワークシートの使用

SQL文、PL/SQL文、およびSQL*Plus文を入力および実行する場合に使用します。表の作成、データの挿入、トリガーの作成と編集、表からのデータの選択、表から選択したデータのファイルへの保存など、ワークシートに関連付けられたデータベース接続によって処理可能なすべてのアクションを指定できます。

「SQL文」領域にSQL文を入力し、ツールバーのボタンを使用してアクションを実行します。

表25-4で、SQLワークシートのSQL文領域の上にあるツールバーのアイコンとフィールドについて説明します。

表25-4 「SQLワークシート」ツールバーのアイコン

アイコン 名前 機能
文の実行

文の実行([Ctrl]+[Enter])

SQL文の領域でマウス・ポインタが置かれている文を実行する場合にクリックします。SQL文には、VARCHAR2型のバインド変数および置換変数を含めることができます。必要に応じて、VARCHAR2NUMBERに自動変換されます。変数値を使用する場合は、値を入力するためのウィンドウが表示されます。

スクリプトの実行

スクリプトの実行([F5])

SQL文の領域にあるすべての文を実行する場合にクリックします。SQL文には、VARCHAR2型のバインド変数および置換変数を含めることができます。必要に応じて、VARCHAR2NUMBERに自動変換されます。変数値を使用する場合は、値を入力するためのウィンドウが表示されます。

自動トレース

自動トレース([F6])

文のトレース情報を生成する場合にクリックします。トレース情報を表示するには、「自動トレース」タブをクリックします。

実行計画

実行計画([F10])

文の実行計画を生成する場合にクリックします。内部的にEXPLAIN PLAN文が生成されます。トレース情報は「実行計画の結果」ウィンドウに表示されます。

コミット

コミット([F11])

変更をデータベースに書き込む際にクリックします。これをクリックするとトランザクションが終了し、「結果」タブおよび「スクリプト出力」タブの出力がクリアされます。

ロールバック

ロールバック([F12])

変更をデータベースに書き込まずに破棄する場合にクリックします。これをクリックするとトランザクションが終了し、「結果」タブおよび「スクリプト出力」タブの出力がクリアされます。

非共有SQLワークシート

非共有SQLワークシート([Ctrl]+[Shift]+[N])

別の接続で新しい非共有SQLワークシートを開く場合にクリックします。

大文字、小文字、語頭大文字の切替え

大文字/小文字/INITCAP([Ctrl]+引用符)

選択したテキストの大文字、小文字、語頭大文字を切り替えます。

クリア

クリア([Ctrl]+[D])

「Enter SQL Statement」領域にある1つまたは複数の文を削除する場合にクリックします。

取消

取消

(スクリプトの実行中にのみ表示されます)スクリプトの実行を停止する場合にクリックします。

実行に要する時間

(文またはスクリプトの実行後にのみ表示されます)文またはスクリプトの実行に要した時間を表示します。これを実行計画で使用すると、役に立つチューニング情報が得られます。

DB接続

他のデータベース接続を選択する場合に使用します。


「結果」領域には、次のタブがあります。

SQLワークシートでは、SQLコードのコード・インサイトを使用できます。単語を入力すると、有効なコードのドロップダウン・メニューが表示されます。次に例を示します。

SQLワークシート用にコード・インサイトを設定するには、次のようにします。

  1. 「ツール」→「プリファレンス」→「コード・エディタ」→「コード・インサイト」を選択します。

  2. 「コード・インサイト」ページで、フォント・サイズとフォント・タイプ、および構文補完インサイトとパラメータ・インサイトのタイミングを調整します。

  3. 「OK」をクリックします。変更内容は、次回にエディタを使用するときに有効になります。

SQLワークシートを開くには、次のようにします。

  1. 「表示」→「データベース」→「データベース・ナビゲータ」を選択します。

  2. 「IDE接続」または「アプリケーション接続」を展開します。

  3. ナビゲータで接続を右クリックして「SQLワークシートを開く」を選択します。

    または、JDeveloperツールバーで「SQLワークシート」ボタンをクリックします。

    詳細は、[F1]を押すか、SQLワークシート内で「ヘルプ」をクリックしてください。

またはメイン・ツールバーで、「接続の選択」ダイアログからデータベース接続をクリックして選択します。

表名とビュー名をドラッグ・アンド・ドロップし、クエリー・ビルダーを使用して列などの要素をグラフィカルに指定すると、SELECT文を作成できます。クエリー・ビルダー内で文を実行すると結果を表示でき、クエリー・ビルダーを閉じると生成されたSELECT文がSQLワークシートに挿入されます。

クエリー・ビルダーを使用するには、次のようにします。

  1. SQLワークシートを開きます。

  2. 右クリックして「クエリー・ビルダー」を選択します。詳細は、[F1]を押すか、「クエリー・ビルダー」で「ヘルプ」をクリックしてください。

  3. 必要なスキーマを選択し、問合せのベースにする表をダイアログのメイン・ペインまでドラッグします。クエリー・ビルダーがデータベースに接続し、表に関する情報をロードするまで数秒間の遅延があります。

  4. ダイアログが表示されたら、クエリーに使用する列を選択します。

  5. WHERE句を追加するには、「WHERE句を作成」タブをクリックし、句の値を入力します。

  6. 「SQLの表示」タブで、問合せを構成するSQLを確認します。

  7. 問合せの結果を確認するには、「結果を表示」タブを選択し、「実行結果」をクリックします。

  8. 「クエリー・ビルダー」ダイアログで「適用」を押すとダイアログが閉じ、問合せがSQLワークシートに挿入されます。

SQL文を実行するには、次のようにします。

  1. ワークシートの上部ペインに、SQL文を入力します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • [Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押します。

    • ツールバーの「文を実行」ボタンをクリックします。

    • 右クリックして、コンテキスト・メニューから「SQL文の実行」を選択します。

  3. 文によって返されたデータを下部ペインで確認します。

詳細は、『Oracle Database SQLJ開発者ガイド』でSQLワークシートの使用に関する項を参照してください。

25.5.1 実行計画の使用

実行計画は、文を実行するために行われる一連の操作です。SQLワークシートを使用すると、SQL SELECTUPDATEINSERTDELETEの各文に対してOracleオプティマイザで選択された実行計画をインスペクトできます。ビュー定義の問合せ部分について、SQLコードの実行計画を表示することもできます。

実行計画には、行ソース・ツリー(文を構成する操作の階層)が表示されます。各操作について、次の情報が表示されます。

  • 文によって参照される表の順序

  • 文で言及される各表へのアクセス方法

  • 文の結合操作の影響を受ける表の結合方法

  • フィルタ、ソートまたは集計などのデータ操作

行ソース・ツリーの他に、計画表には、選択した操作に関連する次の情報が表示されます。

  • 最適化。各操作のコストとカーディナリティについて。

  • パーティション化。アクセスされたパーティションのセットなど。

  • パラレル実行。結合入力の配分方法など。

詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』で実行計画の使用に関する項を参照してください。

SQL問合せのチューニングに使用できる情報源として、文またはスクリプトを実行したときSQLワークシートのツールバーに表示される経過時間も利用できます。

SQL文の実行計画を表示するには、次のようにします。

  1. 必要な場合には、SQLワークシートを開きます。

  2. ワークシートの上部ペインに、SQL文を入力します。

  3. 次のいずれか1つを実行します。

    • ツールバーの「実行計画」ボタンをクリックします。

    • 右クリックしてコンテキスト・メニューを開き、「EXPLAIN PLANの実行」を選択します。

    「実行計画」タブに、SQL文の実行計画情報が表示されます。

25.5.2 SQLワークシート履歴から文を再実行する方法

SQLワークシートを使用してセッションで実行した文は、履歴リストに保存されます。履歴から過去のSQL文を取得して再実行したり、実行計画を表示できます。

SQLワークシート履歴から文を再実行するには、次のようにします。

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • 「履歴の表示」ダイアログ・ボタンをクリックします。

    • SQLワークシートを右クリックしてコンテキスト・メニューを開き、「履歴」を選択します。

    以前に入力した文のリストを示すダイアログが表示されます。

  2. ダイアログから目的の文を選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

ワークシートの上部ペインに、文が表示されます。

25.6 「SQL履歴」ウィンドウの使用

「SQL履歴」ウィンドウを使用すると、SQLワークシートとのセッションで以前に実行した文を再利用できます。

このウィンドウには以前に実行したSQL文およびスクリプトがリストされます。1つ以上の文を選択して、SQLワークシートに現在ある文と置き換えるか、またはSQLワークシートに現在ある文に追加できます。

「SQL履歴」ウィンドウの使用中には、次の機能を利用できます。

表25-5 「SQL履歴」のツールバー・アイコン

アイコン 名前 機能
追加

追加

SQLワークシートに現在ある文に、選択した1つ以上の文を追加する場合にクリックします。また、選択した文は、「SQL履歴」ウィンドウからSQLワークシートの任意の場所にドラッグ・アンド・ドロップすることによって追加することもできます。

置換

置換

SQLワークシートに現在ある文を、選択した1つ以上の文に置き換える場合にクリックします。

履歴の消去

履歴の消去

SQL履歴から文をすべて削除する場合にクリックします。

フィルタ

フィルタ

「SQL履歴」ウィンドウに表示されているSQL文にフィルタを適用する場合に使用します。テキスト・ボックスに文字列を入力し、「フィルタ」をクリックします。その文字列を含むSQL文のみがリストされます。フィルタを削除する場合は、フィールド内の文字列を削除し、再度「フィルタ」をクリックします。


25.7 「スニペット」ウィンドウの使用

スニペットとは、SQLファンクション、オプティマイザ・ヒント、様々なPL/SQLプログラミング技法などが含まれる部分的なコードです。スニペットは、構文のみの場合や、例が含まれる場合もあります。「Snippet」ウィンドウはSQLワークシートと統合されており、PL/SQLファンクションやプロシージャを作成または編集するときに表示されます。

「スニペット」ウィンドウでは、スニペットがカテゴリ(Aggregate FunctionsやCharacter Functionsなど)にまとめられてドロップダウン・リストに表示されます。新しく作成したSnippetは、既存のカテゴリまたは新しいカテゴリに追加できます。Snippetの簡単な説明を表示するには、ファンクション名の上にマウス・ポインタを置きます。

SQLワークシートやPL/SQLファンクションまたはプロシージャのコードにSnippetを挿入するには、「Snippet」ウィンドウからSnippetをドラッグして、コード内の任意の場所でドロップします。次に、そのSQLファンクションが現行のコンテキストで有効になるように、構文を編集します。

たとえば、SELECTと入力し、「文字関数」グループからCONCAT(char1, char2)をドラッグできます。次に、CONCAT関数の構文を編集し、次の例のように残りを入力します。

SELECT CONCAT(title, ' is a book in the library.') FROM books; 

表25-6 「スニペット」ウィンドウのツールバー・アイコン

アイコン 名前 機能
スニペットの追加

スニペットの追加

「Snippetの保存」ダイアログを開き、新しいSnippetを作成して、そのSnippetを既存のグループまたは新しいグループに保存する場合にクリックします。

ユーザー・スニペットの編集

ユーザー・スニペットの編集

「スニペットの編集」ダイアログを開いて、ユーザー・スニペットのリストを表示する場合にクリックします。このダイアログでは、Snippetの作成、編集、および削除を行えます。


「スニペット」ウィンドウから、次のことを実行できます。

25.8 データベース・オブジェクト・ビューアの使用

データベース・オブジェクト・ビューアを使用すると、データベース内のオブジェクトの構造およびコンテンツを管理できます。使用できるタブは、表示しているオブジェクトのタイプによって異なります。

任意のセルの値を編集するには、該当するセルをダブルクリックして選択し、「...」をクリックして「値の編集」ダイアログを開きます。

オブジェクトに関する情報は、次のタブに表示されます。

25.8.1 データベース・オブジェクト・ビューアのタブのツールバー

ツールバー上の実際のボタンは、タブによって異なります。

表25-7 データベース・オブジェクト・ビューアのタブのツールバー・アイコン

アイコン 名前 機能
ビューの固定 ビューの固定解除

「ビューの固定」とビューの固定解除

現在のビューで表ビューアの固定を切り替えるときに使用します。

編集

編集

「表の編集」ダイアログを開く場合にクリックします。

リフレッシュ

リフレッシュ

データをリフレッシュする場合にクリックします。

行の挿入

行の挿入

フォーカスがある行の下に新しい空白行を挿入する場合にクリックします。

選択した行の削除

選択した行の削除

データで選択した行を削除する場合にクリックします。

コミット

コミット

データベースに加えた変更をコミットする場合にクリックします。変更内容はデータ・エディタのログ・ウィンドウに記録されます。一意制約違反などのエラーがある場合、コミットは失敗します。

ロールバック

ロールバック

すでに加えたデータベース変更をロールバックする場合にクリックします。データ・エディタのログ・ウィンドウに、ロールバックが成功したかどうかが表示されます。

ソート

「ソート」ダイアログを開いてソート列およびソート順を指定する場合にクリックします。

フィルタ

表示するレコードの最大数を入力します(例: DEPARTMENT_ID>20)。

アクション

表に対する一般的なアクションを実行する場合にクリックします。


25.9 SQL*Plusの使用

SQL*Plusは対話型のバッチ問合せツールです。任意のOracleサーバーまたはクライアントをインストールすると、一緒にインストールされます。SQL*Plusでは、コマンドライン・ユーザー・インタフェースを使用できます。JDeveloper内からSQL*Plusを起動できます。詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

SQLワークシートはJDeveloperに完全に統合されているので、ほとんどの場合、SQL*PlusよりSQLワークシートの方が推奨されます。SQLワークシートを使用して、SQL、PL/SQL、および一部のSQL*Plus文を入力し実行できます。

SQL*Plusは、パラメータ置換を使用できます。デフォルトのエスケープ文字は「&」であり、したがってコメントに「&」が入っているとエラーが発生します。さらに、スクリプトを実行するSQL*Plusセッションで使用する文字はSET DEFINEを使用してデフォルトから変更できるため、コメント内でパラメータ置換文字が検索されず、警告が発生します。スクリプトでこのエラーが発生した場合には、SET DEFINE OFFを使用してパラメータ置換文字を無視することも、またコメントから除去することもできます。詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』で、SQL*Plusにおけるスクリプトの実行に関する項を参照してください。

JDeveloperからSQL*Plusを起動するには、マシンにSQL*Plusがインストールされている必要があります。SQL*Plusクライアントのインストールの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/database/features/instant-client/index-100365.htmlでOracle Database Instantクライアントに関する情報を参照してください。

SQL*Plusは、次の場所から起動できます。

JDeveloperでSQL*Plus実行可能ファイルをまだ指定していない場合は、SQL*Plusの起動時に指定できます。あるいは、「プリファレンス」ダイアログでSQL*Plusの実行可能ファイルを指定できます。このタスクは1回のみ実行する必要があります。

SQL*Plusの実行可能ファイルを指定するには、次のようにします。

  1. 「ツール」→「プリファレンス」を選択し、「データベース接続」を選択します。

  2. SQL*Plus実行可能ファイルへのパスを指定します。

  3. 「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。これで、「ツール」メニューで「SQL*Plus」項目がアクティブになります。

  4. データベース・ナビゲータでデータベース接続を選択し、「ツール」→「データベース」→「SQL*Plus」を選択します。ステップ2で指定したパスが正しい場合には、SQL*Plusコマンド・ウィンドウが開きます。


注意:

UNIXの場合は、xtermを使用して、SQL*Plusコマンドを実行する端末ウィンドウを作成します。


接続からSQL*Plusを起動するには、次のようにします。

  1. 「表示」→「データベース」→「データベース・ナビゲータ」を選択します。

  2. 接続を右クリックし、「SQL*Plus」を選択します。

SQLファイルからSQL*Plusを起動するには、次のようにします。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、SQLファイルに移動します。

  2. SQLファイルを右クリックし、「SQL*Plusで実行」を選択します。

  3. サブメニューで、使用する接続を選択します。SQL *Plus実行可能ファイルの場所をまだ指定していない場合には、まずその場所を指定するよう求められます。

25.10 「DBMS出力」ウィンドウ

PL/SQL DBMS_OUTPUTパッケージを使用すると、ストアド・プロシージャ、パッケージおよびトリガーからメッセージを送信できます。このパッケージのPUTおよびPUT_LINEプロシージャを使用すると、別のトリガー、プロシージャまたはパッケージで読取り可能なバッファに、情報を配置できます。別のPL/SQLプロシージャまたは無名ブロックでGET_LINEプロシージャをコールすると、バッファ済の情報を参照できます。「DBMS出力」ウィンドウは、このバッファの出力を表示するために使用されます。

「DBMS出力」の新しいタブの追加: データベース接続を指定するように求めるプロンプトが表示され、その後、その接続の「DBMS出力」ペイン内にタブが表示されてSET SERVEROUTPUT設定がオンになり、出力がそのタブに表示されるようになります。(接続の出力の表示を停止するには、タブを閉じます。)

表25-8 「DBMS出力」ウィンドウのツールバー・アイコン

アイコン 名前 機能
DBMS出力の有効化

DBMS出力の有効化

SET SERVEROUTPUT設定のONとOFFを切り替える場合にクリックします。サーバー出力をONに設定すると、DBMS_OUTPUTバッファ内に出力があるかどうかがチェックされ、出力がある場合はこのタブに表示されます。

クリア

クリア

このタブの内容を消去する場合にクリックします。

ファイルの保存

ファイルの保存

「保存」ダイアログを開く場合にクリックします。ここで、このタブの結果を保存するファイル名を入力できます。

印刷

印刷

「印刷」ダイアログを開く場合にクリックします。ここで、このタブの内容を印刷するプリンタを選択できます。


バッファ・サイズ

DBMS_OUTPUTバッファに格納できるデータの量を制限する場合にクリックします(Oracle Database 10.2よりも古いデータベースを使用する場合)。バッファ・サイズの範囲は、1から1000000(100万)の間です。


ポーリング

スライダを動かして、印刷するデータの有無を確認するためにDBMS_OUTPUTバッファをチェックする間隔を秒単位で設定します。ポーリング率の範囲は、1から15の間です。


DB接続の選択

リストから選択して、別のデータベース接続に変更します。


25.11 「OWA出力」ウィンドウ

OWA (Oracle Web Agent)またはMOD_PLSQLは、PL/SQLパッケージおよびストアド・プロシージャから動的なWebページを作成できるApache (Webサーバー)拡張モジュールです。「OWA出力」ウィンドウでは、SQLワークシートで実行されたMOD_PLSQLのアクションのHTML出力を参照できます。

表25-9 「OWA出力」ウィンドウのツールバー・アイコン

アイコン 名前 機能
DBMS出力の有効化

OWA出力の有効化

SET SERVEROUTPUT設定のONとOFFを切り替える場合にクリックします。サーバー出力をONに設定すると、DBMS_OUTPUTバッファ内に出力があるかどうかがチェックされ、出力がある場合はこのタブに表示されます。

クリア

クリア

このタブの内容を消去する場合にクリックします。

ファイルの保存

ファイルの保存

「保存」ダイアログを開く場合にクリックします。ここで、このタブの結果を保存するファイル名を入力できます。

印刷

印刷

「印刷」ダイアログを開く場合にクリックします。ここで、このタブの内容を印刷するプリンタを選択できます。


DB接続の選択

リストから選択して、別のデータベース接続に変更します。