ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 11 セキュリティーガイドライン Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
セキュリティーメッセージをデスクトップログイン画面に配置する方法
標準ユーザーに対してより制限された umask 値を設定する方法
ZFS ファイルシステムは軽量であり、予約された容量およびディスク容量の 制限による暗号化、圧縮、および構成が可能です。
tmpfs ファイルシステムは際限なく増大する可能性があります。サービスの拒否 (DOS) 攻撃を防ぐには、「tmpfs ファイルシステムのサイズを制限する方法」を実行します。
次のタスクでは、tmpfs のサイズ制限を構成し、ZFS (Oracle Solaris のデフォルトのファイルシステム) で利用できる保護について簡単に説明します。詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: ZFS ファイルシステム』の「ZFS の割り当て制限と予約を設定する」および zfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
|
tmpfs ファイルシステムのサイズは、デフォルトでは無制限です。そのため、tmpfs が増大して、使用可能なシステムメモリーやスワップがいっぱいになる可能性があります。/tmp ディレクトリはすべてのアプリケーションおよびユーザーによって使用されるため、使用可能なすべてのシステムメモリーが 1 つのアプリケーションに占有される可能性があります。同様に、悪意のある非特権ユーザーが /tmp ディレクトリ内に大規模ファイルを作成することによって、システムの処理速度が低下する可能性があります。パフォーマンスへの影響を避けるために、それぞれの tmpfs マウントのサイズを制限できます。
最良のシステムパフォーマンスを実現するために、いくつかの値を試してみることをお勧めします。
始める前に
root 役割になる必要があります。詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
注 - この手順の例に使用される SPARC T3 シリーズシステムには、入出力をより高速にするためのソリッドステートディスク (ssd) が 1 つと、279.40M バイトのディスクが 8 つ搭載されています。このシステムにはおよそ 500G バイトのメモリーがあります。
# prtconf | head System Configuration: Oracle Corporation sun4v Memory size: 523776 Megabytes System Peripherals (Software Nodes): ORCL,SPARC-T3-4 scsi_vhci, instance #0 disk, instance #4 disk, instance #5 disk, instance #6 disk, instance #8
システムメモリーのサイズに応じて、大規模システムではおよそ 20 パーセント、小規模システムではおよそ 30 パーセントのメモリー制限を計算することをお勧めします。
したがって、小規模システムでは、乗数として .30 を使用します。
10240M x .30 ≃ 340M
大規模システムでは、乗数として .20 を使用します。
523776M x .20 ≃ 10475M
# pfedit /etc/vfstab #device device mount FS fsck mount mount #to mount to fsck point type pass at boot options # /devices - /devices devfs - no - /proc - /proc proc - no - ctfs - /system/contract ctfs - no - objfs - /system/object objfs - no - sharefs - /etc/dfs/sharetab sharefs - no - fd - /dev/fd fd - no - swap - /tmp tmpfs - yes - swap - tmpfs - yes size=10400m /dev/zvol/dsk/rpool/swap - - swap - no -
# reboot
# mount -v swap on /system/volatile type tmpfs read/write/setuid/devices/rstchown/xattr/dev=89c0006 on Fri Sep 7 14:07:27 2012 swap on /tmp type tmpfs read/write/setuid/devices/rstchown/xattr/size=10400m/dev=89c0006 on Fri ...
df コマンドは多少役に立ちます。swap コマンドを使用すると、もっとも役立つ統計を得られます。
# df -h /tmp Filesystem Size Used Available Capacity Mounted on swap 7. 4G 44M 7.4G 1% /tmp # swap -s total: 190248k bytes allocated + 30348k reserved = 220596k used, 7743780k available
詳細は、tmpfs(7FS)、mount_tmpfs(1M)、df(1M)、および swap(1M) のマニュアルページを参照してください。