ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
![]() |
Oracle Solaris 11.1 ブート環境の作成と管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
既存のブート環境のスナップショットを参照用として手動で作成できます。このスナップショットは、特定の時点でのデータセットまたはブート環境の読み取り専用イメージです。スナップショットには、スナップショットの作成日時や内容を示すカスタム名を作成できます。その後、そのスナップショットをコピーすることができます。
次のコマンドは、BeName という既存のブート環境のスナップショットを作成します。
beadm create BeName@snapshotdescription
スナップショット名には BeName@snapshotdescription という形式を使用する必要があります。BeName は、スナップショットの作成元となる既存のブート環境の名前です。既存のブート環境名が無効な場合、コマンドは失敗します。snapshotdescription は、スナップショットの日付または目的を識別するためのカスタム説明です。
注 - スナップショット名の形式を使用しない場合、beadm create コマンドは、ブート不可能なスナップショットの代わりにブート可能な複製を作成しようとします。クローンは、ブート可能な完全なイメージのコピーであり、単なるスナップショットよりもかなり大きくなる可能性があります。スナップショットは、データセットのすべての内容をコピーする代わりに、データセット内で変更された内容のみを記録します。
次に示すスナップショットの名前および説明に注目してください。
BE1@0312200.12:15pm – 既存の BE1 ブート環境のスナップショットの名前です。カスタム説明 0312200.12:15pm は、スナップショットが作成された日付および時間を将来の参照用に記録します。
BE2@backup – BE2 という名前の元のブート環境のスナップショットの名前です。スナップショットの説明は、これが BE2 のバックアップだということを単に示しています。
BE1@march132008 – BE1 という名前の元のブート環境のスナップショットの名前です。スナップショットの説明には、スナップショットが作成された日付が記録されています。
一部の他のシステム機能には、ブート環境のスナップショットを自動的に取得するものもあります。そのようなスナップショットの名前には、スナップショットがいつ作成されたかを示すタイムスタンプが自動的に含められます。スナップショット名をカスタマイズする場合、beadm create コマンドを使用する必要があります。
ブート環境のスナップショットはブート可能ではありません。ただし、既存のスナップショットから新しいブート環境を作成することができます。その後、この新しいブート環境をアクティブにしてブートできます。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# beadm create -e BEname@snapshotdescription NewName
BEname@snapshotdescription は、既存のスナップショットの名前および説明です。NewName は、新しいブート環境のカスタム名です。
例:
# beadm create -e BE1@now BE2
このコマンドは、BE1@now という名前の既存のスナップショットから BE2 という名前の新しいブート環境を作成します。
次の手順
この新しいブート環境をアクティブ化できます。「デフォルトのブート環境の変更」を参照してください。