システム構成プロファイルテンプレートの使用

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プロファイルには、インストール処理中にクライアントのインストール環境から得られた値で置換される変数を含めることができます。このように、単一のプロファイルファイルで、さまざまなクライアント上にさまざまな構成パラメータを設定できます。使用できる変数の一覧については、表 11-9 を参照してください。

次の hostIPnet.xml という名前のプロファイルの例では、AI_HOSTNAME はクライアントシステムのホスト名のプレースホルダであり、AI_IPV4 はクライアントシステムの IP アドレスのプレースホルダです。

<?xml version='1.0'?>
<!DOCTYPE service_bundle SYSTEM "/usr/share/lib/xml/dtd/service_bundle.dtd.1">
<service_bundle type="profile" name="sysconfig">
  <service name="system/identity" version="1" type="service">
    <instance name="node" enabled="true">
      <property_group name="config" type="application">
        <propval name="nodename" value="{{AI_HOSTNAME}}"/>
      </property_group>
      <property_group name="install_ipv4_interface" type="application">
        <propval name="name" value="net0/v4"/>
        <propval name="address_type" value="static"/>
        <propval name="static_address" type="net_address_v4" value="{{AI_IPV4}}/8"/>
        <propval name="default_route" type="net_address_v4" value="10.0.0.1"/>
      </property_group>
    </instance>
  </service>
</service_bundle>

次のコマンドでは、入力の hostandIP.xml ファイルを変更せずに、インストールクライアントごとにカスタマイズされるシステム構成プロファイルをインストールサービス内に作成しています。

$ pfexec installadm create-profile -n solaris11_1-i386 -f /export/hostIPnet.xml

hostandIP.xml ファイルは変更されませんが、クライアントに適用されるプロファイルがカスタマイズされます。たとえば、server1 というホスト名を持つクライアントがインストールされると、hostandIP.xml プロファイルの内容は次のようになる可能性があります。

<?xml version='1.0'?>
<!DOCTYPE service_bundle SYSTEM "/usr/share/lib/xml/dtd/service_bundle.dtd.1">
<service_bundle type="profile" name="sysconfig">
  <service name="system/identity" version="1" type="service">
    <instance name="node" enabled="true">
      <property_group name="config" type="application">
        <propval name="nodename" value="server1"/>
      </property_group>
      <property_group name="install_ipv4_interface" type="application">
        <propval name="name" value="net0/v4"/>
        <propval name="address_type" value="static"/>
        <propval name="static_address" type="net_address_v4" value="10.0.0.2/8"/>
        <propval name="default_route" type="net_address_v4" value="10.0.0.1"/>
      </property_group>
    </instance>
  </service>
</service_bundle>

次の表に、テンプレートプロファイル内でプレースホルダとして使用できる変数を示します。

表 11-9 システム構成テンプレートプロファイルの変数

変数名	説明
`AI_ARCH`	`uname -m` からのカーネルアーキテクチャー
`AI_CPU`	`uname -p` からのプロセッサタイプ
`AI_HOSTNAME`	クライアントの DNS 名
`AI_IPV4`	IP バージョン 4 のネットワークアドレス
`AI_MAC`	コロン (:) で区切られた 16 進数の MAC アドレス
`AI_MEM`	`prtconf` によって返される M バイト単位のメモリーサイズ
`AI_NETWORK`	IP バージョン 4 のネットワーク識別子
`AI_SERVICE`	インストールサービス名
`AI_ZONENAME`	`zoneadm list` で示される `zones`(5) ゾーンの名前

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