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Oracle Solaris 11.1 の管理: ZFS ファイルシステム Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris ZFS ファイルシステム (概要)
3. Oracle Solaris ZFS ストレージプールの管理
5. Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの管理
6. Oracle Solaris ZFS のスナップショットとクローンの操作
7. ACL および属性を使用した Oracle Solaris ZFS ファイルの保護
9. Oracle Solaris ZFS の高度なトピック
10. Oracle Solaris ZFS のトラブルシューティングとプールの回復
12. 推奨の Oracle Solaris ZFS プラクティス
ZFS がファイルシステム領域とプール領域の計上をどのように報告するかわからない場合は、次のセクションを確認してください。「ZFS のディスク領域の計上」も確認してください。
利用可能なプールおよびファイルシステムの領域を判別する場合、zpool list および zfs list コマンドは、以前の df および du コマンドより優れています。旧バージョンのコマンドでは、プールおよびファイルシステムの領域を簡単に識別できず、下位のファイルシステムまたはスナップショットによって消費される領域の詳細を表示できません。
たとえば、次のルートプール (rpool) は、5.46GB が割り当て済みで、68.5GB は空き領域です。
# zpool list rpool NAME SIZE ALLOC FREE CAP DEDUP HEALTH ALTROOT rpool 74G 5.46G 68.5G 7% 1.00x ONLINE -
個々のファイルシステムの USED 列を確認することでプール領域の数値とファイルシステム領域の数値を比較すれば、ALLOC で報告されるプール領域はファイルシステムの USED の合計であることがわかります。例:
# zfs list -r rpool NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT rpool 5.41G 67.4G 74.5K /rpool rpool/ROOT 3.37G 67.4G 31K legacy rpool/ROOT/solaris 3.37G 67.4G 3.07G / rpool/ROOT/solaris/var 302M 67.4G 214M /var rpool/dump 1.01G 67.5G 1000M - rpool/export 97.5K 67.4G 32K /rpool/export rpool/export/home 65.5K 67.4G 32K /rpool/export/home rpool/export/home/admin 33.5K 67.4G 33.5K /rpool/export/home/admin rpool/swap 1.03G 67.5G 1.00G -
zpool list コマンドによって報告される SIZE 値は、通常、プール内の物理ディスク領域の大きさですが、プールの冗長性レベルに応じて異なります。次の例を参照してください。zfs list コマンドは、使用可能な領域のうち、ファイルシステムで利用できる領域を示します。これは、ディスク領域から ZFS プール冗長性メタデータオーバーヘッド (ある場合) を差し引いたものです。
非冗長性ストレージプール – 136G バイトのディスク 1 つでプールを作成すると、zpool list コマンドによって SIZE および初期 FREE 値が 136G バイトとして報告されます。zfs list コマンドによって報告された初期 AVAIL 領域は、プールメタデータオーバーヘッドが少量あるため 134G バイトです。例:
# zpool create tank c0t6d0 # zpool list tank NAME SIZE ALLOC FREE CAP DEDUP HEALTH ALTROOT tank 136G 95.5K 136G 0% 1.00x ONLINE - # zfs list tank NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 72K 134G 21K /tank
ミラー化ストレージプール – 136G バイトのディスク 2 つでプールを作成すると、zpool list コマンドによって SIZE および初期 FREE 値が 136G バイトとして報告されます。この報告は、デフレートされた領域値と呼ばれます。zfs list コマンドによって報告された初期 AVAIL 領域は、プールメタデータオーバーヘッドが少量あるため 134G バイトです。例:
# zpool create tank mirror c0t6d0 c0t7d0 # zpool list tank NAME SIZE ALLOC FREE CAP DEDUP HEALTH ALTROOT tank 136G 95.5K 136G 0% 1.00x ONLINE - # zfs list tank NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 72K 134G 21K /tank
RAID-Z ストレージプール – 136G バイトのディスク 3 つで raidz2 プールを作成すると、zpool list コマンドによって SIZE および初期 FREE 値が 408G バイトとして報告されます。この報告は、インフレートされたディスク領域値と呼ばれます。パリティー情報などの冗長性オーバーヘッドが含まれています。zfs list コマンドによって報告される初期 AVAIL 領域は、プール冗長性オーバーヘッドのため 133G バイトです。RAID-Z プールに関する zpool list および zfs list の出力間で領域に違いがあるのは、zpool list によってインフレートされたプール領域が報告されたためです。
# zpool create tank raidz2 c0t6d0 c0t7d0 c0t8d0 # zpool list tank NAME SIZE ALLOC FREE CAP DEDUP HEALTH ALTROOT tank 408G 286K 408G 0% 1.00x ONLINE - # zfs list tank NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 73.2K 133G 20.9K /tank