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Oracle Solaris 11.1 の管理: SAN 構成およびマルチパス化 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
FCoE ポートは fcadm コマンドを使用して構成できます。FCoE ポートのステータスを判別するために fcinfo および fcadm コマンドを使用します。これらのコマンドは、Ethernet インタフェースとそのインタフェースにホストされている FCoE ポートの間の関係も報告します。
luxadm や cfgadm などのほかのファイバチャネルコマンドは FCoE 情報を報告しますが、FCoE とネイティブ FC ポートの区別は行われません。
始める前に
この手順を開始する前に、次のタスクを実行する必要があります。
Ethernet インタフェース上で 802.3x (PAUSE とも呼ばれる) 設定を有効にします。この設定により、損失のない Ethernet トランスポートが保証されます。
Ethernet インタフェース上のジャンボフレーム (2.5K バイトより大きい) を有効にします。ファイバチャネルデータフレームは、2136 バイトになることがあります。
これらの設定は、Ethernet ハードウェアおよびドライバにより異なる場合があります。ほとんどの場合、Ethernet インタフェースの driver.conf ファイルを変更してから、リブートする必要があります。これらの機能を有効にする方法の詳細は、Ethernet インタフェースの driver.conf ファイルを参照してください。
各仮想ポートはポート名とノード名を持つ必要があります。ポート名は SAN 上で一意となる必要があります。名前を手動で割り当てるか、組み込みの WWN ジェネレータを使用できます。重複した名前を登録しようとすると、スイッチは新しく登録された WWN についてエラーステータスを報告し、スイッチは新しい WWN を登録しません。受け入れ可能な名前のフォーマットの詳細については、T11 標準: Fibre Channel Framing and Signaling (FC-FS 2) を参照してください。
FCoE をサポートしないネットワークインタフェース上に FCoE ポートを作成しようとした場合、エラーが発生して FCoE ポートは作成されません。
次のサービスを有効にします。
# svcadm enable svc:/system/fcoe_target:default # svcadm enable svc:/system/stmf:default
# fcadm create-fcoe-port -i -p Port_WWN -n Node_WWN Ethernet_Interface
選択された Ethernet インタフェースが複数ユニキャストアドレスをサポートしない場合、そのインタフェース上でプロミスキャス (promiscuous) モードを明示的に有効にすることを求めるメッセージが表示されます。
# fcadm create-fcoe-port -i -f Ethernet_Interface
例:
# fcadm create-fcoe-port -i nxge0
始める前に
fcadm list-fcoe-ports コマンドを使用して、FCoE ポートをホストする Ethernet インタフェースを表示できます。
# fcadm delete-fcoe-port network_interface
例:
# fcadm delete-fcoe-port nxge0
# fcinfo hba-port -e
例:
# fcinfo hba-port -e HBA Port WWN: 200000144fc1f5c8 Port Mode: Initiator Port ID: 9a0042 OS Device Name: /dev/cfg/c6 Manufacturer: Sun Microsystems, Inc. Model: FCoE Virtual FC HBA Firmware Version: N/A FCode/BIOS Version: N/A Serial Number: N/A Driver Name: SunFC FCoEI v20090422-1.00 Driver Version: v20090422-1.00 Type: N-port State: online Supported Speeds: 1Gb 10Gb Current Speed: 10 Gb Node WWN: 100000144fc1f5c8
システム内のすべての FCoE ポートについての FC 固有情報を一覧表示します。
# fcadm list-fcoe-ports
例:
# fcadm list-fcoe-ports HBA Port WWN: 200000144fc1f5c8 Port Type: Initiator MAC Name: nxge0 MTU Size: 9194 Primary MAC Address: 00144fc1f5c8 Current MAC Address: 0efc009a0042 Promiscuous Mode: Off
FCoE ポートを再初期化する必要がある場合は、次のステップを使用します。FC SAN に新規デバイスが追加された場合や、正しく動作しないデバイスが SAN に存在することが原因で、FCoE ポートの再初期化を強制することが必要な場合があります。多くの場合、この操作は FC-SAN の問題を解決できます。
このコマンドをターゲットポート側で発行すると、ターゲットポートがリセットされます。このコマンドをホストポート側から発行すると、ホストポートがリセットされます。
FC スイッチが接続されている場合、SAN のほかの FC ポートはリモート状態変更通知 (RSCN) を受け取ります。また、この操作の後、ほかのイニシエータは常にポートを再発見し、FC ログインセッションが確立されるか再使用されます。このコマンドは I/O を中断させるものですが、I/O は継続します。このコマンドはデータ損失を発生させないため非破壊的です。
例:
# fcadm force-lip 200000144fc2d508