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Oracle Solaris 11.1 ご使用にあたって Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
更新後に、syslog が /etc/ ail/aliases.db 別名データベースが古いと報告する (7096745)
Oracle Solaris 11 から Oracle Solaris 11.1 への更新時に /var/crash の内容がディレクトリに保持される (7174490)
64 ビット: iscsiadm ユーティリティーが発見アドレスを削除できない (7184125)
BIND がインストールされている場合、Oracle Solaris 11 SRU バージョン 12 またはそれ以降から Oracle Solaris 11.1 への更新に失敗する (7203326)
SPARC: ゾーンを含むシステムで Oracle Solaris 11 SRU 10 からの更新に失敗する (7192769)
Oracle Solaris 11.1 への更新時に、次の問題が発生する可能性があります。
ローカル別名 (/etc/mail/aliases) が追加されたことのないシステム上で、以前の Oracle Solaris リリースから Oracle Solaris 11.1 に更新したあと、次のログメッセージが表示されることがあります。
hostname sendmail[<pid>]: [ID 702911 mail.info] alias database /etc/mail/aliases.db out of date
このメッセージはシステムに影響を与えません。
回避方法: root 特権で /usr/sbin/newaliases を実行します。
Oracle Solaris 11 から Oracle Solaris 11.1 に更新するときに、/var/crash ディレクトリが空でない場合、更新中に pkg ユーティリティーによってそのディレクトリの内容が一時ディレクトリに移動されることで、それらが保持されます。次のメッセージが表示されます。
The following unexpected or editable files and directories were salvaged while executing the requested package operation; they have been moved to the displayed location in the image: var/crash -> /tmp/tmpkh1zTy/var/pkg/lost+found/var/crash-20120906T161348Z
ここで、crash-20120906T161348Z はタイムスタンプを含むディレクトリの名前です。そのディレクトリの名前がアップグレードの時間によって変わることに注意してください。
回避方法: それらのファイルはシステムからのクラッシュダンプであるため、それらがなくてもシステムは正しく動作します。それらのファイルを保持する場合は、宛先ディレクトリの内容を確認し、必要なファイルを /var/crash ディレクトリにコピーして戻します。
ユーザーが Oracle Solaris 11.1 にアップグレードするときに、iSCSI イニシエータに discovery-address が含まれている場合、アップグレード後にそのユーザーは古い discovery-address を削除できません。次のエラーメッセージが表示されます。
iscsiadm: unexpected OS error iscsiadm: Unable to complete operation
回避方法: 前のブート環境への最初のリブート前に、次のコマンドを使用して discovery-address を削除します。
# iscsiadm remove discovery-address IP-address[:port-number]
アップグレード後に新しい discovery-address を追加できます。
Fetchmail がインストールされている場合は、Oracle Solaris 11 Support Repository Update (SRU) バージョン 12 またはそれ以降から Oracle Solaris 11.1 に更新できません。
Oracle Solaris 11.1 は Fetchmail バージョン 6.3.21 をサポートしていますが、Oracle Solaris 11 SRU バージョン 12 以降は Fetchmail バージョン 6.3.22 をサポートしています。SRU バージョン 12 でサポートされている Fetchmail のバージョンの方が高いため、更新プロセスは失敗します。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
Fetchmail をアンインストールしてから、システムを SRU バージョン 12 またはそれ以降から Oracle Solaris 11.1 に更新します。更新プロセスが完了したあとで、システムをリブートし、Fetchmail 6.3.21 をインストールします。
Fetchmail がインストールされている大域ゾーンとローカルゾーンで -facet.version-lock.mail/fetchmail オプションを false に設定します。
# pkg change-facet facet.version-lock.mail/fetchmail=false
Oracle Solaris 11 SRU バージョン 12.4 以降から Oracle Solaris 11.1 SRU バージョン 1.4 以降のバージョンにアップグレードします。
BIND がインストールされている場合は、Oracle Solaris 11 Support Repository Update (SRU) バージョン 12 またはそれ以降から Oracle Solaris 11.1 に更新できません。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
pkg change-facet コマンドを使用して facet.version-lock.service/network/dns/bind オプションを false に設定します。
# pkg change-facet facet.version-lock.service/network/dns/bind=false # pkg change-facet facet.version-lock.network/dns/bind=false
Oracle Solaris 11 SRU バージョン 12.4 以降から Oracle Solaris 11.1 SRU バージョン 1.4 以降のバージョンにアップグレードします。
ゾーンを含む SPARC システムで、Oracle Solaris 11 SRU 10 を実行している場合またはリリースリポジトリからの更新パッケージを使用している場合に Oracle Solaris 11.1 への更新が失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
pkg sync-linked: No solution was found to satisfy constraints
回避方法: ゾーンにログインし、次のコマンドを使用して ldomsmanager パッケージを削除します。
# pkg uninstall ldomsmanager