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Oracle Solaris 11.1 でのサービスと障害の管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
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Oracle Solaris 11.1 でのサービスと障害の管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
実行制御スクリプトを使用して従来のサービスを起動または停止する方法
ブート中に system/filesystem/local:default サービスで障害が発生した場合に sulogin プロンプトを強制的に表示する方法
次の各タスクは、SMF サービスのモニター方法を示したものです。
次のタスクマップに、SMF サービスをモニターするために必要な手順を示します。
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この手順は、実行中のサービスを表示する場合に使用できます。
オプションを指定しないでこのコマンドを実行した場合、FMRI で指定されたサービスのステータスレポートが表示されます。
$ svcs -l FMRI
例 2-1 sendmail サービスのステータスを表示する
この例では、依存するサービスを持つサービスのステータスを表示しています。また、-p オプションを使用して、プロセス ID、開始時間、およびコマンド実行に関する情報を表示しています。
$ svcs -lp network/smtp:sendmail fmri svc:/network/smtp:sendmail name sendmail SMTP mail transfer agent enabled true state online next_state none state_time Tue Aug 09 19:25:54 2011 logfile /var/svc/log/network-smtp:sendmail.log restarter svc:/system/svc/restarter:default contract_id 114 manifest /etc/svc/profile/generic_limited_net.xml manifest /lib/svc/manifest/network/smtp-sendmail.xml dependency require_all/refresh file://localhost/etc/mail/sendmail.cf (online) dependency require_all/refresh file://localhost/etc/nsswitch.conf (online) dependency optional_all/none svc:/system/filesystem/autofs (online) dependency require_all/none svc:/system/filesystem/local (online) dependency require_all/none svc:/network/service (online) dependency require_all/refresh svc:/milestone/name-services (online) dependency optional_all/refresh svc:/system/identity:domain (online) dependency optional_all/none svc:/system/system-log (online) process 101077 /usr/lib/sendmail -bd -q15m
例 2-2 すべてのサービスのステータスを表示する
次のコマンドを実行すると、システムにインストールされているすべてのサービスが一覧表示されます。その際、各サービスのステータスも表示されます。このコマンドでは、有効になっているサービスだけでなく、無効になっているサービスも表示されます。
$ svcs -a
例 2-3 すべての通知パラメータを表示する
次のコマンドは、すべての FMA イベント通知パラメータと SMF 状態遷移パラメータを一覧表示します。
$ svcs -n
例 2-4 inetd によって制御されるサービスのステータスを表示する
次のコマンドを実行すると、inetd によって制御されるサービスが一覧表示されます。サービスごとに、FMRI のほかに、実行状態と有効になっているかどうかが表示されます。
$ inetadm
このコマンドを実行すると、選択したサービスの admin レイヤーでの変更がすべて表示されます。
% /usr/sbin/svccfg -s FMRI listcust
この手順は、指定されたサービスに依存するサービスインスタンスを確認する方法を示しています。
$ svcs -D FMRI
例 2-5 multiuser マイルストーンに依存するサービスインスタンスを表示する
次の例は、multiuser マイルストーンに依存するサービスインスタンスを確認する方法を示しています。
$ svcs -D milestone/multi-user STATE STIME FMRI disabled Aug_09 svc:/application/time-slider:default disabled Aug_09 svc:/application/management/net-snmp:default online Aug_09 svc:/system/intrd:default online Aug_09 svc:/system/boot-config:default online Aug_09 svc:/milestone/multi-user-server:default
この手順は、指定されたサービスインスタンスが依存するサービスを確認する方法を示しています。
$ svcs -d FMRI
例 2-6 multiuser マイルストーンが依存するサービスインスタンスを表示する
次の例では、multiuser マイルストーンが依存するサービスインスタンスを表示しています。
$ svcs -d milestone/multi-user:default STATE STIME FMRI disabled Aug_09 svc:/network/nfs/client:default disabled Aug_09 svc:/network/smb/client:default disabled Aug_09 svc:/system/mdmonitor:default disabled Aug_09 svc:/application/print/server:default online Aug_09 svc:/system/resource-controls:default online Aug_09 svc:/system/metasync:default online Aug_09 svc:/system/rmtmpfiles:default online Aug_09 svc:/system/utmp:default online Aug_09 svc:/system/name-service/cache:default online Aug_09 svc:/system/device/audio:default online Aug_09 svc:/network/rpc/bind:default online Aug_09 svc:/milestone/name-services:default online Aug_09 svc:/network/iscsi/initiator:default online Aug_09 svc:/milestone/single-user:default online Aug_09 svc:/system/filesystem/local:default online Aug_09 svc:/network/inetd:default online Aug_09 svc:/system/cron:default online Aug_09 svc:/system/filesystem/autofs:default online Aug_09 svc:/system/filesystem/ufs/quota:default online Aug_09 svc:/system/power:default online Aug_09 svc:/system/system-log:default online Aug_09 svc:/system/system-log:default online Aug_09 svc:/system/auditd:default online Aug_09 svc:/network/smtp:sendmail
この手順を実行すると、いずれかのサービスまたは選択したサービスの状態が変化するたびに、システムが電子メール通知を生成します。SMTP と SNMP のいずれかの使用を選択できます。他の何らかの理由で SNMP がすでに構成されている場合は、通常、SNMP のみを選択します。
デフォルトでは、保守の遷移に関して SNMP トラップが送信されます。SNMP を使用してモニターする場合は、他の状態遷移に関して追加のトラップを構成できます。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
次の例は、SMF および FMA イベントに関する通知パラメータを設定する方法と、通知パラメータを一覧表示および削除する方法を示しています。
例 2-7 すべての SMF サービス状態イベントに関する通知を構成する
次のコマンドを実行すると、サービスが maintenance 状態に移行したときに電子メールを送信する通知が作成されます。
# /usr/sbin/svccfg setnotify -g maintenance mailto:sysadmins@example.com
from オプションに指定した状態で開始し、to オプションに指定した状態で終了するサービスを選択することもできます。SMF の有効な状態には、degraded、maintenance、offline、および online があります。-g all オプションを使用すると、すべての状態遷移イベントに関して電子メールを生成できます。詳細は、smf(5) のマニュアルページの「通知パラメータ」セクションを参照してください。
例 2-8 個々のサービスに関する通知の構成
次のコマンドを実行すると、switch サービスが online 状態に移行したときに電子メールを送信する通知が作成されます。
# /usr/sbin/svccfg -s svc:/system/name-service/switch:default setnotify to-online \
mailto: sysadmins@example.com例 2-9 FMA イベントに関する通知の構成
次のコマンドを実行すると、FMA の問題が修復されたときに SNMP メッセージを送信する通知が作成されます。
# /usr/sbin/svccfg setnotify problem-repaired snmp:
FMA イベントのクラスには、problem-diagnosed、problem-updated、problem-repaired、および problem-resolved があります。詳細は、smf(5) のマニュアルページの「通知パラメータ」セクションを参照してください。
例 2-10 通知設定を一覧表示する
次のコマンドを実行すると、FMA サービスによって診断される新しい問題に関する通知設定が表示されます。SMF サービス状態遷移イベントの通知設定を表示するには、listnotify にイベントクラスではなくサービス状態を含めるか、または引数を 1 つも含めないようにします。
# /usr/sbin/svccfg listnotify problem-diagnosed
例 2-11 通知設定を削除する
次のコマンドを実行すると、switch サービスの online サービス状態への遷移に関連する通知設定が削除されます。サービス状態の代わりに FMA イベントクラスを使用できます。
# /usr/sbin/svccfg -s svc:/system/name-service/switch:default delnotify to-online
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