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Oracle® Fusion Middleware Oracle Help開発者ガイド
11g リリース2(11.1.2.3.0)
B71911-01
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16 OHWのデモ・ファイルのデプロイ

この章では、OHWのデモ・ファイルをスタンドアロンのOracle WebLogic ServerとJDevelolperが統合されたOracle WebLogic Serverにデプロイする方法、およびそのデモ・ファイルの実行方法について説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

16.1 OHWのデモ・ファイルのデプロイについて

OHWのデモEARファイルには、デモを表示してこのリリースを試用するためのクラス・ライブラリがすべて含まれます。また、サンプルのヘルプセット、OHWサーブレット・ファイルおよびXML構成ファイルも含まれます。デモ・ファイルをデプロイしてOHWインタフェースを試したり、既存のヘルプセットを置換して独自のヘルプセットを追加できます。

16.2 OHWのデモ・ファイルについて

OHWのデモ・ファイルには、ohw-rcf-demo-thin.earおよびohw-rcf-demo-thick.earの2つのバリアントが用意されています。

ohw-rcf-demo-thick.earには、デプロイ用に事前構成されたADF、JSFおよびJSTLライブラリが含まれます。サポートされているアプリケーション・サーバーまたはJDeveloperを使用しない場合、またはサポートされているアプリケーション・サーバーを使用するがライブラリがインストールされていない場合、このファイルを使用することをお薦めします。サポートされているアプリケーション・サーバーの詳細は、OTNの「動作保証情報」を参照してください。

ohw-rcf-demo-thin.earには、ADF、JSFおよびJSTLライブラリは含まれません。このため、これらのライブラリはデプロイ前にアプリケーション・サーバーにインストールする必要があります。このデモ・ファイルでは、JDeveloperが必要となります。ライブラリのデプロイ方法の詳細は、第16.3項「スタンドアロンのOracle WebLogic ServerでのOHWのデモEARファイルのインストール」を参照してください。


注意:

ohw-rcf-demo-thin.earおよびohw-rcf-demo-thick.earの両方をOracle WebLogic Serverにインストールしないでください。これは、デモEARファイルを実行するときに競合が発生するためです。


OHWの両方のデモEARファイル(ohw-rcf-demo-thin.earおよびohw-rcf-demo-thick.ear)には、2つのOHWのサンプル・ヘルプセットが、それぞれのヘルプ・トピック、ヘルプセット・ファイルおよび制御ファイルとともに含まれます。また、OHWの構成に必要なohwconfig.xmlも含まれます。

ディレクトリへの解凍時には、OHWのデモ・ファイルは、ファイルと同じ名前のディレクトリ(ohw-rcf-demo-thinおよびohw-rcf-demo-thick)に、それぞれのファイルを解凍します。EARファイルにはWARファイルと、application.xmlファイルが含まれるMETA-INFディレクトリが抽出されます。WARファイルには、すべてのヘルプセットのディレクトリが、それぞれのヘルプ・トピック、ヘルプセット・ファイルおよび制御ファイルとともに含まれます。

表16-1に、OHWのデモEARファイルに含まれるファイルとディレクトリを示します。

表16-1 OHWのデモ・ファイルおよびディレクトリ

ファイル 説明

application.xml

Java EEアプリケーション・ファイル。

このファイルは、META-INFディレクトリにあります。

helpsetsディレクトリ

2つのヘルプセットを含むWebモジュール、ohguideおよびサンプルのshakespeareが、それぞれ別のディレクトリに含まれます。

ヘルプセット・ディレクトリは、それぞれのWARファイル(ohw-rcf-demo-thick.warまたはohw-rcf-demo-thin.war)に存在します。

trinidad-config.xml

faces-config.xml

web.xml

weblogic.xml

OHWのシン・クライアントおよびシック・クライアントに影響する構成およびデプロイの情報が含まれます。

これらのファイルは、WARファイルのWEB-INFディレクトリにあります。

help-share.jar

ohw-rcf.jar

ohw-share.jar

次のライブラリ・ファイルは、シック・クライアントでのみ提供されています。

  • adf-richclient-api-11.jar

  • adf-richclient-impl-11.jar

  • trinidad-api.jar

  • trinidad-impl.jar

デプロイに必要なOHWのライブラリ・ファイルです。

これらのファイルは、WARファイルのWEB-INF\libディレクトリにあります。

ohwconfig.xml

OHW構成ファイル。

このファイルは、helpsetsディレクトリにあります。


16.3 スタンドアロンのOracle WebLogic ServerでのOHWのデモEARファイルのインストール

デモ・ファイルのインストールを開始する前に、ADF、JSFおよびJSTLライブラリがOracle WebLogic Serverにインストールされていることを確認してください。詳細は、第17.3項「OHWライブラリ・ファイルの検証」を参照してください。

ライブラリを確認した後の、デモEARファイルのインストール・プロセスは非常に簡単なプロセスです。

  1. OHWのデモEARファイルをOTNからダウンロードします。デモ・ファイルの名前は、ohw-rcf-demo-thick.earです。このファイルには、OHWライブラリ・ファイルおよびサンプル・ヘルプセットが含まれます。

  2. Oracle WebLogic Server管理コンソールを起動し、「デプロイメント」ページに移動します。

  3. 「デプロイメント」ページで、「インストール」をクリックしてデプロイ・ウィザードを起動します。

  4. 「パス」フィールドにohw-rcf-demo-thick.earファイルの保存先を入力するか、「現在の場所」でEARファイルを参照して選択します。

    「次」をクリックして続行します。

  5. ターゲット指定スタイルの選択ページで、このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールするを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. オプション設定ページで、設定を確認します。設定をデフォルトのままにしておくことをお薦めします。「次へ」をクリックして続行するか、または「終了」をクリックしてデプロイを完了します。

  7. 追加構成ページで、はい、デプロイメントの構成画面を表示しますを選択し、「終了」をクリックしてデプロイを完了します。

    デプロイが成功すると、デプロイ・ウィザードの表示は、ohw-rcf-demo-thick.earの設定ページに戻ります。ファイルのデプロイ中にエラーが発生した場合は、「デプロイメント」ホームページが表示され、エラーが赤いテキストでリストされます。

16.4 JDeveloperが統合されたOracle WebLogic ServerでのOHWのデモEARファイルのインストール

Oracle JDeveloperにデモ・ファイルをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. OHWのデモEARファイルをOTNからダウンロードします。デモ・ファイルの名前は、ohw-rcf-demo-thin.earです。このファイルには、OHWおよびサンプル・ヘルプセットが含まれます。

  2. JDeveloperを起動します。

  3. ohw-rcf-demo-thin.earから、新しいアプリケーションを作成します。「file」メニューから、「新」を選択します。「新規ギャラリ」ダイアログ・ボックスで、「General」カテゴリの下の「アプリケーション」を選択し、「項目」リストから「EARファイルからのアプリケーション」を選択します。

  4. EARファイルからのアプリケーション作成ウィザードのJNDI位置ページで、ohw-rcf-demo-thin.earファイルを参照して選択します。また、アプリケーション名およびアプリケーションの場所を変更することもできます。「次へ」をクリックして続行します。

  5. ウィザードのEARモジュール・ページに、プロジェクト名およびモジュール名が表示されます。「次」をクリックして続行するか、または「終了」をクリックしてEARファイルからアプリケーションを作成します。

  6. ウィザードの終了ページに、アプリケーションの設定の概要が表示されます。「終了」をクリックしてEARファイルからアプリケーションを作成します。JDeveloperによって、EARファイルからすべてのファイルが抽出され、編集およびデプロイ可能なアプリケーションが作成されます。

  7. アプリケーション・ナビゲータでプロジェクトを開き、目的のファイルを編集します。

  8. アプリケーションをデプロイするには、統合されたOracle WebLogic Serverインスタンスを起動します。「実行」メニューから、「サーバー・インスタンスの起動」を選択して統合されたOracle WebLogic Serverを起動します。

  9. アプリケーション・ナビゲータで、ohw-rcf-demo-thinプロジェクトを選択します。「ビルド」メニューから、「デプロイ」を選択します。

    デモ・アプリケーションを最初にデプロイするときは、サブメニューからohw-rcf-demo-thinを選択し、次の手順を実行します。

    1. ohw-rcf-demo-thinのデプロイダイアログ・ボックスの「デプロイメント・アクション」ページで、デプロイメント・アクションとして「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択し、「次へ」をクリックします。

    2. サーバーの選択ページで、アプリケーション・サーバーとしてIntegratedWebLogicServerを選択し、「次へ」をクリックします。

    3. 「WebLogicオプション」ページで、設定を確認します。設定をデフォルトのままにしておくことをお薦めします。「次へ」をクリックして続行するか、または「終了」をクリックしてデプロイを完了します。

    4. 「サマリー」ページで設定を確認し、「終了」をクリックします。

    デモ・アプリケーションを以前にデプロイしたことがあり、同じ設定を継続して使用する場合は、サブメニューからohw-rcf-demo-thinからIntegratedWebLogicServerへを選択できます。

    JDeveloperによってデプロイ・プロセスが開始され、デプロイのステータスが「ログ」ウィンドウに反映されます。アプリケーションが正常にデプロイされると、「ログ」ウィンドウに「---- デプロイが終了 ----」メッセージが表示されます。

16.5 OHWのデモEARファイルの実行

デモ・ファイルのデプロイに成功すると、ブラウザが開いて次のURLが表示されます。

http://<yourHost>:<yourPort>/<jdevProjectName>/ohguide/

Oracle WebLogic管理コンソールを使用してOHWのデモEARファイルをインストールした場合、次のURLを使用します。

http://localhost:7101/ohw-rcf-demo/ohguide

Oracle JDeveloperを使用してOHWのデモEARファイルをインストールした場合、次のURLを使用します。

http://localhost:7101/ohw-rcf-demo-thin/ohguide

OHWのユーザー・インタフェースの詳細は、第3章「Oracle Help for the Webのユーザー・インタフェース」を参照してください。