Oracle® Fusion Middleware Oracle Team Productivity Centerユーザーズ・ガイド 11gリリース2(11.1.2.3.0) B66155-03 |
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この章では、ログイン、接続と切断、チームの選択、ビルド・サマリーの使用と解析を含む、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターの基本操作について説明します。
この章には、次の項があります。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターはOracle JDeveloperの1機能で、一連のアプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)ツールおよびテクノロジへのアクセスを提供します。
製品開発組織が製品のライフサイクル全体で使用するデータ追跡ツールやデータ・リポジトリ・ツールは増え続けており、ALMツールはこれらのツールを統合する必要性に対応しています。たとえば、製品開発の初期段階では、製品の定義や仕様を追跡すると同時に、初期テストで検出された欠陥も追跡するのが一般的です。製品がリリースされると、カスタマのリクエストや拡張機能は第三者のリポジトリで追跡されます。その後、開発者がある開発ブランチでカスタマがリリースした製品を保守しながら、別のブランチで次のリリースに向けた新機能の開発を行う必要がある場合は、リクエストや欠陥を追跡するリポジトリを、チームのバージョン・コントロール・システムの適切な開発ブランチ(保守または新機能)にリンクする必要があります。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターを使用すると、チームは、これらすべてのリポジトリに加えて、チームが使用する他のすべてを統合開発環境に直接統合できます。
外部データ・リポジトリをIDEに組み込むのに加えて、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、ローカル・チーム管理者が構成および保守できる、チームおよびサブチームの高度に柔軟な階層をサポートしています。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターは次の目的で設計されています。
現在のアーティファクト・リポジトリ(バグ・データベース、バージョン・リポジトリ、その他のコンテンツ・ライブラリを含む)への統一アクセスを提供し、リポジトリ間の統合を実現して、既存の投資の価値を高めます。
チームおよびサブチームを迅速かつ柔軟に編成できます。
チャットを通じて他のチーム・メンバーと共同作業を行います。
コラボレーション、ラベルの共有および円滑な情報フローを通じて、開発プロセスにおける異なるチーム間の障壁を削減し、ハードウェアによる多くの境界を取り除きます。
スキル、プロセスおよびテクノロジに対する現在の投資を最大化します。
開発チーム環境への新しいアプリケーションの統合に必要な時間を削減して、柔軟性を向上させます。
また、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、開発中の最新ビルドに関する情報も表示されます。ビルド・ダッシュボードおよびビルド・サマリーには、開発ビルドのステータスに関する要約情報が表示され、最新ビルドに関する問題の詳細をすばやく確認できるリンクも表示されます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターを含む最新バージョンのOracle JDeveloperをインストールするときは、前のバージョンからファイルを移行できます。すでにチーム・プロダクティビティ・センターを使用しており、新しいバージョンにアップグレードする場合は、インストール指示に従って最新バージョンに移行してください。特に、使用するコネクタについては、最新バージョンをインストールして移行してください。これによって、最新機能を使用でき、使用するコネクタが最新のチーム・プロダクティビティ・センター・クライアントと完全に互換性があることが保証されます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターは3つの部分で構成されています。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター・クライアント・ソフトウェア。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター・サーバー・ソフトウェア(Oracle Technology Networkから入手可能)。サーバー・ソフトウェアにはスタンドアロン・インストール・ガイドが含まれ、このガイドもOracle Technology Networkから入手でき、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターのサーバーやコネクタのインストールに関するヘルプを閲覧できます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター・コネクタ(「ヘルプ」→「更新の確認」を選択して使用可能)。コネクタによって、JDeveloper内で稼働するOracleチーム・プロダクティビティ・センター・クライアント・ソフトウェアは、バグ追跡システム、機能データベースなどのデータ・リポジトリとの相互作用が可能になります。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター・サーバーに接続する手順は、次のとおりです。
「表示」→「チーム・ナビゲータ」
これによって、チーム・ナビゲータが開きます。「チーム・サーバーに接続」をクリックして続行します。
「更新の確認」からコネクタをインストールする方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザー・ガイドの「更新の確認」を使用した拡張機能のインストール方法」に関する項を参照してください。
チーム・プロダクティビティ・センターに初めてログインするときは、管理者が提供するいくつかの情報が必要です。
表1-1 プロダクティビティ・センターのログイン・オプション
オプション | 説明 |
---|---|
チーム・サーバー |
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター・サーバーのマシン名またはIPアドレス。 |
ポート |
チーム・サーバーが使用する専用ポート。 |
SSLの使用 |
チーム・サーバー接続にSecure Socket Layer接続が必要な場合はこれを選択します。 |
ユーザー名 |
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者によって割り当てられたユーザー名。 |
パスワード |
Oracleチーム・プロダクティビティ・センター管理者によって割り当てられたパスワード。このパスワードを変更するには、既存のパスワードでログインした後に「プロファイルの管理」を選択します。 |
接続情報の保存 |
このオプションを選択すると、今後のログインに必要なのは、パスワードの入力のみです。チーム・プロダクティビティ・センターでは、接続に関する他のすべての情報(サーバー、ポートおよびユーザー名)が保持されます。 |
自動的に接続 |
このオプションを選択すると、JDeveloperを開くたびにOracleチーム・プロダクティビティ・センターに接続されます。 |
チーム・プロダクティビティ・センターからはいつでも切断できます。
チーム・プロダクティビティ・センターから切断する手順は、次のとおりです。
現在選択されているチームの右側にあるドロップダウンをクリックします。
チーム・サーバーから「切断」を選択します。
注意: チーム・プロダクティビティ・センターは、JDeveloperを終了すると自動的に切断されます。 |
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターのユーザー・プロファイルには、ユーザーの氏名、電子メール、およびOracleチーム・プロダクティビティ・センターのパスワードが格納されます。「ユーザー・プロファイルの管理」ダイアログで、今後の接続用にパスワードが保存されるようにOracleチーム・プロダクティビティ・センターを設定することもできます。
ユーザー・プロファイルに値を設定する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」メニューから「プロファイルの管理」を選択します。
ダイアログの上部にある「名前」および「電子メール」フィールドで、任意のユーザー情報を更新します。
パスワードを変更するには、古いパスワードを入力し、新しいパスワードを1回目は「新規パスワード」フィールドに入力し、2回目は確認のために「パスワードの再入力」フィールドに入力します。
今後の接続用にOracleチーム・プロダクティビティ・センターでパスワードを保存する場合は、「パスワードを保存する」を選択します。
「OK」をクリックします。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターを使用しているときは、データ・リポジトリに格納されている情報にアクセスする機会が多くありますが、多くの場合、アクセスするにはユーザー・アカウントが必要です。たとえば、組織のバグ追跡データベースにアカウントがある場合、Oracleチーム・プロダクティビティ・センター内でバグ・レポート情報を表示、編集および保存するには、このアカウント情報をOracleチーム・プロダクティビティ・センターに提供する必要があります。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、アカウント情報(ユーザーIDとパスワード)を格納して、作業中におけるこれらのアカウントへのアクセスを簡略化できます。作業アイテム・リポジトリの詳細は、第2.2項「作業アイテムの使用」を参照してください。
リポジトリ・アカウントを管理する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」メニューから「アカウントの管理」を選択します。
ダイアログの左ペインから、アカウント情報の変更が必要な作業アイテム・リポジトリを選択します。
ダイアログの右ペインに、選択したリポジトリに関連付けられたアカウントの最新情報を入力します。
オプションで、編集しているアカウントに対してユーザーIDとパスワードが正しいことを確認できます。これを行うには、「接続のテスト」をクリックします。テストの結果は「ステータス」ボックスに表示されます。
情報が正しいことを確認してから、「OK」をクリックします。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターのナビゲートには、チーム・メンバーの表示、バージョニング・リポジトリの参照、作業アイテムの表示や問合せが含まれます。また、ユーザーのチームを選択して、チーム・メンバーとチャットすることもできます。
チーム・ナビゲータからチーム・プロダクティビティ・センターをナビゲートします。
チーム・ナビゲータを使用する手順は、次のとおりです。
「表示」→「チーム」→「チーム・ナビゲータ」の順に選択します。
チーム・ナビゲータ内にある追加のアコーディオンには、チーム・プロダクティビティ・センターの各種コンポーネントやインタフェースが表示されます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、「チーム・ナビゲータ」アコーディオンの最上部に、チームのドロップダウン・リストが表示されます。このリストからチームを選択すると、次の3つのアコーディオン・パネルに、選択したチームとそのメンバーのデータが表示されます。
特定のチームを選択すると、そのメンバーが表示されます。
選択したチームに接続している作業アイテム・リポジトリが表示されます。リポジトリに接続すると、そのリポジトリへの問合せを作成できます。作業アイテムおよびリポジトリの詳細は、第2.2項「作業アイテムの使用」を参照してください。
チームに接続しているバージョニング・リポジトリが表示されます。バージョニング・リポジトリからユーザーのプロジェクトまたはアプリケーション(バージョニング・システムに応じて)に、ファイルをチェックアウトできます。バージョニングされたファイルは読取り専用書式で表示できます。バージョニング・システムに応じて、いくつかのリポジトリ管理タスク(新規ディレクトリの作成など)を実行できます。
チーム・プロダクティビティ・センター・サーバーに接続すると、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、管理者がユーザーを追加したチームのリストが表示されます。
チーム・プロダクティビティ・センターにサインインした後は、使用可能なチームからチームを選択できます。(ユーザーが1つのチームのみのメンバーの場合、選択オプションは表示されません。)
チームを選択する手順は、次のとおりです。
「チーム・ナビゲータ」タイトルの下にあるドロップダウン・リストをクリックします。
チームを選択します。
ユーザー自身も含めたチーム・メンバーのリストが表示されます。「チーム・メンバー」アコーディオンの下に、「バージョニング」および「作業アイテム」アコーディオンが表示されます。それぞれから、チームで必要な情報リポジトリにアクセスできます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは、チーム・メンバーのオンラインおよびチャット・ステータスが表示されます。さらに、チーム・メンバーの名前の上にカーソルを置くと、そのメンバーのデータ(氏名、現在表示されているチームでのロール、および電子メール・アドレス)が表示されます。チーム・メンバーの名前の上でマウス・ボタンを右クリックすると、次のオプションが表示されます。
電子メールの送信
システムのデフォルトのメール・ツールにメッセージが開きます。
チャット
メンバーとのチャットを開始します。チャット・アプリケーションまたはチャット・サーバーが未選択の場合、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでは「チャット・サーバーに接続」ダイアログが表示されます。
チーム・プロダクティビティ・センターをインストールした後は、チームのメンバーとチャットできます。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターのチャットに接続する手順は、次のとおりです。
「表示」→「チーム」→「チャット」の順に選択します。
チャット・セッションは、次の2つの方法で開始できます。
「チーム・メンバー」アコーディオン・ヘッダーの横にあるチャット記号をクリックします。
任意のチーム・メンバーの名前をダブルクリックします。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターでチャットを開始するときのチャット対象には、2つのグループがあります。
アクティブなXMPP/Jabberプロトコルからの友人
現在選択されているチームからのチームメート(メンバー・アコーディオンにのみ表示)
接続できるのは一度に1つのチャット・サーバーのみですが、別のチャット・サーバーへの新しい接続を作成し、それをアクティブなサーバーとして選択することもできます。
チーム・プロダクティビティ・センターをインストールした後は、「表示」→「チーム」→「チャット」の順に選択していつでもチャットを使用できます。このために、チーム・プロダクティビティ・センターに接続する必要はなく、チーム・プロダクティビティ・センターに接続しているかどうかに関係なく、チャット・ウィンドウはいつでもを開くことができます。ただし、接続していない場合、チーム・プロダクティビティ・センターのナビゲータからはチャットを開始できません。
新しいチャット・サーバー接続を作成する手順は、次のとおりです。
現在のサーバーから切断します。「切断」ボタンを使用するか、または、リストから接続を選択し、マウス・ボタンを右クリックして「切断」を選択します。
空の「友人」ノードを右クリックし、「接続」を選択します。
または、「接続プロパティの編集」ボタンをクリックするか、「接続」ツールバー・ボタンをクリックします。いずれの場合も接続プロパティ・ダイアログが開き、このダイアログから「接続」ボタンをクリックできます。
新しいチャット・サーバーの設定を入力します。
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターはXMPP/Jabberプロトコルのみをサポートしており、複数の接続はサポートしていません。「チーム・メンバー」チャット・パネルに初めてログインすると、Oracleチーム・プロダクティビティ・センターに必要な構成情報の入力を求められる場合があります。表1-2に、一般的に表示される情報を示します。
表1-2 構成オプション
オプション | 説明 |
---|---|
ホスト |
ホスト・チャット・サーバーURLの名前。 |
ポート |
割り当てられたポート番号。 |
ドメイン |
割り当てられたドメイン。 |
リソース |
JDeveloper。 |
ユーザー名 |
チャット・サーバーのユーザー名。 |
パスワード |
チャット・サーバーのパスワード。 |
パスワードを保存する |
(チャット・サーバー構成に依存) |
JDeveloperの起動時に接続 |
(チャット・サーバー構成に依存) これら2つのオプションは、チャット・サーバーの構成に応じて自動的に機能する場合とそうでない場合があります。 さらに、「チャット」ペインのツールバーには、接続または接続プロパティの編集へのショートカットになる2つのボタンがあります。 |
接続 |
チャット・サーバーに接続します。「接続プロパティの編集」と同じフィールドを使用します。 接続すると、「チャット」ウィンドウには、進行中のチャットのツールバーに「送信」(チャット・メッセージの送信)および「クリア」(すべてのテキストの削除)の2つのボタンが表示されます。 |
接続プロパティの編集 |
「チャット・サーバーに接続」ダイアログが表示され、チャット接続に関する次のプロパティを指定してサーバーに接続できます。 |
ホスト |
選択したチャット・サーバーのURL。すでに接続しているサーバーから切断してから、「接続」または「接続プロパティの編集」のいずれかでこのプロパティを選択してください。 |
ポート |
チャット専用のチャット・サーバーのポート。 |
ドメイン |
チャット・サーバーをホストするために使用する最上位ドメイン(例: mycompany.com)。 |
リソース |
JDeveloper。 |
ユーザー名 |
選択または指定したチャット・サーバーのユーザー名。 |
パスワード |
前のフィールドのユーザー名に関連付けられているパスワード。 |
パスワードを保存する |
今後のチャット・セッション用にこのパスワードを保存します。「JDeveloperの起動時に接続」を選択した場合は、自動的に選択されます。 |
JDeveloperの起動時に接続 |
JDeveloperを起動するたびに、このチャット・サーバーに自動的に接続します。これを使用して、デフォルトのチャット・サーバーを指定します。 |
これ以外に、「チャット」ウィンドウには、チャットを制御するためのボタンが4つあります。
表1-3 「チャット」ウィンドウの制御ボタン
ボタン | 説明 |
---|---|
切断/接続 |
接続しているときは、このボタンをクリックして現在のチャット・サーバーから切断します。切断しているときは、このボタンをクリックして「チャット・サーバーに接続」ダイアログを開きます。 |
表示 |
次のオプションを含むドロップダウン・メニューが表示されます。 オフラインの友人の表示 空のグループの表示 詳細の表示 グループの追加 友人の追加 |
ステータス |
ドロップダウン・メニューが表示され、サーバーのステータス・メッセージの選択可能リストからステータスを選択できます(チャット・サーバーに応じて、「退席中」、「連絡可」、「会議中」などが表示されます)。ユーザーが選択したメッセージは、そのユーザーのアイコンをチャット・ウィンドウに表示している他のチーム・メンバーに対して表示されます。 |
接続プロパティの編集 |
「接続プロパティの編集」ダイアログが開きます。 |
ビルド・ダッシュボードおよびビルド・サマリーには、組織がチーム・プロダクティビティ・センターを使用して追跡しているプロジェクトのビルドの要約が表示されます。ユーザーがチーム・プロダクティビティ・センターに初めてログインすると、JDeveloperにビルド・サマリーの一時的なスナップショットが表示され、ユーザーのチームが属する開発/ビルド・ブランチに関する情報、最新ビルド、およびその他の結果へのリンクが表示されます。
ビルド・ダッシュボードには、組織がチーム・プロダクティビティ・センターを使用して追跡しているプロジェクトのビルドに関する詳細な統計が表示されます。サマリーの上部には、ビルドに表示されるビルド情報、テスト結果および合計作業アイテムの概要が示されます。Oracleチーム・プロダクティビティ・センターを使用してソース管理システムにコミットした場合は、使用しているソース管理システムの関連トランザクションが下部に表示されます。ビルド・ダッシュボードにリストされている特定のビルドのビルド・サマリーを開くと、その特定のビルドの追加詳細を表示できます。
ビルド・ダッシュボードが表示されていない場合は、「表示」メニューからアクセスできます。
ビルド・ダッシュボードを開く手順は、次のとおりです。
「表示」→「チーム」→「ビルド・ダッシュボード」
Oracleチーム・プロダクティビティ・センターにログインする前にビルド・ダッシュボードを選択すると、最初にOracleチーム・プロダクティビティ・センターにログインするように求められます。
ビルド・ダッシュボードを使用する手順は、次のとおりです。
ビルド・ダッシュボードで行のブランチ名または「合計トランザクション」リンクをクリックすると、ビルド・サマリー・ウィンドウが表示されます。ここには、組織がチーム・プロダクティビティ・センターを使用して追跡しているプロジェクトのビルドに関する統計が表示されます。
ビルド・ダッシュボードを表示した後は、最新ビルドから選択して、表1-4に示す情報を表示できます。
表1-4 ビルド・ダッシュボードのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
ブランチ |
ドロップダウンをクリックして、関心がある開発ブランチを選択します。 |
ビルド |
選択したブランチ内のビルドの順次リスト。関心があるビルドをクリックすると、選択したビルドのビルド・サマリーが表示されます。 ブランチのビルド・リストの下にあるビルド・ダッシュボードには、選択したブランチ内の選択したビルドに対する関連トランザクションのリストが表示されます。 |
関連トランザクション |
ビルド・ダッシュボードには、選択したブランチの「変更セット」、変更セット所有者、「リポジトリ」、「タイプ」および「キー」が表示されます。この中で「変更セット」および「キー」は選択可能ですが、他の表示要素は読取り専用です。 |
変更セット |
選択したバージョニング・システムの変更セット。個々の変更セットを選択すると、その内容が「ログ」ウィンドウにロードされ、選択した変更セットに割り当てられた要素が表示されます。 |
キー |
表示されている変更セットに関連付けられた作業アイテムが表示されます。作業アイテムを選択して、表示および変更します。 |
すべてのビルド/テスト・システムは、プラグインがビルド/テスト環境にインストールされたとき(通常はOracleチーム・プロダクティビティ・センターが最初にインストールされたとき)に構成されます。インストールおよび構成の後に、ビルド/テスト・システムの結果がチーム・プロダクティビティ・センター・クライアントに返され、ビルド・ダッシュボードで使用可能になります。ダッシュボードは、関心がある結果を表示するようにカスタマイズできます。
ビルド・ダッシュボードの表示をカスタマイズする手順は、次のとおりです。
ビルド・ダッシュボードから「ブランチ」ドロップダウンをクリックし、「カスタマイズ」を選択します。
これによって、「モジュール表示および通知の管理」ダイアログが開きます。このダイアログから、ダッシュボードに表示するモジュールを選択でき、いずれかのモジュールが更新された場合の通知をJDeveloperでサブスクライブするかどうかも選択できます。「モジュール表示および通知の管理」ダイアログの使用中に詳細を参照する場合はいつでも、[F1]を押すか、または「ヘルプ」をクリックします。
ビルド・ダッシュボードから、詳細の確認に使用可能なビルドを1つ選択します。これによって、選択したビルドのビルド・サマリーが表示されます。
ビルド・ダッシュボードからビルドを選択する手順は、次のとおりです。
ビルド・ダッシュボードから「ブランチ」ドロップダウンをクリックし、関心があるビルドを選択します。
ビルド・サマリーには、組織がチーム・プロダクティビティ・センターを使用して追跡している特定の1つのビルドに関する統計が表示されます。サマリーの上部には、ビルドに表示されるビルド情報およびテスト結果の概要が表示されます。表1-5に、ビルド・サマリーのオプション(作業アイテムや所有者情報を含む特定のビルドに関する詳細情報など)を示します。
表1-5 ビルド・サマリーのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
表示 |
ビルド・サマリーに表示する統計を選択します。 |
すべてのテスト |
すべてのテストの結果(パスと失敗の結果を含む)を表示します。 |
エラーのみ |
エラーが発生したテストの結果のみ表示します。 |
失敗のみ |
失敗したテストの結果のみ表示します。 |
エラーおよび失敗 |
エラーが発生したテストおよび失敗したテストの両方の結果を表示します。 |
成功のみ |
成功したテストの結果のみ表示します。 ビルド・サマリーの統計ドロップダウン・リストの横には、表示する情報を変更するために次のいくつかの方法が用意されています。 |
未割当てのみ |
このボックスを選択すると、ビルド・サマリーには、所有者が未割当ての選択された結果(「表示」ボックスで選択した統計によって決まります)のみが表示されます。このボックスを選択しないと、すべての結果が表示されます。 |
フィルタ |
カテゴリおよび文字列でフィルタ処理された、選択した結果が表示されます。双眼鏡ドロップダウンをクリックし、結果をフィルタ処理する領域を選択します。結果をフィルタ処理するカテゴリとして、「モジュール」、「クラス」、「テスト・ケース」、「所有者」または「作業アイテム」のいずれかを選択できます。 たとえば、カテゴリを選択した場合は、ビルド・サマリーで検索フィルタとして使用する文字列を入力します。ビルド・サマリーには、フィルタ文字列に一致する結果のみが表示されます。 |
展開/縮小 |
ビルド・サマリーでは、「クラス」列の結果の左側にあるノード・アイコンをクリックして、個々の結果を展開したり縮小できます。「フィルタ」フィールドの横にある「すべて展開」(二重のプラス記号アイコン)および「すべて縮小」(二重のマイナス記号アイコン)をクリックして、すべての結果を展開したり縮小することもできます。 ビルド・サマリーには、概要の下に、モジュール、クラスおよび実行したテストに関する詳細情報が表示され、チームがバグ情報を追跡するために使用しているリポジトリへのリンクも表示されます。サマリーには次の列があります。 |
テスト |
ビルドに対して実行されたテスト・クラスの名前。クラス名の左側にある+または-記号をクリックすると、このクラス内のメンバーの階層表示を展開したり縮小でき、画面の上部にある「すべて展開」および「すべて縮小」アイコンを使用すると、すべてのクラスを展開したり縮小できます。 |
テスト実行 |
各クラスでのテスト実行の回数。クラスを展開すると、サマリーに、クラスのメンバーごとのテスト実行回数、およびクラスでのテスト実行の合計回数が表示されます。 |
失敗 |
各クラスでの結果が失敗だったテストの回数。 |
パス率(%) |
成功したテストの割合。各行の割合は、クラスの各メンバーの失敗に対するパスの割合を反映しているため、行を縮小(そのクラス・メンバーの要素の表示を抑制)した場合は、その行を展開するまで、表示されている数値にパス率が反映されない場合があります。 |
ステータス |
各テストのステータス(成功、注意または失敗)を表すグラフィック表示。 |
結果 |
「結果」列には、テストの結果を要約した情報(特定のエラー・メッセージ、そのテストで作成された出力を含む)の詳細画面へのリンクが表示されます。失敗したテストの場合、この列には、通常、完全なスタック・トレースなどの詳細データが表示されます。リンクをクリックすると、読取り専用ダイアログに完全データが表示されます。 |
所有者 |
選択した行のテストを担当するように割り当てられたチーム・メンバー。所有者には電子メールを送信したり、所有者の名前を右クリックしてその所有者とのチャット・セッションを開くことができます。 所有者がテストに割り当てられていない場合、「所有者」フィールドには、ユーザー自身を所有者として割り当てるためのボタンが表示されます。所有者が割り当てられていないテストは、「未割当てのみ」チェック・ボックスを選択した場合のみ表示されるアイテムです。 さらに、このセルには、「自分を所有者として追加」および「所有者として削除します」という切替えボタンが表示されます。失敗したテストの所有権を取得するには、「自分を所有者として追加」をクリックします。所有権を放棄するには、「所有者として削除します」をクリックします。 |
作業アイテム |
テストに割り当てられたOracleチーム・プロダクティビティ・センターの作業アイテムの数。作業アイテム番号をクリックすると、その作業アイテムの詳細が表示されます。 チームがアクセス可能なすべてのリポジトリを表示するには、「作業アイテムの作成」をクリックします。これによって、そのチームで使用可能なすべての作業アイテム・リポジトリのリストが表示されます。次に、そのテストに適した作業アイテムを作成できます。 新しい作業アイテムが保存されると、ビルド・サマリー・ページは新しい作業アイテム番号で更新されます。 |