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Oracle VM Server for SPARC 3.0 管理ガイド     Oracle VM Server for SPARC (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

パート I Oracle VM Server for SPARC 3.0 ソフトウェア

1.  Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの概要

2.  ソフトウェアのインストールおよび有効化

3.  Oracle VM Server for SPARC のセキュリティー

4.  サービスおよび制御ドメインの設定

5.  ゲストドメインの設定

6.  I/O ドメインの設定

7.  仮想ディスクの使用

仮想ディスクの概要

仮想ディスクの管理

仮想ディスクを追加する方法

仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする方法

仮想ディスクオプションを変更する方法

タイムアウトオプションを変更する方法

仮想ディスクを削除する方法

仮想ディスクの識別子とデバイス名

仮想ディスクの表示

フルディスク

1 つのスライスディスク

仮想ディスクバックエンドオプション

読み取り専用 (ro) オプション

排他 (excl) オプション

スライス (slice) オプション

仮想ディスクバックエンド

物理ディスクまたはディスクの LUN

物理ディスクを仮想ディスクとしてエクスポートする方法

物理ディスクスライス

物理ディスクスライスを仮想ディスクとしてエクスポートする方法

スライス 2 をエクスポートする方法

ファイルおよびボリューム

フルディスクとしてエクスポートされるファイルまたはボリューム

ファイルをフルディスクとしてエクスポートする方法

ZFS ボリュームをフルディスクとしてエクスポートする方法

1 つのスライスディスクとしてエクスポートされるファイルまたはボリューム

ZFS ボリュームを 1 つのスライスディスクとしてエクスポートする方法

ボリュームのエクスポートおよび下位互換性

各種のバックエンドのエクスポート方法のサマリー

ファイルおよびディスクスライスを仮想ディスクとしてエクスポートする場合のガイドライン

仮想ディスクマルチパスの構成

仮想ディスクマルチパスおよび仮想ディスクのタイムアウト

仮想ディスクマルチパスを構成する方法

CD、DVD および ISO イメージ

CD または DVD をサービスドメインからゲストドメインにエクスポートする方法

制御ドメインから ISO イメージをエクスポートしてゲストドメインをインストールする方法

仮想ディスクのタイムアウト

仮想ディスクおよび SCSI

仮想ディスクおよび format コマンド

仮想ディスクと ZFS の使用

サービスドメインでの ZFS プールの構成

ZFS を使用したディスクイメージの格納

ZFS によるディスクイメージの格納例

ZFS ボリュームを使用してディスクイメージを作成する方法

ZFS ファイルを使用してディスクイメージを作成する方法

ZFS ボリュームをエクスポートする方法

ZFS ファイルをエクスポートする方法

ZFS ボリュームまたは ZFS ファイルをゲストドメインに割り当てる方法

ディスクイメージのスナップショットの作成

ディスクイメージのスナップショットを作成する方法

複製を使用して新規ドメインをプロビジョニングする

ブートディスクイメージの複製

Logical Domains 環境でのボリュームマネージャーの使用

ボリュームマネージャーでの仮想ディスクの使用

Solaris Volume Manager での仮想ディスクの使用

VxVM のインストール時の仮想ディスクの使用

仮想ディスクでのボリュームマネージャーの使用

仮想ディスクでの ZFS の使用

仮想ディスクでの Solaris Volume Manager の使用

仮想ディスクでの VxVM の使用

8.  仮想ネットワークの使用

9.  ドメインの移行

10.  リソースの管理

11.  ドメイン構成の管理

12.  その他の管理タスクの実行

パート II オプションの Oracle VM Server for SPARC ソフトウェア

13.  Oracle VM Server for SPARC 物理から仮想への変換ツール

14.  Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant (Oracle Solaris 10)

15.  電源管理の使用

16.  Oracle VM Server for SPARC 管理情報ベース (MIB) ソフトウェアの使用

17.  Logical Domains Manager の検出

18.  Logical Domains Manager での XML インタフェースの使用

用語集

索引

仮想ディスクの管理

このセクションでは、ゲストドメインへの仮想ディスクの追加、仮想ディスクオプションとタイムアウトオプションの変更、およびゲストドメインからの仮想ディスクの削除について説明します。仮想ディスクオプションの詳細については、「仮想ディスクバックエンドオプション」を参照してください。仮想ディスクのタイムアウトの説明については、「仮想ディスクのタイムアウト」 を参照してください。

仮想ディスクを追加する方法

  1. 仮想ディスクバックエンドをサービスドメインからエクスポートします。
    # ldm add-vdsdev [-fq] [options={ro,slice,excl}] [mpgroup=mpgroup] \
    backend volume-name@service-name
  2. このバックエンドをゲストドメインに割り当てます。
    # ldm add-vdisk [timeout=seconds] [id=disk-id] disk-name volume-name@service-name ldom

    id プロパティーを設定して、新しい仮想ディスクデバイスの ID を指定できます。デフォルトでは ID 値は自動的に生成されるため、OS で既存のデバイス名に一致させる必要がある場合に、このプロパティーを設定します。「仮想ディスクの識別子とデバイス名」 を参照してください。


    注 - バックエンドは、ゲストドメイン (ldom) がバインドされたときに、実際にサービスドメインからエクスポートされ、ゲストドメインに割り当てられます。


仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする方法

仮想ディスクバックエンドは、同じ仮想ディスクまたは別の仮想ディスクサーバーのいずれかを介して複数回エクスポートできます。仮想ディスクバックエンドのエクスポートされたインスタンスは、それぞれ同じゲストドメインまたは別のゲストドメインのいずれかに割り当てることができます。

仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする場合は、排他 (excl) オプションを指定してエクスポートしないでください。excl オプションを指定すると、バックエンドのエクスポートは 1 回のみ許可されます。ro オプションを指定すると、バックエンドは読み取り専用デバイスとして問題なく複数回エクスポートできます。


注意

注意 - 仮想ディスクバックエンドが複数回エクスポートされる際は、ゲストドメインで動作中のアプリケーションおよびその仮想ディスクを使用中のアプリケーションが、同時の書き込みアクセスを調整および同期化して、データの一貫性を確保する役割を果たします。


次の例では、同じ仮想ディスクサービスを介して 2 つの異なるゲストドメインに同じ仮想ディスクを追加する方法について説明します。

  1. 次のコマンドを使用して、サービスドメインから仮想ディスクバックエンドを 2 回エクスポートします。
    # ldm add-vdsdev [options={ro,slice}] backend volume1@service-name
    # ldm add-vdsdev -f [options={ro,slice}] backend volume2@service-name

    2 つめの ldm add-vdsdev コマンドでは、-f オプションを使用して、バックエンドの 2 回目のエクスポートを強制実行します。両方のコマンドに同じバックエンドパスを使用する場合や、仮想ディスクサーバーが同じサービスドメインに存在する場合に、このオプションを使用します。

  2. 次のコマンドを使用して、エクスポートされたバックエンドを各ゲストドメインに割り当てます。

    ldom1ldom2 には、異なる disk-name を指定できます。

    # ldm add-vdisk [timeout=seconds] disk-name volume1@service-name ldom1
    # ldm add-vdisk [timeout=seconds] disk-name volume2@service-name ldom2

仮想ディスクオプションを変更する方法

仮想ディスクオプションの詳細については、「仮想ディスクバックエンドオプション」を参照してください。

タイムアウトオプションを変更する方法

仮想ディスクオプションの詳細については、「仮想ディスクバックエンドオプション」を参照してください。

仮想ディスクを削除する方法

  1. 次のコマンドを使用して、ゲストドメインから仮想ディスクを削除します。
    # ldm rm-vdisk disk-name ldom
  2. 次のコマンドを使用して、サービスドメインからの対応するバックエンドのエクスポートを停止します。
    # ldm rm-vdsdev volume-name@service-name