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Solaris のシステム管理 (上級編)     Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  端末とモデムの管理 (概要)

2.  端末とモデムの設定 (タスク)

3.  サービスアクセス機能によるシリアルポートの管理 (タスク)

4.  システムリソースの管理 (概要)

5.  システム情報の表示と変更 (タスク)

6.  ディスク使用の管理 (タスク)

7.  UFS 割り当て制限の管理 (タスク)

8.  システムタスクのスケジュール設定 (タスク)

crontab ファイルの作成と編集 (タスクマップ)

システムタスクを自動的に実行する方法

繰り返されるジョブのスケジューリング (crontab)

1 つのジョブのスケジューリング (at)

繰り返されるシステムタスクのスケジューリング (cron)

crontab ファイルの内容

cron デーモンのスケジューリング管理

crontab ファイルエントリの構文

crontab ファイルの作成と編集

crontab ファイルを作成または編集する方法

crontab ファイルを確認する方法

crontab ファイルの表示

crontab ファイルを表示する方法

crontab ファイルの削除

crontab ファイルを削除する方法

crontab コマンドの使用制御

crontab コマンドの使用を拒否する方法

crontab コマンドの使用を特定のユーザーに限定する方法

crontab コマンドの使用制限を確認する方法

at コマンドの使用 (タスクマップ)

1 つのシステムタスクのスケジューリング (at)

at コマンドの説明

at コマンドの使用制御

at ジョブを作成する方法

at 待ち行列を表示する方法

at ジョブを確認する方法

at ジョブを表示する方法

at ジョブを削除する方法

at コマンドの使用を拒否する方法

at コマンドの使用の拒否を確認する方法

9.  システムアカウンティングの設定と管理 (タスク)

10.  システムアカウンティング (リファレンス)

11.  システムパフォーマンスの管理 (概要)

12.  システムプロセスの管理 (タスク)

13.  システムパフォーマンスの監視 (タスク)

14.  ソフトウェアのトラブルシューティング (概要)

15.  システムメッセージの管理

16.  コアファイルの管理 (タスク)

17.  システムクラッシュ情報の管理 (タスク)

18.  ソフトウェアで発生するさまざまなトラブルシューティング (タスク)

19.  ファイルアクセスでのトラブルシューティング (タスク)

20.  UFS ファイルシステムの不整合解決 (タスク)

21.  ソフトウェアパッケージで発生するトラブルシューティング (タスク)

索引

繰り返されるシステムタスクのスケジューリング (cron)

以降のセクションで、crontab ファイルをどのように作成、編集、表示、削除するか、さらに、それらのファイルの使用をどのように制御するかを説明します。

crontab ファイルの内容

cron デーモンは、各 crontab ファイル内にあるコマンドに従ってシステムタスクをスケジュールします。crontab ファイルには、それぞれ一定間隔で実行されるコマンドが 1 行に 1 つずつ入っています。各行の先頭は cron デーモンが各コマンドを実行する日時情報です。

たとえば、SunOS ソフトウェアのインストール時に root という名前の crontab ファイルが提供されます。このファイルの内容には、次のコマンド行が含まれています。

10 3 * * * /usr/sbin/logadm (1)
15 3 * * 0 /usr/lib/fs/nfs/nfsfind (2)
1 2 * * * [ -x /usr/sbin/rtc ] && /usr/sbin/rtc -c > /dev/null 2>&1 (3)
30 3 * * * [ -x /usr/lib/gss/gsscred_clean ] && /usr/lib/gss/gsscred_clean (4)

これらのコマンド行の出力について次に説明します。

crontab ファイル内のコマンド行の構文の詳細は、crontab ファイルエントリの構文」を参照してください。

crontab ファイルは /var/spool/cron/crontabs ディレクトリに保存されます。Oracle Solaris ソフトウェアのインストール時には、root 以外にもいくつかの crontab ファイルが提供されます。次の表を参照してください。

表 8-2 デフォルトの crontab ファイル

crontab ファイル
機能
adm
アカウンティング
lp
印刷
root
一般的なシステム機能とファイルシステムの整理
sys
パフォーマンスデータの収集
uucp
一般的な uucp の整理

デフォルトの crontab ファイルの他に、ユーザーは crontab ファイルを作成してユーザー自身のシステムタスクをスケジュールできます。その他の crontab ファイルは、作成したユーザーのアカウントに基づいて、bobmarysmithjones などのように命名されます。

root またはほかのユーザーの crontab ファイルを使用するには、スーパーユーザーの特権が必要です。

crontab ファイルの作成、編集、表示、削除の手順については、以降のセクションで説明します。

cron デーモンのスケジューリング管理

cron デーモンは、crontab コマンドの自動スケジューリングを管理します。cron デーモンは、/var/spool/cron/crontab ディレクトリに crontab ファイルがあるかどうかをチェックします。

cron デーモンは、起動時に次のタスクを実行します。

ほとんど同様に、cron デーモンは at ファイルのスケジューリングを制御します。これらのファイルは /var/spool/cron/atjobs ディレクトリに格納されています。 cron デーモンは、実行された at ジョブに関する crontab コマンドからの通知も待機します。

crontab ファイルエントリの構文

crontab ファイルは、1 行に 1 つのコマンドが入っており、各コマンド行の最初の 5 つのフィールドでは、コマンドが実行される時間を指定します。これら 5 つのフィールドを、次の表で説明します。これらのフィールドはスペース (空白) で区切られます。

表 8-3 crontab 時間フィールドの値

時間フィールド
0-59
0-23
1-31
1-12
曜日
0 - 6 (0 は日曜日)

次に、crontab 時間フィールドで特殊文字を使用する際のガイドラインを示します。

たとえば、次の crontab コマンドエントリは、毎月 1 日と 15 日の午後 4 時に、ユーザーのコンソールウィンドウに注意を促すメッセージを表示します。

0 16 1,15 * * echo Timesheets Due > /dev/console

crontab ファイル内の各コマンドは、長くても 1 行内に入れる必要があります。crontab ファイルは余分なキャリッジリターンを認識しません。crontab のエントリとコマンドオプションの詳細は、crontab(1) のマニュアルページを参照してください。