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Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: インストールとアップグレードの計画 Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語) |
パート I Oracle Solaris のインストールまたはアップグレードの計画概要
1. Oracle Solaris インストールの計画についての参照先
2. Oracle Solaris のインストールおよびアップグレードロードマップ
パート II ZFS、ブート、Oracle Solaris ゾーン、および RAID-1 ボリュームに関連するインストールについて
6. SPARC および x86 ベースのブート (概要と計画)
7. Oracle Solaris ゾーンがシステムにインストールされている場合のアップグレード
8. インストール時の RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成 (概要)
Dynamic Host Configuration Protocol (動的ホスト構成プロトコル) の略。アプリケーション層のプロトコル。TCP/IP ネットワーク上の個々のコンピュータつまりクライアントが、中央管理を行なっている指定の DHCP サーバーから IP アドレスなどのネットワーク構成情報を抽出できるようにします。この機能は、大規模な IP ネットワークの保持、管理によるオーバーヘッドを削減します。
重要なシステム構成ファイルや保守コマンドが収められているディレクトリ。
OS サーバー上のファイルシステムで、ネットワーク上のほかのシステムと共有されます。たとえば、/export ファイルシステムには、ディスクレスクライアント用のルート (/) ファイルシステムとスワップ空間、それにネットワーク上のユーザーのホームディレクトリを収めることができます。ディスクレスクライアントは、ブートと実行の際に OS サーバー上の /export ファイルシステムに依存します。
x86 ベースのシステム上にある特定のオペレーティングシステム専用のディスクドライブの論理パーティション。Oracle Solaris ソフトウェアをインストールするには、x86 ベースシステム上に少なくとも 1 つの Oracle Solaris fdisk パーティションを設定する必要があります。x86 ベースシステムでは、1 台のディスク上に最大 4 つの異なる fdisk パーティションが許可されます。これらのパーティションは、個別のオペレーティングシステムをインストールして使用できます。各オペレーティングシステムは、独自の fdisk パーティション上に存在しなければなりません。1 つのシステムに割り当てることのできる Oracle Solaris fdisk パーティションは、ディスクごとに 1 つだけです。
x86 のみ: GRUB (GNU GRand Unified Bootloader) は、簡単なメニューインタフェースを備えたオープンソースのブートローダーです。メニューには、システムにインストールされているオペレーティングシステムのリストが表示されます。GRUB を使用すると、Oracle Solaris OS、Linux、Microsoft Windows などの各種オペレーティングシステムを簡単にブートすることができます。
ユーザーが定義するプロファイルに基づいて、Oracle Solaris ソフトウェアをシステムに自動的にインストールする方法。ユーザーやシステムの種類ごとに、カスタマイズされたプロファイルを作成できます。
インストール方法の 1 つ。出荷時にインストールされている JumpStart ソフトウェアを使用することによって、Oracle Solaris ソフトウェアをシステムに自動インストールできます。
強力な秘密鍵暗号方式を使用して、クライアントとサーバーが、セキュリティー保護されていないネットワーク接続で相互を認識できるようにするネットワーク認証プロトコル。
local area network の略。接続用のハードウェアとソフトウェアを介して通信できる、近接したコンピュータシステムの集まり。
Lightweight Directory Access Protocol の略。LDAP ネームサービスクライアントとサーバー間の通信に使用される標準の拡張可能なディレクトリアクセスプロトコル。
アクティブブート環境が稼動している間に複製ブート環境のアップグレードを行うことにより、稼動中の環境のダウンタイムをなくすことを可能にするアップグレード方法。
Message Digest 5 の略。デジタル署名などのメッセージ認証に使用する繰り返し暗号化のハッシュ関数。1991 年に Rivest 氏によって開発されました。
x86 のみ: システムにインストールされているすべてのオペレーティングシステムがリストされたファイル。このファイルの内容は、GRUB メニューに表示されるオペレーティングシステムの一覧を記述したものです。GRUB のメニューから、BIOS または fdisk パーティションの設定を変更することなく、簡単にオペレーティングシステムをブートできます。
SunOS 4.0 (以上) のネットワーク情報サービス。ネットワーク上のシステムとユーザーに関する重要な情報が収められている分散型ネットワークデータベース。NIS データベースは、マスターサーバーとすべてのスレーブサーバーに格納されています。
SunOS 5.0 (以上) のネットワーク情報サービス。NIS+ は、SunOS 4.0 (以上) のネットワーク情報サービスである NIS に代わるものです。
Sun 以外のソフトウェア製品や別製品のソフトウェア用のマウントポイントが収められているファイルシステム。
システムにインストールされる Oracle Solaris ソフトウェア。Oracle Solaris DVD または CD、あるいは Oracle Solaris DVD または CD イメージをコピーしたインストールサーバーのハードディスク上でアクセスできます。
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) とコマンド行インタフェース (CLI) を備えたインストールプログラム。ウィザードパネルに、Oracle Solaris ソフトウェアやサードパーティソフトウェアをインストールする手順が示されます。
ソフトウェアによるパーティション分割技術。オペレーティングシステムのサービスを仮想化し、隔離された安全なアプリケーション実行環境を提供します。非大域ゾーンを作成すると、そのアプリケーション実行環境で実行されるプロセスは、ほかのゾーンとは隔離されます。このように隔離することで、あるゾーンで実行中のプロセスが、ほかのゾーンで実行中のプロセスを監視したり操作したりすることを防ぐことができます。「大域ゾーン」と「非大域ゾーン」も参照してください。
ネットワーク上のシステムにサービスを提供するシステム。ディスクレスクライアントにサービスを提供するには、OS サーバーは、ディスクレスクライアントごとに、ルート (/) ファイルシステムとスワップ空間 (/export/root、/export/swap) 用のディスク容量が必要です。
ストライプ方式または連結方式のボリューム。これらのコンポーネントはサブミラーとも呼ばれます。ストライプや連結は、ミラーを構築する基本構成ブロックです。
同じデータのコピーを複数保持しているボリューム。RAID-1 ボリュームは、「サブミラー」と呼ばれる 1 つまたは複数の RAID-0 ボリュームから構成されます。RAID-1 ボリュームは「ミラー」と呼ばれることもあります。
ZFS ストレージプールとして使用できる複数のディスク上にデータとパリティーを格納する仮想デバイス。RAID-Z は RAID-5 に似ています。
rules ファイルから生成されたファイル。カスタム JumpStart インストールソフトウェアは、rules.ok ファイルを使ってシステムとプロファイルを照合します。rules.ok ファイルは、check スクリプトを使用して作成してください。
自動的にインストールするシステムの各グループまたは単一のシステムのルールを含んでいるテキストファイル。各ルールは 1 つ以上のシステム属性に基づいてシステムグループを識別します。rules ファイルは、各グループをプロファイル (Oracle Solaris ソフトウェアをどのようにしてグループ内の個々のシステムにインストールするかを定めたテキストファイル) にリンクします。rules ファイルは、カスタム JumpStart インストールで使用されます。「プロファイル」も参照してください。
(SSL) クライアントとサーバーの間にセキュリティー保護された接続を確立するソフトウェアライブラリ。HTTP のセキュリティー保護されたバージョンである HTTPS を実装するために使用されます。
Secure Hashing Algorithm の略。このアルゴリズムは、長さが 264 未満の入力に対して演算を行い、メッセージダイジェストを生成します。
システムを事前構成する特殊な一連のシステム構成キーワードを指定するファイル。
スタンドアロンシステムまたはサーバー上のファイルシステム。標準 UNIX プログラムの多くが格納されています。ローカルコピーを保持する代わりに、大きな /usr ファイルシステムをサーバーと共有することにより、システム上で Oracle Solaris ソフトウェアをインストールおよび実行するために必要なディスク容量を最小限に抑えることができます。
システムの存続期間にわたって変更または増大が予想されるシステムファイルが格納されている (スタンドアロンシステム上の) ファイルシステムまたはディレクトリ。これらのファイルには、システムログ、vi ファイル、メールファイル、UUCP ファイルなどがあります。
ストレージプールを使用して物理ストレージを管理するファイルシステム。
マスターシステムからコピーされたファイルの集合体。このファイルには、アーカイブの名前や作成した日付など、アーカイブの識別情報が含まれています。アーカイブをシステムにインストールすると、システムはマスターシステムとまったく同じ構成になります。
更新前のマスターイメージと更新されたマスターイメージの相違部分のみを含むフラッシュアーカイブを、差分アーカイブとして使用することも可能です。差分アーカイブには、クローンシステムで保持、変更、または削除するファイルが含まれます。差分更新により、指定されたファイルだけが更新されます。また、差分更新を使用可能なシステムは、更新前のマスターイメージとの整合性を保持するソフトウェアを含むシステムのみに限定されます。
ファイルを既存のファイルとマージし、可能な場合には変更を保持するインストール。
Oracle Solaris OS のアップグレードでは、Oracle Solaris OS の新しいバージョンがシステムのディスク上の既存のファイルにマージされます。アップグレードでは、Oracle Solaris OS の以前のバージョンに対して行なった変更は最大限に保存されます。
Oracle Solaris インストールプログラムによって提示されるオプション。アップグレード時には、新しいバージョンの Oracle Solaris とディスク上の既存のファイルが結合されます。前回 Oracle Solaris をインストールしてから加えられたローカルの変更内容は、できる限り残されます。
マシンに接続されたディスクまたはネットワーク上のリモートディスク上のディレクトリへのアクセスを解除するプロセス。
インストール用に、Oracle Solaris DVD または CD のイメージをネットワーク上のほかのシステムに提供するサーバー (「メディアサーバー」とも呼ばれる)。Oracle Solaris DVD または CD のイメージをサーバーのハードディスクにコピーすることによってインストールサーバーを作成できます。
コアシステムサポートソフトウェアグループのほかに、エンドユーザーに推奨するソフトウェアが収められているソフトウェアグループ。これには共通デスクトップ環境 (CDE) や DeskSet ソフトウェアが含まれます。
ユーザーが定義する Bourne シェルスクリプト。rules ファイル内で指定され、Oracle Solaris ソフトウェアがシステムにインストールされる前にタスクを実行します。開始スクリプトは、JumpStart インストールでのみ使用できます。
エンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループのほかに、ソフトウェア開発用ライブラリ、インクルードファイル、マニュアルページ、およびプログラミングツールが収められているソフトウェアグループ。
ZFS プール内の論理デバイス。物理デバイス、ファイル、または一連のデバイスを仮想デバイスに設定できます。
/export/home や /swap のようなユーザー定義のファイルシステム。Live Upgrade の使用時に、アクティブブート環境と非アクティブブート環境によって共有されます。共有可能ファイルシステムは、アクティブブート環境と非アクティブブート環境の両方の vfstab ファイル内に同じマウントポイントを持ちます。このため、アクティブブート環境内の共有ファイルを更新すると、非アクティブブート環境のデータも更新されます。共有可能ファイルシステムはデフォルトで共有されますが、ユーザーが宛先スライスを指定することもできます。この場合、そのファイルシステムがコピーされます。
ソフトウェアグループの 1 つ。Oracle Solaris システムのブートおよび実行に必要な最小限のコードが含まれ、ネットワークサービスのサポートも制限されます。限定ネットワークシステムサポートは、テキストベースのマルチユーザーコンソールと、システム管理ユーティリティーを提供します。このソフトウェアグループを使用すると、システムでネットワークインタフェースを認識できますが、ネットワークサービスがアクティブになることはありません。
システムで Oracle Solaris OS をブートして実行するために必要な最小限のソフトウェアが収められているソフトウェアグループ。コアには共通デスクトップ環境 (CDE) を実行するために必要ないくつかのネットワーク用ソフトウェアとドライバが含まれます。CDE ソフトウェアは、コアには含まれません。
公開鍵暗号方式で使用される暗号化鍵。
2 つの鍵を使用する暗号方式。 その 1 つは、全員が知っている公開鍵、もう 1 つは、メッセージの受取人だけが知っている非公開鍵です。
システムにインストールを実行して同じタイプのソフトウェアを変更することまたはそのインストール自体。アップグレードとは異なり、更新によりシステムがダウングレードされる場合があります。初期インストールとは異なり、更新を実行するには同じタイプのソフトウェアがあらかじめインストールされていなければなりません。
リソースを管理し、クライアントにサービスを提供するネットワークデバイス。
「RAID-0 ボリューム」を参照してください。
ユーザーが定義する Bourne シェルスクリプト。rules ファイル内で指定され、Oracle Solaris ソフトウェアがシステムにインストールされてから、システムがリブートされるまでの間にタスクを実行します。終了スクリプトは、JumpStart インストールで使用します。
Solaris ボリュームマネージャー構成の状態に関する情報を保存するデータベース。状態データベースは、複製された複数のデータベースコピーの集まりです。各コピーは「状態データベースの複製」と呼ばれます。状態データベースは、既知の状態データベースの複製の格納場所とステータスをすべて記録しています。
状態データベースのコピー。複製により、データベース内のデータの有効性が保証されます。
現在実行中のソフトウェアを上書きするか、空のディスクを初期化するインストール。
Oracle Solaris OS の初期インストールでは、システムのディスクが Oracle Solaris OS の新しいバージョンで上書きされます。システム上で Oracle Solaris OS が稼働していない場合は、初期インストールを行う必要があります。アップグレード可能な Oracle Solaris OS がシステム上で稼働している場合は、初期インストールによってディスクが上書きされ、OS やローカルの変更は保持されません。
ほかのマシンからのサポートを一切必要としないコンピュータ。
特定の時点における ZFS ファイルシステムまたはボリュームの読み取り専用イメージ。
ソフトウェアごとに分割される、ディスク領域の区分。
メモリーに再ロードできる状態になるまで、メモリー領域の内容を一時的に保持するスライスまたはファイル。/swap または swap ボリュームとも呼ばれます。
Oracle Solaris リリース全体が含まれているソフトウェアグループ。
Oracle Solaris リリース全体と、OEM のための追加ハードウェアサポートを含むソフトウェアグループ。Oracle Solaris を SPARC 搭載サーバーシステムにインストールする場合は、このソフトウェアグループを推奨します。
「非大域ゾーン」を参照してください。
Oracle Solaris ソフトウェアの論理グループ (クラスタとパッケージ)。Oracle Solaris のインストール時には、次のいずれかのソフトウェアグループをインストールできます。コアシステムサポート、エンドユーザーシステムサポート、開発者システムサポート、または全体ディストリビューションです。また、SPARC システムのみ、全体ディストリビューションと OEM サポートもインストールできます。
Oracle Solaris ゾーンでは、大域ゾーンはシステムのデフォルトのゾーンであり、システム全体での管理に使用されるゾーンでもあります。非大域ゾーンの構成、インストール、管理、およびアンインストールは、大域ゾーンからのみ行うことができます。物理デバイス、ルーティング、動的再構成 (DR) といったシステムインフラストラクチャーの管理は、大域ゾーンでのみ行うことができます。大域ゾーンで実行されるプロセスは、適切な権限が付与されていれば、ほかのゾーンに関連付けられているオブジェクトにもアクセスできます。「Solaris ゾーン」と「非大域ゾーン」も参照してください。
次の ZFS エンティティーの総称名。 クローン、ファイルシステム、スナップショット、またはボリューム。
30 分間アイドル状態が続くとシステムの状態を自動的に保存し、電源を切断するソフトウェア。米国環境保護庁の省電力 (Energy Star) ガイドライン第 2 版に準拠したシステムに Oracle Solaris ソフトウェアをインストールすると、デフォルトで電源管理システムソフトウェアがインストールされます。デフォルトで電源管理がインストールされているシステムの例として、sun4u SPARC ベースのシステムがあります。リブート後、電源管理ソフトウェアを有効にするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Energy Star ガイドラインでは、システムまたはモニターを使用していない場合は、自動的に「休眠状態」(30 ワット以下の消費) に入ることが要求されます。
ネットワーク上のシステムに対してネームサービスを提供するサーバー。
ネットワーク上の全システムに関する重要なシステム情報が収められている分散型ネットワークデータベース。ネットワーク上のシステムは、これを利用して相互通信を行います。ネームサービスを使用することによって、ネットワーク全域にわたるシステム情報を保守、管理、または取得できます。ネームサービスを使用しない場合、各システムはローカルの /etc ファイルにシステム情報のコピーを保持する必要があります。Oracle は次のネームサービスをサポートしています。LDAP、NIS、および NIS+ です。
CD-ROM または DVD-ROM ドライブがあるシステムからCD-ROM または DVD-ROM ドライブがないシステムにネットワークを介してソフトウェアをインストールする方法。ネットワークインストールを行うには、「ネームサーバー」と「インストールサーバー」が必要です。
ハードウェアやソフトウェアを介して接続されているシステムのグループ (ホスト)。通信や情報の共有が可能です。ローカルエリアネットワーク (LAN) とも呼ばれます。システムをネットワークに接続するには、通常、1 台以上のサーバーが必要です。
ネットワークに接続されていない、またはほかのシステムに依存しないシステム。
モジュール形式でのインストールを可能にするソフトウェアの集まり。Solaris ソフトウェアは複数の「ソフトウェアグループ」に分割され、それぞれが「クラスタ」と「パッケージ」から構成されています。
手作業でも、Oracle Solaris インストールプログラム内でも実行できるスクリプト。パッチアナライザは、システムを解析し、Oracle Solaris Update へのアップグレードを行うことで削除されるパッチがどれであるかを判断します。
ウィンドウ、ダイアログボックス、アプレットの内容を編成するコンテナ。パネルでは、ユーザーの入力をまとめて受け取り確認することができます。ウィザードでパネルを使用することで、正しい順序で操作を行い、目的のタスクを完了することができます。
公開鍵暗号方式で使用される復号化鍵。
Oracle Solaris オペレーティングシステムの単一インスタンス内に作成された仮想オペレーティングシステム環境。非大域ゾーンでは、システムのほかの部分と相互に作用することなく、1 つ以上のアプリケーションを実行できます。非大域ゾーンはゾーンとも呼ばれます。「Solaris ゾーン」と「大域ゾーン」も参照してください。
ネットワーク上のシステムに対して、ソフトウェアやファイルの記憶領域を提供するサーバー。
Oracle Solaris オペレーティングシステムにおいて、ユーザーがアクセスできるファイルおよびディレクトリから成るツリー構造のネットワークのこと。
メモリーにシステムソフトウェアを読み込んで起動すること。
x86 のみ: ブートアーカイブは、Oracle Solaris OS のブートに使用されるクリティカルなファイルの集まりです。これらのファイルは、ルート (/) ファイルシステムがマウントされる前、システムの起動中に必要です。システムは、2 つのブートアーカイブを維持管理しています。
システムで Oracle Solaris OS をブートするために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、プライマリブートアーカイブと呼ばれることもあります。
プライマリブートアーカイブが損傷を受けたとき、回復のために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、ルート (/) ファイルシステムをマウントすることなくシステムをブートします。GRUB メニューでは、このブートアーカイブはフェイルセーフと呼ばれます。アーカイブの重要な目的はプライマリブートアーカイブを再生成することであり、通常、プライマリブートアーカイブがシステムのブートに使用されます。
Oracle Solaris OS を操作する上で重要な必須ファイルシステム (ディスクスライスおよびマウントポイント) の集まり。ディスクスライスは、同じ 1 つのディスク上に存在することも、分散された複数のディスク上に存在することもあります。
アクティブなブート環境とは、現在ブートしている環境を指します。単一のアクティブなブート環境からだけブートできます。アクティブでないブート環境とは、現在ブートしていないが、次回のリブート時にアクティブ化できる状態にある環境のことを指します。
同じネットワークのサブネット上のクライアントシステムに、起動に必要なプログラムと情報を提供するサーバーシステム。インストールサーバーの存在するサブネットが、Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする必要があるシステムと異なる場合、ネットワークを介してインストールするにはブートサーバーが必要です。
x86 のみ: ブートローダーは、システムの電源を入れた後に最初に実行されるソフトウェアプログラムです。このプログラムがブートプロセスを開始します。
デバイスの論理グループ。使用可能な ZFS ストレージのレイアウトおよび物理特性を記述します。データセットの領域は、プールから割り当てられます。
x86 のみ: プライマリブートアーカイブが損傷を受けたとき、回復のために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、ルート (/) ファイルシステムをマウントすることなくシステムをブートします。このブートアーカイブは、GRUB メニューではフェイルセーフと呼ばれます。アーカイブの重要な目的はプライマリブートアーカイブを再生成することであり、通常、プライマリブートアーカイブがシステムのブートに使用されます。「ブートアーカイブ」を参照してください。
データを一定の構造にしたり、データを保存できるようにディスクをセクターに分割したりすること。
以前に動作していた環境に戻すこと。ブート環境のアクティブ化の処理中や、ブート対象として指定されたブート環境に問題または望ましくない動作が発生する場合にはフォールバックを行います。
システムで Oracle Solaris OS をブートするために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、プライマリブートアーカイブと呼ばれることもあります。「ブートアーカイブ」を参照してください。
「マスターシステム」と呼ばれるシステムからファイルのアーカイブを作成する Oracle Solaris インストール機能。このアーカイブを使ってほかのシステムのインストールを行うと、そのシステムの構成はマスターシステムと同じになります。「アーカイブ」も参照してください。
特定のソフトウェア用にベンダーが定義するハードウェアプラットフォームのグループ。たとえば i86pc や sun4c などです。
uname -i コマンドによって出力される情報。たとえば Ultra 60 のプラットフォーム名は、SUNW,Ultra-60 です。
インストールにカスタム JumpStart を使用する場合、システムに関する属性情報を抽出する構文要素。プローブキーワードでは、ルールに必要な一致条件の設定およびプロファイルの実行は必要ありません。「ルール」も参照してください。
カスタム JumpStart を使用する場合に、Oracle Solaris ソフトウェアのインストール方法を定義するテキストファイル。たとえば、プロファイルでインストールするソフトウェアグループを定義します。各ルールは、そのルールが一致したときにシステムがインストールされる方法を定義してあるプロファイルを指定します。通常は、ルールごとに異なるプロファイルを作成します。しかし、複数のルールで同じプロファイルを使用することも可能です。「rules ファイル」も参照してください。
すべての重要なカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリに持つサーバー。
すべての重要なカスタム JumpStart ファイルを、そのルートディレクトリ (JumpStart ディレクトリ) に持つフロッピーディスク。
システムで単一の論理デバイスとして扱われる、物理スライスやボリュームの集まり。ボリュームは、アプリケーションやファイルシステムにとって物理ディスクと同じように機能します。
一部のコマンド行ユーティリティーでは、ボリュームはメタデバイスと呼ばれます。一般的な UNIX 用語では、ボリュームは、「擬似デバイス」または「仮想デバイス」とも呼ばれます。
DVD-ROM、CD-ROM、およびフロッピーディスク上のデータへのアクセスを管理および実行するためのメカニズムを提供するプログラム。
マウント要求を行うマシンのディスクまたはネットワーク上のリモートディスクから、ディレクトリにアクセスするプロセス。ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステム上のマウントポイントと、マウントするファイルシステム名 (たとえば /usr) が必要です。
リモートマシン上に存在するファイルシステムのマウント先となる、ワークステーション上のディレクトリ。
フラッシュアーカイブを作成するために使用するシステム。このシステム構成がアーカイブに保存されます。
Oracle Solaris インストールメディアに収録されている、ブート可能な最小のルート (/) ファイルシステム。ミニルートは、システムのインストールおよびアップグレードに必要な Oracle Solaris ソフトウェアで構成されます。x86 システムでは、ミニルートはシステムにコピーされて、フェイルセーフブートアーカイブとして使用されます。「フェイルセーフブートアーカイブ」を参照してください。
「RAID-1 ボリューム」を参照してください。
「ボリューム」を参照してください。
「インストールサーバー」を参照してください。
クローンシステムの検証に使用されるフラッシュアーカイブのセクション。マニフェストセクションには、クローンシステムに保持、追加または削除されるシステム上のファイルが一覧表示されます。このセクションは、情報提供専用です。このセクションは、ファイルを内部形式でリストするため、スクリプトの記述には使用できません。
複数の項目から成る階層構造の最上位。ルートは、ほかのすべての項目を子孫として持つ唯一の項目です。「ルートディレクトリ」または「ルート (/) ファイルシステム」を参照してください。
ほかのすべてのファイルシステムの元となる最上位ファイルシステム。ルート (/) ファイルシステムはほかのすべてのファイルシステムがマウントされる元となり、マウント解除されることはありません。ルート (/) ファイルシステムには、カーネル、デバイスドライバ、システムのブート (ブート) に使用されるプログラムなど、システムの稼働に不可欠なディレクトリやファイルが含まれています。
ほかのすべてのディレクトリの元となる最上位ディレクトリ。
1 つ以上のシステム属性をプロファイルに割り当てる一連の値。ルールは、カスタム JumpStart インストールで使用されます。
RAID-0 ボリューム。複数のスライスが連結された方式では、利用可能な最初のスライスがいっぱいになるまでそのスライスにデータが書き込まれます。そのスライスがいっぱいになると次のスライスに連続してデータが書き込まれます。ミラーに含まれている場合を除き、連結にはデータの冗長性はありません。「RAID-0 ボリューム」も参照してください。
同一の言語、風俗、慣習、文化などを共有する地理上または政治上の地域圏 (コミュニティー)。たとえば、米国英語のロケールは en_US、英国英語のロケールは en_UK です。
システムで単一のデバイスとして扱われる、1 つまたは複数のディスク上にある物理スライスの集まり。論理デバイスは、Solaris ボリュームマネージャーではボリュームと呼ばれます。ボリュームは、アプリケーションやファイルシステムにとって物理ディスクと同じように機能します。