JumpStart プログラムが Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする際の流れ

rules ファイルとプロファイルの検証が終わったら、JumpStart インストールを開始します。JumpStart プログラムは、rules.ok ファイルを読み取ります。続いて、Oracle Solaris ソフトウェアがインストールされるシステムに一致する定義済みのシステム属性を持つ最初のルールを検索します。一致するルールが見つかると、JumpStart プログラムはそのルール内に指定されているプロファイルを使用してシステムに Oracle Solaris ソフトウェアをインストールします。

次の図に、ネットワークに接続されていないスタンドアロンシステムでの JumpStart インストールの流れを示します。システム管理者は、Pete のシステムで JumpStart インストールを開始しています。JumpStart プログラムは、システムのフロッピーディスクドライブに挿入されているフロッピーディスク上の rules ファイルにアクセスします。JumpStart プログラムは、ルール 2 をシステムに対応付けます。ルール 2 には、JumpStart プログラムが Pete のプロファイルを使用して Oracle Solaris ソフトウェアをインストールするように指定されています。JumpStart プログラムは、Pete のプロファイルを読み取り、システム管理者がPeteのプロファイルに指定した指示に基づいて Oracle Solaris ソフトウェアをインストールします。

図 2-1 JumpStart インストールの流れ: ネットワークに接続されていない場合の例

次の図に、ネットワーク上の複数のシステムでの JumpStart インストールの流れを示します。事前に個別のプロファイルが設定され、1 台のサーバーにまとめて保存されています。システム管理者は、エンジニアリング部のシステムの中の 1 台で JumpStart インストールを開始します。JumpStart プログラムは、サーバー上の JumpStart/ ディレクトリに存在する rules ファイルにアクセスします。そして、エンジニアリング部のシステムをルール 1 に対応付けます。ルール 1 には、JumpStart プログラムがエンジニアリング部のプロファイルを使用して Oracle Solaris ソフトウェアをインストールするように指定されています。JumpStart プログラムは、エンジニアリング部のプロファイルを読み取り、システム管理者がエンジニアリング部のプロファイルに指定した指示に基づいて Oracle Solaris ソフトウェアをインストールします。

図 2-2 JumpStart インストールの流れ: ネットワークに接続されている場合の例

次の図に、JumpStart プログラムが JumpStart ファイルを検索する順序を示します。

図 2-3 JumpStart インストール実行時の流れ