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Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: フラッシュアーカイブ (作成とインストール)     Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  フラッシュアーカイブの概要

2.  フラッシュアーカイブの計画

3.  フラッシュアーカイブの作成 (タスク)

4.  フラッシュアーカイブのインストールと管理 (タスク)

5.  障害回復イメージの作成と使用

6.  フラッシュアーカイブ (リファレンス)

フラッシュアーカイブセクションの説明

フラッシュアーカイブのキーワード

一般的なキーワード

アーカイブ識別セクションのキーワード

ユーザー定義セクションのキーワード

フラッシュアーカイブ flar コマンド

flar コマンド

用語集

索引

フラッシュアーカイブのキーワード

フラッシュアーカイブのキーワードは、JumpStart のキーワードと類似しています。どちらのキーワードも、インストール要素を定義します。各キーワードは、フラッシュアーカイブソフトウェアによるクローンシステムへのソフトウェアのインストール方法の一部分を制御するコマンドです。

次のガイドラインを使用して、キーワードおよび値の書式を指定します。

一般的なキーワード

フラッシュアーカイブの各セクションは、section_begin および section_end キーワードで定義されます。たとえば、アーカイブファイルセクションには、値の異なる section_begin キーワードが含まれます。ユーザー定義アーカイブセクションは、section_beginsection_end キーワードで区切られ、各キーワードには、そのセクションに適した値が指定されます。section_begin および section_end キーワードの値を次の表に示します。

表 6-2 section_beginsection_end キーワードの値

アーカイブのセクション
section_beginsection_end キーワードの値
アーカイブ Cookie
cookie – このセクションは、section-begin および section-end キーワードで区切られていません。
アーカイブ識別
identification
ユーザー定義セクション
section-namesection-name キーワードの一例は X-user_section_1 です。
アーカイブファイル
archive

アーカイブ識別セクションのキーワード

次の表に、アーカイブ識別セクションで使用されるキーワードと、これらに定義可能な値を示します。必須の一般的なキーワードについては、表 6-2 で説明しています。

次のキーワードは、識別セクションで使用され、アーカイブファイルセクションの内容を説明します。

表 6-3 アーカイブ識別セクションのキーワード: アーカイブファイルセクションの内容

キーワード
値の定義
必須
archive_id
このキーワードは、アーカイブの内容を独自の方法で説明します。この値は、インストールソフトウェアにより、アーカイブインストール時のアーカイブの内容確認にのみ使用されます。キーワードが存在しない場合、整合性チェックは行われません。

たとえば、archive_id キーワードを FlAsH-ARcHive-2.0 に設定できます。

テキスト
いいえ
files_archived_method
このキーワードは、ファイルセクションで使用されるアーカイブ方法を記述します。
  • このキーワードが存在しない場合、ファイルセクションは、ASCII ヘッダーをもつ cpio フォーマットと見なされます。このフォーマットは、cpio -c オプションです。

  • このキーワードが存在する場合、値は次のいずれかになります。

    • cpio – ファイルセクション内のアーカイブは、ASCII ヘッダーを持つ cpio 形式になります。

    • pax – ファイルセクション内のアーカイブは、拡張 tar 交換形式を持つ pax 形式になります。pax ユーティリティーを使用すると、4G バイトを超えるファイルをアーカイブおよび抽出できます。

files_compressed_method が存在する場合、そこで指定された圧縮方法がこの files_archived_method キーワードで指定されたアーカイブ方法で作成されるアーカイブファイルに適用されます。

テキスト
いいえ
files_archived_size
このキーワード値は、アーカイブファイルセクションのサイズをバイトで表現した値です。
数値
いいえ

files_compress_method
このキーワードは、ファイルセクションで使用される圧縮アルゴリズムを示します。
  • キーワードが存在する場合、次のいずれかの値を指定できます。

    • none – アーカイブファイルセクションは圧縮されません。

    • compress – アーカイブファイルセクションは、compress コマンドを使用して圧縮されます。

  • このキーワードが存在しない場合、アーカイブファイルセクションは非圧縮と判断されます。

このキーワードで指定された圧縮方法は、files_archived_method キーワードで指定されたアーカイブ方法で作成されるアーカイブファイルに適用されます。

テキスト
いいえ
files_unarchived_size
このキーワードは、抽出されたアーカイブの累積サイズをバイトで定義します。この値は、ファイルシステムのサイズ検証に使用されます。
数値
いいえ

次のキーワードは、アーカイブ全体に関する情報を提供します。通常、これらのキーワードは、アーカイブの選択および管理を支援する目的で使用されます。これらのキーワードはすべてオプションであり、各アーカイブの識別を容易にするために使用されます。これらのキーワードを含めるには、flarcreate コマンドのオプションを使用します。詳細は、例 3-9 を参照してください。

表 6-4 アーカイブ識別セクションのキーワード: ユーザーによるアーカイブの記述

キーワード
値の定義
必須
creation_date
このキーワード値は、アーカイブの作成時間を表すタイムスタンプのテキストです。
  • flarcreate コマンドに -i オプションを使用して、日付を作成できます。

  • flarcreate コマンドを使用して作成日付を指定しない場合、デフォルトの日付がグリニッジ標準時 (GMT) で設定されます。

  • 値は、ISO-8601 に準拠し、時間指示子なしの完全基本カレンダ形式で指定する必要があります (ISO-8601,§5.4.1(a))。書式は、CCYYMMDDhhmmss です。たとえば、20100131221409 は、2010 年 1 月 31 日、22 時 14 分 09 秒を示します。

テキスト
いいえ
creation_master
このキーワード値には、アーカイブの作成に使用したマスターシステムの名前を指定します。flarcreate -m オプションを使用して、この値を指定できます。値を指定しない場合、uname -n コマンドから値が取得されます。
テキスト
いいえ
content_name
このキーワードにより、アーカイブが識別されます。この値は、flarcreate -n オプションから生成されます。この値を作成する際、次のガイドラインに従ってください。
  • 256 文字を超える長さの記述名を指定することはできません。

  • 説明には、アーカイブの機能および目的を記述する必要があります。

テキスト
はい
content_type
このキーワード値により、アーカイブのカテゴリが指定されます。値の生成には、flarcreate -T オプションを使用します。
テキスト
いいえ
content_ description
このキーワード値は、アーカイブの内容を示します。このキーワードの値の長さに制限はありません。この値の作成には、flarcreate -E オプションを使用します。
テキスト
いいえ
content_author
このキーワード値は、アーカイブの作成者を示します。この値の作成には、flarcreate-a オプションを使用します。作成者のフルネームと電子メールアドレスを含めることをお勧めします。
テキスト
いいえ
content_ architectures
このキーワード値は、アーカイブがサポートするカーネルアーキテクチャーのリストで、コンマで区切られています。
  • このキーワードが存在する場合、インストールソフトウェアは、アーカイブがサポートするアーキテクチャーのリストを参照して、クローンシステムのカーネルアーキテクチャーを検証します。アーカイブがクローンシステムのカーネルアーキテクチャーをサポートしていない場合、インストールは失敗します。

  • キーワードが存在しない場合、インストールソフトウェアはクローンシステムのアーキテクチャーを検証しません。

テキストのリスト
いいえ

次のキーワードも、アーカイブ全体の説明に使われます。デフォルトでは、値は、フラッシュアーカイブの作成時に uname で指定されます。ルートディレクトリが / ではないフラッシュアーカイブを作成すると、アーカイブソフトウェアにより、これらのキーワードに対して文字列 UNKNOWN が挿入されます。例外は、creation_nodecreation_release、および creation_os_name キーワードです。

これらのキーワードの値は設定方法に関係なく、オーバーライドできません。

表 6-5 アーカイブ識別セクションのキーワード: ソフトウェアによるアーカイブの記述

キーワード
戻り値のソース
creation_node
uname -n
creation_hardware_class
uname -m
creation_platform
uname -i
creation_processor
uname -p
creation_release
uname -r
creation_os_name
uname -s
creation_os_version
uname -v

ユーザー定義セクションのキーワード

フラッシュアーカイブで定義されるキーワードに加えて、ほかのキーワードも定義できます。フラッシュアーカイブはユーザー定義のキーワードを無視しますが、アーカイブ識別セクションを処理してユーザー定義のキーワードを使用するスクリプトやプログラムを、ユーザーが作成することもできます。ユーザー定義キーワードを作成する際、次の書式に従います。

たとえば、X-department はユーザー定義のキーワードとして有効です。

オプションを使用して、アーカイブ識別セクションにユーザー定義キーワードを含める具体例は、例 3-9 を参照してください。