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Oracle Solaris 開発者ドキュメントの紹介 Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 開発者向けドキュメントの紹介
Oracle Solaris OS マニュアルページコレクションのマップ
Oracle Solaris OS でのアプリケーションのビルド
Oracle Message Passing Toolkit の使用
Oracle Solaris OS アプリケーションのパッケージング
Oracle Solaris OS 用 Java プログラムの開発
x86 ハードウェアの Oracle Solaris 互換性のテスト
Oracle Solaris OS 用の 64 ビットアプリケーションの開発
このセクションでは、Oracle Solaris OS 独自のインタフェースとフレームワークに関する情報を提供します。
Oracle Solaris OS では、アプリケーションのパフォーマンスを向上させるため、独立した並列スレッドを持つアプリケーションを開発できます。マルチスレッドプログラミングガイドでは、POSIX および Oracle Solaris スレッド API、同期オブジェクトを使用したプログラミング、およびマルチスレッドプログラムのコンパイルについて説明します。プロセスを独立した実行スレッドに分割したり、アプリケーションの性能と構造を改良したりするためにマルチスレッドを使用する開発者向けのガイドです。付録に、POSIX と Oracle Solaris のスレッドのサンプルコードがあります。
POSIX スレッドを使用したプログラミングを総合的に理解する場合は、次に示す市販の書籍をお勧めします。
『Programming with Threads』Steve Klieman、Devang Shah、Bart Smaalders 著、第 1 版 (1996 年 1 月 23 日)
『Programming with POSIX Threads』、David R. Butenhof 著、第 1 版 (1997 年 5 月 16 日)
『プログラミングインタフェースガイド』では、Oracle Solaris 環境に特有のプログラミングインタフェースについて説明します。
『Programming Interfaces Guide』では、次に示す題目について説明します。
メモリーと CPU の管理
プロセススケジューリング
入出力インタフェース
プロセス間通信とソケット
トランスポート層インタフェース (TLI) と X/Open トランスポートインタフェース (XTI)
トランスポート選択
Oracle Solaris アプリケーションバイナリインタフェース
Oracle Solaris OS には、アプリケーションが Oracle Solaris アプリケーションバイナリインタフェース (ABI) に準拠していることをアプリケーション開発者が検証できるユーティリティーが 2 つあります。Oracle Solaris ABI に準拠していれば、コードが Oracle Solaris OS のリリース間で可搬性があることが確実になります。Oracle Solaris ABI では、アプリケーション開発者が使用できるインタフェースを定義しています。
appcert(1) ユーティリティーは、ELF バイナリが使用する Oracle Solaris ライブラリインタフェースを静的に検査し、プライベートインタフェースが使用されていないかどうかを確認します。apptrace(1) ツールは、実行時リンカーのリンク監視機能を使用して、アプリケーション実行時に動的にライブラリルーチン呼び出しをトレースします。
Oracle Solaris OS では、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サービスが利用できます。Oracle Solaris DHCP サービスには、DHCP データを格納するカスタムデータベースの開発と使用を可能にするフレームワークがあります。『Solaris DHCP サービス開発ガイド』では、DHCP サービスを有効にして追加のデータストレージ機能を使用する方法について説明します。開発者は、現時点では Oracle Solaris DHCP サービスでサポートされていないデータベースに DHCP データを格納するモジュールを開発できるようになります。Oracle Solaris DHCP が使用するデータアクセスフレームワークの概要と開発者向けの一般的なガイドラインについて説明します。サンプルコードのテンプレートもあります。
『Oracle Solaris 10 セキュリティー開発者ガイド』は、セキュリティーサービスを利用するアプリケーションの開発者とセキュリティーサービスを提供するアプリケーションの開発者向けです。PAM、SASL、GSS-API、Oracle Solaris 暗号化フレームワーク、およびプロセス特権 に対するプログラミングインタフェースについて説明します。Generic Security Standard API と Simple Authentication Security Layer の使用例も記載されています。
Oracle Solaris OS には、デバイスドライバの開発用の標準インタフェース一式が含まれています。インタフェースは、デバイスドライバインタフェース (DDI) やデバイスカーネルインタフェース (DKI) として知られています。DDI や DKI のインタフェースにより、ドライバの再コンパイルなしで、Oracle Solaris の新規リリースにアップグレードしたり、新規プラットフォームに移行したりできます。これらのインタフェースは、「Oracle Solaris OS マニュアルページコレクションのマップ」のマニュアルページの第 9 セクションにドキュメント化されています。
デバイスドライバチュートリアルには、Oracle Solaris OS 用のデバイスドライバの開発方法について実践的な情報があります。このチュートリアルには、簡単なデバイスドライバの作成から、構築、インストール、読み込み、およびテストまでの手順が示されています。ドライバ開発で利用できるドライバ開発環境とツールの概要についても説明します。ドライバ開発のリソースへのリンクや、いくつかのドライバ開発の問題を回避するテクニックも記載されています。
『デバイスドライバの記述』マニュアルには、文字指向のデバイス用とブロック指向のデバイス用のドライバ開発に関するさらに詳しい情報がすべて揃っています。ネットワークデバイス、USB デバイス、SCSI のターゲットと HBA デバイスなどの特殊なデバイスについても説明します。
Writing Device Driversマニュアルには、次の追加トピックが含まれています。
マルチスレッド再入可能ドライバ
ドライバ自動構成
プログラム式入出力
ダイレクトメモリーアクセス (DMA)
電源管理
ドライバの強化
デバイスコンテキスト管理
ドライバのコンパイル、インストール、テスト、およびデバッグ
64 ビット環境用ドライバのガイドライン
『Oracle Solaris コンテナ - リソース管理と Oracle Solaris ゾーン』では、プロセッサセットやスレッドスケジューリングクラスなどのシステムリソースを区分化して管理するアプリケーションを開発する方法について説明します。この本では、システムリソースの消費の区分化、スケジューリング、および上下限設定用のプログラミング API を参照します。プログラミング例を示し、アプリケーションの開発時に考慮する必要があるプログラミング上の問題について取り上げます。Oracle Solaris Zones テクノロジの簡単な概略や、ゾーン内で動作するアプリケーションを設計する際の検討事項についても説明します。
Oracle Solaris OS には、世界中で使用されるアプリケーションや言語サービスの開発、導入、および管理を支援する国際化アーキテクチャーが備わっています。複数言語対応の製品は単体で 39 の異なる言語と 162 のロケールをサポートできます。さらに、タイ語やヒンズー語で必要な複雑なテキストレイアウトもサポートします。双方向テキスト機能もアラビア語やヘブライ語などでサポートされます。『国際化対応言語環境の利用ガイド』では、最新の Oracle Solaris リリースを使用して、各種の言語や文化的な慣習をサポートするグローバルな製品を構築する方法について説明します。