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Oracle® Exalogic Elastic Cloud ExaPatchユーザーズ・ガイド
リリース1.2
E61473-03
 

 

Oracle® Exalogic Cloud

ExaPatchユーザーズ・ガイド

リリース1.2

E61473-03(原本部品番号:E50725-06)

2015年10月

このドキュメントでは、Exalogicインフラストラクチャ(ILOM、ファームウェアおよびソフトウェア)のパッチ適用およびアップグレード・プロセスを簡略化するユーティリティであるExaPatchをインストール、構成および使用する方法について説明します。

このドキュメントの内容は、次のとおりです。

1 ExaPatchを使用するための準備

この項では、ExaPatchを使用してExalogicインフラストラクチャをパッチ適用およびアップグレードする前に完了する必要があるタスクを説明します。

1.1 ExaPatchのインストール

ExaPatchは、Exalogicライフサイクル・ツールキット(ELLC)の一部です。ExaPatchのインストール手順は、ELLC My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1を参照してください。

My Oracle Supportドキュメントの手順に従った後、ExaPatchを/exalogic-lctools/bin/exapatchから実行できます。

1.2 ラック構成ファイルの作成

ExaPatchでは、ラックのパッチ適用可能なコンポーネントごとにIPアドレスとログイン名を含むラック構成ファイルが必要です。各コンポーネントに対して、構成ファイルにはExaPatchがコンポーネントに対して自身を認証する方法を指定するディレクティブも含まれます。

  • Exalogic物理および仮想構成では、第1.2.1項で説明されているようにExaDiscoverユーティリティの出力からラック構成ファイルを生成します。

  • 必要な場合、第1.2.2項で説明されているようにテンプレートを使用してラック構成ファイルを作成できます。

1.2.1 ExaDiscoverの出力からのラック構成ファイルの生成

ExaPatchにバンドルされているExaDiscoverユーティリティの出力からラック構成ファイルを生成するには、次を実行します。

  1. ExaPatchのインストール・ディレクトリのexadiscoverライブラリ・ディレクトリに移動します。

    # cd /exalogic-lctools/lib/exapatch/1.2.x/exadiscover
    
  2. 次のように最初の計算ノードからExaDiscoverを実行して、ラックのコンポーネントのリストを生成します。

    # ./exadiscover.sh -h address_of_compute_node1 > /tmp/exadiscover_output.out
    

    このコマンドで、address_of_compute_node1は、Exalogicマシン内の最初の計算ノードまたはExalogic構成ユーティリティが実行されている計算ノードのホスト名またはIPアドレスです。


    注意:

    ExaDiscoverを実行する場合、-p passwordオプションを使用して、計算ノードのrootユーザー・パスワードを指定できます。

  3. 次のように/exalogic-lctools/lib/exapatch/1.2.x/scriptsフォルダで取得できるcreaterackconfig.shスクリプトを実行して、ExaDiscoverの出力からラック構成ファイルを生成します。

    # cd /exalogic-lctools/lib/exapatch/1.2.x/scripts
    # ./createrackconfig.sh /tmp/exadiscover_output.out > /exalogic-lcdata/inventory/rack_configuration.py
    

    このコマンドで、rack_configuration.pyはラック構成ファイルです。


    注意:

    /exalogic-lcdata/inventory/ディレクトリにrack_configuration.pyというラック構成ファイルを作成することをお薦めします。デフォルトで、ExaPatchはrack_configuration.pyというラック構成ファイルに対して/exalogic-lcdata/inventory/を検索します。

    ExaDiscoverの出力に基づいて生成されるラック構成ファイルには、ラックのコンポーネントのIPoIB-admin IPアドレスがデフォルトで含まれます。

  4. getZfsHeadHostInfo()エントリのZFSアプライアンス・ヘッドのIPアドレスがIPoIB-adminアドレスである場合、rack_configuration.pyファイルを手動で編集し、2つのIPアドレスをZFSアプライアンス・ヘッドのeth-adminアドレスに設定します。

ラック構成ファイルのサンプルは、第1.4項を参照してください。

1.2.2 テンプレートを使用したラック構成ファイルの作成

次のようにcreaterackconfig.shスクリプトを実行して、テンプレートからラック構成ファイルを作成できます。

構文:

createrackconfig.sh -p|-v -c number_of_compute_nodes > /exalogic-lcdata/inventory/rack_configuration.py

表1 createrackconfig.shオプション

オプション 用途

-c number

Exalogicマシンの計算ノードの数を指定します

-p

ラックが物理構成であることを指定します

-v

ラックが仮想構成であることを指定します


例:

createrackconfig.sh -p -c 4 > /exalogic-lcdata/inventory/rack_configuration.py

注意:

/exalogic-lcdata/inventory/ディレクトリにrack_configuration.pyというラック構成ファイルを作成することをお薦めします。デフォルトで、ExaPatchはrack_configuration.pyというラック構成ファイルに対して/exalogic-lcdata/inventory/を検索します。

ラック構成ファイルの形式は次のとおりです:

class RackConfig:
      def getComputeNodesHostInfo(self):
      return [
          ['FIXME', 'root', DefaultPassword]
      ]

第1.4項のサンプルのラック構成ファイルに示されているように、ラック構成ファイルを編集し、各FIXMEエントリをホストのIPアドレスに置き換える必要があります。

ZFSアプライアンス・ヘッドの場合、eth-admin IPアドレスを使用していることを確認します。


注意:

ラック構成ファイルの書式設定を編集しないでください。

ラックのすべてのパッチ適用可能なコンポーネントが構成ファイルにリストされていることを確認します。ILOMエントリが対応する計算ノード・エントリと一致していることを確認します。つまり、リストの最初の計算ノードILOMがリストの最初の計算ノードに物理的に接続される必要がある場合などです。

1.3 ExaPatchのExalogicコンポーネントへのログイン方法の指定

次の方法でExaPatchがExalogicラックのコンポーネントにログインするために資格証明を取得する方法を構成できます。

1.3.1 実行時のパスワードの要求

次の方法でExaPatchを構成して実行時にパスワードを要求できます。

  • すべての物理コンポーネントのパスワードを1回、すべてのExalogic Control vServerのパスワードを1回要求するようExaPatchを構成するには、次のディレクティブを使用します:

    • 物理コンポーネントの場合: PromptRackPassword

    • Exalogic Control vServerの場合(Exalogic仮想構成にのみ適用可能): PromptECVServerPassword

    ディレクティブがファイルの別の場所で繰り返されていても、ExaPatchはパスワードごとに1回のみ要求します。そのため、すべての物理コンポーネントが同じパスワードを持ち、すべてのExalogic Control vServerが同じパスワードを持つ場合にのみこれらのディレクティブを使用してください。

    例(物理コンポーネントの場合。ここでは計算ノード):

    def getComputeNodesHostInfo(self): 
        return [ 
            ['10.10.10.1', 'root', PromptRackPassword]
        ] 
    

    例(Exalogic Control vServerの場合):

    def getOvmmHostInfo(self): 
        return [ 
            ['20.20.20.20', 'root', PromptECVServerPassword]
        ] 
    
  • 各コンポーネント・グループのパスワードの要求:

    ExaPatchを構成して各コンポーネント・グループ(計算ノード、NM2-GWスイッチ、vServerなど)のパスワードを1回ユーザーに要求するには、PromptGroupPasswordディレクティブを使用します。

    例:

    def getComputeNodesHostInfo(self): 
        return [ 
            ['10.10.10.1', 'root', PromptGroupPassword]
            ['10.10.10.2', 'root', PromptGroupPassword]
        ]
    
  • 各コンポーネントのパスワードの要求

    ExaPatchを構成して各コンポーネントのパスワードを個々に要求するには、PromptPasswordディレクティブを使用します。

    例:

    def getComputeNodesHostInfo(self): 
        return [ 
            ['10.10.10.1', 'root', PromptPassword]
            ['10.10.10.2', 'root', PromptPassword]
        ]
    

注意:

セキュリティ上の理由から、プロンプトで入力するパスワードは保存されません。ExaPatchを実行するたびに、パスワード・プロンプトが表示されます。

1.3.2 工場出荷時のデフォルト・パスワードの使用

Exalogicマシンのコンポーネントの資格証明が工場出荷時のデフォルト値である場合、次の例に示されているようにラック構成ファイルのDefaultPasswordディレクティブを指定します。

['host', 'root', DefaultPassword]

1.3.3 パスワードなしのSSHの使用

パスワードなしのSSHのアクセス用に構成されたコンポーネントの場合、次の例に示されているようにPasswordlessSSHディレクティブを指定します。

['host', 'root', PasswordlessSSH]

PasswordlessSSHディレクティブを指定した場合、ExaPatchはラックのコンポーネントにアクセスするためにパスワード・プロンプトを表示しません。


注意:

SSHキーの生成中にパスフレーズが指定された場合、ExaPatchはコンポーネントにログインできず、エラー・メッセージが表示されます。そのような場合、第1.3.1項「実行時のパスワードの要求」で説明されているように、ExaPatchを構成してパスワードを要求できます。

1.4 サンプルのラック構成ファイル

Exalogic仮想構成のサンプルのラック構成ファイルは次のとおりです。

class RackConfig:

  def getComputeNodesHostInfo(self):
    return [
      ['10.10.54.171', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.172', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.173', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.174', 'root', DefaultPassword],
  ]
  def getComputeNodeIlomHostInfo(self):
    return [
      ['10.10.54.181', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.182', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.183', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.184', 'root', DefaultPassword],
  ]
  def getZfsHeadHostInfo(self):
    return [
      ['10.10.54.179', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.180', 'root', DefaultPassword],
  ]
  def getZfsHeadIlomHostInfo(self):
    return [
      ['10.10.54.189', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.190', 'root', DefaultPassword],
  ]
  def getNM2_gwIbSwitchHostInfo(self):
    return [
      ['10.10.54.192', 'root', DefaultPassword],
      ['10.10.54.193', 'root', DefaultPassword],
  ]
  def getNM2_36pIbSwitchHostInfo(self):
    return [
  ]
  def getPduHostInfo(self):
    return [
      ['10.10.54.194', 'admin', DefaultPassword],
      ['10.10.54.195', 'admin', DefaultPassword],
  ]
  def getOvmmHostInfo(self):
    return [
      '192.168.20.11', 'root', DefaultPassword
  ]
  def getEcEmocPcHostInfo(self):
    return [
      ['192.168.20.13', 'root', DefaultPassword],
      ['192.168.20.14', 'root', DefaultPassword],
  ]
  def getOVMMServiceCredentials(self):
    return [
      'admin', DefaultPassword
  ]

# class definitions for password values
class PromptPassword:
      pass
class PromptGroupPassword:
      pass
class PromptRackPassword:
      pass
class PromptECVServerPassword:
      pass
class PasswordlessSSH:
      pass
class DefaultPassword:
      pass

注意:

getOvmmHostInfo()getEcEmocPcHostInfo()およびgetOVMMServiceCredentials()関数およびラック構成ファイルの最後のPromptECVServerPasswordクラス定義は、Exalogic仮想構成の場合のみ使用できます。

1.5 ExaPatchを実行する場所

ExaPatchを実行できる場所は、次のようにパッチ適用するコンポーネントによって異なります。

  • InfiniBandスイッチ、ZFSストレージ・ヘッドILOM、ソフトウェアおよびワークフローのパッチ適用: Exalogic Control vServer (Exalogic仮想構成の場合に推奨)または任意の計算ノードのExaPatchの実行

  • 計算ノードまたは計算ノードILOMのパッチ適用: パッチ適用されていない任意の計算ノードのExaPatchの実行

  • Exalogic Control vServerのパッチ適用: 任意の計算ノードのExaPatchの実行。

  • ゲストvServerのパッチ適用: Exalogic Control vServerのExaPatchの実行。


注意:

計算ノードでExaPatchを実行する場合、ExaPatchはその計算ノードのILOMにアクセスできません。

1.6 ExaPatchのコマンド構文およびオプション

ExaPatchコマンドの一般的な構文は次のとおりです。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch [options]

表2は、ExaPatchコマンドのオプションを説明します。

表2 ExaPatchコマンドのオプション

オプション 説明

-a action [component]

または

--action=action [component]

実行されるアクション。

action引数に次の値のいずれかを指定します。

  • baseVersion: ラック履歴ファイルにリストされているようにコンポーネントの現在のバージョンを表示します。-a refreshHistoryオプションを使用してラック履歴ファイルを作成した場合、電源が切断されていてもラック・コンポーネントのバージョン情報を取得できます。

  • checkAuthentication: ラック構成ファイルで定義されたパスワード・ディレクティブを使用してExaPatchがラックのコンポーネントに正常にログインできるかどうかを確認します。

  • ecvserversshutdown: 次の順序でExalogic Control vServerを停止します: プロキシ・コントローラ2、プロキシ・コントローラ1、Exalogic Control。

  • ecvserversstartup: 次の順序でExalogic Control vServerを起動します: Exalogic Control、プロキシ・コントローラ1、プロキシ・コントローラ2。

  • getHistory: 指定されたコンポーネントに対して-a refreshHistoryオプションを使用して生成したラック履歴xmlファイルからラック履歴情報を表示します。

  • getVersion: パッチ適用可能なコンポーネントごとのバージョン番号を確認します。

  • listComponents: ラック構成ファイルに含まれるコンポーネントを表示します。

  • listVMs: 指定された計算ノードで実行されているvServerのリストを取得します。

  • patch: パッチを指定されたコンポーネントに適用します。

  • postPatchCheck: パッチが正常に適用されたかどうかを確認します。

  • prePatchCheck: 指定されたコンポーネントがパッチ適用できるかどうかを確認します。

  • refreshHistory: ラック履歴ファイルを作成します。ラック履歴ファイルは、各コンポーネントに実行されるパッチ関連アクティビティを格納します。

  • restartovsagent: すべてのOracle VM ServerのOracle VM Serverエージェントを再起動します。Oracle VM ManagerがOracle VM Serverと通信できない場合、このアクションを使用します。

  • runExtension: 指定されたExaPatchプラグイン(PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに含まれるPythonスクリプト)を実行します。runExtensionパラメータの後にプラグインまたはスクリプトを指定する必要があります。

  • startemoc: 次の順序でEM Ops Centerサービスを起動します: データベース、Oracle VM Manager、Exalogic Control、プロキシ・コントローラ1、プロキシ・コントローラ2。

  • stopemoc: 次の順序でEM Ops Centerサービスを停止します: プロキシ・コントローラ2、プロキシ・コントローラ1、Exalogic Control、Oracle VM Manager、データベース。

  • zfsSwapActive: ZFSストレージ・アプライアンスのアクティブなストレージ・コントローラを変更します。


--actionオプションのcomponent引数は、指定されたアクションを実行するコンポーネントのグループを指定します。patchprePatchCheckpostPatchCheckおよびgetHistoryアクションに関連します。次の値のいずれかを指定します。

  • cn: 計算ノード

  • cn_ilom: 計算ノードILOM

  • ecservices: Exalogic Controlコンポーネント

  • ectemplates: Exalogic Controlテンプレート

  • ecu_config: Exalogic構成ユーティリティ・ファイル。前に示したアクションの中で、getHistoryアクションはこのコンポーネントに適用できません。

  • nm2-gw: NM2-GWスイッチ

  • nm2-36p: NM2-36Pスイッチ

  • vserver: ゲストvServer

  • zfs_ilom: ZFS ILOM

  • zfs_software: ZFSソフトウェアおよびワークフロー

--actionshelp

すべてのExaPatchアクションおよび説明のリストを表示します。

--concurrency=number

ExaPatchを並行して実行するタスク(checkAuthenticationgetVersionpatchpostPatchCheckまたはprePatchCheck)の最大数。

デフォルトで、ExaPatchは並行して最大20個のタスクを実行します。

特定のタイプ(計算ノードまたはゲストvServer)の複数のコンポーネントを並行してパッチ適用する場合、このオプションを使用できます。ただし、ExaPatchで一度にすべてのコンポーネントに実行せずに定義されたサイズのバッチでパッチ適用を実行する必要があります。ExaPatchを実行するホストが過負荷にならないように、デフォルトで同時タスクの数が20に設定されます。

-d file

または

--patchDefinitionFile=file

PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに含まれるexapatch_descriptor.pyファイルのフル・パスおよび名前。

このオプションは、patchprePatchCheckおよびpostPatchCheckアクションに関連します。

このオプションを指定しない場合、Exapatchは-pオプションで指定されたディレクトリまたは-pオプションが指定されなかった場合に現在のディレクトリのexapatch_descriptor.pyという名前のファイルを検索します。

-f

または

--force

パッチ適用前および現在のバージョン・チェックの失敗を無視してExaPatchによるパッチの適用(または再適用)を強制します。注意してこのオプションを使用してください。

ファイルがパッチ適用されたコンポーネントで変更または削除された場合などにこのオプションを使用してパッチを再適用できます。

-h host

または

--host=host

指定されたアクションを実行するコンポーネント(特定の計算ノードなど)のホスト名またはIPアドレス。ホスト名またはIPアドレスは作成したラック構成ファイルのエントリと一致する必要があります。ただし、ゲストvServerがラック構成ファイルにリストされないため、vserverコンポーネントを除きます。

このオプションは、cncn_ilomvserverコンポーネントおよびpatchlistVMsgetHistorybaseVersionアクションに関連します。

各コンポーネントに1回、複数の-hオプションを指定できます。

注意: 計算ノードまたは計算ノードILOMをパッチ適用する場合に-hオプションを指定しないと、ExaPatchはExaPatchを実行している計算ノードを除くすべての計算ノードまたは計算ノードILOMをパッチ適用します。

--help

それぞれに短い説明を含むサポートされているオプションのリストを表示します。

-l file

または

--logFile=file

ExaPatchのログ・ファイルのフル・パスおよび名前。

このオプションを指定しない場合、ExaPatchは/var/logディレクトリにログ・ファイルを作成し、次の例に示されているようにコンソールのExaPatch出力の最初の行にログ・ファイルの名前を表示します。

Logging to file /var/log/exapatch_20130613123509.log

-p dir

または

--path=dir

exapatch_descriptor.pyファイルを含む抽出されたPSU、アップグレード・キットまたは個別パッチのディレクトリのフル・パス。

計算ノード、vServer、Exalogic ControlサービスおよびExalogic Controlテンプレートをパッチ適用する場合にこのオプションが関連します。prePatchCheckおよびpostPatchCheckコマンドにも関連します。このオプションを指定しない場合、ExaPatchは現在のディレクトリの抽出されたPSU、アップグレード・キットまたは個別パッチ・バンドルを検索します。

注意: runExtensionアクションの場合、-pオプションを使用して必要なプラグインのフル・パスを指定する必要があります。

-r file

または

--rackConfigFile=file

ラック構成ファイルのフル・パスおよび名前。

このオプションは、ラック履歴およびECU関連コマンドを除くすべてのアクションおよびコンポーネントに関連します。

このオプションを指定しない場合、ExaPatchは/exalogic-lcdata/inventory/ディレクトリのrack_configuration.pyという名前のファイルを検索します。

--rackHistoryFile=file

ラック履歴ファイルのフル・パスおよび名前。

このオプションは、ラック履歴関連コマンドおよびbaseVersionコマンドに関連します。

このオプションを指定しない場合、ExaPatchは/exalogic-lcdata/inventory/ディレクトリのrack_history.xmlという名前のファイルを検索します。

-u URI

または

--uri=URI

パッチのFTPまたはHTTP URIの場所。

このオプションはpatchprePatchCheckおよびpostPatchCheckアクションに関連し、PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチがZFSストレージ・アプライアンスのcommon/exalogic-lcdata共有以外の場所にインストールされている場合に必要です。

InfiniBandスイッチをパッチ適用する場合、URIにIPアドレスを指定する必要があります。他のすべての状況でもIPアドレスを指定することをお薦めしますが、ホスト名解決が構成されている場合はホスト名を指定できます。

このオプションを指定しない場合、ExaPatchは次の形式のURIを作成します:

http://IP_address/shares/export/common/path
  • IPは、ExalogicマシンのZFSストレージ・アプライアンスのアクティブなストレージ・ヘッドのIPアドレスです。

  • pathは、exapatch_descriptor.pyファイルを含む抽出されたPSUのディレクトリです。

:

http://10.10.55.129/shares/export/common/exalogic-lcdata/16630395/Infrastructure/2.0.6.0.0

この例では、パスがexalogic-lcdata/16630395/Infrastructure/2.0.6.0.0として指定されました。

-v

または

--version

ExaPatchのバージョン番号を表示します。


1.7 ラック構成ファイルの検証

この項では、ラック・コンポーネントを検証してラック構成ファイルのログイン・パスワードを検証する方法を説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.7.1 ラック構成ファイルのラック・コンポーネントの確認

すべてのラック・コンポーネントがラック構成ファイルに含まれていることを確認するには、次のように-a listComponentsオプションを使用してExaPatchを実行します。


注意:

ExaPatchを実行できる場所の詳細は、第1.5項「ExaPatchを実行する場所」を参照してください。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a listComponents [-r path_to_rack_configuration.py]

ExaPatchコマンドのすべてのオプションおよび指定されていないオプションのデフォルト値の詳細は、表2「ExaPatchコマンドのオプション」を参照してください。

コマンドの出力を確認し、必要に応じてラック構成ファイルを編集してコンポーネントを追加または変更します。

サンプルの出力(Exalogic仮想構成の場合)

Rack Components:
Compute-Node 10.10.54.171 root
Compute-Node 10.10.54.172 root
Compute-Node 10.10.54.173 root
Compute-Node 10.10.54.174 root
ILOM-ComputeNode 10.10.54.181 root
ILOM-ComputeNode 10.10.54.182 root
ILOM-ComputeNode 10.10.54.183 root
ILOM-ComputeNode 10.10.54.184 root
ILOM-ZFS 10.10.54.189 root
ILOM-ZFS 10.10.54.190 root
NM2-GW-IB-Switch 10.10.54.192 root
NM2-GW-IB-Switch 10.10.54.193 root
ZFS-Storage-Head 10.10.54.179 root
ZFS-Storage-Head 10.10.54.180 root
vServer-EC-EMOC-PC 192.168.20.8 root 
vServer-EC-EMOC-PC 192.168.20.9 root 
vServer-EC-OVMM 192.168.20.11 root

注意:

Exalogic仮想構成の場合のみ、vserver-EC*エントリがリストされます。

1.7.2 ラック構成ファイルのパスワード・ディレクティブの検証

ラック構成ファイルに定義されたパスワード・ディレクティブを使用してExaPatchがラックのコンポーネントに正常にログインできるかどうかを検証するには、次のように-a checkAuthenticationオプションを使用してExaPatchを実行します。


注意:

ExaPatchを実行できる場所の詳細は、第1.5項「ExaPatchを実行する場所」を参照してください。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a checkAuthentication

ExaPatchコマンドのすべてのオプションおよび指定されていないオプションのデフォルト値の詳細は、表2「ExaPatchコマンドのオプション」を参照してください。

任意のコンポーネントの認証が失敗した場合、パスワード・ディレクティブおよびそのコンポーネントのIPアドレスがラック構成ファイルで正しく指定されていることを確認します。ラック構成ファイルのディレクティブに対応するパスワードとともにssh user@hostコマンドを使用して、コンポーネントのログインを試行します。問題が解決しない場合は、Oracleサポートに連絡してサポート・リクエストとともにExaPatchログ・ファイルを送付してください。checkAuthenticationアクションが成功するまで、コンポーネントのパッチ適用またはアップグレードを試行しないでください


注意:

計算ノードでExaPatchを実行する場合、ExaPatchはその計算ノードのILOMにアクセスできません。

サンプルの出力(Exalogic仮想構成の場合)

このサンプル出力では、ExaPatchが最初の計算ノードから実行されました。

Login results:
Compute-Node         10.10.54.171   root       Succeeded
Compute-Node         10.10.54.172   root       Succeeded
Compute-Node         10.10.54.173   root       Succeeded
Compute-Node         10.10.54.174   root       Succeeded
ILOM-ComputeNode     10.10.54.181   root       Failed
ILOM-ComputeNode     10.10.54.182   root       Succeeded
ILOM-ComputeNode     10.10.54.183   root       Succeeded
ILOM-ComputeNode     10.10.54.184   root       Succeeded
ILOM-ZFS             10.10.54.189   root       Succeeded
ILOM-ZFS             10.10.54.190   root       Succeeded
NM2-GW-IB-Switch     10.10.54.192   root       Succeeded
NM2-GW-IB-Switch     10.10.54.193   root       Succeeded
ZFS-Storage-Head     10.10.54.179   root       Succeeded
ZFS-Storage-Head     10.10.54.180   root       Succeeded
vServer-EC-EMOC-PC   192.168.20.13  root       Succeeded
vServer-EC-EMOC-PC   192.168.20.14  root       Succeeded
vServer-EC-OVMM      192.168.20.11  root       Succeeded

注意:

Exalogic仮想構成の場合のみ、出力の最後のvserver-EC*エントリがリストされます。

1.8 各コンポーネントのバージョン番号の確認

パッチ適用可能なコンポーネントごとにバージョン番号を確認するには、次のように-a getVersionオプションを使用してExaPatchを実行します。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a getVersion

ExaPatchコマンドのすべてのオプションおよび指定されていないオプションのデフォルト値の詳細は、表2「ExaPatchコマンドのオプション」を参照してください。

パッチ適用が完了した後にバージョン番号を比較するため、出力を保存します。

任意のコンポーネントのコマンドに失敗した場合(つまり、バージョン番号が表示されない場合)、エラーが解決されるまでコンポーネントのパッチ適用を試行しないでください。問題が解決しない場合は、Oracleサポートに連絡してサポート・リクエストとともにExaPatchログ・ファイルを送付してください。


注意:

計算ノードでExaPatchを実行する場合、ExaPatchはその計算ノードのILOMにアクセスできません。

1.9 ラック履歴ファイルの生成

ExaPatchを使用してラック履歴ファイルを生成できます。ラック履歴ファイルには、各コンポーネントのすべてのパッチおよびバージョンの履歴が含まれます。

次のように-a refreshHistoryオプションを使用してラック履歴ファイルを生成します。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a refreshHistory [--rackHistory=path_to_rack_history_file]

デフォルトで、ExaPatchは、このコマンドの実行時に/exalogic-lcdata/inventoryディレクトリに作成されるrack_history.xmlというラック履歴ファイルを作成します。コンポーネントのパッチ適用後、ExaPatchはラック履歴ファイルを自動的に更新します。ラック履歴ファイルを生成した場合、-a refreshHistoryコマンドを使用してラック履歴ファイルのバージョン情報を手動で更新できます。

次のように-a getHistoryコマンドを使用して特定のコンポーネントのラック履歴を表示できます

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a getHistory [component --rackHistory=path_to_rack_history_file]

例:

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a getHistory nm2-gw
Logging to file /var/log/exapatch_20131205020419.log
 
====== IBGatewaySwitch ======
HOSTNAME: ibswitch01.example.com
IP_ADDRESS: 10.10.54.192
------  init_refresh_event ------
VERSION: SUN DCS gw version: 2.0.8-1
Build time: Feb  6 2013 09:47:52
FPGA version: 0x34
SP board info:
Hardware Revision: 0x0006
Firmware Revision: 0x0000
BIOS version: SUN0R100
BIOS date: 06/22/2010
TIMESTAMP: 2013-12-04 02:23:10
------------------
 
====== IBGatewaySwitch ======
HOSTNAME: ibswitch02.example.com
IP_ADDRESS: 10.10.54.193
------  init_refresh_event ------
VERSION: SUN DCS gw version: 2.0.8-1
Build time: Feb  6 2013 09:47:52
FPGA version: 0x34
SP board info:
Hardware Revision: 0x0006
Firmware Revision: 0x0000
BIOS version: SUN0R100
BIOS date: 06/22/2010
TIMESTAMP: 2013-12-04 02:23:10
------------------

1.10 パッチ適用前チェックの実行

コンポーネントのパッチ適用前に、ExaPatchはコンポーネントがパッチ適用できるかどうかを確認するためにパッチ適用前チェックを自動的に実行します。次のように-a prePatchCheckオプションを使用してこれらのチェックを手動で実行できます。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a prePatchCheck [component] -p path_to_extracted_PSU_or_upgrade_kit [-r path_to_rack_configuration.py -d path_to_
exapatch_descriptor_file -h host]

コンポーネントを指定しない場合、ExaPatchはすべてのコンポーネントにパッチ適用前チェックを実行します。表3「ExaPatchパッチ適用前チェック」で説明されているように、ExaPatchはコンポーネントに応じてパッチ適用前チェックを実行します。

表3 ExaPatchパッチ適用前チェック

コンポーネント チェック

計算ノード

  • 計算ノードがパッチ適用可能なバージョンであるかどうかを確認します。

  • 計算ノードが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchが計算ノードに正常にログインできるかどうかを確認します。

  • 空きディスク領域を確認します。

計算ノードおよびZFS ILOM

  • コンポーネントがパッチ適用可能なバージョンであるかどうかを確認します。

  • コンポーネントが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがコンポーネントに正常にログインできるかどうかを確認します。

Exalogic構成ユーティリティ・ファイル

  • Exalogic構成ユーティリティ・ファイルのバージョンを記録します。

  • Exalogic構成ユーティリティ・ファイルの妥当性を記録します。

Exalogic Controlコンポーネント

  • Exalogic Controlサービス:

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • Exalogic Controlサービスを実行しているかどうかを確認します。

    • EMOC OCDoctorユーティリティが/var/opt/sun/xvm/OCDoctorディレクトリに存在するかどうかを確認します。

  • プロキシ・コントローラ・サービス:

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • プロキシ・コントローラ・サービスを実行しているかどうかを確認します。

  • Oracle VM Managerサービス:

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • Oracle VM Managerコントローラ・サービスが実行され、ポート54321でリスニングしているかどうかを確認します。

  • データベース・サービス:

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • 基本SQL問合せを実行してデータベースが正常であるかどうかを確認します。

NM2-GWおよびNM2-36Pスイッチ

  • スイッチがパッチ適用可能なバージョンであるかどうかを確認します。

  • スイッチが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがスイッチに正常にログインできるかどうかを確認します。

  • 空きディスク領域を確認します。

  • localhostエントリが/etc/hostsに存在するかどうかを確認します。

  • GATEWAYエントリが/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0に存在するかどうかを確認します。

  • /conf/configvalidの内容が1であるかどうかを確認します。

  • /config/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0および/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0の内容が同じでないことを確認します。

  • fwverifyテストを実行します。

ストレージ・アプライアンス

  • ストレージ・ヘッドがパッチ適用可能なバージョンであるかどうかを確認します。

  • ExaPatchがストレージ・ヘッドにアクセスできるかどうかを確認します。

  • 「Ready」状態であるヘッドを確認します。

    • ヘッドの状態がAKCS_STRIPPEDまたはAKCS_CLUSTEREDであるかどうかを確認します。

    • クラスタ化されていないヘッドのみ: ヘッドの説明が「Ready」に設定されているかどうかを確認します。

    • ヘッドのステータスをエクスポートするかどうかを確認します。

  • アクティブなヘッドを確認します。

    • ヘッドの状態がAKCS_OWNERであるかどうかを確認します。

    • ヘッドの状態が「online」であるかどうかを確認します。

    • 進行中の復元操作がないかどうかを確認します

    • アクティブなメンテナンスの問題がないかどうかを確認します。

    • 進行中のファームウェアの更新があるかどうかを確認します。

ゲストおよびExalogic Control vServer

  • vServerが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがvServerに正常にログインできるかどうかを確認します。

  • 空きディスク領域を確認します。


2 ExaPatchを使用したExalogicインフラストラクチャのパッチ適用およびアップグレード

この項では、ExaPatchを使用してExalogicインフラストラクチャの様々なコンポーネントをアップグレードおよびパッチ適用する一般的な手順を説明します。この項の情報は参照目的のみです。Exalogicインフラストラクチャの各コンポーネントのパッチ適用またはアップグレードを実行する特定の手順は、PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに付属するreadmeを参照してください。

  1. 進行中の構成およびバックアップ操作が完了していることを確認します。そうでない場合、パッチ適用またはアップグレード操作に失敗する可能性があります。

  2. PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに付属するドキュメントで説明されている前提条件が満たされていることを確認します。

  3. パッチ適用するコンポーネントに応じて、exapatchディレクトリで次のコマンドを実行します。


    注意:


    • NM2-GWスイッチをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch nm2-gw
      
    • NM2-36Pスイッチをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch nm2-36p
      
    • ZFS ILOMをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch zfs_ilom
      
    • ZFSソフトウェアおよびワークフローをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch zfs_software
      

      新しいZFSワークフローがインストールされた場合、ExaPatchは、新しいワークフローを手動で実行する必要がある可能性があることを示す警告メッセージを表示します。PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに付属するreadmeの指示に従います。

    • 特定の計算ノードのILOMをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch cn_ilom -h ILOM_IP_address
      

      注意:

      ExaPatchでは、自身が実行されている計算ノードのILOMをパッチ適用することはできません。そのような計算ノードのILOMをパッチ適用するには、別の計算ノード上のExaPatchを実行してください。

      複数の計算ノードのILOMをパッチ適用するには、複数の-hオプションを指定します。-hオプションを使用して指定する計算ノードILOM IPアドレスは、ラック構成ファイルのIPアドレスと一致する必要があります。


      注意:

      計算ノードのILOMを更新している間に、ノードが更新プロセス中に停止し、更新後に起動します。そのため、ExaPatchを実行している計算ノードのILOMの更新を試行しないでください。

    • 特定の計算ノードをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch cn -h IP_address_of_compute_node
      

      注意:

      ExaPatchは実行中の計算ノードをパッチ適用できません。この計算ノードをパッチ適用するには、異なる計算ノードでExaPatchを実行します。

      複数の計算ノードをパッチ適用するには、複数の-hオプションを指定します。-hオプションを使用して指定する計算ノードIPアドレスは、ラック構成ファイルのIPアドレスと一致する必要があります。


      注意:

      計算ノードを更新している間に、ノードが更新プロセス中に停止し、更新後に起動します。そのため、更新する計算ノードでExaPatchを実行しないでください。

    • OVMM、PC1およびPC2 vServerテンプレートをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch ectemplates
      
    • Exalogic Controlコンポーネントをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch ecservices
      

      OVSスキーマ・パスワードを要求される場合があります。マシンの最初のインストール後にOVSスキーマ・パスワードが変更されなかった場合、キーoracle_db_ovm_user_passwordの値としてExalogic構成ユーティリティの構成ファイルdb.jsonのパスワードを確認できます。

    • 特定のゲストvServerをパッチ適用するには、次を実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch vserver -h vServerIP
      

      複数のゲストvServerをパッチ適用するには、複数の-hオプションを指定します。すべてのゲストvServerのルート・パスワードを1回要求されます。パッチ適用が完了した後、ゲストvServerが再起動します。

      パッチ適用またはアップグレード・プロセス中にゲストvServerが再起動する場合があるので注意してください。

  4. PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに付属するreadmeで説明されているように、必要な追加の手順を実行します。

3 Exalogic構成ユーティリティ・ファイルの同期

EECS 2.0.4からEECS 2.0.6にアップグレードされたExalogicマシンの場合、ecu_configコンポーネントのpatchアクションを実行して、マシンの現在の構成でExalogic構成ユーティリティ(ECU)の構成ファイルをパッチ適用する必要があります。ECUファイルをパッチ適用した後、EECS 2.0.6のECUをダウンロードおよびインストールする必要があります。

3.1 前提条件

  • ECUファイルがExalogicマシンの最初の計算ノードまたはExalogic構成ユーティリティが実行された計算ノードの/var/tmp/exalogic/ecuディレクトリにあることを確認します。

  • 第1.9項「ラック履歴ファイルの生成」で説明されているように、パッチ履歴ファイルが生成されたことを確認します。

3.2 Exalogic構成ユーティリティ・ファイルのパッチ適用

マシンの現在の構成を使用してECU構成ファイルをパッチ適用するには、次を実行します。

  1. 次のようにECUファイルがEECS 2.0.4に使用されていることを確認します。

    1. ECUファイルでパッチ適用前チェックを実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a prePatchCheck ecu_config -h Master_Compute_Node_IP_Address
      

      Master_Compute_Node_IP_Addressは、Exalogicマシンの最初の計算ノードまたはExalogic構成ユーティリティが実行された計算ノードのいずれかのIPアドレスまたはホスト名です。

    2. /var/log/exapatch_timestamp.logファイルを開きます。

    3. 次の行がログ・ファイルにあることを確認します。

      Validating ECU Configuration EL204_IMPORTED
      
  2. patchアクションを実行して、EECS 2.0.6構成に対してECUファイルをパッチ適用します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a patch ecu_config -h Master_Compute_Node_IP_
    Address

    ExaPatchは、/var/tmp/exalogic/ecu/ecuconv_backup.timestamp.tgzにEECS 2.0.4 ECUファイルのバックアップを格納します。

  3. 次のようにECUファイルがEECS 2.0.6に対して正常に更新されたことを確認します。

    1. ECUファイルのパッチ適用後チェックを実行します。

      # /exalogic-lctools/bin/exapatch -a postPatchCheck ecu_config -h Master_Compute_Node_IP_Address
      

      Master_Compute_Node_IP_Addressは、Exalogicマシンの最初の計算ノードまたはExalogic構成ユーティリティが実行された計算ノードのいずれかのIPアドレスまたはホスト名です。

    2. /var/log/exapatch_timestamp.logファイルを開きます。

    3. 次の行がログ・ファイルにあることを確認します。

      Validating ECU Configuration EL206_IMPORTED
      

3.3 ECUのダウンロード

ECUをダウンロードするには、次を実行します。

  1. https://edelivery.oracle.comに移動します。

    Oracleアカウントを使用してサインインします。

  2. 「Oracle Software Delivery Cloud Trial License Agreement」および「Export Restrictions」を読んで受諾します。

    「Continue」をクリックします。

  3. 「Select Product Pack」フィールドで、「Oracle Fusion Middleware」を選択します。

    「Platform」フィールドで、Linux x86-64を選択します。

    「Go」をクリックします。

  4. 表示された結果から「Oracle Exalogic Elastic Cloud Software 11g Media Pack」を選択し、「Continue」をクリックします。

  5. 「Oracle Exalogic 2.0.6.0.0 Configuration Utility for Exalogic OracleVM x86-64 (64-bit)」を検索して、「Download」ボタンをクリックします。

  6. ECU zipファイルを任意の場所に保存します。

3.4 ECUのインストール

ECUをインストールするには、次を実行します。

  1. 最初の計算ノードまたは以前にECUを実行した計算ノードにログインします。

  2. /opt/exalogicディレクトリにダウンロードしたECU zipファイルをコピーします。

  3. ECU zipファイルを抽出します。

    ファイルが/opt/exalogic/ecuディレクトリに抽出されます。

  4. 次のコマンドを実行して、ECU_HOME環境変数を定義します。

    # export ECU_HOME=/opt/exalogic/ecu
    
  5. ECU_HOMEディレクトリに移動します。

    # cd $ECU_HOME
    
  6. インストール・スクリプトを実行して、ECUを設定します。

    # ./install.sh
    
  7. 引数を指定せずにecu.shスクリプトを実行して、インストールが正しく完了したかどうかを確認します。

    # ./ecu.sh
    

    ecu.shスクリプトがパラメータなしで実行されると、スクリプトのヘルプが表示されます。

3.5 ECUファイルの検証

ECUファイルを検証するには、次を実行します。

  1. ECU_HOMEディレクトリに移動します。

    # cd $ECU_HOME
    
  2. ECUがパッチ適用されたECUファイルをロードできることを確認します。

    # ./ecu.sh show_config_data
    
  3. ECUファイルの計算ノード・データを検証します。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 21 target=compute_node_number
    

    compute_node_numberを1からNの間の数値に置き換えます。Nは、Exalogicラックの計算ノードの数です。Exalogicラックの計算ノードごとにこのコマンドを実行する必要があります。1/8ラックの場合、次のコマンドを実行する必要があります。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 21 target=1
    # ./ecu.sh run_step_archaic 21 target=2
    # ./ecu.sh run_step_archaic 21 target=3
    # ./ecu.sh run_step_archaic 21 target=4
    
  4. ECUファイルのInfiniBandスイッチ・データを検証します。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 28 target=switch_number
    

    switch_numberを1からNの間の数値に置き換えます。Nは、ExalogicラックのInfiniBandスイッチの数です。ExalogicラックのInfiniBandスイッチごとにこのコマンドを実行する必要があります。1/8ラックの場合、次のコマンドを実行する必要があります。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 28 target=1
    # ./ecu.sh run_step_archaic 28 target=2
    
  5. ECUファイルのストレージ・アプライアンス・データを検証します。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 32 
    
  6. ECUファイルのELControl vServerデータを検証します。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 40 
    
  7. ECUファイルのExalogic Control PC1 vServerデータを検証します。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 42 
    
  8. ECUファイルのExalogic Control PC2 vServerデータを検証します。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 44 
    

3.6 ECUファイルのアーカイブ

ECU構成ファイルおよびログをアーカイブするには、次を実行します。

  1. ECU_HOMEディレクトリに移動します。

    # cd $ECU_HOME
    
  2. /mntディレクトリのExalogicControl共有をマウントします。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 36 
    
  3. ECU構成ファイルおよびログをExalogicControl共有にアーカイブします。

    # ./ecu.sh run_step_archaic 48 
    

4 様々な(パッチ適用以外の)ExaPatchアクション

様々なExalogicコンポーネントにパッチを適用するためにExaPatchを使用する以外に、パッチ適用またはアップグレード・プロセス中の特定の時点で必要な次の追加のタスクを実行するためにも使用できます。


注意:

アップグレード・キットまたはPSUに付属するreadmeには、この項で説明されているExaPatchアクションを使用する時間に関する指示が含まれます。

  • Exalogic Control vServerを正常に停止します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch –a ecvserversshutdown [–r rack_configuration.py]
    
  • Exalogic Control vServerを起動します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch –a ecvserversstartup [–r rack_configuration.py]
    
  • PSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに含まれるExaPatchプラグイン(Pythonスクリプト)を実行します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch –a runExtension –p path_to_plugin [argument1]
     [argument2] [...]
    

    特定のExaPatchプラグインの情報が関連資料としてPSU、アップグレード・キットまたは個別パッチに付属するドキュメントで提供されていることに注意してください。

  • プロキシ・コントローラ2、プロキシ・コントローラ1、Exalogic Control、Oracle VM Manager、データベースの順序でEM Ops Centerサービスを停止します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch –a stopemoc [–r rack_configuration.py]
    
  • データベース、Oracle VM Manager、Exalogic Control、プロキシ・コントローラ1、プロキシ・コントローラ2の順序でEM Ops Centerサービスを起動します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch –a startemoc [–r rack_configuration.py]
    
  • すべてのOracle VM ServerでOracle VM Serverエージェントを再起動します。

    # /exalogic-lctools/bin/exapatch –a restartovsagent [–r rack_configuration.py]
    

5 パッチ適用後チェックの実行

コンポーネントをパッチ適用した後、ExaPatchは、パッチ適用後チェックを自動的に実行してコンポーネントをパッチ適用できるかどうかを確認します。次のように-a postPatchCheckオプションを使用してこれらのチェックを手動で実行できます。

# /exalogic-lctools/bin/exapatch -a postPatchCheck [component] -p path_to_extracted_PSU_or_upgrade_kit [-r path_to_rack_configuration_file -d path_to_exapatch_descriptor_file -h host]

コンポーネントを指定しない場合、ExaPatchはすべてのコンポーネントにパッチ適用後チェックを実行します。ExaPatchが実行するチェックは、表4「ExaPatchパッチ適用後チェック」で説明されているようにコンポーネントに依存します。

表4 ExaPatchパッチ適用後チェック

コンポーネント チェック

計算ノード

  • コンポーネントをパッチ適用したかどうかを確認します。

  • コンポーネントが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがコンポーネントに正常にログインできるかどうかを確認します。

計算ノードおよびZFS ILOM

  • コンポーネントをパッチ適用したかどうかを確認します。

  • コンポーネントが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがコンポーネントに正常にログインできるかどうかを確認します。

Exalogic構成ユーティリティ・ファイル

  • Exalogic構成ユーティリティ・ファイルのバージョンを記録します。

  • Exalogic構成ユーティリティ・ファイルの妥当性を記録します。

Exalogic Controlコンポーネント

  • Exalogic Controlサービス:

    • サービスをパッチ適用したかどうかを確認します。

    • サービスが6であるかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • Exalogic Controlサービスを実行しているかどうかを確認します。

    • EMOC OCDoctorユーティリティが/var/opt/sun/xvm/OCDoctorディレクトリに存在するかどうかを確認します。

  • プロキシ・コントローラ・サービス:

    • サービスをパッチ適用したかどうかを確認します。

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • プロキシ・コントローラ・サービスを実行しているかどうかを確認します。

  • Oracle VM Managerサービス:

    • サービスをパッチ適用したかどうかを確認します。

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • Oracle VM Managerコントローラ・サービスが実行され、ポート54322でリスニングしているかどうかを確認します。

  • データベース・サービス:

    • サービスをパッチ適用したかどうかを確認します。

    • サービスが稼働しているかどうかを確認します。

    • ExaPatchがサービスに正常にログインできるかどうかを確認します。

    • 基本SQL問合せを実行してデータベースが正常であるかどうかを確認します。

NM2-GWおよびNM2-36Pスイッチ

  • コンポーネントをパッチ適用したかどうかを確認します。

  • fwverifyテストを実行します。

  • コンポーネントが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがコンポーネントに正常にログインできるかどうかを確認します。

ストレージ・アプライアンス

両方のヘッドがパッチ適用されたかどうかを確認します。

ゲストおよびExalogic Control vServer

  • vServerをパッチ適用したかどうかを確認します

  • vServerが稼働しているかどうかを確認します。

  • ExaPatchがvServerに正常にログインできるかどうかを確認します。


6 ExaPatchログ・ファイル

デフォルトでは、パッチ適用プロセスの詳細が/var/log/exapatch_timestamp.logファイルに記録されます。ログ・ファイルの名前のタイムスタンプはYYYYMMDDHHMMSS形式です。

ExaPatchの実行中に-l logfile_path_and_nameオプションを使用して、ログ・ファイルの場所を変更できます。

7 問題の診断およびトラブルシューティング

この項では、ExaPatchの使用中に検出される可能性があるエラーの解決策を説明します。

  • 問題: ExaPatchの完了に時間がかかります。

    解決策: コンポーネントにパッチ適用した後でも特定の操作をバックグラウンドで続行している可能性があるため、ExaPatchに時間がかかる場合があります。たとえば、計算ノードILOMをパッチ適用した後、ExaPatchは計算ノードの再起動を待機します。

    現在のExaPatchアクティビティを追跡するには、個別のログイン・シェルからExaPatchを実行しているホストで次のコマンドを実行します。

    # tail -f exapatch_log_file
    

    複数のコンポーネントを並行してパッチ適用する場合、各コンポーネントのExaPatchログがexapatch.log_Thread_1exapatch.log_Thread_2などの接尾辞Thread_nを使用した個別のログ・ファイルに一時的(パッチ適用プロセスの期間中)に格納されます。すべてのコンポーネントをパッチ適用した後、ログは単一のログ・ファイルに移動され、Thread_nファイルが削除されます。そのため、複数のコンポーネントを並行してパッチ適用している間にExaPatchアクティビティを追跡するには、次のコマンドを実行します。

    # tail -f exapatch_log_file_Thread_n
    
  • 問題: ZFSソフトウェアのパッチ適用に失敗しました。

    解決策: ExaPatchログ・ファイルをOracleサポートに送付します。

  • 問題: 複数の計算ノード(ベース・イメージまたはILOM)がパッチ適用された場合にExaPatchが障害を報告しました。

    解決策: ExaPatchログ・ファイルをOracleサポートに送付します。

  • 問題: 単一の計算ノードのアップグレードに失敗しました。

    解決策: ディスク領域が不足しているためにこの問題が発生する可能性があります。エラー・ログは、失敗したyum操作を指します(yumログ・ファイルのサイズはゼロです)。ディスク領域をクリアして、Exapatchを再実行します。

他のすべての問題は、Oracleサポートに連絡して、サポート・リクエストとともにExaPatchログ・ファイルを送付してください。

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWeb サイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


ExaPatchユーザーズ・ガイド, リリース1.2

E61473-03

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