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Oracle® Exalogic Elastic Cloud ExaLogsユーザーズ・ガイド
リリース1.3
E61474-02
 

 

Oracle® Exalogic Cloud

ExaLogsユーザーズ・ガイド

リリース1.3

E61474-02(原本部品番号:E50008-03)

2015年10月

このドキュメントでは、Oracle Exalogic Elastic Cloudマシンからログ、診断および構成情報を収集するツールであるExaLogsを使用する方法を説明します。

このドキュメントの内容は、次のとおりです。

1 ExaLogsスタート・ガイド

この項の内容は次のとおりです。

ExaLogsに精通していてすぐに使用する場合は、直接第1.4項「ExaLogsタスク・フローの概要」に移動してください。

1.1 ExaLogsとは

ExaLogsは、Exalogic物理または仮想構成の次のコンポーネントからログ、診断、環境/構成情報および他の情報を収集するコマンド行ツールです。

  • 計算ノード(仮想構成の場合はDom0)

  • 次のサービスをホストするExalogic Control vServer(仮想構成のみに関連します):

    • Oracle Database

    • Oracle VM Manager

    • Enterprise Manager Ops Centerエンタープライズ・コントローラ

    • Enterprise Manager Ops Centerプロキシ・コントローラ

    • Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB) Deployer

  • ZFSストレージ・アプライアンス

  • インフィニバンド・スイッチ

  • ゲストvServer(仮想構成のみに関連します)

ExaLogsを使用して、ラック全体または個別のコンポーネントからエビデンスを収集できます。

1.2 サポートされるプラットフォーム

ExaLogsにサポートされるEECSリリースのリストは、My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1を参照してください。


注意:

EECS 2.0.6.0.0にアップグレードしたExalogicマシンに対してExaLogsを実行する前に、ECUコンバータを実行して、ECU構成ファイルをマシンの現在の構成と同期する必要があります。ECUコンバータは、ExaPatchに含まれるツールです。ECUコンバータの詳細は、ExaPatchユーザーズ・ガイドを参照してください。

1.3 ExaLogsのインストール

ExaLogicライフサイクル(ELLC)・ツールキットをインストールすると、ExaLogsが自動的にインストールされます。ELLCのインストール手順は、My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1を参照してください。

ExaLogsツールは、ELLCツールキットをインストールした計算ノードの/exalogic-lctools/binディレクトリで取得できます。

1.4 ExaLogsタスク・フローの概要

この項では、ExaLogsを使用するために実行する必要があるタスクの高度なフローを説明します。ExaLogsがExalogicマシンのコンポーネントから診断データを収集する方法の詳細は、第1.5項「ExaLogsの仕組みの理解」を参照してください。

  1. 第2.2項「ExalogicコンポーネントにアクセスするためにExaLogsの資格証明を指定」で説明されているように、ExaLogsがExalogicマシンのコンポーネントに接続するために使用する必要があるアクセス資格証明を指定します。

  2. ExaLogsの実行中に、Exalogicマシンの事前に検出したコンポーネント(ターゲット)に関して情報をExaLogsに提供する場合、第2.1項「Exalogicラックのコンポーネントの検出」で説明されている手順を実行します。

    また、直接ExaLogsコマンドで個別にターゲットのIPアドレスを指定できます。

  3. 第3項「ExaLogsの使用」で説明されているように、ExaLogsを実行します。

1.5 ExaLogsの仕組みの理解

次の場所からExaLogsを実行できます。

  • 物理環境のExalogicラックの場合: Exalogicライフサイクル・ツールキットのインストール時にExaLogsを含むZFS共有がマウントされた計算ノード。

  • 仮想環境のExalogicラックの場合: Exalogicライフサイクル・ツールキットのインストール時にExaLogsを含むZFS共有がマウントされた計算ノード(dom0)。

    エンタープライズ・コントローラをホストするvServerのZFS共有(ExaLogsがインストールされている)をマウントして、そこからExaLogsを実行することもできます。

前にリストされている場所からExaLogsを実行する場合、次を実行します。

  1. ローカル・ホスト(つまり、ExaLogsを起動するホスト)に診断バンドルを格納する十分な領域があるかどうかを確認します。

  2. ローカル・ホストにディレクトリ構造を作成して、診断ファイルを格納します。

  3. ターゲットExalogicコンポーネントごとに、次を実行します。

    1. ユーザーが指定したIPアドレスまたは検出された IPアドレス(検出の詳細は、第2.1項「Exalogicラックのコンポーネントの検出」を参照)を使用して、コンポーネントのIPアドレスを確認します。

    2. コンポーネントを実行しているかどうかを確認します。

    3. コンポーネントにログインします。

    4. ExaLogsがデータを収集するコンポーネントのステージング・ディレクトリ/tmp/exalogs-date_stamp-hosttype_hostaddressを作成します。

      - date_stampyymmdd_hhmm.ss_UTC形式です。

      - hosttypeはExaLogsがデータを収集するホストのタイプです。

      - hostaddressはコンポーネントのホスト名またはIPアドレスです。

      : /tmp/exalogs-131210_1248.46_UTC-192.168.10.1

    5. /tmp/exalogs-date_stamp-platform_hostの下に診断ディレクトリを作成します。

    6. コンポーネントのデータを収集する一連の操作を実行し、データを/tmp/exalogs-date_stamp-hosttype_hostaddressに格納します。

    7. コンポーネントの/tmp/exalogs-date_stamp-hosttype_hostaddressのtarballを生成します。

    8. tarballをローカル・ホストにダウンロードし、tarballを抽出し、一時的なtarballを削除します。

  4. 全体の診断バンドルを生成します。

  5. 各コンポーネント・タイプのミニ・バンドルを生成します。

リモート・モードのExaLogsの実行

リモート・ノードで、ExaLogsはexalogs.shスクリプトをExaLogicラックの各ターゲットにコピーし、exalogs.shスクリプトがコンポーネントのデータを収集するために各ターゲット・コンポーネント内で実行されます。


注意:

リモート・モードは、オラクル社のフィールドおよびサポート担当者のみ使用します。

リモート・モードは次のシナリオで役立ちます。

  • 1つ以上のラックに対して中央でExaLogsを実行する場合。

  • ExaLogsを実行している計算ノードがラックのすべてのコンポーネントにアクセスできない場合。

  • ExaLogsの実行後にExaLogs rawデータが残らないことを確認する場合。

リモート実行モードで、ExaLogsは次を実行します。

  1. ローカルおよびリモート・ホストに診断バンドルを格納する十分な領域があるかどうかを確認します。

  2. ローカル・ホスト(つまり、ExaLogsを起動する計算ノード)のディレクトリ構造を作成します。

  3. リモート・ホストを実行しているかどうかを確認します。

  4. リモート・ホストにディレクトリを作成し、exalogs.shをそのディレクトリにコピーします。

    リモート・ホストがパスワードを要求する場合、ExaLogsは次を実行します。

    • パスワードが指定される場合(--rexecpw passwordオプションを使用)、ExaLogsは指定されたパスワードを使用してログインを試行します。

    • それ以外の場合、ExaLogsはデフォルト(工場出荷時)のパスワードを使用してログインを試行します。

    • 前述のすべてが失敗した場合、ExaLogsはユーザーにパスワードを要求します。

  5. すべての関連するコマンド行引数を使用してexalogs.shのリモート・コピーを実行します。

  6. ローカル・モードで前に示したタスクを実行します。

  7. リモート・ホストから診断バンドルをダウンロードします。

  8. リモート・ホストから診断バンドルおよびexalogs.shスクリプトを削除します。

2 ExaLogsを使用するための準備

この項の内容は次のとおりです。

2.1 Exalogicラックのコンポーネントの検出

ExaLogsを実行する場合、エビデンスを収集するターゲットのIPアドレスを指定できます。また、実行するたびにExalogicラックのすべてのコンポーネントを検出し、検出されたデータ(XMLファイル内)をExaLogsに渡すことができます。検出は1回かぎりの操作なので注意してください。ハードウェア・アップグレード後、EECSリリース・アップグレード後および健全性チェックを除いて、検出の再実行は必要ありません。


注意:

以前のリリースのExaLogsから生成された検出XMLファイルを使用しないでください。現在のリリースのExaLogsを使用して、Exalogicマシンの検出ファイルを新しく生成します。

この項では、Exalogicマシンのコンポーネントの検出方法を説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.1.1 ExaLogs検出の一般的な構文

ExaLogs検出ツールは、ELLCツールキットをインストールした計算ノードの/exalogic-lctools/binディレクトリで取得できます。

ツールの一般的な構文は次のとおりです。

exalogs_discovery --access FILE|CRED[,...] --discover-from SOURCE[,...] --discover-save FILE --discover-query
  • --discover-fromオプションは、Exalogicマシンのコンポーネントを検出する必要があるソースを指定します。

    • Exalogicマシンの現在の構成を現在反映しているECU構成ファイルがある場合、--discover-from ecuを指定して検出ソースとしてそれらの構成ファイルを使用することをお薦めします。ツールは、--accessオプションで指定された計算ノードのECU構成ファイルを検索します。Exalogic物理環境で、ツールは/var/exalogic/one-command/configディレクトリを参照します。Exalogic仮想環境で、ツールは/var/tmp/exalogic/ecuディレクトリを参照します。

    • Exalogicマシンの現在の構成を現在反映しているECU構成ファイルがない場合、--discover-from fabricを指定できます。ただし、fabricソースを使用すると次のコンポーネントが検出されないので注意してください: Oracle VM Manager、エンタープライズ・コントローラ、プロキシ・コントローラおよびExalogic Controlのデータベース・コンポーネント、ゲートウェイ・スイッチ、Ciscoスイッチ、PDU、ストレージノードILOM。


    注意:

    使用される検出ソースに関係なく、検出されたデータを調査し、正しく完全であることを確認します。

  • --accessオプションは、--discover-fromオプションで指定されたソースにアクセスするために使用する必要がある資格証明を指定します。

    • プレーン・テキスト・ファイル(access.txtなど)に行ごとに1つの資格証明文字列でアクセス資格証明を格納し、次の例のように--accessオプションの値としてファイルの名前を指定できます。

      --access access.txt
      
    • また、次の例のようにカンマ区切りリストでコマンド行から直接アクセス資格証明を指定できます。

      --access root:CN1:elcn01.example.com:::,root:CN01:192.168.20.1:::,root:EC01:10.162.50.123:::
      

    詳細は、第2.1.2項「ExaLogs検出のアクセス資格証明の指定」を参照してください。

  • --discover-saveオプションは、ExaLogs検出コマンドの出力を保存する必要があるXMLファイルのフル・パスおよび名前を指定します。

2.1.2 ExaLogs検出のアクセス資格証明の指定

--accessオプションでは、資格証明文字列のカンマ区切りリストまたは資格証明文字列を含むプレーン・テキスト・ファイルのフル・パスおよび名前を指定できます。

各資格証明文字列は、次の形式である必要があります。

user:host_identifier:host:ip:password_file:private_key_file

表1に、資格証明文字列のフィールドを示します。資格証明文字列の無効な値は無視されるので注意してください。

表1 ExaLogs検出のアクセス資格証明文字列のフィールド

フィールド 説明

user

資格証明文字列で指定されたコンポーネントにアクセスするために使用する必要があるユーザーを指定します。

注意: STIGで強化されたExalogicラックの場合、次の例に示されているように、userフィールドに権限のないユーザー(rootでない)を含む必要があります。

# sh ./exalogs_discovery --access exalogic:CN1:COMPUTENODE::: --discover-from ecu --discover-query --discover-save myrack.xml

この例では、アクセス資格証明exalogic:CN1:COMPUTENODE:::で、ユーザーexalogicはラックのターゲット・ホストの/etc/sudoersファイルのsudo権限が付与されている権限のないユーザーです。

host_identifier

コンポーネント・タイプを指定し、オプションで特定のホストを示す数値の索引で接尾辞を付けます。

host_identifierフィールドに次のコンポーネント・タイプを指定できます。一部の名前にシノニムがあるので注意してください。

  • COMPUTENODE (シノニム: COMPUTE_NODE, COMPUTESERVER, COMPUTE_SERVER, CN, OVS, XEN, DOM0)

  • CTRLDB (シノニム: CTRL_DB, DB)

  • ENTERPRISECONTROLLER (シノニム: OPSCENTEREC, OPS_CENTER_EC, EC)

  • EXALOGICCONTROL (シノニム: ELCTRL, CTRLVM)

  • EXALOGICGENERICLINUX (シノニム: EXALOGICLINUX, LINUX) 注意: このタイプは汎用的で、物理Linuxおよび仮想環境の両方に使用できます。

  • EXALOGICGENERICSOLARIS (シノニム: EXALOGICSOLARIS, SOLARIS)

  • IBSWITCH (シノニム: IB_SWITCH)

  • IBSWITCHGW (シノニム: IB_SWITCH_GW)

  • IBSWITCHSPINE (シノニム: IB_SWITCH_SPINE)

  • OVAB

  • OVMM (シノニム: OVMMANAGER, OVM_MANAGER)

  • PROXYCONTROLLER (シノニム: OPSCENTERPC, OPS_CENTER_PC, PC)

  • ZFSSTORAGEHEAD (シノニム: ZFS_STORAGE_HEAD, ZFS, ZFSSA, ZFS_SA)

: 最初の計算ノードの場合、資格証明文字列のホスト識別子はCN01です。

host

コンポーネントのホスト名またはIPアドレスを指定します。

ip

このフィールドは非推奨です。空のままにしてください。

password_file

コンポーネントのプレーンテキスト・パスワードおよびユーザー(オプション)を含むファイルのフル・パスおよび名前を指定します。ユーザーが指定されない場合、ExaLogsはパスワードがrootユーザーに使用されると仮定します。

デフォルトでは、対話モードが有効です。パスワード・ファイルが検出中に見つからない場合、パスワード・プロンプトが表示されます。

private_key_file

ターゲット・コンポーネントに対するパスワードなしのSSHが有効である場合、SSH秘密鍵を含むファイルのフル・パスおよび名前を指定します。

注意: このフィールドは、ExaLogs検出コマンドにのみ関連します。ExaLogsツールで--accessオプションを使用する場合、このフィールドを空のままにします。


表1に示されているフィールドを使用して作成される資格証明文字列の例は次のとおりです。

資格証明文字列の例 説明
root:CN1:elcn01.example.com::: デフォルト・パスワードを使用してrootユーザーとして最初の計算ノード(ホスト名elcn01.example.comを使用)にアクセスします。
root:CN01:192.168.20.1::: デフォルト・パスワードを使用してrootユーザーとして最初の計算ノード(IPアドレス192.168.20.1を使用)にアクセスします。
root:EC01:10.162.50.123::: デフォルト・パスワードを使用してrootユーザーとしてエンタープライズ・コントローラvServer(IPアドレス10.162.50.123を使用)にアクセスします。
:COMPUTENODE:::/tmp/pwd.txt: /tmp/pwd.txtで指定されたパスワードを使用して、デフォルト・ユーザー(root)としてすべての計算ノードにアクセスします。
exalogic:COMPUTENODE::: exalogicユーザーとしてすべての計算ノードにアクセスします。
exalogic:COMPUTENODE:::/tmp/pwd: /tmp/pwd.txtで指定されたパスワードを使用して、exalogicユーザーとしてすべての計算ノードにアクセスします。
exalogic::192.168.20.1::/tmp/pwd: /tmp/pwd.txtで指定されたパスワードを使用して、exalogicユーザーとしてIPアドレス192.168.20.1を使用してターゲットにアクセスします。ExaLogsは、コンポーネントのタイプを自動的に決定します。

2.1.3 ExaLogs検出の使用例

この項では、ExaLogsのラック検出ファイルを生成するいくつかの例を説明します。

ExaLogs検出ツールは、ELLCツールキットをインストールした計算ノードの/exalogic-lctools/binディレクトリで取得できます。

次のすべての例で、検出されたデータがコンソールに表示され、ファイルmyrack.xmlに保存されます。

  • 検出ソースを含むホストを指定しないコンポーネントの検出

    # sh ./exalogs_discovery --access root:CN1:192.168.20.15::: --discover-from ecu --discover-query --discover-save myrack.xml
    

    ツールは、--accessオプションで指定された計算ノードのECU構成ファイルを検索します。Exalogic物理環境で、ツールは/var/exalogic/one-command/configディレクトリを参照します。Exalogic仮想環境で、ツールは/var/tmp/exalogic/ecuディレクトリを参照します。ECUファイルを含まない計算ノードからこのコマンドを実行すると、パスワード・プロンプトが表示されます。

  • 検出ソースとして特定のホストを指定したコンポーネントの検出

    access.txtファイルに次のホスト識別子を定義していると仮定します: CN1CN2CN3。次の例に示されているように、--discover-fromオプションにこれらのホストのいずれかを指定できます。

    # sh ./exalogs_discovery --access access.txt --discover-save myrack.xml --discover-query --discover-from ecu:CN3
    

    ECUファイルを含まない計算ノードからこのコマンドを実行すると、パスワード・プロンプトが表示されます。

  • 検出ソースとして特定のホストの特定のECUディレクトリを指定したコンポーネントの検出

    デフォルトで、Exalogic物理環境の場合にツールは/var/exalogic/one-command/configディレクトリを参照し、Exalogic仮想環境の場合にツールは/var/tmp/exalogic/ecuディレクトリを参照します。特定のホストに特定のディレクトリを指定できます。access.txtファイルにホストCN01およびCN02を定義していると仮定します。

    次の例に示すように、--discovery-fromオプションにこれらのホストのいずれかのディレクトリを指定できます。

    # sh ./exalogs_discovery --access access.txt --discover-save myrack.xml --discover-query --discover-from ecu:CN01:/tmp/ECU
    

    ツールは、CN01ホストの/tmp/ECUディレクトリのECU構成ファイルを検索します。


注意:

検出XMLファイルを生成した後、検出結果のデータを調査する必要があります。次の例に示されているように、--discovery-query-format shellvarsオプションを使用してXMLデータを人およびスクリプトが判別しやすいシェル変数形式に変換できます。
# sh ./exalogs_discovery --discover-from myrack.xml --discover-query --discover-query-format shellvars

次に、このコマンドの出力例を示します。

         rack_0_id=AK00055531
         rack_0_name=el01
         rack_0_size=Eighth
         rack_0_ib_switch_00=10.10.54.193
         rack_0_ib_switch_00_Eth-admin=10.10.54.193
         rack_0_ib_switch_01=10.10.54.192
         rack_0_ib_switch_01_Eth-admin=10.10.54.192
         ... 

次のように出力をテキスト・ファイルにリダイレクトして後で使用するためにシェル変数形式で書式設定されたデータの保存を考慮してください。

# sh ./exalogs_discovery --discover-from myrack.xml --discover-query --discover-query-format shellvars > file_name

2.2 ExalogicコンポーネントにアクセスするためにExaLogsの資格証明を指定

Exalogicラックのコンポーネントにアクセスするには、ExaLogsはSSHキー(以前に設定している場合)またはデフォルトのパスワードを使用します。

次の表にリストされている環境変数を使用して、デフォルトのパスワードをオーバーライドできます。


注意:

また、ExaLogs検出のように、第2.1.2項「ExaLogs検出のアクセス資格証明の指定」で説明されているように、--accessオプションを使用してパスワード・ファイルをExaLogsに提供できます。

環境変数 コンポーネントのパスワードの指定 ユーザーのパスワードの指定
ELCTRL_PASSWORD* Oracle Virtual Assembly Deployer、EM Ops Centeエンタープライズ・コントローラ、Oracle VM ManagerおよびExalogic ControlスタックのOracle DatabaseコンポーネントをホストするvServer

(2.0.6.x.xのみに関連します)

root
OVAB_PASSWORD* Oracle Virtual Assembly DeployerをホストするvServer

(v2.0.4.x.xおよび以前のリリースのみに関連します)

root
EMOCEC_PASSWORD* EM Ops Centerエンタープライズ・コントローラをホストするvServer

(v2.0.4.x.xおよび以前のリリースのみに関連します)

root
EMOCPC_PASSWORD* EM Ops Centerプロキシ・コントローラをホストするvServer root
OVMM_PASSWORD* Oracle VM ManagerをホストするvServer

(v2.0.4.x.xおよび以前のリリースのみに関連します)

root
OVMM_SERVICE_PASSWORD* Oracle VM Manager admin
CTRLDB_PASSWORD* Oracle DatabaseインスタンスをホストするvServer

(v2.0.4.x.xおよび以前のリリースのみに関連します)

root
ZFSSA_PASSWORD ZFSストレージ・アプライアンス・ヘッド root
IBSWITCH_PASSWORD NM2-GWスイッチ root
OVS_PASSWORD* Oracle VM Serverを実行する計算ノード root
LINUX_PASSWORD Oracle Enterprise Linuxを実行する計算ノード root
SOLARIS_PASSWORD Oracle Solarisを実行する計算ノード root


注意:

アスタリスク(*)を使用してマークされた環境変数は、仮想構成のExalogicラックにのみ関連します。

環境変数をExaLogsに渡す詳細は、使用するシェルのUNIXドキュメントを参照してください。たとえば、Bashシェルの場合、次の方法を使用できます。

# export ELCTRL_PASSWORD=password
# sh ./exalogs options

または

# env ELCTRL_PASSWORD=password ./exalogs options

注意:

スクリプトまたはコマンド行のプレーン・テキスト・パスワードの指定は、セキュアな方法ではありません。かわりに、エビデンスを収集するすべてのターゲットに対してExaLogsを実行しているホストからキーベース(パスワードなし)のアクセスを設定して、秘密鍵を保護します。

キーベース・アクセスの設定の詳細は、標準UNIXドキュメントを参照してください。ストレージ・アプライアンスのSSHキーベース・アクセスの設定の詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27998_01/html/E48433/configuration__services__ssh.htmlのドキュメントを参照してください。


3 ExaLogsの使用

この項の内容は次のとおりです。

3.1 ExaLogsコマンド構文

ExaLogsツールは、ELLCツールキットをインストールした計算ノードの/exalogic-lctools/binディレクトリで取得できます。

ExaLogs CLIコマンドの一般的な構文は次のとおりです。

exalogs option(s) [target(s)]

注意:

STIG要件に準拠するために強化されたゲストvServerまたはLinux計算ノードでは、STIGで強化されたホストの/etc/sudoersファイルのNOPASSWDディレクティブを使用したsudo権限が付与された権限のないユーザーとしてExaLogsを実行する必要があります。また、/exalogic-lctools/binディレクトリに移動した後またはコマンドへのフル・パス(つまり、/exalogic-lctools/bin/exalogs)を指定して、exalogsコマンドを実行する必要があります。

3.2 ExaLogsオプション

次の表は、ExaLogsで使用できるCLIオプションをリストし、説明しています。

オプション 用途
--help

-h

ExaLogsコマンドの使用ヘルプを表示します。

:

exalogs -h
--access FILE|CRED[,...]

-a FILE|CRED[,...]

指定されたアクセス資格証明を使用して、Exalogicラックのターゲットにアクセスします。

:

exalogs -a access.txt --discover myrack.xml --all

詳細は、第2.1.2項「ExaLogs検出のアクセス資格証明の指定」を参照してください。

--clean

-c

ローカル診断ディレクトリを削除します。バンドルのみ保持します。

:

exalogs --discover myrack.xml --all -c
--debug

-d

デバッグ出力を有効化します。

:

exalogs --discover myrack.xml --all -d
--debug2

-d2 | -dd

詳細なデバッグ出力を有効化します。

:

exalogs --discover myrack.xml --all -dd
--diagspath path

-p path

デフォルトでは、ExaLogsを実行すると、現在の作業ディレクトリに診断バンドルを格納します。--diagspathオプションを使用してディレクトリを変更できます。

:

exalogs --discover myrack.xml --all -p /test/exalogs/

--diagspathオプションを使用して指定できるディレクトリに関して次の要件および制限に注意してください。

  • ディレクトリを含むファイル・システムに診断バンドルを格納する少なくとも10GBの領域があることを確認します。

  • 次のディレクトリを指定しないでください

    /export /home /media /misc /mnt /mnt1 /net /root /tmp /var /Users /volumes

  • 次のディレクトリのサブディレクトリであるディレクトリを指定しないでください

    /bin /boot /dev /etc /js /lib /lib64 /nlgc-setup /opt /proc /sbin /scmnt /selinux /srv /sys /tftpboot /usr /Applications /Developer /Library /Network /System

    これらのディレクトリのいずれかのサブディレクトリを指定する場合、ExaLogsに失敗し、エラー・メッセージが表示されます。

注意: ExaLogsは診断バンドルを管理しません。ExaLogsが数回実行された後、ファイル・システムが診断バンドルでいっぱいになる場合があります。不要なバンドルを手動で削除する必要があります。リモート・モード(--rexecオプション)の場合、--remotecleanolderオプションを使用して、ExaLogsの古い中断された実行からデータを削除できます。

--discover file ExaLogsがホストを識別するために使用する必要があるXMLまたはシェル変数形式の検出ファイルへのパス。

検出ファイルの生成の詳細は、第2.1項「Exalogicラックのコンポーネントの検出」を参照してください。

:

exalogs --discover myrack.xml --all

--discover xml_fileを指定する以外に、特定のターゲット(たとえば、--ibswitchまたは--zfssa)を指定する場合、ExaLogsは検出ファイルより指定されたターゲットを優先します。

--discover xml_fileに加えて、任意のターゲットに対して、eth-adminEoIB-external-mgmtおよびIPoIB-admin以外のネットワークのIPアドレスを指定する場合、ExaLogsは、ユーザーが指定したIPアドレスと検出されたIPアドレスが同じターゲットに属することを認識しません。そのような場合、ExaLogsは、ユーザーが指定したIPアドレスと検出されたIPアドレスに対して個別にエビデンスを収集し、結果としてコレクションが重複します。

--emoc-db-snapshot EM Ops Centerデータ・モデル・スナップショット

このオプションを使用して、EM Ops Centerデータ・モデルのスナップショットを取得できます。--elctrl--emocecまたは--allターゲットとともにこのオプションを使用する必要があります。このスナップショットは、約400から500MBのサイズです。EECS 2.0.6以降のリリースを実行しているExalogicラックのみ、このオプションを使用する必要があります。ExaLogsが生成したスナップショットはサポート契約中にオラクル社の担当者によってのみ使用されます。EM Ops Centerデータ・モデルをリストアするためにスナップショットを使用しないでください

--insane

-i

詳細な診断を収集します。このオプションは数GBのデータを含む診断バンドルになる場合があることに注意してください

:

exalogs --discover myrack.xml --all -i
--logs [true|false] ExaLogsがログ・ファイルからデータを収集するかどうかを指定します(デフォルト: true)。

:

exalogs --discover myrack.xml --all --logs false
--noremoteclean ローカル・ホストに転送された後にリモート・ホストのデータを削除しないでください(デバッグに役立ちます)。

:

exalogs --discover myrack.xml --all --noremoteclean
--parallel 並行してターゲット・コンポーネントからエビデンスを収集します。これはデフォルトの動作です。--serialオプションと比較するとパフォーマンスが向上します。詳細ログがuser.logファイルにのみ保存されます。

:

exalogs --discover myrack.xml --all --parallel
--prefer-network network

-n network

--discover xml_fileオプションを指定する場合、デフォルトでExaLogsは、検出ファイルからホストを識別するために同じ順序で次のネットワークを使用します。
  • eth-admin

  • EoIB-external-mgmt

  • IPoIB-admin

強制的にExaLogsが指定された検出ファイルからホストを識別するために特定のネットワークを使用するには、--prefer-networkオプションを使用して優先ネットワークを指定します。ターゲットを使用する場合にホスト名またはIPアドレスを指定すると、ExaLogsは--prefer-networkオプションを無視し、ホスト名またはIPアドレスに対応するネットワークを使用します。

次のネットワークのいずれかを指定できます。

  • eth-admin

  • eoib-external-mgmt

  • ipoib-admin

  • ipoib-default

  • ipoib-storage

  • ipoib-virt-admin

  • ipoib-ovm-mgmt

  • ipoib-vserver-shared-storage

:

exalogs --discover myrack.xml --all -n ipoib-admin
--remotecleanolder 以前のExaLogs実行およびエビデンスを収集した各ホストを含むすべての一時的なExaLogsファイルを削除します。

--rexecオプションを使用してExaLogsを実行する場合、--rexecの前に--remotecleanolderを指定すると、エビデンスが収集されたホストの一時的なExaLogsファイルを削除する以外に、ExaLogsはExaLogsを起動したホストの一時的なExaLogsファイルも削除します。

:

exalogs --discover myrack.xml --all --remotecleanolder
--rexec user@ip[:path]

-e user@ip[:path

pathの指定されたリモートIPアドレス(またはホスト名)の指定されたuserとしてExaLogsを実行します。pathがオプションであることに注意してください。デフォルト・パスは/tmp/exalogsです。

注意: オプションは、オラクル社のフィールドおよびサポート担当者によってのみ使用されます。リモート実行の詳細は、リモート・モードのExaLogsの実行」を参照してください。

--rexecpw password_file ExaLogsが--rexecを使用してリモートに実行される場合に使用されるパスワードを指定します。

注意: リモート・モードは、オラクル社のフィールドおよびサポート担当者によってのみ使用されます。リモート実行の詳細は、リモート・モードのExaLogsの実行」を参照してください。

--serial ターゲット・コンポーネントからエビデンスを逐次収集します。これにより、コンソールの出力が詳細になりますが、プロセスが--parallelを指定する場合より遅くなります。

:

exalogs --discover myrack.xml --all --serial
--version

-v

ExaLogsのバージョンを表示します。

:

exalogs -v

追加の例は、第3.5項「ExaLogs使用例」を参照してください。


注意:

My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1にリストされている既知の問題を確認します。問題ごとに、現象および原因の説明(および可能な場合は解決方法)が説明されています。

3.3 ExaLogsターゲット

ExaLogsを実行するには、エビデンスを収集するターゲットを指定する必要があります。次のターゲットの少なくとも1つを指定する必要があります。


注意:

STIG要件に準拠するために強化されたゲストvServerまたはLinux計算ノードのエビデンスを収集する場合、--accessオプションで指定されるユーザーは、STIGで強化されたホストの/etc/sudoersファイルのbashシェルを実行するためにNOPASSWDディレクティブを使用したsudo権限を付与された権限のないユーザーである必要があります。

ターゲット 説明
--all すべての既知のコンポーネント

--discover xml_fileも指定する必要があります

--ctrldb [ip_or_host] Oracle Database
--elctrl [ip_or_host[,...]] 指定されたホスト名またはIPアドレスで検出されたすべてのExalogic Controlサービス

注意: ExaLogsは、重複する--elctrlホスト名(検出済とユーザー指定の両方)を検出します。たとえば、OVABおよびOVMMサービスのIPアドレス(--ovab 192.168.20.15 --ovmm 192.168.20.15)と--elctrlターゲットを指定すると、1つのELCTRLターゲットのみ考慮されます。

--emocec [ip_or_host] EM Ops Centerエンタープライズ・コントローラ
--emocpc [ip_or_host[,ip_or_host]] EM Ops Centerプロキシ・コントローラのいずれかまたは両方
--ibswitch [ip_or_host[,...]] 1つ以上のIBスイッチ
--linux [ip_or_host[,...]] Oracle Enterprise Linuxを実行している1つ以上の計算ノード

または

1つ以上のゲストvServer

--ovmm [ip_or_host] Oracle VM Manager
--ovab [ip_or_host] Oracle Virtual Assembly Builder
--ovs [ip_or_host[,...]] Oracle VM Serverを実行している1つ以上の計算ノード(Dom0)
--solaris [ip_or_host[,...]] Oracle Solarisを実行している1つ以上の計算ノード
--targets ip_or_host[,...] Exalogicマシンの任意のコンポーネントの1つ以上のIPアドレスまたはホスト名

ExaLogsは、指定されたIPアドレスおよびホスト名ごとにターゲット・タイプ(IBスイッチ、ストレージ・ヘッド、Linux計算ノードなど)の検出を試行します。ExaLogsが指定されたIPアドレスまたはホスト名のターゲット・タイプを決定できない場合、ExaLogsはそのようなターゲットのデータを収集しません。

--zfssa [ip_or_host[,ip_or_host]] ストレージ・アプライアンス・ヘッドのいずれかまたは両方

--all以外のターゲットの場合、--discover xml_fileオプションまたは個別のターゲットのホスト名(またはIPアドレス)あるいはその両方を指定できます。

  • --discover xml_fileオプションのみを指定する場合、ExaLogsは、指定されたターゲットと一致するホストの検出ファイルをスキャンします。また、--elctrlターゲットの場合、ExaLogsはホストで実行されている制御スタック・サービスに対して検出されたホストを調査します。

  • --discover xml_fileオプションおよびターゲットのIPアドレス(またはホスト名)を指定する場合、ExaLogsは優先ネットワークを使用します: eth-adminEoIB-external-mgmtIPoIB-adminの順序。


注意:

My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1にリストされている既知の問題を確認します。問題ごとに、現象および原因の説明(および可能な場合は解決方法)が説明されています。

3.4 ExaLogs診断バンドルのディレクトリ構造

仮想構成のExalogicマシンのExaLogs診断バンドルのディレクトリ構造

exalogs-yymmdd_hhmm.ss_UTC
    STORAGE
         head1_ip_adress
             zfssa
                 config
                 logs
         head2_ip_address/...
            ...
    COMPUTENODE
        node1_ip_address
            ovs (subdirectories: config, state, test, and logs)
            sosreport.tar.bz2 (see Note at the end of this section)
            os (subdirectories: config, state, test, and logs)
            network (subdirectories: config, state, test, and logs)
        node2_ip_address/...
            ...
        ...
    CTRLSTACK
        ELCTRL_ip_address (the VM hosting the EC, OVMM, DB, and OVAB components)
            db (subdirectories: config, state, test, and logs)
            opscenter (subdirectories: config, state, test, and logs)
            os (subdirectories: config, state, test, and logs)
            ovab (subdirectories: config, state, test, and logs)
            ovmm (subdirectories: config, state, test, and logs)
            network (config, state, test, and logs)
        ELCTRL_PC1_ip_address
            opscenter (subdirectories: config, state, test, and logs)
            os (subdirectories: config, state, test, and logs)
            network (subdirectories: config, state, test, and logs)
        ELCTRL_PC2_ip_address/
            ...
    IBSWITCHES
         switch1_ip_adress
             nm2 (subdirectories: config, state, test, and logs)
             os (subdirectories: config, state, test, and logs)
             network (config, state, test, and logs)
         switch2_ip_address/...
            ...

物理構成のExalogicマシンのExaLogs診断バンドルのディレクトリ構造

exalogs-yymmdd_hhmm.ss_UTC
    STORAGE
         head1_ip_adress
             zfssa
                 config
                 logs
         head2_ip_address/...
            ...
    LINUX (SOLARIS in the case of an Exalogic machine running Oracle Solaris)
        node1_ip_address
            os (subdirectories: config, state, test, and logs)
            network (subdirectories: config, state, test, and logs)
        node2_ip_address/...
            ...
        ...
    IBSWITCHES
         switch1_ip_adress
             nm2 (subdirectories: config, state, test, and logs)
             os (subdirectories: config, state, test, and logs)
             network (config, state, test, and logs)
         switch2_ip_address/...
            ...

ゲストvServerのExaLogs診断バンドルのディレクトリ構造

exalogs-yymmdd_hhmm.ss_UTC
    LINUX
        vserver1_ip_address
            os (subdirectories: config, state, test, and logs)
            network (subdirectories: config, state, test, and logs)
        vserver2_ip_address/...
            ...
        ...

注意:

  • sosreport.tar.bz2は、ExaLogsが内部的に起動するsosreportコマンドの出力です。制御スタックVMの場合、デフォルトでsosreportは潜在的なメモリーの問題を回避するために無効化されます。--insaneフラグを使用することで、強制的にExaLogsが制御スタックVMのsosreportを実行できます。これを実行すると、プラグインの実行に大幅に時間がかかるため、sosreportrpm.rpmvaプラグインを無効化して制御スタックVMで実行されます。

  • oswatcherサービスは、EECS 2.0.6 (または以降のリリース)を実行しているExalogicマシンのすべてのOracle VM ServerノードおよびすべてのOracle Linuxノードで構成されアクティブです。ExaLogsは最新の検出されたoswatcherアーカイブをダウンロードし、COMPUTENODE/ip_addressで診断バンドルのoswatcher.tgzファイルを含めます。


3.5 ExaLogs使用例

この項では、ExaLogsのいくつかの使用例を説明します。

  • 次の例では、ExaLogsは、Exalogic制御スタックのエンタープライズ・コントローラ・コンポーネントをホストするvServerから実行され、パラレル・モードですべての計算ノードの診断データを収集します。

    [root@rack-elcontrol bin]# sh ./exalogs --discover myrack.xml --ovs
    

    詳細は、シリアル・モードの表示と同様に、ログ・ファイル(exalogs.sh.user.log)を参照してください。ExaLogsの実行時間の詳細はパラレル・モードで記録されないので注意してください。

  • 次の例では、ExaLogsは、Exalogic制御スタックのエンタープライズ・コントローラ・コンポーネントをホストするvServerから実行され、シリアル・モードでラックのすべてのコンポーネントの診断データを収集します。

    [root@rack-elcontrol bin]# sh ./exalogs --discover myrack.xml --all --serial
    
  • 次の例では、ExaLogsは計算ノードから実行され、エンタープライズ・コントローラvServerの診断データを収集します。

    [root@el01cn01 bin]# sh ./exalogs --discover myrack.xml --emocec
    

注意:

My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1にリストされている既知の問題を確認します。問題ごとに、現象および原因の説明および解決方法(可能な場合)が説明されています。

4 既知の問題

My Oracle SupportドキュメントID 1912063.1を参照してください。

5 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWeb サイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポート契約がある場合には、My Oracle Supportを通して電子支援をご利用いただけます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Exalogic Elastic Cloud ExaLogsユーザーズ・ガイド, リリース1.3

E61474-02

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