Readme
リリース10.4
B70777-02(原本部品番号:E21481-06)
2013年6月
このReadmeの目的
このReadmeは、Oracle Secure Backupリリース10.4(10.4.0.1.0、10.4.0.2.0および10.4.0.3.0)にのみ適用されます。このReadmeには、ライセンス、サポートされるプラットフォームとデバイス、および既知の問題と修正された問題が記載されています。
ドキュメント
ドキュメントを参照するには、Webブラウザを使用してOracle Secure Backupドキュメント・ライブラリにアクセスしてください。ライブラリのホームページ名はwelcome.html
で、CD-ROMイメージの最上位レベルにあります。
最新のOracle Secure Backupドキュメントは、http://www.oracle.com/technetwork/database/secure-backup/documentation/index.html
にあります。ドキュメントは定期的に更新されています。このサイトで、Oracle Secure Backupの最適な利用法について、最新ドキュメントや情報を確認することをお薦めします。
目次
4項「サポートされるテープ・デバイスおよびプラットフォーム」
5項「Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0のReadme情報」
6項「Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0のReadme情報」
7項「Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0のReadme情報」
CD-ROMイメージには、すべての必要なツール、ドキュメント、および選択したプラットフォームでOracle Secure Backupをインストールおよび操作するためのソフトウェアが含まれています。
注意: サポートされる各プラットフォームには、専用のCD-ROMまたはインストールZipファイルがそれぞれ必要です。 |
物理CD-ROMまたは次の製品サイトからダウンロードしたZipファイルを使用して、インストール・ファイルにアクセスできます。
http://www.oracle.com/technetwork/database/secure-backup/downloads/index.html
このリリースに含まれる製品はOracle Secure Backupのみです。
ライセンス条項は、『Oracle Secure Backupライセンス情報』を参照してください。
サポートされるプラットフォーム、WebブラウザおよびNASデバイスのリストについては、次のURLにあるMy Oracle Support(以前のOracleMetaLink)の「動作保証」を参照してください。
テープ・ドライブおよびライブラリのマトリクスは、次のURLから入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/database/secure-backup/learnmore/index.html
この項に記載されているReadmeの情報は、Oracle Secure Backupリリース10.4.0.3.0にのみ適用されます。
この項の内容は次のとおりです。
5.1項 「Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0の新機能」
5.2項「Oracle Secure Backupリリース10.4.0.3.0へのアップグレード」
5.3項「Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0で修正された不具合」
5.4項「Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0の未解決の不具合および既知の問題」
この項では、Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0の新機能について簡単に説明し、機能の詳細を含むマニュアルへのリンクを示します。
Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0へのアップグレードのプロセスは、Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0へのプロセスと同じです。
アップグレード時に、Oracle Secure Backupはobparameters
ファイルで指定されたインストール・パラメータを使用します。構成ファイルobconfig
の特定のパラメータを変更した場合、obparameters
ファイルの同パラメータも確実に変更してください。
表1 には、Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0で修正された不具合が記載されています。
表1 Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0で修正された不具合
Oracle Bug# | 件名 |
---|---|
12628683 |
CPU時間を大量消費してobacslibdがハングする |
13828501 |
OSB Webツールが間違ったサイズを表示する |
14054363 |
どの接続のタイプよりも優先度が高くなるPNI |
14108975 |
アンインストール後、obconfigファイルを保持する必要がある |
14191502 |
1024より大きいブロッキング・ファクタによってAIXメディア・サーバーが異常終了 |
14366759 |
記録されたブロッキング・ファクタと一致しないようにブロッキング・ファクタ・セットでリストアすることが失敗する |
14366777 |
複数のブロッキング・ファクタでバックアップを実行するとリストアが失敗する |
14514220 |
ACSLSがテープ・デバイスを20、CAPSを2に制限する |
14587517 |
ACSLS/obacslibdでコントロールされたハードウェア上の6を超える同時リストアが失敗する |
14799563 |
obacslibdが高いCPU消費量を示す |
15843540 |
カタログ・サイズが128GBを超えた場合にAIFがインポートされない |
15923162 |
HP ESL G3ライブラリのADDサポート |
16167707 |
NDMP_TAPE_CLOSEで失敗した後のテープ・ボリュームへのバックアップ時に有効なデータが上書きされる |
16192092 |
SL3000のIBM LTO6上でのmkdev時にコア・ダンプが発生する - WST_ENCR/CDCタグでmm_free |
16270470 |
EOMが存在しない、またはBOTに戻った場合であってもボリュームを上書きしない |
16278738 |
HP MSL 6480およびHP ESL G3ライブラリのサポート |
16459119 |
SBT__RPC_CREATEJOB: バックアップ・ジョブが作成できない(ジョブIDの複製) |
16469638 |
OSB WebツールのApache、OpenSSLおよびPHPのアップグレード |
16477594 |
noupdateファイルが存在し、インポートが失敗したときに電子メールを送る必要がある |
16477623 |
スタンドアロン・ドライブのボリュームがバーコードで事前にラベル付けできない |
16477641 |
BFが4096より大きく設定されているデータベース・バックアップ・ジョブが無限ループを起こす |
16477657 |
不正なテープ容量がユーザー用形式で報告される |
16569323 |
FILESという名前のディレクトリがBIでバックアップされない |
16569596 |
複製が正常に完了するが、ラベル付けされたボリュームが極小である |
16665462 |
obcleanupがセグメンテーション・フォールトになる |
表2 では、Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0の未解決の不具合および既知の問題について説明します。
表2 Oracle Secure Backup 10.4.0.3.0の未解決の問題
関連するOracle Bug# | 問題 |
---|---|
9773754 |
|
10018505 |
WindowsでOracle Secure Backup Webツールの起動に失敗する |
10367517 |
|
14123834 |
Linuxバージョン6で1024超のブロッキング・ファクタと直接I/Oの組合せはサポートされない |
14185327 |
複数のパス名がRESTOREに指定された場合、NDMPファイラのリストアが失敗する |
14200659 |
Windows 2003/XP IPv6メディア・サーバーがIPv4クライアントに接続しない |
複数の重複を必要とするボリューム重複ポリシーで、複数の重複ボリュームの作成に失敗します。最初の重複ジョブは正常に終了しますが、その後の重複ジョブはリソースを待機する保留状態になります。
解決策: 2つのテープ・デバイスへの重複を制限します。
Oracle Secure Backupサービスのログオン・アカウントがシステム・アカウントではない場合、WindowsプラットフォームでOracle Secure Backup Webツールの起動に失敗することがあります。
解決策: Oracle Secure Backup構成を実行して、サービス・ログオンのデフォルトのシステム・アカウントを選択します。
書込みはされていないが、メディア・ファミリを使用して事前にラベルが付けられた(labelvol
コマンドを使用)ボリュームが、ボールティング・スキャンでボールティング用に選択されます。
解決策: ボールティング・スキャン時にボリュームが選択されないようにするには、メディア・ファミリに対して定義されるローテーション・ルールにlastwrite
イベントを使用しないでください。
ブロッキング・ファクが1024超に設定され、直接I/Oが有効な場合、バックアップ・ジョブがI/Oエラーで失敗します。
解決策: ブロッキング・ファクタを1024以下に変更するか、メディア・サーバーで直接I/Oを無効にします。詳細は、「ブロッキング・ファクタに関する追加情報」を参照してください。
RESTORE
コマンドで複数のパス名が指定された場合、NDMPファイラのリストア操作が失敗します。
解決策: RESTORE
コマンドにパス名を1つ指定します。
IPv6とIPv4の両方の接続をサポートするよう構成されているWindows 2003またはWindows XPメディア・サーバーが、IPv4接続のみをサポートするクライアントに接続しません。
解決策: IPv6接続をクライアントに追加するか、Windows 2008、Linuxなどの別のプラットフォームのメディア・サーバーにクライアントをバックアップします。
ブロッキング・ファクタをOracle Secure Backupのデフォルト設定から変更する場合のベスト・プラクティスは、新しいブロッキング・ファクタ設定でバックアップとリストアの操作が適切に機能するかをテストすることです。RMANバックアップ、NDMPファイラ・バックアップおよびファイルシステム・バックアップにそれぞれブロッキング・ファクタの要件があり、新しいブロッキング・ファクタで検証する必要があります。
メディア・サーバー・プラットフォーム、オペレーティング・システムおよびテープ・デバイスにも特定のブロッキング・ファクタの上限や要件があり、これも確認する必要があります。Oracle Secure Backupドメインの各メディア・サーバーを新しいブロッキング・ファクタでテストする必要があります。テストは、環境に固有の標準的なバックアップの負荷を使用して行う必要があります。バックアップとリストアの両方の操作が、Oracle Secure BackupからもRMANからも警告やエラーを出されずに完了する必要があります。リストアしたデータを調べて、成功を確認する必要もあります。特に、バックアップ操作時にOracle Secure Backupが発した、ブロッキング・ファクタに関する警告は無視しないでください。そのような警告を受けた場合、ブロッキング・ファクタを調整し、バックアップ操作を再実行します。
ベスト・プラクティスは、Oracle Secure Backupドメイン全体でブロッキング・ファクタを1つのみ使用し、一貫性を保つことです。具体的には、テープに書き込まれるすべてのバックアップが同じブロッキング・ファクタで作成される必要があるということです。別の障害時リカバリ・サイトがある場合、新しいブロッキング・ファクタ設定がそのサイトのインフラストラクチャでサポートされることをテストして確認します。
この項のReadmeの情報はOracle Secure Backupリリース10.4.0.2.0にのみ適用されます。
この項の内容は次のとおりです。
6.1項 「Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0の新機能」
6.2項「Oracle Secure Backupリリース10.4.0.2.0へのアップグレード」
6.3項「Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0で修正された不具合」
この項では、Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0の新機能について簡単に説明し、機能の詳細を含むマニュアルへのリンクを示します。
Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0より、非同期I/Oを使用してテープ・デバイスの書込みスループットを改善できます。非同期I/Oでは、SCSIチャネル操作に対する書込みコマンド・キューイングを実装します。このリリースでは、LT05およびT10000Cテープ・デバイスが、非同期I/Oによるパフォーマンス改善の効果を得ることができます。この機能はLinuxプラットフォームでのみサポートされます。
非同期I/Oを有効にするには、Linuxメディア・サーバーで直接I/Oが有効である必要があります。直接I/Oを有効にするには、次の手順を実行します。
# touch enable_dio in $OSB_HOME/device # echo 1 >/proc/scsi/sg/allow_dio
環境変数OSB_HOME
がOracle Secure Backupホーム・ディレクトリの場所に設定されていることを確認します。
注意: 非同期I/Oのサポートは、Linuxでのみ有効です。 |
Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0より、StorageTek Automated Cartridge System Library Software (ACSLS)がLinux 64ビット・メディア・サーバーでサポートされます。
関連項目: 『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』 |
lsvol
コマンドを使用して、テープ・ライブラリまたはボリューム・カタログで再利用可能なボリュームをリストできます。--attribute
の新しい値"recyclable"を使用すると、再利用可能な時間管理およびコンテンツ管理のボリュームがリストされます。この機能はOracle Secure Backupコマンドライン・クライアントobtool
でのみ使用できます。Oracle Secure Backup WebツールやOracle Enterprise Managerでは使用できません。
関連項目: 『Oracle Secure Backupリファレンス』 |
Oracle Secure Backupリリース10.4.0.2.0は、Oracle Secure Backupリリース10.1やリリース10.2との下位互換性はありません。Oracle Secure Backupリリース10.4.0.2.0にアップグレードするには、管理ドメイン内のすべてのホストがOracle Secure Backupリリース10.3.0.1.0以上を使用している必要があります。
注意: 以前のリリースのOracle Secure Backupで作成されたバックアップは、Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0を使用してリストアできます。 |
アップグレード・インストールでは、(admin
ディレクトリに格納されている)Oracle Secure Backupカタログが保持されるので、管理ドメインの構成情報およびバックアップ・メタデータがそのまま保存されます。管理ドメインのこの状態情報(バックアップ・カタログ、ホスト、ユーザーおよびデバイスの構成情報や、スケジュール済のバックアップ・ジョブ)は、管理サーバーのOracle Secure Backupホームのadmin
ディレクトリに格納されます。
注意: アップグレードを行う前に管理サーバーをバックアップすることをお薦めします。 |
管理ドメインをOracle Secure Backup 10.4.0.2.0にアップグレードする前の手順
既存の管理ドメインをOracle Secure Backupリリース 10.4.0.2.2にアップグレードする前に、次の手順を実行します。
すべてのホストでOracle Secure Backupに関連するドライバおよびバックグラウンド・プロセスを停止します。
管理ドメイン内のすべてのホストでOracle Secure Backupに関連するデーモンおよびサービスを停止します。
管理サーバーのホストを最初にアップグレードしてから、ドメイン内の他のホストをアップグレードしてください。
関連項目: オペレーティング・システム固有の起動および停止コマンドについては、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。 |
様々なプラットフォームでのOracle Secure Backupのアップグレードの手順について、以降の項で簡単に説明します。
Windows 32ビットまたはWindows 64ビットの管理サーバー、メディア・サーバーおよびクライアントを、Oracle Secure Backupの以前のバージョンからOracle Secure Backup 10.4.0.2.0にアップグレードするには、まず既存のソフトウェアをアンインストールする必要があります。その後、Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0インストーラを実行して、新規ソフトウェアをすべてのホストにインストールします。
管理サーバーからソフトウェアをアンインストールする際、Keep
オプションを選択して管理サーバー構成を保持します。
WindowsでのOracle Secure Backup 10.4.0.2.0のアップグレード手順の詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
LinuxまたはUNIXでOracle Secure Backupインストールをアップグレードするには、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』に記載されているセットアップとインストールのプロセスに従ってください。
アップグレード時、インストーラから次のプロンプトが表示されます。
Oracle Secure Backup is already installed on this machine (myhostname-sun2).Would you like to re-install it preserving current configuration data[no]?
yesを入力すると、以前の構成を保持してアップグレード・インストールを実行します。
表3には、Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0で修正された不具合が記載されています。
表3 Oracle Secure Backup 10.4.0.2.0で修正された不具合
Oracle Bug# | 件名 |
---|---|
9277316 |
OSB:10302: vfylibsがドライブの切り捨てられたシリアル番号をレポートする |
9916444 |
テープ・ドライブを中止しない |
10629160 |
vfylibsが「ドライブによって間違ったIDがレポートされました」で失敗する |
11774370 |
オリジナル・ボリュームがない場合、複製ボリュームが使用されない |
11784757 |
ドライブ・チャネル・レイテンシ - 書込み - LinuxおよびSolaris |
12574582 |
間違った複製エラー: 「出力メディアが入力メディアのデータ・サイズより小さい」 |
12578717 |
複製の失敗によってテープ上のラベルが削除される |
12579854 |
OSBが事前にラベル付けされたテープを無視し、ラベルなしを使用する |
12668367 |
importvolがボリュームをドライブに残し、エラー「ソースが空です」をレポートする |
12775775 |
AIX 10.4のlibディレクトリの中身は、アップグレード前またはアンインストール後に削除する必要がある |
12786273 |
複数の仮想デバイスの作成時、obrobotdがセグメンテーション・フォールトになる |
12794762 |
obrobotdがコード0X20008F06、値26で終了する |
12840740 |
使用リストが長くなりすぎてサポートできない |
12874518 |
ホスト名が37文字より長い場合、obtoolのlssselが失敗する |
12951078 |
多数のデバイスがある場合、複製ジョブが保留になる |
12969272 |
Linuxプラットフォームでブロック・サイズの上限を1MBから2MBに増やす |
12986708 |
エラー: シンボリック・リンク/ARCSIGHT/ARCARCHIVE4/TEST/USR/BIN/RPMDB: PERMISを作成できない |
13023406 |
T10Kデバイスのremtapeの場所がwst_drives.hに誤って定義されている |
13035935 |
ACC: データ表での行ヘッダーのサポートがない |
13056050 |
RMANがORA-19511で失敗した |
13083531 |
T10000BおよびCドライブで暗号化の警告 |
13088096 |
WINDOWS32または64のUIでユーザー・パスワードを変更できない |
13241877 |
失敗した複製によってボリュームDBへの未完了の複製が更新される |
13262666 |
複製に2つのデバイス予約があるという誤った警告がobscheduledのログに記録される |
13391793 |
::で指定された場合、OSBでIPV6アドレスを解決できない |
13474350 |
リストアが「ジョブをキューイングできません」で失敗し、接続がピアによってリセットされる |
13475037 |
NDMP_DATA_CONNECTの失敗: ムーバーに接続できない |
13476158 |
リストアを試行すると、「オブジェクトが見つかりません」 |
13501265 |
Windowsでのホストの編集で「ホストをフェッチできません - 名前が見つかりません」エラーになる |
13504602 |
Webツールが事前認可済アクセスを追加できない |
13520013 |
複製後、デバイスがロックされる |
13592144 |
OracleのバックアップがNDMPエラーで失敗する |
13604237 |
ネットワーク・ロード・バランシングのデフォルトを無効に変更 |
13610839 |
リストア用のカタログの参照時、データセット・ディレクティブによってファイルが認識されなくなる |
13623433 |
スケジューラのobrobotdへの依存の削減 |
13651198 |
最新バージョンのApache (v2.2.22)、PHP (v5.3.13)およびOpenSSL (v0.9.8x)へのアップグレード |
13694304 |
ディレクトリ内のファイルが150万より多い場合、NetAppバックアップが不正なファイル記述子で失敗する |
13771142 |
バックアップ・ピースがテープに残っていない場合、OSB RMANバックアップのlsvolでなにも表示されない |
13813168 |
「Oracleデータベース・ファイルの除外」でDBファイルが除外されない |
13899880 |
キーストアのパスワードの不正な文字で「致命的: LIBNDMPCOMMON.SO: オープンに失敗しました」になる |
この項のReadmeの情報はOracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0にのみ適用されます。
この項の内容は次のとおりです。
7.1項 「Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0の新機能」
7.2項「Oracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0へのアップグレード」
7.3項「Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0で修正された不具合」
この項では、Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0の新機能について簡単に説明し、機能の詳細を含むマニュアルへのリンクを示します。
Oracle Secure Backupにより、Infiniband上でReliable Datagram Socket (RDS)プロトコルを使用して、クライアントとメディア・サーバーとの間でのデータ転送ができます。RDSとともにRemote Direct Memory Access (RDMA)も使用すると、Infiniband上でのRDSの使用による効果を最大限にすることができます。
関連項目:
|
Oracle Secure Backupは、ファイルシステムおよびOracle Database両方のバックアップおよびリストア操作のネットワーク・ロード・バランシングをサポートします。ネットワーク・ロード・バランシングでは、使用可能なネットワーク接続間のバックアップ・ジョブおよびリストア・ジョブを分散することにより、クライアント上で複数のネットワーク接続の利用を最適化します。
関連項目: ネットワーク・ロード・バランシングの詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。 |
Oracle Secure Backupは、Non-Uniform Memory Access (NUMA)アーキテクチャに対するサポートを提供します。NUMAアーキテクチャでは、プロセッサはノードまたはリージョンと呼ばれる小規模なシステムにグループ化され、ノード内のすべてのプロセッサは共通メモリーを共有します。このローカル・メモリーへのアクセスは高速なため、スケーラビリティおよびパフォーマンスが向上します。
関連項目:
|
アップグレード・インストールでは、(admin
ディレクトリに格納されている)Oracle Secure Backupカタログが保持されるので、管理ドメインの構成情報およびバックアップ・メタデータがそのまま保存されます。管理ドメインのこの状態情報(バックアップ・カタログ、ホスト、ユーザーおよびデバイスの構成情報や、スケジュール済のバックアップ・ジョブ)は、管理サーバーのOracle Secure Backupホームのadmin
ディレクトリに格納されます。
注意: アップグレードを行う前に管理サーバーをバックアップすることをお薦めします。 |
既存の管理ドメインをOracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0にアップグレードする前に、すべてのホスト上のOracle Secure Backup関連のドライバおよびバックグラウンド・プロセスを停止する必要があります。管理ドメイン内のすべてのホストのOracle Secure Backup関連デーモンおよびサービスを停止する必要があります。管理サーバーのホストを最初にアップグレードしてから、ドメイン内の他のホストをアップグレードしてください。
関連項目: オペレーティング・システム固有の起動および停止コマンドについては、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。 |
次の項で、各手順について簡単に説明します。
Oracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0は、Oracle Secure Backupリリース10.1やリリース10.2との下位互換性はありません。Oracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0にアップグレードするには、管理ドメイン内のすべてのホストがOracle Secure Backupリリース10.3.0.1.0以上を使用している必要があります。
注意: 以前のリリースのOracle Secure Backupで作成されたバックアップは、Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0を使用してリストアできます。 |
Oracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0インストーラを実行すると、Windows(32ビットまたは64ビット)の管理サーバー、メディア・サーバーおよびクライアントを前のバージョンのOracle Secure BackupからOracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0にアップグレードできます。これを、アップグレード・インストールと呼びます。Oracle Secure Backupの既存インストールがインストーラによって検出され、新規インストールを開始する前に、アンインストーラが自動的に実行されて旧バージョンがアンインストールされます。管理サーバーを以前のバージョンのOracle Secure Backupから、Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0にアップグレードする場合、アンインストーラにより、次のプロンプトが表示されます。
This system was configured as an Oracle Secure Backup Administrative Server. Oracle Secure Backup creates files specific to this administrative domain in the "admin" directory. Would you like to keep these files in case you reinstall Oracle Secure Backup? If you choose "Delete" all files related to Oracle Secure Backup will be removed from this system. If you choose "Keep" the files specific to this administrative domain will be retained.
admin
ディレクトリのファイルに対し、「保存」オプションを選択します。「削除」オプションを選択すると、インストールが不完全になるため、インストールを完了するにはOracle Secure Backupをアンインストールした後に再度インストールする必要があります。既存のadmin
ディレクトリのファイルを保存しない場合は、インストールを終了し、Oracle Secure Backupリリース10.3または10.2をアンインストールして「削除」オプションを選択してください。Oracle Secure Backupリリース10.3または10.2をアンインストールした後、Oracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0インストーラを実行して、Oracle Secure Backupリリース10.4.0.1.0をインストールできます。
LinuxまたはUNIXでOracle Secure Backupインストールをアップグレードするには、『Oracle Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド』に記載されているセットアップとインストールのプロセスに従ってください。
アップグレード時、インストーラから次のプロンプトが表示されます。
Oracle Secure Backup is already installed on this machine (myhostname-sun2).Would you like to re-install it preserving current configuration data[no]?
yesを入力すると、以前の構成を保持してアップグレード・インストールを実行します。
表4 には、Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0で修正された不具合が記載されています。
表4 Oracle Secure Backup 10.4.0.1.0で修正された不具合
Oracle Bug# | 件名 |
---|---|
12965340 |
複製の容量チェックの抑止 |
12926877 |
ハードウェア暗号化時にcwallet.ssoがスキップされる |
12875157 |
デバイス・オブジェクト使用リスト破損によってリストアが失敗する |
12822296 |
カタログの参照が時々非常に遅くなる |
12652278 |
非ACSLSマシンにおけるautomaounterのパスは3以下である必要がある |
12575036 |
obrobotd接続がピアによってリセットされる |
12543183 |
文字数1023文字のディレクトリ・パスのカタログをリスト表示するとき、obtoolがセグメンテーション・フォールトになる |
12322773 |
login.phpページのvalidate_login関数でユーザー名入力検証が省略される |
12315104 |
OSB Webツールが、最初の25バックアップ・セクションしか表示しない |
12313425 |
ボリュームが一致しない |
12312668 |
2TBより大きいテープ・ボリュームを取り扱うとき、データ・フィールドのオーバーフローが発生する |
11907554 |
より正確で説明的にするため、ジョブ記録のIO率レポートを変更する |
11817669 |
PNIコマンドのクライアントのNULL文字列によってセグメンテーション・フォールトになる |
11797678 |
複製ジョブがスタンドアロン・ドライブで発行された場合にスケジューラがクラッシュする |
11779486 |
UIカタログ・リストア参照の「前」が動作せず、エラー: cdができません"がスローされる |
11662645 |
ポジションが0X7FFFFFより大きい場合にOSBメディア・サーバーがdarリストアを処理できない |
11076873 |
obacslibdがデバイスを確保しているときに、lsjおよびcatxcrが反応しない |
11071973 |
テープ・ドライブが構成されていない場合、obacslibdがセグメンテーション・フォールトになる |
10314282 |
Webサーバーの起動が失敗する - OBPASS.BATでobtoolを実行できない |
10302944 |
chpniコマンド |
10283082 |
アップデータがチェック・アウトされている - STATレコードが見つかりません (OBインデックス DBマネージャ) |
10273086 |
データ・サービスがムーバー・サービスに接続できない。 |
10259321 |
IBM LTO 5ドライブが、暗号化可能な場合でもメディア情報ハードウェア暗号化不可とレポートする |
10231332 |
クリーン・アップが正常に動作していない-- エラー: コマンドを実行できません - ソースが空です |
10218725 |
OSBジョブの開始が遅い |
10199325 |
Webツールのホストの削除がチェックされていても通信を停止しない |
10191788 |
obtoolインベントリがコマンドを実行できません - オブジェクトが見つかりませんで失敗した |
10162402 |
ACSLSに対するOSBのch/rm/mkdevコマンドがドライブやDBを無効化し、キューに入っているリクエストに影響する |
10158637 |
直接接続SCSIデバイス・ファイル(sgen)に認識されない形式がある |
10154601 |
GUIでは、代替パスの囲まれたバックスラッシュによってリストアおよびリストア・プレビューが壊れる |
10134939 |
ACSLSライブラリでコア・ダンプが発生する |
10126431 |
SOLARIS V11インストールの保護ステップ時にエラーがレポートされる |
10080006 |
複数の接続ポイントがデバイス・ハングのリスクを引き起こす |
10071088 |
BASE_DATEをサポートしないバックアップ・タイプ使用時にNDMP増分が失敗する |
10054576 |
MHおよびドライブ構造の交互参照によりコア・ダンプが発生する |
10045771 |
OSBマルチ・リンク・ディレクトリをAIX上でバックアップするとエラーが発生する |
9958811 |
rangeをサポートしないライブラリでセンスのrangeコマンドが試行される |
9857394 |
PNIに35を超えるクライアントを追加しようとするとエラーが発生する |
9828170 |
ACSLSライブラリに20テープ・ドライブあるとobacslibdが停止する |
9387688 |
OSB WebツールによるWWNアタッチメント付きのデバイスへのpingが失敗する |
9371317 |
TZ変数を設定すると増分バックアップが異なる動作をする |
9302454 |
自動マウントによる不完全セクションのみのボリュームの上書きが失敗する |
9245324 |
WebツールのOSB-CATALOG-SCHEDスケジュールにデバイス制限をかけられない |
9194101 |
永久的な書込みウィンドウを設定できない |
9170790 |
--nocommオプションを使用したホストの名前変更がUIで失敗する |
9170779 |
「管理:ジョブ」ページにジョブが1件しか表示されない場合、記録が表示されない |
9082393 |
ホスト名: エラー・ステータス: 操作ロール: OSB Webで[不可] |
8994552 |
RAWデバイスをバックアップする機能 /dev/rdsk/device |
8617627 |
getenv() OS コールをposix_unameで置き換える |
8495214 |
構成:デバイス:ブロッキング・ファクタにデフォルトのチェック・ボックスが必要 |
8491199 |
OSBバックアップ・スケジュール--プレビュー・トリガーにレベル情報が欠落している |
8491189 |
NDMPホストに対してUIでIPインタフェース名を設定するとエラーがスローされる |
8422984 |
オプションidentifyvol & importはライブラリにではなくドライブに対してのみ使用する |
8390931 |
「管理」->「ボリューム」ページが選択したボリューム属性を保持しない |
8256070 |
RAWリストアが、指定したボリュームIDにファイル番号を付加する |
7704721 |
SEの限られた範囲のインベントリがライブラリのすべての要素をサンプリングする |
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
またはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
(聴覚障害者向け)を参照してください。
Oracle Secure Backup Readme, リリース10.4
B70777-02
Copyright © 2006, 2013, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.
このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。
ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。
このソフトウェアまたは関連ドキュメントが、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供される場合は、次のNoticeが適用されます。
U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No other rights are granted to the U.S. Government.
このソフトウェアまたはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアまたはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、このソフトウェアまたはハードウェアを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。
OracleおよびJavaはOracle およびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXはThe Open Groupの登録商標です。
このソフトウェア、ハードウェア、ドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても、一切の責任を負いかねます。