ヘッダーをスキップ
Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.4 for Linux x86-64
B69545-02
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

D Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース(OAKCLI)・ユーティリティ・リファレンス

この付録では、Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース(OAKCLI)・ユーティリティを使用してOracle Database Applianceを管理する方法について説明します。この付録の内容は次のとおりです。


Oracle Database Applianceコンフィギュレータ・ユーティリティ(OAKCLI)について

この項には次のOAKCLIのトピックが含まれます。


Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース(OAKCLI)の概要

OAKCLIを使用して、コア・キーの構成、パッチの適用、アプライアンスのデプロイなどのOracle Database Appliance管理タスクを実行します。OAKCLIでは次のタスクを実行できます。


OAKCLIの使用上の注意

使用方法

OAKCLIユーティリティは、次のディレクトリにあります。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli 

Oracle Database Applianceでは完了したOAKCLIコマンド実行のログが、次のディレクトリに保管されます。

/opt/oracle/oak/log/<hostname>/client/oakcli.log

OAKCLIヘルプの使用方法

OAKCLIの使用方法を表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli -h

特定のOAKCLIコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command -h

特定のOAKCLIコマンドのオブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command object -h

権限およびセキュリティ

rootユーザーとしてログインすることでOAKCLIを使用します。root以外のユーザーでログインしている場合、ストレージ情報を表示できますが、構成を変更できません。


OAKCLIコマンド・リファレンス

OAKCLIのコマンド構文およびオプション

OAKCLIのコマンド、オブジェクト名およびオプションでは、大/小文字が区別されます。OAKCLIでは次のコマンド構文を使用します。

oakcli command object [parameters]

OAKCLI構文では次のようになります。

表D-1 OAKCLIユーティリティのコマンド

コマンド 説明

oakcli apply


core_config_keyを適用します。

oakcli configure firstnet


ネットワークを構成します。

oakcli copy


デプロイ中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

oakcli create database


新規Oracleデータベースを作成します。

oakcli deploy


Oracle Database Applianceをデプロイします。

oakcli locate


ディスクを配置します。

oakcli manage


OAKCLIリポジトリの管理や、診断の収集などを行います。

oakcli show


各種のOracle Database Applianceコンポーネントに関する情報を表示します。

oakcli update


Oracle Database Applianceを更新します。

oakcli unpack


指定されたパッケージをOAKCLIリポジトリへ解凍します。

oakcli validate


Oracle Database Applianceを検証します。


OAKCLIオブジェクトのサマリー

表D-2に、OAKCLIコマンドのobject部分に使用できるキーワードを示します。「目的」列に、オブジェクトとそのオブジェクトに実行できるアクションを記述します。

表D-2 オブジェクト・キーワードおよび短縮形

オブジェクト キーワード(短縮形) 目的

コア構成キー

core_config_key

Oracle Database Applianceコア容量の再構成

ディスク・コントローラ

controller

ディスク・コントローラに関する情報の表示

ディスク

disk

ディスクに関する情報の表示、または特定のディスクLEDのオンとオフの切替え

ディスク・グループ

diskgroup

ディスク・グループに関する情報の表示

エクスパンダ

expander

エクスパンダに関する情報の表示

第一ネット

firstnet

使用するOracle Database Applianceでの第一ネットワーク・インタフェースの構成

ストレージ

storage

ストレージ・ハードウェア(コントローラ、ディスクおよびエクスパンダ)とストレージ・エラーに関する情報の表示

バージョン

version

Oracleデータベースおよびファームウェアなどのソフトウェアの作成、更新または表示



oakcli apply

oakcli applyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコア容量を再構成します。

構文

次の構文を使用します。core_config_keyは構成キー・ファイルで、key fileは出力構成キー・ファイル名です。

oakcli apply core_config_key key file

パラメータ

表D-3 oakcli applyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

ヘルプを表示します。

core_config_key

構成キー・ファイル。

key file

構成キー・ファイル名。


使用上の注意

例1   Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認

次のコマンドは、構成されていない新規Oracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Optional core_config_key is not applied on this machine yet!
例2   構成済アプライアンスでのOracle Database Applianceコア数ステータスの表示

次のコマンドは、構成されているOracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Host's serialnumber = 1132FMW003
Configured Cores = 20
例3   新規Oracle Database Applianceでのコア構成キーの適用

実行目的の簡単な説明を指定します。

Enter the commands here;

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで第一ネットワーク・インタフェースを構成します。oakcli configure firstnetコマンドの実行によって、入力を必要とするインタラクティブ・スクリプトが起動します。

構文

oakcli configure firstnetコマンド用の次の構文を使用します。

oakcli configure firstnet

次にOracle Database Applianceでは、次の情報の入力が求められます。

使用上の注意

例1   最初にOracle Database Applianceを設定する際のfirstnetの構成

次の例では最初にOracle Database Applianceを設定する際にfirstnetが構成されます。太字のテキストは、各プロンプトに対する入力例を示します。

oakcli configure firstnet
Select the interface to configure 
network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]: bond0
Configure DHCP on bond0? [yes/no]: no
INFO: Static configuration selected
Enter the IP address to configure: 192.0.2.2
Enter the netmask address to configure: 255.255.255.0
Enter the gateway address to configure: 192.0.2.1
Plumbing the IPs now
Restarting the network
::::::::::::::::::

oakcli copy

oakcli copyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

構文

oakcli copyコマンドを次のように実行します。absolute_conf_fileは既存の構成ファイルのフル・パス名です。

oakcli copy [-h] -conf absolute_conf_file

パラメータ

表D-4 oakcli copyコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-conf absolute_conf_file

構成ファイルのフル・パス名を指定します。

-h

ヘルプを表示します。


例1   構成ファイルのコピーの用意

以前に構成ファイルを作成してそれをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。たとえば、ファイルmyserver1.conf/tmpにコピーした場合は、次のコマンドを入力します。

oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf

oakcli create database

oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。

構文

oakcli create database -db db_name [-oh home] [-version version] [-params params_file.out]

パラメータ

表D-5 oakcli create databaseコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-db db_name

db_nameは、作成するデータベースの名前です。

-oh home

homeは、Oracle Databaseのインストール先のホームの名前です。デフォルトでは、既存のホームが使用されます。

-version version

versionは、インストールするバージョンです。デフォルトでは、最新のバージョン(11.2.0.3.3)が使用されます。

-params params_file.out

params_fileは、構成ファイルです。デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。


例1   指定されたホームおよびバージョンからの新規データベースの作成

次のコマンドでは、バージョン11.2.0.3.3を使用するsales1というデータベースがsales1 Oracleホーム内に作成されます。

oakcli create database -db sales1 -oh sales1 -version 11.2.0.3.3
例2   テンプレートからの新規データベースの作成

次のコマンドでは、sales2というデータベースがsalesdbtemplated.outファイルから作成されます。

oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate.out

oakcli deploy

oakcli deployコマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。

構文

oakcli deployコマンド用の次の構文を使用します。

oakcli deploy [config] [-conf config_file]

パラメータ

表D-6 oakcli deployコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

config

(オプション)デプロイメント構成の実行が必要かどうかを示します。

configオプションを指定しない場合、OAKCLIは完全なOracle Database Appliance構成をデプロイします。

-conf config_file

(オプション)デプロイメントに使用する既存の構成ファイルのファイル名および場所を示します。Oracle Appliance Manager構成インタビューの一部として使用する構成ファイルを指定することもできます。



oakcli locate

oakcli locateコマンドでは、Oracle ASM disknameパラメータに対して指定するOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスクと関連付けられているディスクが配置されます。

構文

次のoakcli locateコマンド構文を使用します。disknameは配置するディスクの名前です。

oakcli locate disk diskname on|off 

パラメータ/オプション

表D-7 oakcli locateコマンド・パラメータおよびオプション

パラメータ 説明

disk diskname

配置するOracle ASMディスクの名前を指定します。

on

(オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします。

off

(オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします。


例1   選択されたディスクのLEDのオン

次のコマンドはディスクpd_23のLEDをオンにします。

oakcli locate disk pd_23 on

oakcli manage

oakcli manageコマンドを使用して、Oracle Database Applianceリポジトリを管理します。

表D-8 oakcli manageコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli manage cleanrepo


特定のコンポーネントに対するリポジトリ情報を消去します。

oakcli manage diagcollect


Oracle Database Applianceの診断情報を収集します。


oakcli manage cleanrepo

oakcli manage cleanrepoコマンドを使用して、特定のコンポーネントまたはバージョンに対するリポジトリ情報を消去します。

構文
oakcli manage cleanrepo --ver version [--base | --factory | --patch]
 [--component=comp_name]

パラメータ

表D-9 oakcli manage cleanrepoコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

--ver version

バージョンを指定します...

--baseまたは--factoryまたは--patch

(オプション)バージョン情報のタイプを示します。デフォルトで、このコマンドは指定されたバージョンのパッチをクリーンアップします。

--component=comp_name

(オプション)バンドルと同梱されたコンポーネントの1つを指定します。有効な値はOAKOELDBGIBIOSなどです。



oakcli manage diagcollect

oakcli manage diagcollectコマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。

構文
oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] [--core] | --install | --chmos [--incidenttime time [--incidentduration time] |
--adr adr_location [--afterdate date] [--aftertime time] [--beforetime time] ]
 [excl comp1,comp2,...] [--clean]

パラメータ

表D-10 oakcli manage diagcollectコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

--all

自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニター(OS)を除くすべての診断情報の収集。これがデフォルトのオプションです。

--crs

Oracle Clusterware診断情報の収集。

--crshome crs_home_dir

Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。

--core

コア・ファイルとOracle Clusterware診断データとのパッケージ化。

--install

スクリプトroot.shの実行前にインストールが失敗した際のインストール・ログの収集。

--adr adr_location

ADRの診断情報の収集。adr_locationはADR情報の場所を指定します。

--afterdate date

指定された日付からアーカイブを収集します。日付をmm/dd/yyyy形式で指定します。

--aftertime time

-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。指定された時刻後にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--beforetime time

-adrパラメータとの併用のみでサポートされています。指定された時刻前にアーカイブを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--chmos

クラスタ状態モニター(OS)・データの収集。

--incidenttime time

指定された時刻からクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をYYYYMMDDHHMISS24形式で入力します。

--incidenttimeオプションを使用しない場合、OAKCLIは過去24時間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。

--incidentduration time

指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。時刻をHH:MM形式で入力します。期間を指定しない場合、OAKCLIは指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター(OS)・データを収集します。

--excl [comp1,comp2]

指定されたコンポーネント・ログを除外します。有効なコンポーネントはacfsinvtsysocrcrshomeおよびbaseです。

--clean

このコマンドで集められた診断関連情報を削除しました。




oakcli show

oakcli showコマンドを使用して、各種のOracle Database Applianceコンポーネントのプロパティを表示します。

表D-11 oakcli showコマンド・サマリー

コマンド 説明

oakcli show controller


ディスク・コントローラに関する情報を表示します。

oakcli show core_config_key


コア・デプロイメントに関する情報を表示します。

oakcli show databases


データベースに関する情報を表示します。

oakcli show dbhomes


データベース・ホームに関する情報を表示します。

oakcli show disk


共有またはローカルのディスクに関する情報を表示します。

oakcli show diskgroup


Oracle ASMディスク・グループに関する情報を表示します。

oakcli show expander


エクスパンダに関する情報を表示します。

oakcli show storage


ストレージに関する情報を表示します。

oakcli show version


ソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。


oakcli show controller

このコマンドを使用してコントローラに関する情報を表示します。

構文
oakcli show controller controller_id [-h]

パラメータ

表D-12 oakcli show controllerコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

controller_id

情報が表示される対象のコントローラを指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。



例1   コントローラ0またはコントローラ1に関する情報の表示

次のコマンドはコントローラ0の詳細を表示します。

oakcli show controller 0

oakcli show core_config_key

oakcli show core_config_keyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコアのデプロイ方法に関する情報を表示します。

構文
oakcli show core_config_key

例1   Oracle Database Applianceコア構成キーが適用されているかどうかの確認

次のコマンドは、構成されていない新規Oracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Optional core_config_key is not applied on this machine yet!
例2   構成済アプライアンスでのOracle Database Applianceコア数ステータスの表示

次のコマンドは、事前に構成済のOracle Database Applianceでのコア数ステータスを表示します。

oakcli show core_config_key
Host's serialnumber = 1132FMW003
Configured Cores = 20

oakcli show databases

このコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。

構文
oakcli show databases [-h]

パラメータ

表D-13 oakcli show databasesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。



oakcli show dbhomes

このコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。

構文
oakcli show dbhomes [-h]

パラメータ

表D-14 oakcli show dbhomesコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。



oakcli show disk

oakcli show diskコマンドを使用して、ディスク情報を表示します。

構文
oakcli show disk [-local | -shared | shared_disk_name [-all]| -h]

パラメータ

表D-15 oakcli show diskコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-local

(オプション)表示されるローカル・ディスクすべての情報を指定します。

-shared

(オプション)表示される共有ディスクすべての情報を指定します。

shared_disk_name

(オプション)表示される特定の共有ディスクの情報を指定します。

-all

(オプション)表示される特定の共有ディスクの物理情報を指定します。

-h

(オプション)このコマンドのヘルプ使用方法を表示します。



使用上の注意

例1   ローカル・ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべてのローカル・ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -local
例2   共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではすべての共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk -shared
例3   特定の共有ディスクに関する情報の表示

次のコマンドではpd_01という共有ディスクに関する情報が表示されます。

oakcli show disk pd_01

oakcli show diskgroup

oakcli show diskgroupコマンドを使用して、Oracle ASMディスク・グループ情報を表示します。

構文
oakcli show diskgroup [disk_group_name]

パラメータ

表D-16 oakcli show disk groupコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

disk_group_name

(オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。



oakcli show expander

oakcli show expanderコマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。

構文
oakcli show expander expander_id

expander_idを使用して特定のエクスパンダを識別します。


oakcli show storage

oakcli show storageコマンドを使用して、ストレージ・ハードウェアに関する情報を表示します。

構文
oakcli show storage [-errors]

デフォルトで、oakcli show storageコマンドはコントローラ、エクスパンダおよびディスクに関する情報を表示します。-errorsオプションを指定すると、コマンドではストレージ・エラーも表示されます。


oakcli show version

oakcli show versionコマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアのパッチ・バージョンを表示します。

構文
oakcli show version [-detail]

-detailオプションを使用して、詳細なバージョン情報を表示します。


例1   基本バージョン情報の表示

使用するOracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアのバージョン情報を表示します。

oakcli show version


oakcli unpack

oakcli unpackコマンドを使用して、パッケージをOAKCLIリポジトリに解凍します。

構文

oakcli unpack -package absolute_package_name

例1   OAKCLIリポジトリへのパッチ・パッケージの解凍

次のコマンドは、現行ノード上の/tmpに事前にコピーされたp13982331_23000_Linux-86-64.zipパッケージを、ノードのOAKCLIリポジトリに解凍します。

oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip

oakcli update

oakcli updateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。

構文

oakcli update -patch version [[--infra] | [[--gi][--database]]] [--noreboot] | [--clean] | [--verify]

パラメータ

表D-17 oakcli updateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-patch version

インストールするパッチ更新を指定します。

--infra

パッチ適用対象のインフラストラクチャ(ファームウェア、OS、ASR、HMP、OAKなど)を指定します。これがデフォルトのオプションです。

--gi

パッチ適用対象のGrid Infrastructureを指定します。

--database

パッチ適用対象のデータベース・ホームを指定します。

--noreboot

パッチ適用後にノードが再起動しません。

--clean

ローカル・ノード上の一時ファイルをすべてクリーンアップします。

--verify

ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントを表示します。


例1   ノードのパッチ適用

次のコマンドは、2.3.0.0.0パッチで現行ノードを更新します。

oakcli update -patch 2.3.0.0.0

oakcli validate

oakcli validateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの状態を検証します。

構文

次のoakcli validate構文を使用して、Oracle Database Applianceを検証します。

oakcli validate
oakcli validate [-V | -l | -h]
oakcli validate [-f absolute output_file_name] [-a | -d | -c check1[,check2]]

パラメータ/オプション

表D-18 oakcli validateコマンド・パラメータ

パラメータ 説明

-h

オンライン・ヘルプを表示します。

引数


-f

output_file_name。出力は標準出力ではなくファイルに送信されます。

-a

すべてのチェックを実行します。

-d

デフォルトのチェックのみを実行します。

-c

check1[,check2]が特定のチェックを実行します。

-l

チェックおよびその説明を一覧表示します。

-V

バージョンを表示します。


例1   すべてのチェックおよびその説明の一覧表示

次の構文を入力して、すべてのチェックおよびその説明を一覧表示します。

oakcli validate -l
例2   すべてのチェックの実行

次の構文を入力して、すべてのチェックを実行します。

oakcli validate -a
例3   すべてのディスクの測定

次の構文を入力して、すべてのディスクを測定します。

oakcli validate -c