非大域ゾーンに個別のディスクグループを持つシングルインスタンス Oracle ASM

このセクションでは、非大域ゾーンにシングルインスタンス Oracle データベースとシングルインスタンス Oracle ASM ディスクグループを持つシングルインスタンス Oracle ASM の依存関係の要件について説明します。2 つの図があり、2 番目の図は 1 番目の図の続きです。

次の図は、Node1 上の非大域ゾーン ZoneA 内で実行されている 2 つのシングルインスタンス Oracle データベース DB1 および DB2 にサービスを提供するシングルインスタンス Oracle ASM を表しています。データベース DB1 は Oracle ASM ディスクグループ DG1 を排他的に使用し、データベース DB2 は Oracle ASM ディスクグループ DG2 を排他的に使用します。

図の上の部分は、Node1 および Node2 上における、Oracle データベースインスタンスとクラスタ Oracle ASM インスタンスの関係を示しています。シングルインスタンス Oracle ASM は、Node1 上にある 2 つのディスクグループ DG1 および DG2 を管理します。図の下の部分は、DB1、DG1 または DB2、DG2 を Node2 上の ZoneA に個別にフェイルオーバーするための既存の Oracle Solaris Cluster リソースグループとリソースを表しています。

図の中の点線で描かれたボックスは、新しい Oracle ASM リソースを持つ既存の HA for Oracle リソースを表しています。それらのノードの内側では、HA for Oracle リソースとシングルインスタンス Oracle ASM リソースの間の新しい依存関係が矢印を使って表されています。

図 C-6 非大域ゾーンに個別のディスクグループを持つシングルインスタンス Oracle ASM [1]

次の図は、前の図の続きです。この図では、Oracle ASM ディスクグループ DG2 を排他的に使用するシングルインスタンス Oracle データベース DB2 は、リソースグループ DB2–rg の Node2 へのフェイルオーバー後、Node2 上で実行されています。非大域ゾーン内の図の上の部分は、Node1 および Node2 上における、Oracle データベースインスタンスとシングルインスタンス Oracle ASM インスタンスの関係を示しています。これで、Oracle ASM ディスクグループ DG2 は Node2 上の ZoneA にあるシングルインスタンス Oracle ASM からサービスが提供されるようなり、Oracle ASM ディスクグループ DG1 は Node1 上の ZoneA にあるシングルインスタンス Oracle ASM からサービスが提供されます。

図の下の部分は、DB1、DG1 または DB2、DG2 を Node2 上の ZoneA に個別にフェイルオーバーするための既存の Oracle Solaris Cluster リソースグループとリソースを表しています。

図 C-7 非大域ゾーンに個別のディスクグループを持つシングルインスタンス Oracle ASM [2]