APEX_CSSパッケージには、CSSスタイルをHTTP出力に追加するためのユーティリティ・ファンクションが用意されています。通常、このパッケージはプラグイン開発に使用されます。
トピック:
このプロシージャは、HTML出力にインラインで含められるCSSスタイルのスニペットを追加します。このプロシージャは新しいCSSスタイルの宣言の追加に使用できます。
構文
APEX_CSS.ADD (
p_css IN VARCHAR2,
p_key IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表5-1に、ADDプロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表5-1 ADDのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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CSSスタイルのスニペット。たとえば、 |
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スタイル・スニペットの識別子。指定して、同じ名前のスタイル・スニペットがすでに追加されている場合、新しいスタイル・スニペットは無視されます。 |
例
クラス・オートコンプリートのインラインCSS定義をHTMLページに追加します。キーautocomplete_widgetは、apex_css.addが再度コールされた場合に定義が再度追加されるのを防ぎます。
apex_css.add (
p_css => '.autocomplete { color:#ffffff }',
p_key => 'autocomplete_widget' );
このプロシージャは、CSSライブラリをロードするためのリンク・タグを追加します。ライブラリがすでに追加されている場合、2回目は追加されません。
構文
APEX_CSS.ADD_FILE (
p_name IN VARCHAR2,
p_directory IN VARCHAR2 DEFAULT WWV_FLOW.G_IMAGE_PREFIX||'css/',
p_version IN VARCHAR2 DEFAULT C_APEX_VERSION,
p_skip_extension IN BOOLEAN DEFAULT FALSE
p_media_query IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_ie_condition IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表5-2では、ADD_FILEプロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表5-2 ADD_FILEのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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CSSファイルの名前。 |
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CSSファイルの読み取り元となるURLの開始。このファンクションをプラグインに対して使用する場合は、このパラメータに |
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CSSファイルのバージョンの識別子。バージョンはCSSファイル名に追加されます。ほとんどの場合、値としてNULLを設定する必要があります。 |
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このファンクションは、CSSファイル名に自動的に.cssを追加します。このパラメータにTRUEを設定すると追加されません。 |
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メディア・クエリーとして設定された値。 |
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Internet Explorer条件として使用される条件。 |
例
p_plugin.image_prefixに指定したディレクトリのCSSファイルjquery.autocomplete.cssをページのHTML出力に追加します。apex_css.add_fileがその名前で複数回コールされた場合でも1回のみ含められるようにします。
apex_css.add_file (
p_name => 'jquery.autocomplete',
p_directory => p_plugin.image_prefix,
p_version => null );