APEX_UI_DEFAULT_UPDATE
パッケージは、SQL DeveloperまたはSQL*Plusからユーザー・インタフェースのデフォルト値にアクセスするためのプロシージャを提供します。
このパッケージを使用すると、ユーザー・インタフェースのデフォルト値を設定して、スキーマ内の表に関連付けることができます。このパッケージは、更新する表を所有しているスキーマ内からコールする必要があります。
ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用して、指定したスキーマ内の表、列またはビューにデフォルトのユーザー・インタフェースのプロパティを割り当てることができます。ウィザードを使用してフォームまたはレポートを作成する場合、ウィザードはこの情報を使用してリージョン・プロパティおよびアイテム・プロパティのデフォルト値を作成します。ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用すると、貴重な開発時間を節約でき、さらにアプリケーション内の複数のページで一貫性を保つことができるという利点もあります。
トピック:
関連項目: 『Oracle Application Express SQLワークショップ・ガイド』の「ユーザー・インタフェースのデフォルト値の管理」 |
指定された定義で、ユーザー・インタフェースのデフォルト値の属性ディクショナリのエントリを追加します。作成時には、最大3つのシノニムを指定できます。作成後に、apex_ui_default_update.add_ad_synonymを使用して追加のシノニムを追加できます。シノニムはそのベース列の列定義を共有します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.ADD_AD_COLUMN ( p_column_name IN VARCHAR2, p_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_help_text IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_default_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_display_width IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_display_height IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_data_type IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_report_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_report_col_alignment IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_syn_name1 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_syn_name2 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_syn_name3 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-5では、ADD_AD_COLUMN
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-1 ADD_AD_COLUMNのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
作成する列の名前。 |
|
アイテム・ラベルおよびレポートの列ヘッダーに使用されます。 |
|
アイテムおよび対話モード・レポート列のヘルプ・テキストに使用されます。 |
|
アイテムおよびレポート列の書式マスクとして使用されます。フォーム固有の書式マスクのレポートで上書きできます。 |
|
アイテムのデフォルト値として使用されます。 |
|
指定した場合、アイテムの書式マスクとして使用されます。一般的な書式マスクの値をオーバーライドします。 |
|
この属性定義を使用するすべてのアイテムの幅として使用されます。 |
|
この属性定義を使用するすべてのアイテムの高さとして使用されます(テキスト領域、シャトルなどのアイテム・タイプでのみ使用されます)。 |
|
アイテムのデータ型として使用されます(自動検証になります)。有効な値は、VARCHAR、NUMBERおよびDATEです。 |
|
指定した場合、レポート列の書式マスクとして使用されます。一般的な書式マスクの値をオーバーライドします。 |
|
レポート列データの位置合せとして使用されます(たとえば、通常、数値は右詰めにします)。有効な値は、 |
|
この列とともに作成するシノニムの名前。4つ目以上は、APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.ADD_AD_SYNONYMを使用します。 |
|
この列とともに作成する2つ目のシノニムの名前。4つ目以上は、APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.ADD_AD_SYNONYMを使用します。 |
|
この列とともに作成する3つ目のシノニムの名前。4つ目以上は、APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.ADD_AD_SYNONYMを使用します。 |
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているワークスペース内のUIのデフォルト値の属性ディクショナリに、新しい属性を作成します。また、その属性のシノニムも作成します。
BEGIN apex_ui_default_update.add_ad_column ( p_column_name => 'CREATED_BY', p_label => 'Created By', p_help_text => 'User that created the record.', p_form_display_width => 30, p_form_data_type => 'VARCHAR', p_report_col_alignment => 'LEFT', p_syn_name1 => 'CREATED_BY_USER' ); END;
列名がユーザー・インタフェースのデフォルト値の属性ディクショナリに見つかった場合、指定したシノニムが作成され、その列に関連付けられます。シノニムはそのベース列の列定義を共有します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.ADD_AD_SYNONYM ( p_column_name IN VARCHAR2, p_syn_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-2では、ADD_AD_SYNONYM
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-2 ADD_AD_SYNONYMのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
属性ディクショナリを持つ、シノニムの作成先の列の名前。 |
|
作成するシノニムの名前。 |
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているワークスペース内のUIのデフォルト値の属性ディクショナリで、CREATED_BY属性にシノニムCREATED_BY_USERを追加します。
BEGIN apex_ui_default_update.add_ad_synonym ( p_column_name => 'CREATED_BY', p_syn_name => 'CREATED_BY_USER' ); END;
列名がユーザー・インタフェースのデフォルト値の属性ディクショナリで見つかると、その列は関連するすべてのシノニムとともに削除されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.DEL_AD_COLUMN ( p_column_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-3では、DEL_AD_COLUMN
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているワークスペース内のUIのデフォルト値の属性ディクショナリから、属性CREATED_BYを削除します。
BEGIN apex_ui_default_update.del_ad_column ( p_column_name => 'CREATED_BY' ); END;
シノニム名がユーザー・インタフェースのデフォルト値の属性ディクショナリで見つかると、そのシノニム名は削除されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.DEL_AD_SYNONYM ( p_syn_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-4では、DEL_AD_SYNONYM
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているワークスペース内のUIのデフォルト値の属性ディクショナリから、シノニムCREATED_BY_USERを削除します。
BEGIN apex_ui_default_update.del_ad_synonym ( p_syn_name => 'CREATED_BY_USER' ); END;
指定した表および列が、ユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づくユーザーのスキーマの表に存在する場合、そのUIのデフォルト値は削除されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.DEL_COLUMN ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-5では、DEL_COLUMN
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-5 DEL_COLUMNのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
列のUIのデフォルト値を削除する表の名前。 |
|
UIのデフォルト値を削除する列の名前。 |
例
次の例では、現在のスキーマに含まれるUIのデフォルト値の表ディクショナリ内のEMP
表定義から、列CREATED_BY
を削除します。
BEGIN apex_ui_default_update.del_column ( p_table_name => 'EMP', p_column_name => 'CREATED_BY' ); END;
指定した表およびグループが、ユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づくユーザーのスキーマの表内に存在する場合、そのグループのUIのデフォルト値は削除され、そのグループを参照する表の列のgroup_idはnullに設定されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.DEL_GROUP ( p_table_name IN VARCHAR2, p_group_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-6に、DEL_GROUP
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表20-6 DEL_GROUPのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
グループのUIのデフォルト値を削除する表の名前 |
|
UIのデフォルト値を削除するグループの名前 |
例
次の例では、現在のスキーマに含まれるUIのデフォルト値の表ディクショナリのEMP
表定義から、グループAUDIT_INFO
を削除します。
BEGIN apex_ui_default_update.del_group ( p_table_name => 'EMP', p_group_name => 'AUDIT_INFO' ); END;
指定した表が、ユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づくユーザーのスキーマの表内に存在する場合、そのUIのデフォルト値は削除されます。これには、その表で定義されていたグループも、表に関連付けられた列もすべて削除されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.DEL_TABLE ( p_table_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-7では、DEL_TABLE
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているEMP表のUIのデフォルト値を削除します。
begin apex_ui_default_update.del_table ( p_table_name => 'EMP' ); end; /
表に対して、表ベースのユーザー・インタフェースのデフォルト値がユーザーのスキーマにまだ存在しない場合は、デフォルトに設定されます。存在する場合は同期化され、表の列は、UIのデフォルト値の表定義の列に対して一致させられます。一致させるために追加と削除が使用されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.SYNCH_TABLE ( p_table_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-8では、SYNCH_TABLE
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているEMP
表のUIのデフォルト値を同期化します。
BEGIN apex_ui_default_update.synch_table ( p_table_name => 'EMP' ); END;
列名がユーザー・インタフェースのデフォルト値の属性ディクショナリで見つかると、その列エントリは、指定したパラメータを使用して更新されます。null%'が渡されると、関連付けられたパラメータの値はnullに設定されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_AD_COLUMN ( p_column_name IN VARCHAR2, p_new_column_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_help_text IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_default_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_display_width IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_display_height IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_form_data_type IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_report_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_report_col_alignment IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-9では、UPD_AD_COLUMN
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-9 UPD_AD_COLUMNのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
更新する列の名前 |
|
列の名前を変更する場合、列の新しい名前 |
|
アイテム・ラベルおよびレポートの列ヘッダーに使用されます。 |
|
アイテムおよび対話モード・レポート列のヘルプ・テキストに使用されます。 |
|
アイテムおよびレポート列の書式マスクとして使用されます。フォーム固有の書式マスクのレポートで上書きできます。 |
|
アイテムのデフォルト値として使用されます。 |
|
指定した場合、アイテムの書式マスクとして使用されます。一般的な書式マスクの値をオーバーライドします。 |
|
この属性定義を使用するすべてのアイテムの幅として使用されます。 |
|
この属性定義を使用するすべてのアイテムの高さとして使用されます(テキスト領域、シャトルなどのアイテム・タイプでのみ使用されます)。 |
|
アイテムのデータ型として使用されます(自動検証になります)。有効な値は、 |
|
指定した場合、レポート列の書式マスクとして使用されます。一般的な書式マスクの値をオーバーライドします。 |
|
レポート列データの位置合せとして使用されます(たとえば、通常、数値は右詰めにします)。有効な値は、LEFT、CENTERおよびRIGHTです。 |
注意: p_label からp_report_col_alignment に'null%'を設定すると、値は無効になります。値が渡されない場合、その列は更新されません。 |
例
次の例では、form_format_maskにnullを設定して、現在のスキーマに関連付けられているワークスペース内で、UIのデフォルト値の属性ディクショナリのCREATED_BY
列を更新します。
BEGIN apex_ui_default_update.upd_ad_column ( p_column_name => 'CREATED_BY', p_form_format_mask => 'null%'); END;
シノニム名がユーザー・インタフェースのデフォルト値の属性ディクショナリで見つかると、そのシノニム名は更新されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_AD_SYNONYM ( p_syn_name IN VARCHAR2, p_new_syn_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-10では、UPD_AD_SYNONYM
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
例
次の例では、現在のスキーマに関連付けられているワークスペース内で、UIのデフォルト値の属性ディクショナリのCREATED_BY_USER
シノニムを更新します。
BEGIN apex_ui_default_update.upd_ad_synonym ( p_syn_name => 'CREATED_BY_USER', p_new_syn_name => 'USER_CREATED_BY'); END;
指定した表および列が、ユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づくユーザーのスキーマの表内に存在する場合、指定したパラメータが更新されます。'null%'が渡されると、関連付けられたパラメータの値はnullに設定されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_COLUMN ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_group_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_help_text IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_display_in_form IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_display_seq_form IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_mask_form IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_default_value IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_required IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_display_width IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_max_width IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_height IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_display_in_report IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_display_seq_report IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_mask_report IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_alignment IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-11では、UPD_COLUMN
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-11 UPD_COLUMNのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
列のUIのデフォルト値を更新する表の名前 |
|
UIのデフォルト値を更新する列の名前 |
|
列に関連付けられているグループのID |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合に、この列が含まれていると、これがアイテムのラベルとして使用されます。レポートまたは表形式フォームを作成する場合に、この列が含まれていると、これが列ヘッダーとして使用されます。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これは作成されるアイテムのヘルプ・テキストになります。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、作成されるフォーム・ページにこの列が表示されるかどうかが決定されます。有効な値は、YおよびNです。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、作成されるフォーム・ページに表示される列の順序が決定されます。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、アイテムに適用されるマスク(999-99-9999など)が指定されます。これは、キャラクタ・ベースのアイテムには使用されません。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、この列から作成されるアイテムのデフォルト値が指定されます。 |
p_required |
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、アイテムが必ずNOT NULLになるような検証を生成することが指定されます。有効な値は、YおよびNです。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、この列から作成されるアイテムの表示幅が指定されます。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、この列から作成されるアイテムにユーザーが入力できる文字列の最大長が指定されます。 |
|
この表またはビューに対してフォームを作成する場合、これによって、この列から作成されるアイテムの表示の高さが指定されます。 |
|
この表またはビューに対してレポートを作成する場合、これによって、作成されるレポートにこの列が表示されるかどうかが決定されます。有効な値は、YおよびNです。 |
|
この表またはビューに対してレポートを作成する場合、これによって、作成されるレポートに表示される列の順序が決定されます。 |
|
この表またはビューに対してレポートを作成する場合、これによって、データに対して適用されるマスク(999-99-9999など)が指定されます。これは、キャラクタ・ベースのアイテムには使用されません。 |
|
この表またはビューに対してレポートを作成する場合、これによって、作成されるレポート列の位置合せが決定されます。有効な値は、L(左)、C(中央)およびR(右)です。 |
注意: p_group_id からp_alignment に'null%'を設定すると、値は無効になります。値が渡されない場合、その列は更新されません。 |
例
次の例では、現在のスキーマに含まれるUIのデフォルト値の表ディクショナリ内のEMP
表定義で、列DEPT_NO
を更新します。また、group_id
をnullに設定します。
BEGIN apex_ui_default_update.upd_column ( p_table_name => 'EMP', p_column_name => 'DEPT_NO', p_group_id => 'null%' ); END;
UPD_DISPLAY_IN_FORM
プロシージャは、ユーザー・インタフェースのフォーム内の表示に関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルトは、表に基づいてフォームを作成することを選択した場合にウィザードで使用されます。また、指定の列をデフォルトで含めるかどうかを制御します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_DISPLAY_IN_FORM ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_display_in_form IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-12では、UPD_DISPLAY_IN_FORM
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-12 UPD_DISPLAY_IN_FORMのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
列名 |
|
フォーム内にデフォルトで表示するかどうかを指定します。有効な値は |
例
次の例では、DEPT表に対してフォームを作成する際に、DEPTNO列に対する表示オプションがデフォルトで「No」になるように設定します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_DISPLAY_IN_FORM( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DEPTNO', p_display_in_form => 'N');
UPD_DISPLAY_IN_REPORT
プロシージャは、ユーザー・インタフェースのレポート内の表示に関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてレポートを作成する場合に、ウィザードで使用されます。また、指定の列をデフォルトで含めるかどうかを制御します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_DISPLAY_IN_REPORT ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_display_in_report IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-13では、UPD_DISPLAY_IN_REPORT
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-13 UPD_DISPLAY_IN_REPORTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
列名 |
|
レポート内にデフォルトで表示するかどうかを指定します。有効な値は |
例
次の例では、DEPT表に対してレポートを作成する際に、DEPTNO列に対する表示オプションがデフォルトで「No」になるように設定します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_DISPLAY_IN_REPORT( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DEPTNO', p_display_in_report => 'N');
UPD_FORM_REGION_TITLE
プロシージャは、フォーム・リージョン・タイトルのユーザー・インタフェースのデフォルト値を更新します。ユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてフォームを作成するときに、ウィザードで使用されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_FORM_REGION_TITLE ( p_table_name IN VARCHAR2, p_form_region_title IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-14では、UPD_FORM_REGION_TITLE
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-14 UPDATE_FORM_REGION_TITLEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
希望するフォーム・リージョン・タイトル |
例
次の例に、DEPT表にフォーム・リージョン・タイトルのユーザー・インタフェースのデフォルト値を設定する方法を示します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_FORM_REGION_TITLE ( p_table_name => 'DEPT', p_form_region_title => 'Deptartment Details');
指定した表およびグループが、ユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づくユーザーのスキーマの表内に存在する場合、グループ名、説明およびグループの表示順序が更新されます。'null%'がp_descriptionまたはp_display_sequenceに渡されると、値はnullに設定されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_GROUP ( p_table_name IN VARCHAR2, p_group_name IN VARCHAR2, p_new_group_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_display_sequence IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-15では、UPD_GROUP
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-15 UPD_GROUPのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
更新するグループを含む表の名前。 |
|
更新するグループ |
|
グループの名前を変更する場合、グループの新しい名前 |
|
グループの説明 |
|
グループの表示順序 |
注意: p_description またはp_display_sequence に'null%'を設定すると、値は無効になります。値が渡されない場合、その列は更新されません。 |
例
次の例では、現在のスキーマに含まれるUIのデフォルト値の表ディクショナリのEMP
表定義で、グループAUDIT_INFO
の説明を更新します。
BEGIN apex_ui_default_update.upd_group ( p_table_name => 'EMP', p_group_name => 'AUDIT_INFO', p_description => 'Audit columns' ); END;
UPD_ITEM_DISPLAY_HEIGHT
プロシージャは、ユーザー・インタフェースのアイテム表示の高さに関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてフォームを作成する場合に指定の列を含めるようにすると、ウィザードで使用されます。表示の高さでは、アイテムをテキスト・ボックスまたはテキスト領域にするかどうかを制御します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_DISPLAY_HEIGHT ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_display_height IN NUMBER);
パラメータ
表20-16に、UPD_ITEM_DISPLAY_HEIGHT
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
表20-16 UPD_ITEM_DISPLAY_HEIGHTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
列名 |
|
この列に基づいて作成されるすべてのアイテムの表示の高さ |
例
次の例では、DEPT表に対してDNAME列にアイテムを作成する際に、デフォルトのアイテムの高さを3に設定します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_DISPLAY_HEIGHT( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DNAME', p_display_height => 3);
UPD_ITEM_DISPLAY_WIDTH
プロシージャは、ユーザー・インタフェースのアイテム表示幅に関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてフォームを作成する場合に指定の列を含めるようにすると、ウィザードで使用されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_DISPLAY_WIDTH ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_display_width IN NUMBER);
パラメータ
表20-17では、UPD_ITEM_DISPLAY_WIDTH
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-17 UPD_ITEM_DISPLAY_WIDTHのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
列名 |
|
この列に基づいて作成されるすべてのアイテムの表示幅 |
例
次の例では、DEPT表に対してDEPTNO列にアイテムを作成する際に、デフォルトのアイテムの幅を5に設定します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_DISPLAY_WIDTH( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DEPTNO', p_display_width => 5);
UPD_ITEM_FORMAT_MASK
プロシージャは、ユーザー・インタフェースのアイテム書式マスクに関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてフォームを作成する場合に指定の列を含めるようにすると、ウィザードで使用されます。アイテムの書式マスクは、通常、数字と日付を書式化するために使用します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_FORMAT_MASK ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-18では、UPD_ITEM_FORMAT_MASK
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-18 UPD_ITEM_FORMAT_MASKのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
列名 |
|
列に関連付ける書式マスク |
例
次の例では、EMP表に対してフォームを作成する際に、HIREDATE列に対するデフォルトのアイテム書式マスクが'DD-MON-YYYY'に設定されています。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_FORMAT_MASK( p_table_name => 'EMP', p_column_name => 'HIREDATE', p_format_mask=> 'DD-MON-YYYY');
UPD_ITEM_HELP
プロシージャは、指定された表および列のヘルプ・テキストを更新します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてフォームを作成する場合に、指定の列を含むようにすると使用されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_HELP ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_help_text IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-19では、UPD_ITEM_HELP
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
例
次の例に、DEPT表のDEPTNO列にユーザー・インタフェースのアイテム・ヘルプ・テキストのデフォルト値を設定する方法を示します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_ITEM_HELP( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DEPTNO', p_help_text => 'The number assigned to the department.');
UPD_LABEL
プロシージャは、アイテムに使用されるラベルを設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定された表に基づいてフォームまたはレポートを作成し、特定の列を含めるときに使用されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_LABEL ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_label IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-20に、UPD_LABEL
プロシージャで使用可能なパラメータを示します。
例
次の例に、DEPT表のDEPTNO列にユーザー・インタフェースのアイテム・ラベルのデフォルト値を設定する方法を示します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_LABEL( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DEPTNO', p_label => 'Department Number');
UPD_REPORT_ALIGNMENTプロシージャは、ユーザー・インタフェースのレポート位置に関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値がウィザードで使用されるのは、指定の表に基づいてレポートを作成し、指定の列を含むようにしたときに、レポートの列の位置を左、中央または右に調節するかどうかを決定する場合です。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_REPORT_ALIGNMENT ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_report_alignment IN VARCHAR2);
パラメータ
表20-21では、UPD_REPORT_ALIGNMENT
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-21 UPD_REPORT_ALIGNMENTのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名。 |
|
列名。 |
|
レポート内の列の位置を定義します。有効な値は、L (左)、C (中央)およびR (右)です。 |
例
次の例では、DEPT表に対してレポートを作成する際に、DEPTNO列に対するデフォルトの列の位置合せが右揃えに設定されています。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_REPORT_ALIGNMENT( p_table_name => 'DEPT', p_column_name => 'DEPTNO', p_report_alignment => 'R');
UPD_REPORT_FORMAT_MASK
プロシージャは、ユーザー・インタフェースのレポート書式マスクに関するデフォルト値を設定します。このユーザー・インタフェースのデフォルト値は、指定の表に基づいてレポートを作成する場合に指定の列を含めるようにすると、ウィザードで使用されます。レポートの書式マスクは、通常、数字と日付を書式化するために使用します。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_REPORT_FORMAT_MASK ( p_table_name IN VARCHAR2, p_column_name IN VARCHAR2, p_format_mask IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-22では、UPD_REPORT_FORMAT_MASK
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-22 UPD_REPORT_FORMAT_MASKのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
列名 |
|
レポートに指定の列が含まれる場合に、その列に常に関連付ける書式マスク |
例
次の例では、EMP表に対してレポートを作成する際に、HIREDATE列に対するデフォルトの書式マスクが'DD-MON-YYYY'に設定されています。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_REPORT_FORMAT_MASK( p_table_name => 'EMP', p_column_name => 'HIREDATE', p_format_mask=> 'DD-MON-YYYY');
UPD_REPORT_REGION_TITLE
プロシージャは、レポート・リージョン・タイトルを設定します。ユーザー・インタフェースのデフォルト値は、表に関するレポートを作成するときに、ウィザードで使用されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_REPORT_REGION_TITLE ( p_table_name IN VARCHAR2, p_report_region_title IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-23では、UPD_REPORT_REGION_TITLE
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-23 UPD_REPORT_REGION_TITLEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
表名 |
|
希望するレポート・リージョン・タイトル |
例
次の例に、DEPT表にレポート・リージョン・タイトルのユーザー・インタフェースのデフォルト値を設定する方法を示します。
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_REPORT_REGION_TITLE ( p_table_name => 'DEPT', p_report_region_title => 'Departments');
指定した表が、ユーザー・インタフェースのデフォルト値に基づくユーザーのスキーマの表内に存在する場合、フォーム・リージョン・タイトルおよびレポート・リージョン・タイトルがこれらと一致するように更新されます。'null%'がp_form_region_titleまたはp_report_region_titleに渡されると、値はnullに設定されます。
構文
APEX_UI_DEFAULT_UPDATE.UPD_TABLE ( p_table_name IN VARCHAR2, p_form_region_title IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, p_report_region_title IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表20-24では、UPD_TABLE
プロシージャで使用可能なパラメータについて説明します。
表20-24 UPD_TABLEのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
更新する表の名前。 |
|
フォームに使用されるリージョン・タイトル。 |
p_report_region_title |
レポートおよび表形式フォームに使用されるリージョン・タイトル。 |
注意: 'null%'がp_form_region_title またはp_report_region_title に渡されると、値はnull に設定されます。値が渡されない場合、その列は更新されません。 |
例
次の例では、現在のスキーマに含まれるUIのデフォルト値の表ディクショナリ内のEMP表定義を更新します。
begin apex_ui_default_update.upd_table ( p_table_name => 'EMP', p_form_region_title => 'Employee Details', p_report_region_title => 'Employees' ); end; /