4.13 Oracle VM Managerのリストア

Oracle VM ManagerおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップからリストアするには、第4.12項「Oracle VM Managerのバックアップ」で説明したOracle VM Managerのバックアップ手順を完了している必要があります。

Oracle VM Managerをバックアップからリストアするには、次の手順を実行します。

  1. まず、Oracle VM Managerを再インストールまたはアップグレードする必要がある場合、Oracle VM Managerのインストール・メディアを使用し、サーバーにソフトウェアのインストールまたはアップグレードを実行します。インストールの実行方法の詳細は、第4.4項「Oracle VM Managerのインストール」を参照してください。アップグレードの実行方法の詳細は、第5.2項「Oracle VM Managerのアップグレード」を参照してください。

    runInstaller.sh --uuid uuidオプションを使用してインストールを実行し、バックアップの作成元である以前のマネージャのインストールのUUIDを指定する必要があります。UUIDは、Oracle VM Managerの構成ファイルにあります。

    注意

    Oracle VM Manager UUIDは、/etc/sysconfig/ovmmファイルにもあります。Oracle VM Managerをインストールまたはリストアするサーバーのシステム・ディスクが完全に削除されていない場合、既存のUUIDは依然として存在するため、インストーラの実行時に検出されます。

    • --uuidオプションは、既存のUUIDをオーバーライドします。

    • /etc/sysconfig/ovmmにUUIDが存在しない場合、--uuidオプションは、UUIDをファイルに追加します。

    インストール・コマンドの構文は、この例のとおりです。

    # ./runInstaller.sh --uuid 0004FB000000100002CB7F2DFFA8D8

    Oracle VM Managerのインストーラによってパスワード以外のインストール情報の入力が求められる場合には、Oracle VM Manager構成ファイルのバックアップに記載されている、データベース・スキーマのユーザー名、Oracle WebLogic ServerおよびOracle VM Managerの管理ユーザーを再利用します。パスワードはバックアップされず、リストアできないため、再びパスワードを設定する必要があります。

  2. インストール、再インストールまたはアップグレード後、バックアップをリストアする前にOracle VM Managerとデータベースを停止します。

    # /sbin/service ovmm stop
    # /sbin/service ovmm_mysql stop 
  3. Oracle VM Manager OVSデータベース・スキーマをリストアします。Oracle Databaseを使用している場合、通常のデータベースのリストア手順に従います。Oracle VM Managerに含まれるバンドルされているMySQLデータベースを使用している場合は、Oracle VM ManagerでのMySQLデータベースのバックアップおよびリストア方法を、付録B「Oracle VM ManagerでのMySQLのバックアップおよびリストア」で参照してください。

  4. データベースおよびOracle VM Managerを再起動します。

    # /sbin/service ovmm_mysql start
    # /sbin/service ovmm start 
  5. Oracle VM Managerの「Servers and VMs」タブに進み、既存のサーバー・プールで「Refresh All」を実行します。詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド』を参照してください。