Oracle VM ManagerおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップからリストアするには、第4.12項「Oracle VM Managerのバックアップ」で説明したOracle VM Managerのバックアップ手順を完了している必要があります。
Oracle VM Managerをバックアップからリストアするには、次の手順を実行します。
まず、Oracle VM Managerを再インストールまたはアップグレードする必要がある場合、Oracle VM Managerのインストール・メディアを使用し、サーバーにソフトウェアのインストールまたはアップグレードを実行します。インストールの実行方法の詳細は、第4.4項「Oracle VM Managerのインストール」を参照してください。アップグレードの実行方法の詳細は、第5.2項「Oracle VM Managerのアップグレード」を参照してください。
runInstaller.sh --uuid
uuidオプションを使用してインストールを実行し、バックアップの作成元である以前のマネージャのインストールのUUIDを指定する必要があります。UUIDは、Oracle VM Managerの構成ファイルにあります。
Oracle VM Manager UUIDは、/etc/sysconfig/ovmm
ファイルにもあります。Oracle VM Managerをインストールまたはリストアするサーバーのシステム・ディスクが完全に削除されていない場合、既存のUUIDは依然として存在するため、インストーラの実行時に検出されます。
--uuid
オプションは、既存のUUIDをオーバーライドします。
/etc/sysconfig/ovmm
にUUIDが存在しない場合、--uuid
オプションは、UUIDをファイルに追加します。
インストール・コマンドの構文は、この例のとおりです。
# ./runInstaller.sh --uuid 0004FB000000100002CB7F2DFFA8D8
Oracle VM Managerのインストーラによってパスワード以外のインストール情報の入力が求められる場合には、Oracle VM Manager構成ファイルのバックアップに記載されている、データベース・スキーマのユーザー名、Oracle WebLogic ServerおよびOracle VM Managerの管理ユーザーを再利用します。パスワードはバックアップされず、リストアできないため、再びパスワードを設定する必要があります。
インストール、再インストールまたはアップグレード後、バックアップをリストアする前にOracle VM Managerとデータベースを停止します。
# /sbin/service ovmm stop # /sbin/service ovmm_mysql stop
Oracle VM Manager OVSデータベース・スキーマをリストアします。Oracle Databaseを使用している場合、通常のデータベースのリストア手順に従います。Oracle VM Managerに含まれるバンドルされているMySQLデータベースを使用している場合は、Oracle VM ManagerでのMySQLデータベースのバックアップおよびリストア方法を、付録B「Oracle VM ManagerでのMySQLのバックアップおよびリストア」で参照してください。
データベースおよびOracle VM Managerを再起動します。
# /sbin/service ovmm_mysql start # /sbin/service ovmm start
Oracle VM Managerの「Servers and VMs」タブに進み、既存のサーバー・プールで「Refresh All」を実行します。詳細は、『Oracle VMユーザーズ・ガイド』を参照してください。