2.5 Oracle VM Serverのサポート・ツールのインストール

Oracle VM ServerのISOには、サポート問題の解決の助けとなる、Oracle VM Serverが依存していないその他のパッケージがあります。これらのパッケージは、セキュリティ・ポリシーに応じてインストールするか選択します。デフォルトでは自動的にはインストールされません。インストールすることを選択した場合、rootとしてOracle VM Serverで次のコマンドを実行し、ovs-support-toolsメタパッケージをインストールします。

# yum install ovs-support-tools

メタパッケージでは、次の依存性がインストールされます。

注意

sudoパッケージは、デフォルトでOracle VM Server 3.1.1に自動的にインストールされます。Oracle VM Server 3.1.1からアップグレードした場合は、sudoパッケージはインストール済です。Oracle VM Serverインストールにこのパッケージが不要な場合は、rootとして次のコマンドを実行して、パッケージを手動で削除します。

# yum remove sudo

オプションのインストール後手順として、すべてのOracle VM Serverで診断ツールのインストールと構成を行うことをお薦めします。これらのツールは、システム・クラッシュ、ハング、スケジュールされていない再起動、OCFS2クラスタ・エラーなど、デバッグや診断の問題に役立ちます。これらのツールからの出力をOracle Supportで使用することで、解決時間およびレスポンス時間を著しく短縮できます。

システム・メモリー・ダンプ(vmcore)の取得は、問題の根本原因を診断および解決する際に非常に有用です。有用なvmcoreダンプを取得するには、正しいkdumpサービス構成が必要です。kdumpのインストール方法については、Oracle Supportドキュメント1351399.1「How to Configure 'kdump' for Oracle VM 3.0」を参照してください。

https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1351399.1

さらに、システム・コンソール・メッセージをネットワークを介して別のサーバーにリダイレクトできるユーティリティである、netconsoleをインストールできます。netconsoleのインストール方法については、Oracle Supportドキュメント1351524.1「How to Configure "netconsole" for Oracle VM Server 3.0」を参照してください。

https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1351524.1

パフォーマンスの問題の診断に使用できるオペレーティング・システム・メトリックとネットワーク・メトリックを収集してアーカイブする、OSWatcher Black Box (OSWbb)ユーティリティも有用です。OSWbbはサーバーで一連のバックグラウンド・プロセスとして動作し、定期的にデータを収集して、vmstat、netstat、iostat、topなどのユーティリティを呼び出します。OSWbbのインストール方法については、Oracle Supportドキュメント580513.1「How To Start OSWatcher Black Box Every System Boot」を参照してください。

https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=580513.1

診断ツールの使用の詳細は、Oracle Linuxのドキュメントに記載されています。『Oracle Linux管理者ソリューション・ガイド』「診断ツールのサポート」という章を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E37670_01/E37355/html/ol_diag.html