目次
Oracle VMリリース3.x
は、Oracle VMリリース2.x
との間に下位互換性はありません。Oracle VMリリース2.x
を使用している場合は、リリース3.x
にアップグレードできません。Oracle VM ServerおよびOracle VM Managerを再インストールする必要があります。ただし、Oracle VMリリース2.x
の仮想マシン・テンプレートは、Oracle VM 3.x
にインポートすることで、再利用できます。
Oracle VMリリース2からOracle VMリリース3にリポジトリを移行する方法の詳細は、My Oracle SupportのWebサイト(https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1366216.1)を参照してください。
Oracle Database XEをOracle VM Managerのバックエンド・リポジトリとして使用している場合、アップグレードに使用できるリリースはありません。Oracle VM Managerでは、バックエンド・リポジトリとしてOracle Database XEをサポートしなくなったため、Oracle VM 3.2でサポートされている新しいバックエンドのMySQLデータベースに移行する方法はありません。Oracle Database XEをOracle Database SEまたはOracle Database EEなどのサポート対象のOracle Databaseに移行する意思がある場合、カスタム・インストールの手順でアップグレードを実行できます。
この章では、Oracle VMリリース3.0.1から3.0.3へ、またはリリース3.0.3から3.1.1へなど、Oracle VM 3.x
リリース間でアップグレードを行う手順について説明します。この章では、ダウンタイムを最小限に抑え、アップグレードを正しい順番で実行するためのOracle VMのすべてのコンポーネントのアップグレード手順の概要を示します。
一般に、Oracle VM 3.x
から3.x
へアップグレードする場合は、リリースごとに増分アップグレードする必要はなく、リリースをスキップできます。たとえば、リリース3.0.2から3.1.1にアップグレードできます。この例外としては、Oracle VMリリース3.0.1を実行している場合、リリース3.2にアップグレードする前に、まずリリース3.0.2または3.0.3にアップグレードする必要があるということです。テストによりリリース3.0.3から3.2へおよびリリース3.1.1からリリース3.2へアップグレードすることが可能であることは確認しており、完全にサポートされています。