5.1 Oracle VMネットワークの概要

Oracle VMネットワークを作成する場合は、1組の論理イーサネット・ネットワークに使用可能なネットワーク・ポートをマップします。このマッピングはOracle VM Managerで実行します。

物理ネットワークとは、Oracle VM ManagerとすべてのOracle VM Serverの物理接続の集合、および宛先に情報を届けるスイッチおよびルーターです。

Oracle VMの論理ネットワークはこれらの物理接続上に構築されます。各物理接続をネットワーク・ポートといいます。この物理接続を、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)またはネットワーク・インタフェースという場合もあります。

作成する論理ネットワークごとに、名前または別名を定義します。ネットワークを作成したら、物理ネットワーク・ポートを論理ネットワークに接続します。

Oracle VM Managerで論理ネットワークを定義する前に、VLANやサブネット使用など、使用する物理ネットワーク構成を確認する必要があります。また、Oracle VM Serverが利用できるネットワーク・ポート(NIC)の数も考慮します。単一のOracle VM Serverで必要なポートの推奨される最小数は2つですが、テストまたはデモンストレーション用には1つで十分です。Oracle VM Server上に3つ以上のポートがある環境では、より多くの冗長性またはトラフィック分離を設計できます。

Oracle VMでは、1Gビットおよび10Gビットの両方のNICがサポートされます。すべてのネットワーク機能は、専用または共有物理ネットワーク上のいずれかで使用できます(仮想マシン・イントラ・サーバーを除く)。たとえば、物理ネットワークを仮想マシンまたは記憶域のみに割り当てることも、すべてのネットワーク機能で使用することもできます。

また、次のOTNから追加のホワイトペーパー『Oracle VM 3 Networking』を確認することも可能です。

http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/overview/index.html