5.4 IPアドレス指定およびDHCP

Oracle VM Manager内にネットワークを設定する場合、各Oracle VM Serverおよび各仮想マシンに使用するIPアドレス指定メカニズムを構成するオプションがあります。オプションには、DHCP静的IPアドレスの2つがあります。DHCPを利用して、ネットワーク内のサーバーまたは仮想マシンにIPアドレスを自動的に割り当てる場合は、DHCPサーバーがOracle VM環境に設定されており使用可能であることを確認する必要があります。Oracle VM Manager自体はDHCPサーバーとしては機能しません。DHCPが適切に機能するためには、DHCPサーバーが、ネットワーク内の各Oracle VM Serverに指定した物理ネットワーク・ポートに接続されている必要があります。

Oracle VM Serverまたは仮想マシンに静的IPアドレスを使用する場合、Oracle VM Managerは、Oracle VM Manager内の各サーバーまたは仮想マシンに指定されたIPアドレス、ネットマスクおよびゲートウェイに従って、Oracle VM Agentを介して、各Oracle VM Serverまたは仮想マシンのネットワーク・パラメータを自動的に構成します。

仮想マシン・ネットワークとして単独で機能するネットワーク・ブリッジまたはネットワークを構成する場合は、ブリッジにIPアドレス指定メカニズムを指定しないようにすることもできます。この場合、ブリッジはこれを使用する仮想マシン用にレイヤー2スイッチとして機能します。この詳細は、5.6項「ネットワーク・ブリッジ」を参照してください。