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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsリリース・ノート
11gリリース2(11.1.2.1)
B66167-03
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2 インストール、構成およびアップグレード

この章では、Oracle Forms and Reports 11gリリース2(11.1.2)をインストールまたはアップグレードする際の既知の問題およびその回避方法について説明します。

この章は次の項で構成されています:

2.1 SUSE11オペレーティング・システムでドメイン構成に失敗する問題

32ビットおよび64ビットのSUSE11オペレーティング・システムでは、次のコマンドでドメインの作成に失敗することがあります。

opmnctl startproc ias-component=RptSvr_nsh2110213_asinst_1

その際、次のようなエラーが表示されます。

ORACLE_HOME/bin/rwserver: error while loading shared libraries: libXm.so.3:
cannot open shared object file: No such file or directory.

この問題を回避する手順は次のとおりです。

  1. openmotif22-libs-2.2.4-189.1.i586.rpmを取得してインストールします。

  2. /usr/lib64ディレクトに次のソフト・リンクを作成します。

    • libXm.so -> libXm.so.4.0.3

    • libXm.so.3 -> libXm.so.4.0.3

    • libXm.so.4 -> libXm.so.4.0.3

2.2 Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)からアップグレードした場合にOracle HTTP Serverのポートが競合する問題

Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)からアップグレードする際、11gリリース1(11.1.1)インストールと同じポートを使用するように新しい11gリリース2(11.1.2)インストールを変更できます。

または、11gリリース2(11.1.2)のインストール中に定義されるポートを引き続き使用することもできます。

後者の場合は、11gリリース1(11.1.1)の環境と新しくアップグレードされた11gリリース2(11.1.2)のインスタンスの両方をポートの競合なしに同時に実行できます。

ただし、場合によっては、Oracle Forms and Reports 11gリリース2(11.1.2)へのアップグレード後に、11gリリース1(11.1.1)および11gリリース2(11.1.2)の両インスタンスでOracle HTTP Serverを起動しようとするとポートが競合することがあります。これは、Oracle HTTP Serverの構成ファイルの一部のパスが正常にアップグレードされていないためです。

この問題が発生するのは、httpd.confファイルのadmin.confファイルおよびssl.confファイルへのパスが、システム変数を使用して定義されているのではなく、ハードコードされている場合です。結果として、11gリリース2(11.1.2)の宛先Oracleインスタンスではなく、11gリリース1(11.1.1)のソースOracleインスタンスの構成ファイルが引き続き参照されるようになります。

この問題を回避するには、宛先Oracleインスタンスで次のタスクを実行します。

  1. 宛先Oracle HTTP Serverのhttpd.confファイルを見つけます。

    ファイルは、宛先Oracleインスタンスの次の場所にあります。

    (WINDOWS> DEST_ORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1\httpd.conf
    
  2. テキスト・エディタでhttpd.confファイルを編集し、httpd.confファイルに含まれるすべてのディレクティブについて、すべてのソース・パスを宛先パスに置き換えます。

    たとえば、次のパスを置き換えます。

    "ServerRoot "<Source Oracle Instance>/config/OHS/ohs1"

    次の文字列で置き換えます。

    "ServerRoot "<Destination Oracle Instance>/config/OHS/ohs1"

  3. httpd.confファイルを保存して閉じます。

  4. <Destination Oracle Instance>/config/OHS/ohs1/ssl.confにあるssl.confファイルを編集します。次の例のように、フォワードスラッシュをバックスラッシュに置き換えます。

    対処前:

    </Directory>
     
    BrowserMatch ".*MSIE.*" /
    nokeepalive ssl-unclean-shutdown /
    downgrade-1.0 force-response-1.0
     
    </IfModule> 
    

    対処後:

    </Directory>
     
    BrowserMatch ".*MSIE.*" \
    nokeepalive ssl-unclean-shutdown \
    downgrade-1.0 force-response-1.0
     
    </IfModule>
    </VirtualHost> 
    
  5. ssl.confファイルを保存して閉じます。

  6. Oracle HTTP Serverインスタンスを再起動します。

2.3 アップグレード・ログ・ファイルに記録されたコピーの失敗に関する無視できるエラー・メッセージ

Oracle Forms and Reports 11gリリース2(11.1.2)にアップグレードすると、アップグレード・アシスタントによってアップグレード・プロセスのログ・ファイルが生成されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms and Reportsアップグレード・ガイド』の11gリリース1(11.1.1)から11gリリース2(11.1.2)へのアップグレード・ログ・ファイルの場所に関する項を参照してください。

ログ・ファイルには、次のようなエラー・メッセージが記録される場合があります。

[copy] Failed to copy ... EmbeddedLDAP.lok due to The process cannot access the file because another process has locked a portion of the file 

このエラーは無視できます。

2.4 インストール・ログに記録されたOPATCHの失敗に関する無視できる警告

32ビットLinuxオペレーティング・システムでは、OPATCHの実行中、OPATCHの失敗に関する次のタイプの警告がインストール・ログに記録される場合があります。

これはインストール・ログ内での失敗が原因です。この警告はどの機能にも影響を与えないため、無視しても問題ありません。

2.5 データベースとデータベース・スキーマのバックアップ

『Oracle Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsパッチ適用ガイド』のデータベースとデータベース・スキーマのバックアップに関する項には、正しくないスキーマ・バージョン・レジストリ表名に関する説明が記載されています。正しいスキーマ・バージョン・レジストリ表の名前は、SYSTEM.SCHEMA_VERSION_REGISTRY$です。

2.6 パッチ・セットのインストールの検証

『Oracle Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsパッチ適用ガイド』のパッチ・セットのインストールの検証に関する項には、次のURLにあるEnterprise Manager Agentにアクセスするための追加(オプション)検証手順が記載されています。

http://host:port/emd/main