| Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース2(11.1.2) B70751-01 |
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この項では、Oracle Reportsで使用できる各コマンドライン・キーワードについて説明します。
表A-2では、ACCESSIBLEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-2 ACCESSIBLEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
|---|---|---|---|---|---|
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説明: ACCESSIBLEを使用してOracle Reportsのアクセシビリティ関連機能がPDF出力で有効化されるか(YES)または無効化されるか(NO)を指定します。
Oracle ReportsのPDFの詳細は、第10章「Oracle ReportsでのPDFの使用」を参照してください。
構文: ACCESSIBLE={YES|NO}
値
YESの場合、アクセシビリティの機能がPDF出力で有効化されます。
NOの場合、アクセシビリティの機能がPDF出力で無効化されます。
デフォルト: NO
表A-3では、ARRAYSIZEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-3 ARRAYSIZEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: ARRAYSIZEを使用して、Oracleの配列処理で使用するサイズ(KB)を指定します。通常、配列サイズが大きくなるに従って、レポートの実行速度も高まります。
構文: ARRAYSIZE=n
値
nには1から9999までの数字を使用します(位取りのカンマは使用しないでください)。Reports Runtimeでは、レポートでの問合せごとに、指定されたKB数のメモリーを使用できます。
デフォルト: 10
使用上の注意: ARRAYSIZEは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-4では、AUTHIDキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-4 AUTHIDを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver | rwbridge |
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説明
AUTHIDを使用して、制限付きのReports Serverのユーザーの認証に使用されるユーザー名とパスワードを指定します。ユーザー認証によって、レポート・リクエストを行っているユーザーがリクエストされたレポートを実行するアクセス権限を持っていることが保証されます。
rwbridgeの場合、AUTHIDを使用して、Oracle Reports Bridgeを停止する権限の付与先となるユーザーの名前とパスワードを指定します。(Oracle Enterprise Managerを使用して)Oracle Reports Bridge構成でidentifier要素を管理者のユーザー名とパスワードに指定し、Oracle Reports Bridgeを保護できます。これにより、管理者のみがOracle Reports Bridgeを停止できるようになります。
構文: AUTHID=username/password
値
username/passwordには、Oracle Portalで生成した有効なユーザー名とパスワードを指定します。Oracle Portalに新しいユーザー・アカウントを生成するには、データベース管理者に問い合せてください。
rwbridgeの場合:
username/passwordは、Oracle Reports Bridge構成ファイル(rwbridge_bridgename.conf)のidentifier要素で指定されたユーザー名とパスワードです。
デフォルト なし
使用上の注意
AUTHIDは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
Single Sign-On環境では、Oracle Application Server Single Sign-Onサーバーが認証処理を実行し、AUTHIDのユーザー名のみをReports Serverに渡します。Single Sign-Onを使用することをお薦めします。
Single Sign-On環境で認証サーバーとしてOracle Access Manager 11g(OAM)を使用している場合に、Reports URLでAUTHIDが渡されると、OAM認証ページが表示されます。
表A-5では、AUTOCOMMITキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-5 AUTOCOMMITを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: AUTOCOMMITを使用して、データベースへの変更(CREATEなど)をデータベースに自動的にコミットするかどうかを指定します。ある種の非Oracleデータベース(SQL Serverなど)では、AUTOCOMMIT=YESとする必要があります。
構文: AUTOCOMMIT={YES|NO}
値
YESの場合、データ変更が自動的にデータベースにコミットされます。
NOの場合、COMMITコマンドが実行されるか、データをコミットするPL/SQLコマンドが実行されるまで、データ変更はデータベースにコミットされません。
デフォルト: NO
使用上の注意: AUTOCOMMITは、URLからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-6では、BACKGROUNDキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-6 BACKGROUNDを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: BACKGROUNDを使用して、サーバー上のレポートを同期で実行するか(NO)非同期で実行するか(YES)を指定できます。
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注意: BACKGROUNDシステム・パラメータはOracle Reportsでは推奨されていません。BACKGROUNDは、コマンドラインのみで使用します。 |
構文: BACKGROUND={YES|NO}
値
YESの場合、レポートを非同期で実行します。クライアントがコールをサーバーに送信すると、レポート・ジョブが完了するのを待たずに他のプロセスを続行します。クライアント・プロセスが中止されると、そのジョブは取り消されます。
NOの場合、レポートを同期で実行します。クライアントは、レポートがキューに入れられ、ランタイム・エンジンに割り当てられ、実行されてから完了するまで待ちます。
デフォルト: NO
使用上の注意: rwbuilderにBACKGROUND=YESを使用した場合、警告が出力され、キーワードは無視されます。
表A-7では、BATCHキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-7 BATCHを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: BATCHは、サーバーを非UIモードで実行する場合に使用します。BATCH=YESを指定したコマンドラインから実行した場合、ユーザー・インタフェースは表示されません。たとえば、rwserverでこのオプションを使用すると、サーバーをスクリプトおよびリモート・エージェントから実行でき、実行中にサーバー・ダイアログは表示されません。
rwconverterでBATCH=YESを使用すると、レポートまたはライブラリの変換にユーザーが介入しないように、すべての端末入力および出力を抑止します。rwserverでBATCHを使用すると、サーバー・ダイアログ・ボックスがオフ(YES)またはオン(NO)になり、プロセスのメッセージが表示または非表示になります。
構文: BATCH={YES|NO}
値
YESの場合、すべての端末入力および出力を非表示にします(レポートはバックグラウンドで実行されます)。これは、rwrunの場合、デフォルトです。
NOの場合、特殊な端末入力および出力を許可します。rwconverterの場合、「変換」ダイアログ・ボックスが表示され、そのダイアログ・ボックスを受け入れると、変換が実行されます。
デフォルト: NO
使用上の注意
BATCH=YESの場合、エラー・メッセージはSYSOUTに送信されます。SYSOUTの詳細は、「DESTYPE」を参照してください。
BATCH=YESの場合、PARAMFORM=YESは無効になります。これは、ランタイム・パラメータ・フォームをバッチ・モードで表示する意味がないためです。
表A-8では、BCCキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
説明: BCCを使用して、電子メールのBCC宛先(指定された受信者名が他の受信者に見えない(公開されない)宛先)を指定します。
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注意: BCC宛先とは、指定された受信者名が他の受信者に見えない(公開されない)宛先をいいます。 |
構文: BCC="emailid" | ("emailid","emailid",...)
値
emailidには、someone@foo.com形式の有効な電子メール・アドレスを指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-9では、BLANKPAGESキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-9 BLANKPAGESを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: BLANKPAGESを使用して、レポートの印刷時に空白ページの印刷をするかどうか指定します。このキーワードは、レポート出力に印刷したくない空白ページがある場合に使用します。
構文: BLANKPAGES={YES|NO}
値
YESの場合、すべての空白ページを印刷します。
NOの場合、空白ページを印刷しません。
デフォルト: YES
使用上の注意: BLANKPAGESは、論理ページが複数の物理ページ(またはパネル)にわたっていて、すべての空白の物理ページの印刷をしないときに特に便利です。
表A-10では、BUFFERSキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-10 BUFFERSを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: BUFFERSを使用して、仮想メモリー・キャッシュのサイズをKBで指定します。レポートの実行に十分な領域を確保する一方で、システムのリソースを使い過ぎないように調整する必要があります。
構文: BUFFERS=n
値
nには1から9999までの数字を使用します(位取りのカンマや小数点などは使用しないでください)。オペレーティング・システムによっては、上限がこれより低い場合もあります。
デフォルト: 640
使用上の注意
この設定がセッションの途中で変更されても、変更は次のレポートが実行されるまで有効になりません。
BUFFERSは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-11では、CACHELOBキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-11 CACHELOBキーワードを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: CACHELOBを使用して、取り出したOracleラージ・オブジェクトをReports Serverの一時ファイル・ディレクトリにキャッシュするかどうかを指定します。一時ファイル・ディレクトリは、REPORTS_TMP環境変数、またはtempDirプロパティ(Reports Server構成ファイルrwserver.confのengine要素のプロパティ)で指定されます。tempDir設定はREPORTS_TMP設定よりも優先されます。
構文: CACHELOB={YES|NO}
値
YESの場合、LOBを一時ファイル・ディレクトリにキャッシュします。
NOの場合、LOBを一時ファイル・ディレクトリにキャッシュしません。
デフォルト: YES
使用上の注意
このオプションは、コマンドラインでのみ設定できます。
サーバー上の一時ファイル・ディレクトリの場所に、使用可能なディスク領域が十分にない場合は、この値をNOに設定することをお薦めします。ただし、この値をNOに設定すると、LOBをデータベースから複数回フェッチする必要がある場合があり、それによってパフォーマンスが低下することがあります。
CACHELOBは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-12では、CCキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
説明: CCを使用して、電子メールのCC宛先を指定します。
構文: CC="emailid" | ("emailid","emailid",...)
値
emailidには、someone@foo.com形式の有効な電子メール・アドレスを指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-13では、CELLWRAPPERキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-13 CELLWRAPPERを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: CELLWRAPPERを使用して、レポート出力のデリミタ付きセルの前後に表示される文字を指定します。
構文: CELLWRAPPER=value
値
valueには、任意の英数字または英数字の文字列を使用します。
表A-15 予約済の有効値
| 値 | 説明 |
|---|---|
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セルの両側にタブが配置されます。 |
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セルの両側にシングル・スペースが配置されます。 |
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セルの両側に改行が配置されます。 |
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セルの囲み文字は使用されません。 |
デフォルト なし
使用上の注意
このキーワードを使用できるのは、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDESFORMAT=DELIMITEDDATAと指定しているときのみです。
セルの囲み文字は実際のデリミタとは異なります。セルの囲み文字は、デリミタ付きデータの周囲に表示される文字を指定します。デリミタは、2つのデータ間の境界または区切り位置を示します。
表A-17では、CMDFILEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-17 CMDFILEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: CMDFILEを使用して、レポートのコマンドライン・オプションを格納するファイルをコールします。コールするファイルは、.txtまたはその他のASCII形式ファイルである必要があります。
CMDFILEとcgicmd.datキー・マップ・ファイル(詳細は第17.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)との違いは、CMDFILEには1つのレポートに対してコマンドラインを1つ指定できるのに対し、cgicmd.datファイルには、複数のレポートに対して、キーによって識別されるコマンドを複数格納できる点です。また、CMDFILEキーワードは、コマンドラインで他の引数とともに使用できますが、cgicmd.datに関連したキー引数を使用する場合、コマンドラインで使用するのはその引数のみです。
CMDFILEキーワードを使用すると、実行コマンドを呼び出すたびに多くのオプションを指定しなくても、レポートを実行できます。
構文: CMDFILE=filename
値
filenameには、任意の有効なコマンド・ファイル名を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
rwservletでは、CMDFILEキーワードを使用するのではなく、cgicmd.datファイルのキーを参照するCMDKEYキーワードを使用します。
コマンド・ファイルは、別のコマンド・ファイルを参照できます。
コマンド・ファイルで指定するコマンドライン構文は、コマンドラインで使用される構文と同じです。
コマンドラインに入力した値は、コマンド・ファイルで指定した値を上書きします。たとえば、コマンドラインからrwclientをCOPIES=1およびCMDFILE=RUNONE(コマンド・ファイル)として指定するとします。一方RUNONEファイルにはCOPIESの値として2が指定されています。この場合、コマンドラインで指定したCOPIESの値(1)は、RUNONEファイルで指定したCOPIESの値(2)よりも優先されます。この場合、生成されるレポートのコピーは1つのみです。
このキーワードの値は、オペレーティング・システムによって異なります。
表A-18では、CMDKEYキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-18 CMDKEYを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: CMDKEYを使用して、cgicmd.datキー・マップ・ファイル(詳細は、第17.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)内のキー識別コマンドラインをコールします。例:
構文: CMDKEY=key
値
keyには、cgicmd.datファイルで指定されたコマンドラインに関連付けられたキーの名前を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
CMDKEYをrwservletで使用する際、コマンドラインでは順不同で使用できます(URLの場合は、疑問符の後に使用します)。rwservletには、CMDKEYとともに他のコマンドライン・キーワードも使用できます。
CMDKEYは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
例
http://your_webserver/reports/rwservlet?cmdkey=key& ...
表A-19では、COLLATEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-19 COLLATEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: COLLATEを使用して、レポートをプリンタに出力するときに部単位で印刷する動作を制御します。
構文: COLLATE={YES|NO}
値
YESの場合、プリンタへの出力時に部単位で印刷されます。
NOの場合、プリンタへの出力時に部単位で印刷されません。
デフォルト: YES
例
3ページの文書を3部印刷する場合、COLLATEをYESに設定すると、次のように出力されます。
1 2 3|1 2 3| 1 2 3
文書はこのページ番号の順序で印刷されます。この動作は、「印刷」ダイアログ・ボックスの「部単位で印刷」チェック・ボックスを選択した場合と同じ動作です。
3ページの文書を3部印刷する場合に、COLLATEをNOに設定すると、次のように出力されます。
1 1 1| 2 2 2| 3 3 3
表A-20では、COMPILE_ALLキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-20 COMPILE_ALLを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: COMPILE_ALLを使用して、rwconverterによって変換されたレポート内のすべてのプログラム・ユニットを強制的にコンパイルします。ただし、次の場合を除きます。
宛先タイプ(DTYPE)がREXFILE、XMLFILEまたはJSPFILEの場合、プログラム・ユニットはrwconverterによってコンパイルされません。Oracle Reports BuilderまたはReports ServerでREX、XMLまたはJSPのレポート定義を開くと、自動的にOracle Reportsによってコンパイルされます。
構文: COMPILE_ALL={YES|NO}
値
YESの場合、DTYPEがREXFILE、XMLFILEまたはJSPFILEの場合を除いて、すべてのプログラム・ユニットがコンパイルされます。
NOの場合、未コンパイルのプログラム・ユニットのみコンパイルされます。
デフォルト: NO
使用上の注意: デフォルトでは、rwconverterによる変換操作の際に未コンパイルのプログラム・ユニットがすべてコンパイルされます。COMPILE_ALL=YESの場合、レポート内のすべてのプログラム・ユニット(コンパイル済のプログラム・ユニットも含む)が強制的にrwconverterによってコンパイルされます。レポートを別のクライアント・マシンに移動すると、このように指定することで、すべてのプログラム・ユニットが確実に再コンパイルされるので、潜在的な非互換が予防されます。
表A-21では、CONTAINSHTMLTAGSキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-21 CONTAINSHTMLTAGSを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: オブジェクトの「HTMLタグを含む」プロパティを「はい」に設定すると、HTMLフォーマット・タグの定義済セットを使用して、テキスト・スタイル(太字、イタリック、下線および取消し線)とテキスト属性(フォント名、フォントの色およびフォント・サイズ)をフォーマットし、Oracle Reportsでサポートされているすべてのビットマップ出力フォーマットで、フォーマット済テキスト・オブジェクトを生成できます。
CONTAINSHTMLTAGSを使用して、サポートされているすべての出力フォーマットで、HTMLフォーマット・タグがOracle Reportsで解釈されるかどうかを指定します。
構文: CONTAINSHTMLTAGS=YES|NO
値
YESの場合、Oracle Reportsでは、「HTMLタグを含む」プロパティが「はい」に設定されているすべてのオブジェクトで、HTMLフォーマット・タグが解釈されます。
NOの場合、Oracle Reportsでは、オブジェクトの「HTMLタグを含む」プロパティの設定に関係なく、そのレポートに対してHTMLタグは解釈されません。出力がHTMLおよびHTMLCSSの場合は、ブラウザによってHTMLフォーマット・タグが解釈されます。それ以外の出力フォーマットの場合は、HTMLタグ自体がそのままの形でレポート出力に表示されます。
デフォルト: YES
使用上の注意
サポートされている出力フォーマットは、PDF、RTF、HTML、HTMLCSS、スプレッドシートおよびPostScriptです。
HTMLタグの解釈は、Oracle Reportsとブラウザで異なる場合があります。したがって、Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)より前のリリースでHTMLタグを使用して設計されたレポートは、それ以降のリリース(Oracle ReportsによってHTMLフォーマット・タグが解釈されていたリリース)では異なるHTMLやHTMLCSS出力が生成されることがあります。Oracle ReportsでHTMLフォーマット・タグが解釈されないようにして、以前のリリースの動作を維持する場合、REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS環境変数をNOに設定します。
REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS環境変数をNOに設定した場合でも、選択したレポートに対してコマンドラインでCONTAINSHTMLTAGS=YESを指定して、サポートされているすべての出力フォーマットに対してOracle ReportsがHTMLフォーマット・タグを解釈するようにもできます。つまり、このコマンドライン・キーワードで指定する値は、REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS環境変数よりも優先されます。
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注意: Oracle Reportsでは、OLEのサポートは廃止されました(OLEは、Webベースの環境では適用できないクライアント/サーバー機能)。かわりに、MIMEタイプを、関連付けられたプラグインとハイパーリンクとともに使用します。 |
表A-22では、CONTAINSOLEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-22 CONTAINSOLEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: 下位互換性のために、CONTAINSOLEを使用して、レポートのプログラム・ユニットまたは連結ライブラリにOLE(Object Linking and Embedding)コールが含まれているかどうかを指定します。CONTAINSOLE=YESの場合、OLEシステムはレポート実行開始時に初期化され、レポート実行終了時に終了します。
構文: CONTAINSOLE=YES|NO
値
YESの場合、レポートのプログラム・ユニットまたは連結ライブラリにOLEコールが含まれています。
NOの場合、レポートのプログラム・ユニットまたは連結ライブラリにOLEコールは含まれていません。
デフォルト: NO
表A-23では、CONTENTAREAキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-23 CONTENTAREAを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: CONTENTAREAを使用して、レポート出力の配信先となるOracle9iAS Portalリリース1のコンテンツ領域を指定します。このキーワードは、Oracle9iAS Portalリリース1に対する下位互換性を確保するために維持されています。Oracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性の詳細は、「SITENAME」を参照してください。Oracle Portal 10g リリース1(9.0.4)以降では、PAGEGROUPを使用してください。
構文: CONTENTAREA=name
値
nameには、有効なOracle9iAS Portalリリース1対応コンテンツ領域の名前(内部名)を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
Oracle Reportsの出力をOracle9iAS Portalリリース1に送信するには、このキーワードを使用する必要があります。
CONTENTAREAの名前には、表示名ではなく内部名を指定する必要があります。内部名を使用すると、Oracle9iAS Portalリリース1のコンポーネント・インスタンスが一意に識別されます。
関連するキーワードは、CONTENTAREA*、EXPIREDAYS、ITEMTITLE、OUTPUTFOLDER*、OUTPUTPAGE、PAGEGROUP、SITENAME*、STATUSFOLDER*、STATUSPAGEです。
* Oracle9iAS Portalリリース1およびOracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性を確保するために維持されています。
表A-24では、COPIESキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-24 COPIESを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: COPIESを使用して、印刷するレポート出力の部数を指定します。
構文: COPIES=n
値
nには、1から9999までの整数を使用します(位取りのカンマや小数点などは使用しないでください)。
デフォルト: COPIESパラメータの初期値プロパティから取得します(初期値は、設計時にOracle Reports Builderで定義)。
使用上の注意
DESTYPEがPRINTERでない場合、このキーワードは無視されます。
ランタイム・パラメータ・フォーム上でCOPIESが空白のままになっている場合は、デフォルトの1が使用されます。
表A-25では、CUSTOMIZEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-25 CUSTOMIZEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: CUSTOMIZEを使用して、現在のレポートに対して実行するOracle Reports XMLファイルを指定します。XMLファイルには、レポート定義をなんらかの形で変更する、カスタマイズされた設定(レイアウトやデータ・モデルの変更など)が入っています。
構文: CUSTOMIZE=filename.xml | (filename1.xml, filename2.xml,...)
値
filenamen.xmlには、有効なXMLレポート定義を含むファイル名またはファイル名のリストを指定します。必要に応じて、ファイル名の前にパス情報を付加します (REPORTS_PATHレジストリまたはengine要素のSourceDirプロパティで指定されているパスにファイルが置かれていない場合は、パスを付加する必要があります)。
デフォルト なし
使用上の注意
通常、XMLレポート定義のファイル拡張子には.xmlを付けますが、CUSTOMIZEキーワードを使用するときは、その拡張子を付ける必要はありません。
CUSTOMIZEは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
Microsoft Internet Explorerでは、URLの戻りストリームのMIMEタイプが無視され、URLを参照しMIMEタイプが設定される場合があります。このため、URLでCUSTOMIZEを最後のキーワードとして指定した場合に問題が発生することがあります。
...REPORT=emp.rdf CUSTOMIZE=c:\myreports\emp.xml
この場合、URLが拡張子.xmlで終わるため、Internet Explorerでは、URLの戻りストリームが実際はHTMLであったとしても、XMLとして処理されます。結果として、ブラウザ・エラーが発生します。この問題を回避するには、URLの最後に一般的なファイル拡張子を使用しないようにします。前述の例では、URLでREPORTパラメータとCUSTOMIZEパラメータの位置を入れ替えることができます。
表A-26では、DATEFORMATMASKキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-26 DATEFORMATMASKを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: DATEFORMATMASKを使用して、日付の値がデリミタ付きのレポート出力でどのように表示されるかを指定します。
構文: DATEFORMATMASK=mask
値
maskには、任意の日付書式マスクを指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
このキーワードを使用できるのは、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDESFORMAT=DELIMITEDDATAと指定しているときのみです。
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注意: 有効なDATEFORMATMASK値については、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプの日付および時間書式マスク構文に関するトピックを参照してください。 |
DATEFORMATMASKは、コマンドラインからJSPベースのWebレポートを実行する場合に使用できます。
表A-27では、DBPROXYCONNキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-27 DBPROXYCONNを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: DBPROXYCONNを使用して、Oracle Internet Directoryからプロキシのユーザー名、パスワードおよびデータベース情報を取得するために使用するキーを指定します。このキーは、デフォルトのリソース・アクセス情報を指定するときにOracle Internet Directoryで作成されます。
構文: dbproxyconn=key
値
KEYには、ユーザーRADまたはデフォルトRADのOracle Internet Directoryで構成されているリソース名を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
dbproxy接続キーをサーバー構成ファイルに追加できます。
表A-28では、DELAUTHキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-28 DELAUTHを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: DELAUTHを使用して、rwservletのユーザーID Cookieを削除します。
構文 http://your_webserver/reports/rwservlet/delauth[?]
[server=server_name][&authid=username/password]
値 構文を参照してください。
デフォルト なし
使用上の注意
表A-29では、DELIMITED_HDRキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-29 DELIMITED_HDRを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: DELIMITED_HDRを使用して、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDESFORMAT=DELIMITEDDATAによるレポート実行の際に、レポート・ヘッダーなどのボイラープレート・テキストをオフにします。
構文: DELIMITED_HDR={YES|NO}
値
YESの場合、デリミタ付き出力ファイルのボイラープレート・テキストをそのまま残します。
NOの場合、デリミタ付き出力ファイルのボイラープレート・テキストをすべてオフにします。
デフォルト: YES
使用上の注意 このキーワードを使用できるのは、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDESFORMAT=DELIMITEDDATAと指定しているときのみです。
表A-30では、DELIMITERキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-30 DELIMITERを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
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説明: DELIMITERを使用して、レポート出力のセルを区切るために使用する文字を指定します。
構文: DELIMITER=value
値
valueには、次のような任意の英数字または英数字の文字列を使用します。
予約値には次のようなものがあります。
デフォルト: タブ
使用上の注意 このキーワードを使用できるのは、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDESFORMAT=DELIMITEDDATAと指定しているときのみです。
表A-34では、DESFORMATキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-34 DESFORMATを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
|---|---|---|---|---|---|
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説明: DESFORMATを使用して、DESTYPE=FILEおよびDESNAME=filenameが指定されている場合にレポートのフォーマットに使用するレポートの出力フォーマットまたはプリンタ定義を指定します。
構文: DESFORMAT=desformat
値: 長さが1Kを超えない任意の有効な宛先フォーマットです。このキーワードの有効値の例は、表A-35を参照してください。
表A-35 DESFORMATの有効値
| 値 | 説明 |
|---|---|
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レポート出力は、デフォルトのプリンタ・ドライバを使用してレポートをフォーマットするファイルに送信されます(たとえば、PostScriptドライバはPostScript出力フォーマットを生成します)。 |
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このレポート出力は、標準のスプレッドシート・ユーティリティ(Microsoft Excelなど)で読み取ることのできるファイルに出力されます。 |
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このレポート出力は、HTMLフォーマットのファイルに出力されます。「使用上の注意」を参照してください。 |
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このレポート出力は、スタイル・シート拡張を含むファイルに出力されます。「使用上の注意」を参照してください。 |
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このレポート出力は、PDF形式のファイルに出力され、Adobe AcrobatなどのPDFビューアで読み取ることができます。PDF出力は、現在システムに構成されているプリンタに基づきます。プリンタへの出力には、現在選択されているプリンタのドライバが使用されるため、レポートを実行しているマシンにプリンタを構成している必要があります。 |
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MODE MODE |
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このレポート出力は、ワード・プロセッサ(Microsoft Wordなど)で読み取ることのできるファイルに送信されます。Microsoft Wordでファイルを開き、レポート内のすべての図形およびオブジェクトを表示するには、「表示」→「ページ レイアウト」を選択する必要があります。「使用上の注意」を参照してください。 |
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(コマンドラインのみ)レポート出力はHTMLファイルに送信され、それはMicrosoft Excel 2000で直接開くことができます。スプレッドシート出力は、どのフォーマット( |
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(コマンドラインのみ)Oracle Reports 11gリリース2(11.1.2)で導入されたレポート出力であり、Microsoft Excelなどのスプレッドシート・アプリケーションと互換性があるHTMLファイルに送信されます。また、 |
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このレポート出力は、XMLファイルとして保存されます。このレポートは、XMLをサポートしているブラウザ、あるいは任意のXML表示アプリケーションでオープンしたり読み取ることができます。 |
デフォルト: DESFORMATシステム・パラメータの初期値プロパティ(Oracle Reports Builderで設計時に定義)から取得します。Oracle Reports Builderでレポートを実行するときにDESFORMATが空白またはDFLTである場合、現行のプリンタ・ドライバ(「ファイル」→「プリンタ」で指定)が使用されます。プリンタ名が選択されていないと、デフォルトでPostScript出力フォーマットが使用されます。
使用上の注意
このキーワードの値は、使用しているオペレーティング・システムによっては、大文字と小文字の区別が必要な場合があります。
DESFORMAT=HTMLまたはDESFORMAT=HTMLCSSの場合、スペースは に置き換えられます。このデフォルト動作によって、右揃えの数値における整列の問題が解消されます。HTMLおよびHTMLCSS出力でスペースが に置換されないようにするには、REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACEをYESに設定する必要があります。これにより、HTMLおよびHTMLCSS出力のDELIMITERコマンドライン・キーワードの機能が解除されます(DESFORMAT=DELIMITEDの場合、DELIMITERは引き続き有効です)。
DESFORMAT=DELIMITEDは、DSTファイル(レポートを配布するためにコマンドラインのDESTINATIONキーワードで指定)ではサポートされません。その場合、Oracle Reportsでは、次のエラーが表示されます。
REP-34305: destid= 'DEST1'のキーワードの設定が無効です。
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注意: DSTファイルがサポートされているのは、下位互換性を確保するためです。レポートを配布するには、第19章「拡張配布の作成」の説明に従ってReports Builderの「配布」ダイアログ・ボックスまたはXMLを使用することをお薦めします。 |
DELIMITED機能では、DELIMITER、CELLWRAPPER、NUMBERFORMATMASKおよびDATEFORMATMASKのコマンドライン・キーワードも使用できます。
DESFORMAT=DELIMITEDDATAの場合、DelimitedDataドライバはレポート・データ・モデルで実行されず、XMLドライバとほぼ同じ動作をします。ドライバがデータ・モデルで実行されないため、レイアウトで定義されたフォーマットはDelimitedData出力に反映されません。
次の列プロパティを設定して列名を変更し、列をDelimitedData出力ファイルから除外できます。
「XMLタグ」プロパティを使用して列の別名を入力できます。
「XML出力から除外」プロパティを使用して列をDelimitedData出力から除外できます。
DELIMITEDDATA機能では、DELIMITEDと同様に、DELIMITER、CELLWRAPPER、NUMBERFORMATMASKおよびDATEFORMATMASKのコマンドライン・キーワードも使用できます。
デリミタ付き出力の詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプのデリミタ付き出力に関する項(および『Oracle Reportsレポート作成ガイド』の「拡張概念」)を参照してください。
DESFORMAT=SPREADSHEETの場合、レポート出力では、色、フォント、条件付き書式、グラフ、イメージなどのリッチ・レイアウト・フォーマットが保持されます。DESFORMAT=SPREADSHEETで実行されるレポートで様々なレポート・オブジェクトが生成される方法の詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプのスプレッドシート出力に関する項(および『Oracle Reportsレポート作成ガイド』の「拡張概念」)を参照してください。
Oracle Reportsで生成されたRTF出力を日本語版Microsoft Word 95で開くと、ダッシュが正しく表示されないなどの出力問題が発生する場合があります。この問題はMicrosoft Word 95固有の問題であり、日本語版Microsoft Word 97では発生しません。
表A-36では、DESNAMEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-36 DESNAMEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
|---|---|---|---|---|---|
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はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: DESNAMEを使用して、レポート出力の送信先のキャッシュ、ファイル、プリンタ、WebDAVサーバーまたは電子メールID(または配布リスト)を指定します。
構文: DESNAME=desname
値
desnameには、1KBを超えない長さの任意の有効なキャッシュ宛先、ファイル名、プリンタ名、電子メールIDまたはWebDAVサーバーを指定します。プリンタ名には、オプションでポートを指定できます。例:
DESNAME=printer,LPT1:DESNAME=printer,FILE:
デフォルト: DESNAMEパラメータの初期値プロパティから取得します(初期値はOracle Reports Builderで設計時に定義)。DESTYPE=FILEで、かつDESNAMEが空の文字列である場合は、実行時にデフォルトでreportname.lisになります。
使用上の注意
このキーワードの値は、使用しているオペレーティング・システムによっては、大文字と小文字の区別が必要な場合があります。
レポート出力を電子メールで送信するには、電子メールIDを通常の電子メール・アプリケーション(任意のSMTP互換アプリケーション)の場合と同様に指定します。複数のユーザー名を指定する際は、スペースを入れずにカンマで区切ります。例:
tsmith@companya.com,gjones@companyb.com,mroberts@companyc.com
場合によっては、このキーワードがオペレーティング・システムによって無効にされることもあります。
例
例1: レポート出力をファイルに送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=file desname=c:\mydir\test.pdf http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=pdf+destype=file+desname=c:\mydir\test.pdf rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=file desname=c:\mydir\test.
例2: レポート出力をプリンタに送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb destype=printer desname=myprinter http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+destype=printer+desname=myprinter rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb destype=printer desname=myprinter
例3: レポート出力を電子メールで送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=mail desname="emp1@comp.com, emp2@comp.com" cc="emp3@comp.com" bcc="mgr@comp.com" replyto="me@comp.com" from="me@comp.com" http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=pdf+destype=mail+desname="emp1@comp.com, emp2@comp.com"+cc="emp3@comp.com"+bcc="mgr@comp.com"+ replyto="me@comp.com"+from="me@comp.com" rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=mail desname="emp1@comp.com, emp2@comp.com" cc="emp3@comp.com" bcc="mgr@comp.com" replyto="me@comp.com" from="me@comp.com"
例4: レポート出力をWebDAV(いずれかのWebDAVサーバーまたはOracle Portal WebDAV)に送信
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注意: 現在、Reports Builder環境からのFTPおよびWebDAV宛先へのサポートはありません。ただし、Reports RuntimeおよびReports Server環境からはサポートされています。 |
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=htmlcss destype=webdav desname="http://myusername:mypassword@mywebdavserv.com/mydir/test.html" http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=htmlcss+destype=webdav+ desname="http://myusername:mypassword@mywebdavserv.com/mydir/test.html" rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydbdesformat=htmlcss destype=webdav desname="http://myusername:mypassword@mywebdavserv.com/mydir/test.htm"
表A-37では、DESTキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-37 DESTを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
|---|---|---|---|---|---|
|
いいえ |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
いいえ |
説明: DESTを使用して、変換後のレポートまたはライブラリの名前を指定します。
構文: DEST={dest_name|(dest_name1, dest_name2, …)|pathname}
値
dest_nameには、有効なレポート名、ライブラリ名またはファイル名、あるいは名前をカンマで区切り、括弧で囲んだそれらのリスト((qanda,text,dmast)など)を指定します。
デフォルト: DESTキーワードを指定しない場合、rwconverterは次のデフォルト名を使用します。
DTYPEがPLDFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.pldです。
DTYPEがPLLFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.pllです。
DTYPEがRDFFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.rdfです。
DTYPEがREPFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.repです。
DTYPEがREXFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.rexです。
DTYPEがTDFFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.tdfです。
DTYPEがXMLFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.xmlです。
DTYPEがJSPFILEのとき、DESTのデフォルト名はsource.jspです。
DTYPEがREGISTERのとき、DESTのデフォルト名はSQL*Plusスクリプト出力ファイルの名前(output.sqlなど)です。
使用上の注意
ファイル名のレポート/ライブラリ名のリストは、各エントリをカンマで区切り、括弧で囲む必要があります。例:
(qanda,test,dmast)または(qanda, test, dmast)
存在するソース名よりも指定した宛先名が多い場合、余分な宛先名は無視されます。存在するソース名よりも指定した宛先名が少ない場合、宛先名がなくなるとデフォルト名が使用されます。
DESTキーワードの値は、オペレーティング・システムによって異なります。
DTYPE=REGISTERのとき、複数の宛先は不要です。DESTに複数のSQL*Plusスクリプト・ファイル名を指定しても、最初のファイル名しか認識されません。他のファイル名は無視されます。
表A-38では、DESTINATIONキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-38 DESTINATIONを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
|---|---|---|---|---|---|
|
はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: DESTINATIONキーワードを使用すると、レポートの現行の実行処理に対応する配布を定義するXMLファイルの名前を指定できます。
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注意: XMLベースの配布ファイルには.xml拡張子が必要です。 |
構文: DESTINATION=filename.xml
値
filename.xmlには、レポートあるいはレポートのある部分の配布を定義するXMLファイルの名前を指定します。
デフォルト なし
使用上の注意
DESTINATIONキーワードを使用可能にするには、コマンドラインでDISTRIBUTE=YESと指定する必要があります。これら両方のキーワードを指定すると、DESTYPE、DESNAMEおよびDESFORMATは指定しても無視されます。
Microsoft Internet Explorerでは、URLの戻りストリームのMIMEタイプが無視され、URLを参照しMIMEタイプが設定される場合があります。これは、レポートの配布を定義するときに問題となる場合があります。それは、URLの最後がDESTINATIONキーワードになることがあるためです。例:
...DISTRIBUTE=yes DESTINATION=c:\oracle\reports\dist\mydist.xml
この場合、URLが拡張子.xmlで終わるため、Internet Explorerでは、URLの戻りストリームが実際はHTMLであったとしても、XMLとして処理されます。結果として、ブラウザ・エラーが発生します。この問題を回避するには、URLの最後に一般的なファイル拡張子を使用しないようにします。前述の例では、URLでDISTRIBUTEパラメータとDESTINATIONパラメータの位置を入れ替えることができます。
表A-39では、DESTYPEキーワードを使用できるコンポーネントを示します。
表A-39 DESTYPEを使用するコンポーネント
| rwclient | rwrun | rwbuilder | rwconverter | rwservlet | rwserver |
|---|---|---|---|---|---|
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はい |
はい |
いいえ |
いいえ |
はい |
いいえ |
説明: DESTYPEを使用して、ペーパーベースのレポートのレポート出力を受け取るデバイス・タイプを指定できます。Oracle ReportsのDestination APIで独自のプラガブル・デスティネーションを作成した場合、作成した宛先をこのようにしてコールします。
構文 DESTYPE={CACHE|LOCALFILE|FILE|PRINTER|MAIL|ORACLEPORTAL|FTP|
WEBDAV|name_of_pluggable_destination}
値: 表A-40では、DESTYPEキーワードの有効値が説明されています。
表A-40 DESTYPEの有効値
| 値 | 説明 |
|---|---|
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出力は |
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出力はDESNAMEで指定したサーバー上のプリンタに送信されます。Oracle Reports Servicesが認識できるプリンタをインストールして稼動させる必要があります。次の「使用上の注意」を参照してください。 |
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出力は 注意: 構成ファイルの |
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* Oracle9iAS Portalリリース1およびOracle WebDBリリース2.2に対する下位互換性を確保するために維持されています。 次の「使用上の注意」を参照してください。 |
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出力は指定されたFTPサーバーに送信されます。次の「使用上の注意」を参照してください。 |
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レポートを直接公開できるように、出力は指定されたWebDAVサーバーに送信されます。次の「使用上の注意」を参照してください。 |
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Oracle ReportsのDestination APIで独自のプラガブル・デスティネーションを作成した場合は、作成した宛先をこのようにしてコールします。 |
デフォルト: DESTYPEシステム・パラメータの初期値プロパティから取得します(設計時にOracle Reports Builderで定義)。
使用上の注意
DESTYPE値のSCREENとPREVIEWは無効になりました。Reports Runtime(rwrun)ユーザー・インタフェースが廃止されたためです。Oracle Reports Builderでは、DESTYPEシステム・パラメータをSCREENに設定してレポートをフォーマットし、スクリーン・フォントをOracle Reports Builderユーザー・インタフェースのプレビューアに表示できます。
DESTYPE=PRINTER: Windowsでは、ハードウェアベースの左マージンはデフォルトで無視されます。印刷は印刷可能領域ではなく、実際の用紙の左上隅(0、0)を起点として開始されます。そのため、プリンタ・ハードウェアベースのマージンに依存しないで、レポートを容易に設計できます。Windowsでハードウェアベースの左マージンを入れずにレポートを印刷する際には、レポートのレイアウト時に、データが印刷可能領域に表示されるように十分なマージン・スペースを確保する必要があります。「ページ設定」ダイアログの「マージン」フィールドは、Oracle Reports Servicesとの一貫性を保つために無効になっています。ハードウェア・マージンを入れる従来の動作に戻すには、REPORTS_ADD_HWMARGIN環境変数をYESに設定します。
DESTYPE=ORACLEPORTAL: Oracle Reports出力をOracle Portalに配信する前に、次が作成されていることを確認してください。
少なくとも1つのitem領域を含む有効なOUTPUTPAGE。
少なくとも1つのitem領域を含む有効なPAGEGROUP。
また、Reports Server構成ファイル(rwserver.conf)を次のように編集する必要があります。
destype=oraclePortal要素のコメントを外します。
<destination
destype="oraclePortal"
class="oracle.reports.server.DesOraclePortal">
<!--property name="portalUserid"
value="%PORTAL_DB_USERNAME%/%PORTAL_DB_
PASSWORD%@%PORTAL_DB_TNSNAME%"
encrypted="no"/-->
</destination>
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注意: 11gリリース2(11.1.2)では、デフォルトでportalUseridはコメントアウトされています。Reports Serverによって接続文字列が判別され、レポートがOracle Portalに配信されます。このコメントを外す必要があるのは、異なるOracle Portalインスタンスを使用しているときのみです。 |
Oracle Reports出力をデフォルトのOracle Portalインスタンスに配信しない場合、portalUseridプロパティの値をOracle Portal接続情報と置き換えます。
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注意: 値を置き換えない、またはdestypeエントリのコメントを外さない場合は、次のようなエラー・メッセージが表示されます。
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リクエストの実行方法は他のデフォルトの宛先指定と同様です。例:
http://your_server:port/reports/rwservlet?report=test.rdf&userid=scott/tiger@repportal&authid=pushportal/trial&destype=oracleportal&desformat=PDF&pagegroup=PORTAL_REPORTS&outputpage=reports_output&itemtitle=pushtoportal&statuspage=result
DESTYPE=FTP: リクエストの実行方法は他のデフォルトのプラガブル宛先指定と同様です。ファイル名とともに完全なFTPのURL位置を指定する必要があります。FTPサーバーに認証が必要な場合は、それも含めて次のようにURLで指定する必要があります。
http://your_server:port/reports/rwservlet?report=rep.jsp&destype=FTP&desname=ftp://user:pwd@ftpServer/dir/myreport.pdf&desformat=pdf
この例では、DESTYPEはFTPで、DESNAME値は完全なFTPのURL位置で、レポート名はmyreport.pdfです。
プロキシ情報を指定して、ファイアウォール経由で情報の送受信を行うには、第7.7項「プロキシ情報の入力」を参照してください。
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注意: FTP宛先に指定されたプロキシ・サーバーでは、SOCKSプロトコルがサポートされている必要があります。この確認は、初期化中に実行されます。プロキシ・サーバーでSOCKSプロトコルがサポートされていない場合、サーバーで次のエラーが発生します。
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DESTYPE=WEBDAV: リクエストの実行方法は他のデフォルトのプラガブル宛先指定と同様です。ファイル名とともに完全なWebDAVのURL位置を指定する必要があります。WebDAVサーバーに認証が必要な場合は、それも含めて次のようにURLで指定する必要があります。
http://your_server:port/reports/rwservlet?report=rep.jsp&destype=webdav&desname=http://user:pwd@webdavserver/myreport.pdf&desformat=pdf
この例では、DESTYPEはWEBDAVで、DESNAME値は完全なWebDAVのURL位置で、レポート名はmyreport.pdfです。
プロキシ情報を指定して、ファイアウォール経由で情報の送受信を行うには、第7.7項「プロキシ情報の入力」を参照してください。
例
例1: ペーパー・レポートをブラウザ(キャッシュ)で実行
http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=pdf+destype=cache rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=cache
例2: レポート出力をファイルに送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=file desname=c:\mydir\test.pdf http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=pdf+destype=file+desname=c:\mydir\test.pdf rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=file desname=c:\mydir\test.pdf
例3: レポート出力をプリンタに送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb destype=printer desname=myprinter http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+destype=printer+desname=myprinter rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb destype=printer desname=myprinter
例4: レポート出力を電子メールで送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=mail desname="emp1@comp.com, emp2@comp.com" cc="emp3@comp.com" bcc="mgr@comp.com" replyto=me@comp.com" from="me@comp.com" http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=pdf+destype=mail+ desname="emp1@comp.com,emp2@comp.com"+cc="emp3@comp.com"+bcc="mgr@comp.com"+ replyto="me@comp.com"+from="me@comp.com" rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=pdf destype=mail desname="emp1@comp.com, emp2@comp.com" cc="emp3@comp.com" bcc="mgr@comp.com" replyto="me@comp.com" from="me@comp.com"
例5: レポート出力をWebDAV(いずれかのWebDAVサーバーまたはOracle Portal WebDAV)に送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=htmlcss destype=webdav desname="http://myusername:mypassword@mywebdavserv.com/mydir/test.html" http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+desformat=htmlcss+destype=webdav+ desname="http://myusername:mypassword@mywebdavserv.com/mydir/test.html" rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb desformat=htmlcss destype=webdav desname="http://myusername:mypassword@mywebdavserv.com/mydir/test.html"
例6: レポート出力をOracle Portalに送信
rwrun report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb destype=oracleportal desformat=PDF pagegroup=mypagegrp outputpage=reports_output itemtitle=pushtoportal statuspage=result http://myias.mycomp.com:7779/reports/rwservlet?server=myrepserv+report=test.rdf+ userid=scott/tiger@mydb+destype=oracleportal+desformat=PDF+pagegroup=mypagegrp+ outputpage=reports_output+itemtitle=pushtoportal+statuspage=result rwclient server=myrepserv report=test.rdf userid=scott/tiger@mydb destype=oracleportal desformat=PDF pagegroup=mypagegrp outputpage=reports_output itemtitle=pushtoportal statuspage=result