コマンドライン構文

バッチ・クライアントは、次に説明するコマンドライン・パラメータとともに使用できます。大カッコ( [ ] )で囲まれた値は、わかりやすくするために用意されたオプションの拡張部分です。短いバージョンの値と長いバージョンの値の両方がサポートされています。コマンドとパラメータでは大文字と小文字が区別されません。

注意!

すべてのパラメータにおいて、スペースが含まれるバージョン名は引用符で囲む必要があります(“April – Production”など)。

次の表に、すべての操作に対するコマンドライン・パラメータを示します。

表15. すべての操作

パラメータ

説明

/op=

実行する操作を指定します。

  • ActionScript

  • BackupVersionToFile

  • ブレンド

  • CloseVersion

  • エクスポート

  • インポート

  • Multi

  • OpenVersion

  • RefreshVersion

  • RestoreVersionFromFile

  • DeleteVersion

このパラメータは必須です。

/u=

ログイン用のData Relationship Managementユーザー名を指定します。

/pw=

ログイン用のData Relationship Managementパスワードを指定します。

/url=

Data Relationship Managementサーバー・プロセス内のプロセス・マネージャ・アプリケーションのURL (ポート番号を含む)を指定します。このURLは、Data Relationship Management構成コンソールで構成され使用できます。たとえば、"net.tcp://localhost:5210/Oracle/Drm/ProcessManager"です。

このパラメータは必須です。

/log=

ログ・ファイルのパスおよびファイル名を指定します。ファイルが存在する場合、ログは既存のファイルの末尾に追加されます。値は二重引用符で囲んで入力することをお薦めします。

注意:

値が欠落していたり無効であるパラメータなどの問題のあるパラメータの後ろに/logパラメータが配置されている場合、指定したログ・ファイルが作成されない可能性があります。指定したログ・ファイルが作成されるようにするには、/logパラメータを最初のパラメータとして配置する必要があります。

このパラメータはオプションです。指定されていない場合、DRM_Batch_ClientMMDDYYYY.logという名前が使用されます。MMは月、DDは日、YYYYは年を表します。

/cfgfile=

目的のオプションを表す構成ファイルのパスおよびファイル名を指定します。値は二重引用符で囲んで入力することをお薦めします。

/h[elp] | /?

コマンドライン・パラメータのリストを表示します。

/timezoneid

出力内の日時の表示に使用されます。

このパラメータはオプションです。デフォルトはサーバーのタイムゾーンです。

/culturename

languagecode-country/regioncodeというフォーマットのローカル・カルチャ名です。languagecodeはISO 639-1から導出された小文字の2文字のコード、country/regioncodeはISO 3166から導出された大文字の2文字のコードです。たとえば、米国英語の場合はen-USです。

このパラメータはオプションです。デフォルトはサーバーのカルチャです。

/objectaccess

インポート・オブジェクト、エクスポート・オブジェクトおよびブレンダ・オブジェクトにアクセスするためのオブジェクト・アクセス方法です。有効な値は、「標準」、「システム」、「ユーザー」またはカスタム・グループです。

このパラメータはオプションです。デフォルトはStandardです。

次の表に、操作ごとに使用できるコマンドライン・パラメータを示します。

表16. アクション・スクリプト・パラメータ

パラメータ

説明

/infile=

入力ファイルのパスおよびファイル名を指定します。値は二重引用符で囲んで入力することをお薦めします。このパラメータは必須です。

/delim=

区切り文字を指定します。次のいずれかの値を指定します:

  • Tab

  • Comma

  • #nnn

#nnnは、任意の有効な3桁のASCII文字値(0-255)を表します。

デフォルト値はTabです。

/cols=

列順序を指定します。指定する場合、すべての列識別子が含まれる必要があります。デフォルト値はA12345です。

/stripq=

引用符で囲まれた文字列を除去するかどうかを指定します。次のいずれかの値を指定します:

  • Y[es]

  • N[o]

  • T[rue]

  • F[alse]

  • 1

  • 0

デフォルト値はTrueです。

/propertyrefbylabel

ラベル(名前のかわり)によって参照されるプロパティを検索します。次のいずれかの値を指定します:

  • Y[es]

  • N[o]

  • T[rue]

  • F[alse]

  • 1

  • 0

/encoding

エンコード名またはエンコード・コード・ページ番号としての入力ファイルの文字エンコード。このパラメータはオプションです。

デフォルトはUTF8です。

表17. ブレンド・パラメータ

パラメータ

説明

/bl=

実行するブレンダの名前を指定します。このパラメータは必須です。

/sver=

ブレンドするソース・バージョンの名前を指定します。このパラメータは必須です。

/tver=

ブレンドするターゲット・バージョンの名前を指定します。このパラメータは必須です。

/nvera=

作成する新規バージョンの名前を指定します。

/nverd=

新規バージョンの説明を指定します。値は二重引用符で囲む必要があります。

/save=

ブレンドしたバージョンを保存するか、切り離したままにするかを指定します。次のいずれかの値を指定します:

  • Y[es]、T[rue]、または1

  • N[o]、F[alse]、または0

デフォルト値はFalseです。バージョンの保存の詳細は、「バッチ・クライアントでのバージョンの保存」を参照してください。

/blendlog=

ブレンド・ログ・ファイルの名前を指定します(バッチ・クライアント・ログ・ファイルと同じではありません)。

表18. クローズ・パラメータ

パラメータ

説明

/abbrev=

閉じるバージョンの名前を指定します。このパラメータは必須です。

表19. エクスポート・パラメータ

パラメータ

説明

/xtype

エクスポートのタイプ(個別エクスポートまたはブック)を指定します。次のいずれかの値を指定します:

  • E[xport]

  • B[ook]

このパラメータは必須です。

/fdate=

トランザクション・ログ・エクスポートの開始日時を指定します(オプション)。

注意:

日時フォーマットは、クライアント・コンピュータの地域設定によって決定されます。

/tdate=

トランザクション・ログ・エクスポートの終了日時を指定します(オプション)。

注意:

日時フォーマットは、クライアント・コンピュータの地域設定によって決定されます。

/outfile=

クライアント・ファイルに出力するよう構成されたエクスポートの場合、このパラメータは、出力ファイルのパスおよびファイル名を指定します。出力ファイルが存在する場合、このファイルは上書きされます。値は二重引用符で囲んで入力することをお薦めします。このパラメータが指定されており、出力を外部サーバー接続に送信するようエクスポートが構成されている場合、このパラメータによって外部サーバー接続が上書きされ、/outfileを使用して指定されたファイルにエクスポートが書き込まれます。

/xname=

実行する保存済エクスポートの名前を指定します。単一エクスポートを実行する場合、このパラメータは必須です。

/cver=

現在のバージョンの名前を指定します。このパラメータはオプションです。指定されていない場合、DefaultCurrentVersionシステム・プリファレンスの値が使用されます。

/pver=

前のバージョンの名前を指定します。このパラメータはオプションです。指定されていない場合、DefaultPreviousVersionシステム・プリファレンスの値が使用されます。

/cvertype=

現在のバージョンのバージョン・タイプを指定します。有効な値は次のとおりです。

  • A[s Of]

  • N[ormal]

デフォルトはN[ormal]です。

/pvertype=

前のバージョンのバージョン・タイプを指定します。有効な値は次のとおりです。

  • A[s Of]

  • N[ormal]

デフォルトはN[ormal]です。

/casofdate=

エクスポートの現在のバージョンの時点バージョンを作成する場合に使用する時点日時を指定します。

注意:

日時フォーマットは、クライアント・コンピュータの地域設定によって決定されます。

/pasofdate=

エクスポートの前のバージョンの時点バージョンを作成する場合に使用する時点日時を指定します。

注意:

日時フォーマットは、クライアント・コンピュータの地域設定によって決定されます。

/bk=

実行する保存済ブックの名前を指定します。ブックをエクスポートする場合、このパラメータは必須です。値は二重引用符で囲んで入力することをお薦めします。

/bkcmb=

/outfileに指定されているファイルにエクスポート出力を結合するかどうかを指定します。次のいずれかの値を指定します:

  • Y[es]

  • N[o]

  • T[rue]

  • F[alse]

  • 1

  • 0

このパラメータがFalseである場合、各エクスポートは、エクスポート・プロファイルに格納されているファイル名に保存されます。エクスポート・プロファイル内のファイル名が無効であるエクスポート、または出力がファイル以外の値に設定されているエクスポートは、/outfileに指定されているファイルに結合されます。デフォルト値はブックに格納されています。

/prefile=

結合されたエクスポート・ブックの先頭に追加するパスおよびファイル名を指定します。デフォルト値はブックに格納されています。

/pstfile=

結合されたエクスポート・ブックに追加するパスおよびファイル名を指定します。デフォルト値はブックに格納されています。

/fhier=

開始(前の)階層を指定します。階層比較エクスポートおよび階層差分エクスポートに使用されます。

/thier=

終了(現在の)階層を指定します。階層比較エクスポートおよび階層差分エクスポートに使用されます。

/fabbrev=

開始(前の)階層の最上位ノードの名前を指定します。階層比較エクスポートおよび階層差分エクスポートに使用されます。

/tabbrev=

終了(現在の)階層の最上位ノードの名前を指定します。階層比較エクスポートおよび階層差分エクスポートに使用されます。

/hier=

エクスポートする階層の名前を指定します。階層エクスポートおよび他の同様のエクスポートに使用されますが、階層比較エクスポートおよび階層差分エクスポートには使用されません。

/nabbrev=

エクスポートする最上位ノードの名前を指定します。階層エクスポートおよび他の同様のエクスポートに使用されますが、階層比較エクスポートおよび階層差分エクスポートには使用されません。

/encoding

エンコード名またはエンコード・コード・ページ番号としてのファイルの文字エンコード。このパラメータはオプションです。

エンコードを指定した場合、実行中のエクスポートまたはブックで保存されたエンコードは上書きされます。指定されたエンコードは、バッチ・クライアントの使用可能なローカルの前ファイル・オプションおよび後ファイル・オプションにも適用します。

注意:

ブックを実行すると、エンコードによって、ブック内のエクスポートのエンコードは上書きされず、ブック自体のエンコード設定のみが上書きされます。

デフォルトはUTF8です。

表20. インポート・パラメータ

パラメータ

説明

/infile=

クライアント・ファイルからインポートするよう構成されたインポートの場合、このパラメータは、入力ファイルのパスおよびファイル名を指定します。値は二重引用符で囲んで入力することをお薦めします。このパラメータが必要なのは、クライアント・ファイルからインポートするよう構成されたインポートの場合のみです。

注意!

外部サーバー接続からの入力ファイルを使用するよう構成されたインポートにはこのパラメータを使用しないでください。使用すると、エラーが発生します。

/iabbrev=

実行するインポートの名前を指定します。このパラメータは必須です。

/implog=

インポート・ログ・ファイルの名前を指定します(バッチ・クライアント・ログ・ファイルと同じではありません)。このパラメータは必須です。

/vabbrev=

インポートによって作成されるバージョン名を指定します。デフォルト値はインポート・プロファイルに格納されています。

/vdescr=

インポートによって作成されるバージョンの説明を指定します。デフォルト値はインポート・プロファイルに格納されています。

/save=

インポートしたバージョンを保存するか、切り離したままにするかを指定します。次のいずれかの値を指定します:

  • Y[es]

  • N[o]

  • T[rue]

  • F[alse]

  • 1

  • 0

デフォルト値はFalseです。

バージョンの保存の詳細は、「バッチ・クライアントでのバージョンの保存」を参照してください。

表21. オープン・パラメータ

パラメータ

説明

/vabbrev=

開くバージョンの名前を指定します。このパラメータは必須です。

表22. リフレッシュ・パラメータ

パラメータ

説明

/vabbrev=

リフレッシュする(閉じて再度開く)バージョンの名前を指定します。このパラメータは必須です。

表23. パラメータの削除

パラメータ

説明

/vabbrev=

削除するバージョンの名前を指定します。このパラメータは必須です。

表24. ファイルからのバージョンの復元パラメータ

パラメータ

説明

/filename=

外部接続(/conn)を使用して検索するファイルの名前を指定します。

/conn=

外部接続の名前を指定します。

/sver=

復元するソース・ファイル内のバージョンの名前を指定します。複数のバージョンがある場合は、/delimで区切ります。

/tver=

/sverパラメータと相関関係にある新規バージョンの名前を指定します。複数のバージョンがある場合は、/delimで区切ります。

/delim=

印刷可能な区切り文字。コロン(:)、カンマ(:)、ダッシュ(-)などの単一文字を使用します。

/save=

復元後にバージョンを保存します。Y: Yes、N: No、T: True、F: False、1、0

表25. ファイルへのバージョンのバックアップ・パラメータ

パラメータ

説明

/vabbrev=

バックアップするバージョンの名前を指定します。複数のバージョンがある場合は、/delimで区切ります。

/conn=

外部接続の名前を指定します。

/filename=

外部接続(/conn)を使用して作成するバックアップ・ファイルの名前を指定します。

/delim=

印刷可能な区切り文字。コロン(:)、カンマ(:)、ダッシュ(-)などの単一文字を使用します。