ライトバック機能を持つアクティブ-パッシブ・フェイルオーバーを実現するためにEssbaseサーバーをクラスタリングできます。Essbaseフェイルオーバー・クラスタでは、Oracle Process Manager and Notification Serverのサービス・フェイルオーバー機能を使用します。1つのEssbaseインストールはアクティブ-パッシブ配置で実行され、1つのホストでEssbaseエージェントと2つのサーバーが実行されます。Oracle Process Manager and Notification Serverによりエージェント・プロセスが停止、起動およびモニターされます。
Essbaseクラスタに関する次の情報に注意してください:
アクティブ-パッシブEssbaseクラスタには、2つのEssbaseサーバーのみ含めることができます。追加のEssbaseサーバーをインストールするには、追加のEssbaseのインスタンスをインストールする必要があります。これらのサーバー間で、ARBORPATHとアプリケーションの場所を同じにする必要があります。アプリケーションは共有ドライブ上にあり、クラスタ名は配置環境内で一意である必要があります。
アクティブ-パッシブEssbaseクラスタは、データベースへのライトバックでのフェイルオーバーをサポートします。
アクティブ-パッシブEssbaseクラスタはロード・バランシングをサポートしていません。
Essbaseクラスタを設定する場合、アプリケーションの場所は共有ドライブまたはUNCパスである必要があります。高可用性のためにEssbaseを構成している場合、UNCパスを指定することをお薦めします。この場所は、クラスタのすべてのEssbaseサーバーによってアクセス可能なファイル・システム上である必要があります。
クラスタに2番目のEssbaseサーバーを追加する場合、そのアプリケーションの場所であるARBORPATHはEPM Systemコンフィグレータにより、最初のEssbaseサーバーのARBORPATHに変更されます。
Administration Servicesで管理している特定の物理Essbaseサーバーについて、Administration ServicesではそのEssbaseサーバーが属しているクラスタの名前のみが表示されます。
クラスタリングされていない環境で作業しているときに、クラスタリングされた環境に変更する必要があるが、Essbaseアプリケーションが共有場所にない場合、アプリケーションを共有場所に移行する必要があります。『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』のアプリケーションのコピーおよび移行に関する項を参照してください。