EPM Systemコンフィグレータを使用してアクティブ-パッシブEssbaseクラスタを設定する場合、追加手順を実行して両方のクラスタ・ノードでEssbaseフェイルオーバーを設定する必要があります。
Essbaseアクティブ-パッシブ・クラスタの設定を完了するには:
EPM_ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xmlを更新し、OPMNサービス・フェイルオーバー・ネットワーク・トポロジを指定します。<notification-server interface>セクションで、<topology>セクションを追加します。次に例を示します:
<notification-server interface="any"> <ipaddr remote="hostName" /> <port local="portNumber" remote="portNumber" /> <ssl enabled="true" wallet-file="\Oracle\Middleware\user_projects\epmsystem1\config\OPMN\opmn\wallet"/> <topology> <nodes list="nodeName1:nodeRemotePort1,nodeName2:nodeRemotePort2"/> </topology> </notification-server>
ファイルの同じセクションで、hostNameを更新し、このマシンのnodeNameと一致させます。
完全修飾名を使用することをお薦めします。
ファイルの同じセクションで、フェイルオーバー・ノードのOPMNサーバー間の通信メカニズムとしてSSL通信を有効または無効にします。デフォルトでは、ssl enabledパラメータはTrueです。
SSLを有効にするには、クラスタの両ノードでウォレット・ファイルを再作成することも必要です。ウォレット・ファイル・パラメータは、両方のマシンで同じである必要があります。
SSL通信を無効にするには、ssl enabledパラメータをFalseに変更します。次に例を示します:
<notification-server interface="any"> <ipaddr remote="hostName" /> <port local="portNumber" remote="portNumber" /> <ssl enabled="false" wallet-file="\Oracle\Middleware\user_projects\epmsystem1\config\OPMN\opmn\wallet"/> <topology> <nodes list="nodeName1:nodeRemotePort1,nodeName2:nodeRemotePort2"/> </topology> </notification-server>
ここで、nodePort1とnodePort2は、クラスタ内の各マシン上のOPMNのリモート・ポートです。
opmn.xmlを更新し、Essbaseのサービス・フェイルオーバーを有効にします。<ias-component id="Essbase">セクションで、service-failover="1"を追加します。次に例を示します:
<ias-component id="Essbase"> <process-type id="EssbaseAgent" module-id="ESS" service-failover="1" service-weight="100">
opmn.xmlの<ias-component id="Essbase">セクションで、最初のノードについて、service-weight="100"をservice-weight="101"に変更します。2番目のノードについては、値を100のままにします。
opmn.xmlを更新し、クラスタの名前を反映させます。<ias-component id="Essbase">セクションで、id="Essbase"を"Essbase"からクラスタの名前に変更します。たとえば、次を変更します:
<ias-component id="Essbase">
次のように変更します。
<ias-component id="EssbaseClusterName">
opmn.xmlで、"numprocs"をプロセス・セット定義から除去し、restart-on-deathの値を"true"に変更します。たとえば、次のセクションを編集します:
<process-set id="AGENT" numprocs="1" restart-on-death="false">
次のとおりです:
<process-set id="AGENT" restart-on-death="true">
Essbaseが起動して稼働すると、OPMNはTCPベースのforward pingをエージェントに送信します。ping試行が失敗すると、OPMNはエージェントとのネゴシエーションを最大で3回試行します。すべてのping試行が失敗すると、OPMNはエージェントを停止します。OPMNは、次のシナリオに対してエージェントの再起動を試行します:
restart-on-death (opmn.xml)がTRUEに設定されている場合。
本番環境では、restart-on-deathは常にTRUEに設定しておく必要があります。フェイルオーバーの試行前に、まずローカル・ノードでプロセスを再起動することをお薦めします。restart-on-deathがTRUEに設定されていると、OPMNはまず、opmn.xmlに構成されている再起動の回数(最初の起動と再起動の回数)、ローカル・ノードのEssbaseの再起動を試行します。すべての再起動に失敗すると、スタンバイ・ノードへのフェイルオーバーが行われます。
開発およびテスト環境では、restart-on-deathをFALSEに設定してフェイルオーバーをテストできます。
デフォルト・モードである非フェイルオーバー・モードでは、restart-on-deathのデフォルト設定はFALSEです。
フェイルオーバー・モードがオンの場合。これはrestart-on-death値より優先されます。restart-on-deathがFALSEで、フェイルオーバー・モードがオンである場合、OPMNはEssbaseをアクティブ・ノードまたはパッシブ・ノードで起動する可能性があります。