サービス・フェイルオーバーは、処理サーバーでサービスが中断されたときにEssbaseクラスタ内のどこかで実行する必要がある重要なプロセスを指定するメカニズムです。これにより、どのプロセスを優先的に実行し続ける必要があるかを選択できます。任意のprocess-typeのopmn.xmlファイル要素をサービス・フェイルオーバーとして構成しておくと、OPMNを起動することにより、サービスとして構成された数のプロセスをクラスタ内のどこかにあるEssbaseインスタンスで確実に実行できます。サービス・フェイルオーバーにどのEssbaseインスタンスが参加するかは、インスタンス単位で構成できます。使用可能なEssbaseインスタンスで優先的に実行するプロセスの選択は、Essbaseインスタンスごとに構成できます。サービス・フェイルオーバーとして構成するprocess-typeごとに定義できるprocess-setは1つのみです。サービス・フェイルオーバー・インスタンスごとに実行されるプロセスは1つのみです。
次のダイアグラムでは、サービス・フェイルオーバー・プロセスが起動しているクラスタでは、すべてのEssbaseインスタンスがサービス・フェイルオーバーに参加するよう構成されています。
次のダイアグラムに示すように、メンテナンス、無停電装置なしでの停電またはネットワーク障害などが原因で、サービス・フェイルオーバー・プロセスが実行されているEssbaseインスタンスが停止すると、プロセスを実行するために、サービス・フェイルオーバーに参加している別のEssbaseインスタンスが選択されます。ダイアグラムに示すEssbaseインスタンスはすべてサービス・フェイルオーバーに参加しています。