Financial Management - DCOMの構成

  分散型コンポーネント・オブジェクト・モデル(DCOM)のアカウント情報を指定して、DCOMセキュリティを構成します。

アプリケーション・サーバー・プロセスが起動するIDで、Windows管理者を指定する必要があります。このタスクは、Financial Management Webサーバー層をホストするマシン上またはサービス層上で実行します。

注:

DCOMユーザーを構成するグループ・ポリシー権限を持つドメインまたはローカル管理者として実行する必要があります。

Financial Managementのアプリケーション・サーバーの全プロセスは管理者ID(Windowsの管理ユーザー)で実行されるため、他の管理者がアプリケーション・サーバーにログオンしてアプリケーション・サーバーのプロセスを開始する必要はありません。

次の表に、Financial Management DCOMの構成オプションを示します。

EPM Systemコンフィグレータのフィールド

説明

ユーザーの情報

ドメイン・ユーザー

ユーザー名を指定します。

ドメインとユーザー名の制約事項:

  • ユーザー名は、管理対象のコンピュータのその他のユーザー名またはグループ名と重複できません。ユーザー名には、最大20文字の大文字および小文字を使用できます。ユーザー名は、ピリオド(.)とスペースのみでは構成できません。また、" ' / \ [ ] : ; | = , + * ? < > &の特殊文字も使用できません。

  • 一重引用符(')はユーザー名に使用しないでください。ユーザー名に一重引用符が含まれているユーザーは、Financial Managementにログオンできません。

  • ユーザー・アカウントを構成するときに、IPアドレスをドメイン名としては使用できません。

 

パスワード

パスワードを入力します。パスワードは、14文字までで大文字小文字を区別します。システムによるパスワードの確認はないので、パスワードが有効なパスワードであるかどうか自分で確認します。

注:

システムのローカル・セキュリティ・ポリシーを変更した場合は、一旦ログオフしてからログオンしなおして、変更を適用する必要があります。

 

パスワードの再入力

確認のためパスワードを再度入力します。

 

このマシンでのDCOMの使用可能化

このマシン上でDCOMを使用可能にします。

このオプションは、アプリケーション・サービスとFinancial ManagementのWeb層インストールに対して使用できます。DCOMがコンピュータ上ですでに使用可能になっている場合にはこのオプションは使用できません。

このオプションは、コンピュータ全体に対してDCOMを使用可能にします。DCOMを使用可能にすると、マシンに対するリモート・クライアントによるサーバーの起動やオブジェクトへのアクセスが可能になります。DCOMデフォルト認証レベルを、Windows 2003の場合は「なし」に、Windows 2008の場合は「接続」に設定します。DCOMを使用可能にする手順は、Financial Managementアプリケーション・サーバーが別のコンピュータにある場合に、Financial Managementクライアント・コンポーネントがそのアプリケーション・サーバーにアクセスするために必要です。また、Financial Managementクライアント・コンピュータをそのアプリケーション・サーバー・コンピュータと別のドメインに置くことも可能になります。

 

Windows管理者情報を入力すると、EPM Systemコンフィグレータが次の手順を実行します:

DCOMユーザー・パスワードを変更する場合、または別のDCOMユーザー名とパスワードを使用する場合には、ユーザー設定が有効で機能することを確認し、EPM Systemコンフィグレータを使用してDCOMユーザー名とパスワードを再入力します。このタスクは、Financial ManagementのWeb層とサービス層上で実行してください。