分散型コンポーネント・オブジェクト・モデル(DCOM)のアカウント情報を指定して、DCOMセキュリティを構成します。
アプリケーション・サーバー・プロセスが起動するIDで、Windows管理者を指定する必要があります。このタスクは、Financial Management Webサーバー層をホストするマシン上またはサービス層上で実行します。
注: | DCOMユーザーを構成するグループ・ポリシー権限を持つドメインまたはローカル管理者として実行する必要があります。 |
Financial Managementのアプリケーション・サーバーの全プロセスは管理者ID(Windowsの管理ユーザー)で実行されるため、他の管理者がアプリケーション・サーバーにログオンしてアプリケーション・サーバーのプロセスを開始する必要はありません。
次の表に、Financial Management DCOMの構成オプションを示します。
EPM Systemコンフィグレータのフィールド |
説明 |
ユーザーの情報 |
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ドメイン・ユーザー |
ユーザー名を指定します。 ドメインとユーザー名の制約事項:
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パスワード |
パスワードを入力します。パスワードは、14文字までで大文字小文字を区別します。システムによるパスワードの確認はないので、パスワードが有効なパスワードであるかどうか自分で確認します。 注: システムのローカル・セキュリティ・ポリシーを変更した場合は、一旦ログオフしてからログオンしなおして、変更を適用する必要があります。 | |
パスワードの再入力 |
確認のためパスワードを再度入力します。 | |
このマシンでのDCOMの使用可能化 |
このマシン上でDCOMを使用可能にします。 このオプションは、アプリケーション・サービスとFinancial ManagementのWeb層インストールに対して使用できます。DCOMがコンピュータ上ですでに使用可能になっている場合にはこのオプションは使用できません。 このオプションは、コンピュータ全体に対してDCOMを使用可能にします。DCOMを使用可能にすると、マシンに対するリモート・クライアントによるサーバーの起動やオブジェクトへのアクセスが可能になります。DCOMデフォルト認証レベルを、Windows 2003の場合は「なし」に、Windows 2008の場合は「接続」に設定します。DCOMを使用可能にする手順は、Financial Managementアプリケーション・サーバーが別のコンピュータにある場合に、Financial Managementクライアント・コンポーネントがそのアプリケーション・サーバーにアクセスするために必要です。また、Financial Managementクライアント・コンピュータをそのアプリケーション・サーバー・コンピュータと別のドメインに置くことも可能になります。 |
Windows管理者情報を入力すると、EPM Systemコンフィグレータが次の手順を実行します:
Windows管理ユーザー(DCOMユーザー)がローカル・マシン上にない場合、これを作成します。
ユーザーをローカルの管理者グループに追加します。Financial Management管理者ユーザーまたはそのグループは、各アプリケーション・サーバー上のローカル管理者グループのメンバーである必要があります。
管理ユーザーに、「オペレーティング・システムの一部として機能」および「バッチ・ジョブとしてログオン」のローカル・セキュリティ・ポリシーを割り当てます。これらのローカル・セキュリティ権限は、各Financial Managementアプリケーション・サーバー上のユーザーに対して使用可能にする必要があります。
全Financial Managementアプリケーション・プロセスに対してDCOMを実行するユーザーのIDを設定します。
ユーザーにDCOMを起動する権限を設定します。
DCOMユーザー・パスワードを変更する場合、または別のDCOMユーザー名とパスワードを使用する場合には、ユーザー設定が有効で機能することを確認し、EPM Systemコンフィグレータを使用してDCOMユーザー名とパスワードを再入力します。このタスクは、Financial ManagementのWeb層とサービス層上で実行してください。