EPM System製品は、一般に分散環境にインストールされます。必要なコンピュータ数は、次の要素によって異なります:
アプリケーションのサイズ
ユーザー数
複数のユーザーによる同時使用の頻度
高可用性に関する組織の要件
組織のセキュリティ要件
配置計画の参考となるサンプルのアーキテクチャ図は、EPM Systemアーキテクチャを参照してください。
EPM Systemインストーラにより、分散コンピュータ環境でのコンポーネントのインストール・タスクが簡略化されます。どのコンピュータのどのコンポーネントでもインストール、構成および検証できます。1つのマシンでコンポーネントをインストール、構成および検証すれば、別のマシンで同じプロセスを繰り返せます。
分散環境でのインストールおよび構成では、次の情報に注意してください。
分散環境では、EPM Oracleホームはすべてのマシンで同じである必要があります。たとえば、EPM Oracleホームのパスは、構成する最初のマシンでOracle/Middlewareである場合、配置内のすべてのマシンでOracle/Middlewareである必要があります。
Foundation Servicesは、クラスタリングに複数のJava Webアプリケーション・インスタンスが必要でないかぎり、配置内の1つのマシンにのみ必要です。または、Financial Close Managementを使用している場合、Oracle SOA SuiteがEPM System製品と異なるマシンにある場合は、そのSOAマシンにFoundation Servicesをインストールする必要があります。
(オプション)Oracle HTTP ServerはFoundation Servicesとともにインストールされます。
WebLogic Serverを管理するマシンでは、環境内の任意のマシンに配置するすべてのアプリケーションに対してすべてのJava Webアプリケーションをインストールする必要があります。(WebLogic管理サーバーは、Foundation Servicesマシンにインストールして配置します。)
分散環境内のリモート・マシンごとに、このマシン上で実行するJava Webアプリケーションをインストールしてから、EPM Systemコンフィグレータを使用してJava Webアプリケーションを自動的に配置するか、Java Webアプリケーションを手動で配置します。
EPM Systemインストーラは、WebLogic Serverを分散環境内の各マシン(Web層およびサービス層コンポーネント)にインストールします。
IISをWebサーバーとして使用する場合、各IISアプリケーションをインストールし、IIS Webサーバーと同じ場所に配置します。
複数の環境(開発、テスト、本番など)にインストールする場合は、Foundation Services製品を各環境にインストールします。
Financial Management WebおよびFinancial Managementサービスを同じマシン上にインストールする場合は、同じEPM Oracleインスタンスでインストールおよび構成される必要があります。
IIS 6.0の場合、64ビットのコンポーネントがすでにインストールされている64ビットのシステムには、一部の32ビットのコンポーネントをインストールできません。32ビットのコンポーネントを別のシステムにインストールするか、32ビットのシステムにすべての32ビットのコンポーネントをインストールする必要があります。具体的には、Strategic Finance(32ビット)をFinancial Management(64ビット)が配置されている同じコンピュータに配置できません。32ビットのプラットフォームでは、すべてのEPM System製品が共存可能です。IIS 7 (Windows 2008システムでのデフォルト)の場合、32ビットと64ビットのコンポーネントが共存可能です。
Web Analysisは、Web Analysisと同じShared Servicesレジストリに登録されるFinancial Managementサーバーにのみ、Financial Managementデータ・ソースの接続をサポートします。