ワークベンチ・データ・グリッドの使用方法

データ・グリッドには、メイン・グリッドに次の2つのタブがあります:

表アクションにあるオプションを選択することにより、データ・グリッド上で次の作業を実行します:

データの表示方法の選択

次の「表示」ドロップダウン・オプションにより、データを表示する複数の方法が提供されます。

表35.表示のオプションと説明

表示オプション説明
イメージは「表示」ドロップダウンを示します。ビューをカスタマイズします。次のオプションがあります:
  • - グリッドに表示するソースまたはターゲット・データを次の中から選択します:

    • ソース(すべて) - マップ済およびマップされていないソースのディメンションを表示します(ENTITY、ACCOUNT、UD1、UD2、… AMOUNT)。

    • ソース(マップ済) - マップ済のソースのディメンションのみを表示します。

    • ターゲット - ターゲットのディメンションのみを表示します(ENTITYX、ACCOUNTX、UD1X、UD2X、…AMOUNTX)。

    • ソースとターゲット - ソースとターゲットの両方のディメンションを表示します(ENTITY、ENTITYX、ACCOUNT、ACCOUNTX、UD1、UD1X、AMOUNT、AMOUNTX)。

  • - データ・グリッドで表示する列を次の中から選択します:

    • すべて表示

    • エンティティ

    • 勘定科目

    • バージョン

    • 製品

    • 部署

    • STAT

    • 金額

    • PTD金額

    • YTD金額

  • 固定/固定解除 - 列を所定の位置にロックし、データ・グリッドをスクロールしても見えるようにします。固定オプションを使用するには、列見出しを選択する必要があります。列の固定を解除するには、列を選択し、ショートカット・メニューから「固定解除」を選択します。

  • ソート - 昇順または降順の列のソート順を変更するために使用します。「ソート」を選択してから「拡張」を選択することにより、複数レベルのソート(最大3レベルまでの昇順および降順)が使用可能です。「拡張ソート」画面から、第1のソート基準列を選択してから、第2の基準列を選択し、さらに第3の基準列を選択します。

    「詳細検索」オプションに表示される検索フィールドは、選択しているアーティファクトにより異なります。

  • 列の順序変更 - 列の順序を変更するために使用します。このオプションを選択すると、「列の順序変更」画面が表示されます。列を選択し、右側にあるスクロール・ボタンを使用して列の順序を変更します。

  • 「例による問合せ」 - フィルタ行の切替えに使用します。フィルタ行を使用して、特定の列に表示される行をフィルタするためのテキストを入力できます。特定の列についてフィルタに使用できるテキストがあれば入力し、[Enter]を押します。フィルタをクリアするには、テキスト・ボックス内のフィルタ条件テキストを削除し、[Enter]を押します。入力するテキストはすべて大文字と小文字が区別されます。

データのフォーマット

列幅をピクセル数またはパーセンテージのいずれかで変更できます。テキストが列幅を超える場合は、各セルのテキストを自動的に折り返すこともできます。

列幅を変更するには:

  1. サイズを変更する列を選択します。

  2. 表アクション・バーから、「フォーマット」を選択し、次に「サイズ変更」を選択します。

    列のサイズ変更画面が表示されます。

  3. 最初の「幅」フィールドに、変更するサイズの値を入力します。

    列幅は1から1000の値で選択できます。

  4. 2番目の「幅」フィールドで、サイズ変更の単位としてピクセルまたはパーセンテージのいずれかを選択します。

  5. 「OK」を選択します。

列のテキストを折り返すには:

  1. 折り返すテキストのある列を選択します。

  2. 表アクション・バーから、「フォーマット」を選択し、次に「折返し」を選択します。

表示データのタイプの選択

データ・グリッドに表示する次のようなデータのタイプを選択できます:

  • 有効なデータ - 正しくマップされ、ターゲット・アプリケーションにエクスポートされたデータ。

  • 無効なデータ - 正しくマップされず、その結果、データがターゲットにエクスポートされない1つ以上のディメンション。

  • 無視されたデータ - ターゲットへのエクスポート時に無視するユーザー定義の明示的IGNOREマップ。IGNOREマップは、メンバー・マッピングでIGNOREの特別なターゲット・メンバーを割り当てることにより定義されます。

  • すべてのデータ - すべての有効、無効および、無視されたデータを表示します。

データのタイプを表示するには、「表示」を選択します。

  1. 「表示」を選択します。

  2. 「有効なデータ」「無効なデータ」「無視されたデータ」または「すべてのデータ」を選択します。

ライトバック・ルールの選択

別のライトバック・ルールを選択するには:

  1. 「ライトバック・ルール」ドロップダウンから、ロケーションPOVに関連付けられた別のライトバック・ルールを選択します。

  2. 「OK」をクリックします。

PlanningまたはEssbaseキューブ・ソースからのインポート

ソースからインポート機能は、Oracle Data IntegratorでPlanningまたはEssbaseキューブ・ソース・システムからデータのインポートを可能にし、データのインポート、マップおよび検証など、必要な変換を実行します。ソースからインポート機能により、ソースをオンライン(即時処理)またはオフライン(バックグランドで実行)のいずれかでインポートすることもできます。

この機能は次の場合のみ選択します:

  • データ・ロードのルールを初めて実行している。

  • ソース・システム内のデータが変更されている。ステージング表内のデータをエクスポート後にレビューしたときに、ソース・システム内のデータを変更する必要が生じた場合などです。

ソースからデータを初めてインポートした後では、ソース・システムのデータは変更されない場合がほとんどです。このため、データが変更されなかった場合は、データをインポートし続ける必要はありません。

データ・ロードのルールを送信するには:

  1. 表アクション・バーから、「データ・ルール」ドロップダウンを選択し、データ・ロード・ルールを選択します。

  2. イメージは「実行」アイコンを示します。をクリックします。

    「実行モード・オプション」画面が表示されます。

  3. 「実行モード」ドロップダウンから、ソースをインポートするモードを選択します。

    実行モードは次のとおりです:

    • オンライン - ODIではデータを同期モード(即時処理)で処理します。

    • オフライン - ODIではデータを非同期モード(バックグラウンドで実行)で処理します。

      イメージは「プロセスの詳細」ボタンを示します。をクリックし、「プロセスの詳細」ページに移動して、ODIジョブの進捗状況をモニターします。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. データ・ルールの実行後、POVバーでインポートのステータスをチェックします。

ターゲットへのエクスポート

「ターゲットにエクスポート」機能を使用して、データをターゲット・アプリケーション(ERPアプリケーション)にエクスポートします。このオプションは、データ・グリッド内のデータを見なおし、そのデータをターゲット・アプリケーションにエクスポートする必要がある場合に選択します。

エクスポート・オプション:

  • 現在のディメンション

  • すべてのディメンション

  • Excelにエクスポート

Essbaseのためにデータをエクスポートするとき、データの保管、加算および減算を実行できます。

Planningのためにデータをエクスポートするときは、次のオプションを使用できます。

  • データの保管 - ソースまたはファイルのデータをターゲット・アプリケーションに挿入します。これによって、現在存在する値が置換されます。

  • データの追加 - ソースまたはファイルの値を、ターゲット・アプリケーションに存在する値に追加します。たとえば、ソースに100があり、ターゲットに200がある場合、結果は300になります。

  • データの削除 - ソースまたはファイルの値を、ターゲット・アプリケーションに存在する値から引きます。たとえば、ターゲットに300があり、ソースに100がある場合、結果は200になります。

  • すべてのデータを上書き - ターゲットのすべてのデータをクリアしてから、ソースまたはファイルからロードします。たとえば、Planningアプリケーションに1年分のデータがある場合に1か月分のみをロードするとき、このオプションを使用すると、1年分すべてが消去されてからロードが実行されます。

データ・ロードのルールを送信するには:

  1. 表アクション・バーから、「データ・ルール」ドロップダウンを選択し、データ・ロード・ルールを選択します。

  2. イメージは「実行」アイコンを示しますをクリックします。

    「実行モード・オプション」画面が表示されます。

  3. 「実行モード」ドロップダウンから、ターゲットにエクスポートするモードを選択します。

    実行モードは次のとおりです:

    • オンライン - ODIではデータを同期モード(即時処理)で処理します。

    • オフライン - ODIではデータを非同期モード(バックグラウンドで実行)で処理します。

      イメージは「プロセスの詳細」ボタンを示します。をクリックし、「プロセスの詳細」ページに移動して、ODIジョブの進捗状況をモニターします。

  4. 「エクスポート」ドロップダウンから、エクスポート方法として「現在のディメンション」または「すべてのディメンション」のいずれかを選択します。

    エクスポート・オプション:

    • 現在のディメンション

    • すべてのディメンション

    • Excelにエクスポート

  5. エクスポート方法が「現在のディメンション」および「すべてのディメンション」の場合、「ファイルの場所の選択」で、エクスポートするファイルに移動し、「OK」をクリックします。

    「Excelにエクスポート」方法の場合、マッピングはMicrosoft Excelスプレッドシートにエクスポートされます。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. データ・ルールの実行後、POVバーでエクスポートのステータスをチェックできます。

ライトバック・ルールを開く

ワークベンチでデータを確認する際、ユーザーは金額からERPソース・システムまでドリルダウンできます。ソース・システムでは、データがロードされた粒度で表示されます。

ソース・システム・アプリケーションのデータ・ロード・ルールは、Microsoft Excelで開き、そのデータがどのように定義されているか確認できます。

データ・ロードのルールを開くには、表アクション・バーから、イメージは「ルールを開く」ボタンを示します。をクリックします。

Microsoft Excelでルールを開くように要求されます。「開く方法」オプションを選択し、プログラムを選択することにより、ルールを開く別のプログラムを指定できます。

例による問合せ

例による問合せ機能を使用して、特定の列に表示する行をフィルタ処理します。特定の列についてフィルタに使用できるテキストがあれば入力し、[Enter]を押します。フィルタをクリアするには、テキスト・ボックス内のフィルタ条件テキストを削除し、[Enter]を押します。入力するテキストはすべて大文字と小文字が区別されます。

例によって問合せするには:

  1. 表アクション・バーから、イメージは例による問合せアイコンを示しますをクリックして、フィルタ行を有効にします。

    フィルタ行は、この機能を使用する列の上に表示されます。

  2. 列内の値をフィルタ処理するテキストを入力し、[Enter]を押します。

    注意:

    フィルタに使用するテキストを入力する場合、入力するテキストまたは部分テキストは大文字と小文字が区別されます。大文字と小文字の区別は正確に一致する必要があります。たとえば、接頭辞が「HR」であるターゲット・アプリケーションをすべて検索する場合、「Hr」または「hr」と入力することはできません。

データの固定

「固定」機能を使用して、列を所定の位置にロックし、データ・グリッドをスクロールしても見えるようにします。

列を固定するには:

  1. 固定する列を選択します。

  2. 表アクション・バーから、イメージは「固定」アイコンを示します。をクリックします。

列の固定を解除するには:

  1. 固定された列を選択します。

  2. ショートカット・メニューで「固定解除」を選択します。

データの連結解除

連結解除機能を使用して、データ・グリッドから列を連結解除します。グリッドから連結解除すると、列は独自のウィンドウに表示されます。デフォルト・ビューに戻るには、「表示」を選択し、次に「添付」をクリックするか、「閉じる」ボタンをクリックします。

列を連結解除するには:

  1. 列を選択します。

  2. 表アクション・バーから、イメージは「添付解除」アイコンを示します。をクリックします

列を再連結するには

  1. 表を選択します。

  2. 表アクション・バーから「表示」を選択し、次に連結を選択します。

テキストの折返し

テキストが列幅を超える場合は、各セルのテキストを自動的に折り返すことができます。

列のテキストを折り返すには:

  1. 列を選択します。

  2. イメージは「折返し」ボタンを示します。をクリックします。