EssbaseグリッドAPIで送受信するデータのフォーマットを記述します。この構造体を戻す呼出しでは、メンバー構造体内のメンバー名が戻されます。データ型がESSG_DT_MEMBERの場合、呼出し側はpszStフィールドではなくメンバー構造体を使用してAPIに同じ構造体を戻すことができます。
ESSG_DATA_Tデータ構造体は、グリッドAPIを介して送信または戻される各セルを定義します。この構造体が呼出し側に戻される場合、pszStrに文字列データが含まれdblDataに数値データが含まれます。usTypeフィールドは、セルがメンバー、数値、またはテキストのいずれかを判別するために使用します。同様に、構造体をAPIに渡す場合は、pszStrにメンバー名またはテキストを含める必要があり、dblDataに数値データを含める必要があります。usTypeフィールドは、セルのデータ型にあわせて設定します。セルのデータ型が不明な場合は、データ型をテキスト(ESSG_DT_STRING)に設定すると、サーバー側でデータがメンバーかどうかが判別されます。
typedef struct ESSG_DATA_T
{
ESSG_PVOID_T pAttributes;
ESSG_DATA_VALUE Value;
ESSG_USHORT_T usType;
ESSG_PVOID_T pCellProps;
} ESSG_DATA_T;
ESS_TSA_API_typedef(ESSG_DATA_T *, ESSG_PDATA_T);
ESS_TSA_API_typedef(ESSG_DATA_T **, ESSG_PPDATA_T);
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データ型 |
フィールド |
説明 |
|---|---|---|
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ESSG_PVOID_T |
pAttributes |
セル・タイプまたはメンバー・タイプを表す次のLong型の整定数のいずれかになります(OUT) |
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ESSG_DATA_VALUE_T |
Value |
戻されたグリッド文字列の値 |
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ESSG_USHORT_T |
usType |
データ型を表す次のタグ定数のいずれかになります(IN/OUT) |
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ESSG_PVOID_T |
pCellProps |
セルがドリルスルーURLに関連付けられているかどうかなどの、セル・プロパティを格納します |
次の定数は、セルのデータ型を指定するための定数で、ESSG_DATA_T構造体のpAttributesフィールドで使用します:
ESSG_CA_READONLY
ESSG_CA_READWRITE
ESSG_CA_LINKEDOBJ
ESSG_CA_LINKPARTITION
ESSG_CA_LINKCELLNOTE
ESSG_CA_LINKWINAPP
ESSG_CA_LINKURL
ESSG_CA_AISDT
ESSG_CA_GLDT
次の定数は、メンバーのデータ型を指定するための定数で、ESSG_DATA_T構造体のpAttributesフィールドで使用します:
ESSG_MA_DIMTOP
ESSG_MA_ZOOMINABLE
ESSG_MA_NEVERSHARE
ESSG_MA_LABELONLY
ESSG_MA_STOREDATA
ESSG_MA_EXPSHARE
ESSG_MA_IMPSHARE
ESSG_MA_DYNCALC
ESSG_MA_FORMULA
ESSG_MA_ATTRIBUTE
ESSG_MA_DIMNUMBITS
次の定数は、ESSG_DATA_T構造体のusTypeフィールドで使用します:
ESSG_DT_UNUSED
ESSG_DT_STRING
ESSG_DT_LONG
ESSG_DT_DOUBLE
ESSG_DT_BLANK
ESSG_DT_RESERVED
ESSG_DT_ERROR
ESSG_DT_MISSING
ESSG_DT_ZERO
ESSG_DT_NOACCESS
ESSG_DT_MEMBER
ESSG_DT_FORMULA
ESSG_DT_ZEROwFORMULA
ESSG_DT_DOUBLEwFORMULA
ESSG_DT_BLANKwFORMULA
ESSG_DT_STRINGwFORMULA
ESSG_DT_MISSINGwFORMULA
ESSG_DT_NOACCESSwFORMULA
ESSG_DT_STRINGEX
ESSG_DT_MEMBEREX
ESSG_DT_STRINGEXwFORMULA
ESSG_DT_FORMULAEX
ESSG_DT_MEMBERwKEY
次の定数は、Unicodeモードで操作するためのusTypeフィールドの追加値です。
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定数 |
定義 |
説明 |
|---|---|---|
|
ESSG_DT_STRINGEX |
0x0018 |
この値は、Unicodeモードのために拡張された文字列を指定します。 |
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ESSG_DT_MEMBEREX |
0x0019 |
この値は、Unicodeモードのために拡張されたメンバー名を指定します。 |
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ESSG_DT_STRINGEXwFORMULA |
0x0002 |
この値は、Unicodeモードのために拡張された式文字列を指定します。 |
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ESSG_DT_FORMULASEX |
0x0021 |
この値は、Unicodeモードのために拡張された式を指定します。 |