インスタンス・ハンドル

インスタンス・ハンドル(概念的にはファイル・ハンドルと同様)は、APIへのプログラム・アクセスを示し、API内で使用されるプログラム固有のリソースと設定を識別します。この種の識別は、複数のプログラムによって同時にアクセスされることのあるDLLでは必要です。EsbInit()の呼出しによって、プログラムがAPIを初期化すると、インスタンス・ハンドルが戻されます。

アプリケーションにおけるインスタンス・ハンドルの使用

インスタンス・ハンドルは、Visual BasicプログラムにおいてESB_HINST_T型として宣言されます。

インスタンス・ハンドルは、次の2つの呼出しに渡す必要があります。まず、コンテキスト・ハンドルを戻すEsbLogin()呼出し、次にAPI内で使用されるプログラム固有のリソースを解放するAPI終了関数EsbTerm()呼出しです。

インスタンス・ハンドルを他のプログラム、子プロセス、またはスレッドに渡して、同じAPIリソースと設定を使用して個別にログインできます。同じインスタンス・ハンドルを使用しているすべてのプログラム、プロセス、またはスレッドが、必ずAPIの終了前にログアウトすることを確認してください。

注:

スレッドは別のスレッドのネットワーク・ステータス情報への上書きを防止するために、固有のインスタンス・ハンドル(phInstance)を必要とすることがあります。