アクティブな集約ストレージ・データベースで十分に定義された対称的な領域で指定されたデータを消去します。領域から選択的にデータを消去する方法が2つあります:
物理的方法。指定した地域の中の入力セルが集約ストレージ・データベースから物理的に消去されます。物理的にデータを消去するプロセスが完了するには、消去されるデータのサイズではなく、入力データのサイズに比例した時間がかかります。
論理的方法。指定した地域内の入力セルが、消去対象のセルの値をゼロにする負の相殺値を持つ新しいデータ・スライスに書き込まれます。論理的にデータを消去するプロセスが完了するには、消去されるデータのサイズに比例した時間がかかります。
構文
ESS_FUNC_M EssPartialDataClear (
hCtx
, RegionSpec, bPhysical);
パラメータ | データ型 | 説明 |
---|---|---|
hCtx |
ESS_HCTX_T |
APIコンテキスト・ハンドル(ログイン済) |
RegionSpec |
ESS_STR_T |
領域定義(有効なMDXセットの指定) 領域は対称的である必要があります。領域の任意の次元メンバーは、保管されるメンバーである必要があります。物理的にデータを消去するとき、領域のメンバーは、プライマリ階層および代替階層からの上位レベルのメンバーにできます。(領域が、代替階層からの上位レベルのメンバーを含んでいる場合、パフォーマンスの低下につながる可能性があります。)論理的にデータを消去するとき、領域のメンバーは、プライマリ階層からのみ上位レベル・メンバーにできます。メンバーは、動的メンバー(暗黙または明示のMDX式を持つメンバー)や、属性次元からのメンバーではいけません。 |
bPhysical |
ESS_BOOL_T |
TRUEの場合、物理消去領域操作を使用した、領域のデータの消去を指定します。FALSEの場合または指定しない場合、データは、論理消去領域操作を使用して消去されます。 |
備考
呼出し元は、データを消去するためにデータベース・マネージャまたは管理者権限を持っている必要があります。
戻り値
この関数の戻り値は、正常に完了した場合は0です。それ以外の場合は、エラー・コードが戻されます。
アクセス
この関数は、集約ストレージ・データベースにのみ適用されます。
例
ESS_FUNC_M TestPartialDataClear(ESS_HCTX_T hCtx) { ESS_STS_T sts; ESS_STR_T regionSpec="{Feb}"; /* Perform a logical clear of February data */ sts = EssPartialDataClear(hCtx, regionSpec, ESS_FALSE); return(sts); }