次元の構築

次元はデータベースの構成要素です。次元は、データベースの構造(一般にはアウトラインまたはメタデータと呼ばれている)を定義します。データベースの構築は、最初に必要な次元と各次元に関連するメンバーを組み立てて行います。その後、データを追加します。アウトラインは新規作成することも、既存のデータベースの次元やメンバーを追加、または削除して作成することもできます。サンプルBasicアプリケーション/データベースが完全なアウトラインと一緒に提供されているため、サンプル・プログラムの実行用にアウトラインを構築する必要はありません。ただし、Oracle Essbase Administration Services、MaxLまたはサンプル・プログラムの実行によって、データをロードする必要があります。

APIは、データ・ファイルまたはSQLソースから動的に次元を再構築する処理を自動化できます。処理を自動化するには、最初に管理サービス・コンソールを使用してルール・ファイルを作成する必要があります。そして、次にEssBuildDimensionまたはEsbBuildDimensionを呼び出して、ルール・ファイルを使用して次元を構築します。

これらの関数はルールとデータ・ファイル・オブジェクト定義を引数として使用し、ルール・ファイルで設定されたパラメータに従ってサーバー上のアウトラインを動的に変更します。また、データベース内のデータを再構築して、アウトライン内の新しい次元に対応させます。

APIは必要な構造体が完成するまで、次元やメンバーの追加と削除を行って既存のデータベースを変更します(アウトラインAPIを使用)。アウトラインが完成すると、EssImportまたはEsbImportを使用してデータをデータベースにロードします。