レポート出力のスクリプトとしての使用

レポート・スクリプトからの出力を、別のレポートへの入力として使用できます。レポート出力にはメンバー名とデータしか含まれていないため、ヘッダー・コマンド(前述で説明した)を使用して、新しいレポートにプリフェースを添付する必要があります。次に前のレポートによるメンバー名出力をレポート・ヘッダーに追加し(不要な情報をサーバーに送信しないように、戻されたデータは除外)、それをスクリプトとして実行します。たとえば、次のようなスクリプトが最初に実行されます:

      <COL("Year") <ROW("Market")
"Actual" "Sales" "Cola" <CHILD "Qtr1" <CHILD "East"
!
   

その結果として出力されるレポートは、次のようになります:

                   Actual  Sales  Cola
                Jan    Feb   Mar
New York         36     32    39
Massachusetts    24     09    14
Florida          37     29    37
Connecticut       0      5    11
New Hampshire    12     10    11
   

今度は前のレポートからヘッダー(つまり、フォーマット・コマンドの先頭の2行)を送信し、レポート出力からすべてのデータを削除し、すべてのメンバー名を二重引用符で囲んで注意記号(!)を付加すると、次のようなレポート・スクリプトができます:

      {TABDELIMIT}{DECIMALS 0} <PAGE("Scenario", "Measures", "Product") <COL("Year") <ROW("Market")
"Actual" "Sales" "Cola" "Jan" "Feb" "Mar" "New York" "Massachusetts" "Florida" "Connecticut" "New Hampshire"
!
   

このスクリプトは最初のスクリプトによって生成されたものと同じレポートを生成します。この方法は、ビューに対するドリルダウンなど、一連のアドホック操作を実行する際には便利です。

Essbaseによって、特定のメンバー名の前にスペースが挿入されます。<INDENTGENレポート設定によって、挿入される内容が異なります。メンバーがその後もレポート・スクリプトの一部として使用される場合は、冒頭のスペースは削除されます。