Oracle® Essbase

New Features

リリース 11.1.2.3


Copyright © 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

著者: EPM 情報開発チーム

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS:

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, the use, duplication, disclosure, modification, and adaptation shall be subject to the restrictions and license terms set forth in the applicable Government contract, and, to the extent applicable by the terms of the Government contract, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software License (December 2007). Oracle America, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。


目次:

Essbase 11.1.2.3新機能

現在Apple Mobile Devicesで認定されているドキュメント

以前のリリースで導入された機能

このドキュメントでは、Oracle Essbaseリリース11.1.2.3の新機能について説明しています。これらの機能の詳細は、Oracle Essbase Database Administrator's GuideOracle Essbase Technical ReferenceおよびOracle Essbase API Referenceを参照してください。

Oracle Essbase Administration Servicesの新機能については、『Oracle Essbase Administration Services Readme』を参照してください。

計算スクリプトでのランタイム代替変数の使用

代替変数と同様に、代替変数が許可される場合には常に、ランタイム代替変数を計算スクリプトに含めることができます。ランタイム代替変数は、計算スクリプトで使用されるすべてのランタイム代替変数をSET RUNTIMESUBVARS計算コマンドで宣言する必要がある点が代替変数と異なります。SET RUNTIMESUBVARSには、ランタイム代替変数の名前を指定する必要があります。ランタイム代替変数のデフォルト値の指定はオプションです。デフォルト値が設定されていないランタイム代替変数に対しては、MaxLまたはEssbase APIを使用してランタイムに値を指定して、SET RUNTIMESUBVARSコマンドに指定されているデフォルト値を上書きできます:

ランタイム代替変数は、ブロック・ストレージ・データベースでのみサポートされます。

次元構築およびアウトライン編集時の名前の参照と挿入の最適化

新規ハッシュテーブルの実装により、次元構築およびアウトライン編集時に名前の参照と挿入のパフォーマンスが最適化されます。このハッシュテーブルの実装では、メモリー・フットプリントが増加されます。

ハッシュテーブルを構成するには、ESTIMATEDHASHSIZE構成設定を使用します。この設定には、メモリーにロードされるメンバー名および別名の推定数を百万単位で指定します。

ESTIMATEDHASHSIZE構成設定は、ブロック・アプリケーションと集約ストレージ・アプリケーションに適用されます。

共有メンバーの一意の名前

グリッド・クライアント(Oracle Hyperion Smart View for Officeなど)では、共有メンバーに修飾名([Parent].[Child]など)を付けて表示するように指定した場合、共有メンバーと基本メンバーを区別できます。重複するメンバー名を使用できるようにアウトラインを設定していない場合でも、共有メンバーを修飾名とともに表示できます。また、修飾メンバー名を共有メンバーのグリッド・クライアントに入力することもできます。

Teradata TPT-APIロード設定のカスタマイズ

データ・ロードにTeradata TPT-APIを使用する場合、TPT-APIを使用してデータをロードすると同時に柔軟性を大幅に向上する設定をカスタマイズできます。詳細は、Oracle Essbase SQL Interface Guideの付録Aを参照してください。

計算機能の強化

新規計算関数

  • @CREATEBLOCK — 疎メンバー名または疎メンバーの組合せに対してブロックを作成して、新しく作成したブロックの密値を#MISSINGに設定します。

  • @INTERSECT — 指定された2つのメンバー・リストにあるメンバーの交差を戻します。

  • @ISMBRUDA — 指定されたメンバーに対して指定されたユーザー定義属性(UDA)が存在する場合、計算時にTRUEが戻されます。

  • @ISRANGENONEMPTY — 指定されたメンバーに対して指定されたユーザー定義属性(UDA)が存在する場合、計算時にTRUEが戻されます。

  • @MEMBERAT — メンバーのリストに指定されたメンバーを戻します。

  • @RANGEFIRSTVAL — 指定されたmbrListの範囲内で、最初の関数パラメータに指定された条件を満たす最初の値を戻します。

  • @RANGELASTVAL — 指定されたmbrListの範囲内で、最初の関数パラメータに指定された条件を満たす最後の値を戻します。

計算関数の変更

@NAME計算関数には新しいオプション引数UNIQUEがあります。この引数は、mbrNameが重複する名前である場合に、(ショートカット修飾名のフォーマットを使用して)mbrNameの一意のメンバー名を戻すように@NAMEに指示します。mbrNameが重複する名前でないか、重複するメンバー名が使用可能でない場合、UNIQUEは無視され、メンバー名のみが戻されます。

新規計算コマンド

SET RUNTIMESUBVARS — 計算スクリプトで使用されたランタイム代替変数を宣言します。

構成設定(essbase.cfg)の変更点

新しい構成設定

  • ENABLERTSVLOGGING — 計算スクリプトで使用されたランタイム代替変数を、Oracle Essbaseでログ記録するかどうかを決定します。

  • ESTIMATEDHASHSIZE — メモリーにロードされるメンバー名および別名の推定数を百万単位で指定します。

  • UNICODEENABLE — Essbase Serverは、Essbase ServerをUnicodeに設定しなくても、Oracle Essbase Administration Services、MaxLまたはAPIを使用して、Unicodeモード・アプリケーションを作成し、アプリケーションをUnicodeモードに移行できます。

非推奨の構成設定

  • PRELOADALIASNAMESPACE

  • PRELOADMEMBERNAMESPACE

MaxL文法の変更

execute calculation MaxLステートメントには、新しい文法(with runtimesubvars RTSV-LIST)があります。この文法は、指定したランタイム代替変数(キー/値ペアの文字列として指定)を使用して計算スクリプトを実行します。

Essbase APIの変更点

Cの新規メインAPI

  • EssCalcFileWithRuntimeSubVars — 指定したランタイム代替変数のアクティブ・データベースに対して、計算スクリプトを実行します。ランタイム代替変数は、拡張子が.rsvのテキスト・ファイル内で、またはキー/値ペアの文字列として指定できます。

  • EssCalcWithRuntimeSubVars — 指定したランタイム代替変数(キー/値ペアの文字列として指定)を使用して計算スクリプトを実行します。

  • EssGetRuntimeSubVars — この関数は、計算スクリプトが実行されるクライアントへのインタフェースとして実装されます。この関数は、指定された計算スクリプトのSET RUNTIMESUBVARS計算コマンドにおけるランタイム代替変数の宣言で指定済のすべての情報(名前、値および説明)を取得します。

Cの新規メイン構造体

ESS_RUNTIMESUBVARS_DESC_T — EssGetRuntimeSubVars APIで使用されます。この構造体は、RTSV-LIST引数のデータ型で、計算スクリプト内のランタイム代替変数構造体のリスト(配列)です。

現在Apple Mobile Devicesで認定されているドキュメント

リリース11.1.2.3のドキュメント・ファイルは現在、2つのモバイル・フォーマット(MOBIファイル(以前に使用可能)とEPUBファイル)で用意されています。Oracle Enterprise Performance Management SystemのEPUBドキュメント・ファイルは、すべてのAppleモバイル・デバイス(iPad、iPhoneおよびiPod Touch)でサポートされています。EPUBファイルは多くのモバイル・デバイスでサポートされていますが、Appleモバイル・デバイスでのみ認証されています。その他のデバイスは今後認証される予定です。

以前のリリースで導入された機能

リリース11.1.2.0、11.1.2.1または11.1.2.2から移行する場合は、累積機能概要ツールを使用して、これらのリリースの間に追加された新機能のリストを確認してください。このツールを使用すると、現在の製品、現在のリリース・バージョンおよびターゲットの実装リリース・バージョンを識別できます。1回のクリックで、現在のリリースとターゲットのリリースの間で開発された製品機能のハイレベルの説明のカスタマイズ・セットがすばやく生成されます。このツールはこちらにあります:

https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1