ODBCにかわる手法としてOracle Call Interface (OCI)を使用すると、データ・ロードと次元構築のパフォーマンスが大幅に向上します。この手法では、データ準備エディタを使用してOCI接続識別子を指定します。
Oracle OCI接続識別子を使用するには、データ・ソース名(DSN)識別に次の構文を使用します:
host:port/Oracle_service_name
ホスト・サーバー名がmyserver、ポート番号が1521、およびOracleサービス名がorcl.us.oracle.comのOCI接続識別子の例を次に示します:
myserver:1521/orcl.us.oracle.com
Oracle Essbase Administration Services Online Helpも参照してください。
AIXシステムでは、OCIを使用してSQLデータをロードする際に非同期入出力を使用可能にする必要があります。使用可能にしない場合は、データ・ロードが失敗して次のメッセージが表示されます:
Cannot get async process state. Essbase Error(1021104): Cannot load instant client shared library [libociei.so].Make sure that the required binaries are present with correct environment variables set.
AIXで非同期入出力を使用可能にする手順は、次のとおりです:
aio0ドライバの状態を判断するには、次のコマンドを実行します:
lsdev -C -l aio0
出力例:
aio0 Defined Asynchronous I/O
「Defined」は、aio0ドライバがシステムにインストールされているがアプリケーションから使用できないことを示します。ドライバをアプリケーションで使用できない場合には、aio0ドライバの状態を「Defined」から「Available」に変更します。
cfgmgr -l aio0
「Available」の状態を恒久的にする(システムの再起動後にも同じ状態を維持する)には、AIXのchdevコマンドを発行します:
chdev -l aio0 -P -a autoconfig='available'
変更を有効にするために、システムを再起動する必要はありません。
出力例:
aio0 changed
aio0ドライバの状態を確認するには、次のコマンドを実行します:
lsdev -C -l aio0
出力例:
aio0 Available Asynchronous I/O