集約ストレージ・データベースへの複数SQLデータ・ロードの並列での実行

集約ストレージ・データベースにSQLデータをロードするときは、データの並行ロードに、最大8つのルール・ファイルを使用できます。各ルール・ファイルには、同じ認証情報(SQLユーザー名およびパスワード)を使用する必要があります。

Essbaseは、データ値がソートおよび蓄積される、複数の一時集約ストレージ・データ・ロード・バッファ(各ルール・ファイルごとに1つ)を初期化します。データがデータ・ロード・バッファに完全にロードされると、Essbaseは、すべてのバッファのコンテンツを1つの操作でデータベースにコミットします。この操作は、個別にバッファをコミットするより時間がかかりません。

注:

この機能は、import ... data to load_buffer with buffer_id文法を使用してバッファにデータをロードし、import ... data from load_buffer with buffer_id文法を使用してバッファのコンテンツをデータベースに明示的にコミットするものとは異なります。集約ストレージ・データ・ロード・バッファの詳細は、Oracle Essbase Database Administrator's Guideを参照してください。

MaxLで、using multiple rules_file文法を使用して、import databaseMaxLステートメントを使用します。Oracle Essbase Technical Referenceを参照してください。

次の例では、2つのルール・ファイル(rule1.rulおよびrule2.rul)からSQLデータがロードされます:

      import database AsoSamp.Sample data 
   connect as TBC identified by 'password' 
   using multiple rules_file 'rule1' , 'rule2' 
   to load_buffer_block starting with buffer_id 100 
   on error write to "error.txt";
   

ルール・ファイルのリストを指定する場合は、カンマで区切られたルール・ファイル名の文字列(.rul拡張子を除く)を使用します。ルール・ファイルのファイル名は、8バイトを越えてはならず、ルール・ファイルはEssbaseサーバーに常駐している必要があります。

各ルール・ファイルのデータ・ロード・バッファを初期化する際、Essbaseは、リストの最初のルール・ファイル(たとえば、rule1に対するID 100)に指定する、開始データ・ロード・バッファIDを使用し、後続のデータ・ロード・バッファごとに、1ずつID番号を増分します(たとえば、rule2に対してID 101)。

デフォルトで、SQLインタフェースはEssbaseで提供されるDataDirect ODBCドライバの並列接続を使用不可にします。この機能では並列SQL接続が必要なので、構成ファイル(ARBORPATH/bin/esssql.cfg)を作成して、使用するODBCドライバのデフォルト設定を変更する必要があります。Essbaseで提供されるSQL Server Wire Protocolドライバのesssql.cfgファイルの次の例では、並列SQL接続が使用可能になります:

      [
Description "SQL Server Wire Protocol"
DriverName ARMSSS
UpperCaseConnection 0
UserId 1
Password 1
Database 1
SingleConnection 0
IsQEDriver 0
]
   

変更を有効にするには、Essbaseサーバーを再起動する必要があります。