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リリース 11.1.2.3
このドキュメントでは、Oracle Hyperion Profitability and Cost Managementリリース11.1.2.3の新機能と拡張機能について説明します。これらの機能の詳細は、Oracle Hyperion Profitability and Cost Management Administrator's GuideおよびOracle Hyperion Profitability and Cost Management User's Guideを参照してください。
注: | Oracle Hyperion EPM Architectの新機能は、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Architect Readmeを参照してください。 |
計算ルールは、現在の計算フレームワークを拡張したものです。計算ルールは、計算アーティファクト、カプセル化するソース、宛先およびドライバのスーパー・セットです。計算ルールを使用すると、ソース、宛先およびドライバを使用して幅広い配賦を作成し、個々の割当てを予約してこれらの計算ルールの例外を作成することによって、定義する割当ての量を削減できます。
計算ルールの導入により、詳細Profitabilityアプリケーションでのモデリングにはトップダウン・アプローチが使用されます。ユーザーが計算ルールを使用してすべての配賦を実行すると、計算ルールによって計算フローが制御されます。
3つの新しいOracle Essbaseデータベース(ソース・ステージ、コントリビューションおよび宛先ステージ)を配置し、対応するリレーショナル・テーブルからデータを転送できるようになりました。レポート・データベースからの結果は、レポート・ツールおよび分析ツール(Oracle Hyperion Financial Reporting、Oracle Hyperion Web Analysis、Oracle Hyperion Smart View for Office、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionなど)で表示できます。
Smart View統合は、データ管理に関するヘルプを提供し、配賦データの診断を実行し、配賦データと系統データの両方の分析を可能にするために、標準Profitabilityモデルでのみ使用可能です。さらに、Smart View統合では、ステージ賃借一致から起動できる、コンテキスト依存の調査ツールが用意されています。
Smart ViewクエリーではユーザーはProfitability and Cost Managementデータのビューへすばやくアクセスできます。クエリーは計算用データベースまたはレポート用データベースのいずれに対しても定義でき、Smart Viewを起動した後は、グリッドを分析用に使用できます。データの入力も計算用データベースに対して実行できます。
「クエリーの管理」画面を使用すると、クエリーのタイプを選択した後、グリッドとSmart View POVを使用してクエリーを見直すことができます。クエリーは保存して再利用、または他のProfitability and Cost Managementのユーザーによりクローニングできます。クエリーは、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System Lifecycle Managementを使用してエクスポートおよび再インポートすることもできます。
デフォルトのクエリーは選択したクエリー・タイプに応じて異なるビューを提供します。各クエリーでは選択したタイプに対し選択を追加できます。たとえば、ドライバ・メジャーのクエリー・タイプでは、ドライバの場所(「ソース」、「割当て」、「宛先」または「グローバル」)と、次元レイアウトおよびメンバーの選択画面に表示される次元のデフォルトを完了するためのステージの組合せを指定することがユーザーに求められます。
クエリーの結果は、「ステージの貸借一致」レポートから、関連するグリッドでSmart Viewを起動するために選択できるデフォルトのハイパーリンクを使用して表示します。入力または配賦データについて詳細にドリル・ダウンすることもできます。たとえば、配賦の実行後に未配賦コストへドリルダウンしたり、または同じ実行で使用された入力データを確認することができます。
任意の次元または次元メンバーの名前が変更または削除された場合、それらの次元を参照しているOracle Hyperion Smart View for Officeクエリーは無効になります。「モデル検証」画面の「クエリー」タブで、すべての問合せが検証され、無効なクエリーに対するエラー・メッセージが表示されます。
Oracle Hyperion Smart View for Officeクエリーの作成、メンテナンスおよび表示の手順は、Oracle Hyperion Profitability and Cost Management User's Guideのリリース11.1.2.3を参照してください。
Performance Management Architectをインストールできないインスタンスでは、Profitability and Cost Managementアプリケーション・マネージャをOracle Hyperion EPM Architectのかわりに使用して、Profitability and Cost Managementアプリケーションおよび次元を管理できます。
アプリケーション・マネージャの場合、Essbaseを次元管理システム、またはProfitability and Cost Managementアプリケーションの次元のソースとして使用します。ユーザーは次元および次元メンバーをマスターEssbaseアプリケーションに作成し、それをProfitability and Cost Managementアプリケーションにインポートします。同じマスター・アプリケーションを使用して複数のProfitability and Cost Managementアプリケーションを作成できます。Profitabilityアプリケーションを作成する際に、アプリケーション・タイプ(「標準」または「詳細」のいずれか)を選択します。
EssbaseまたはPerformance Management Architectのどちらを使用してProfitability and Cost Managementアプリケーションを作成しても、アプリケーションの動作に違いはありませんが、元の次元管理システムを使用してソースを変更できるだけです。
Essbaseマスター・アプリケーションの作成とメンテナンスの手順、およびこれを使用してProfitabilityアプリケーションを作成する手順は、Oracle Hyperion Profitability and Cost Management User's Guideのリリース11.1.2.3を参照してください。
リリース11.1.2.3のドキュメント・ファイルは、以前から使用可能であった.mobiファイルおよび.epubファイルの2つのモバイル・フォーマットで使用可能になりました。すべてのAppleモバイル・デバイス(iPad、iPhoneおよびiPod Touch)に対して、Oracle Enterprise Performance Management System ePubドキュメント・ファイルがサポートされています。ePubファイルは多くのモバイル・デバイスでサポートされていますが、Appleモバイル・デバイスでのみ認証されています。将来的には追加のデバイスも認証される予定です。
リリース11.1.2.0、11.1.2.1または11.1.2.2を使用していた場合、累積機能概要ツールを使用して、これらのリリース間で追加された新機能のリストを確認してください。このツールを使用すると、現在の製品、現在のリリース・バージョン、ターゲット実装のリリース・バージョンを特定できます。シングルクリックによって、現行リリースとターゲット・リリースの間に開発された製品機能の高レベルな説明のカスタマイズ済セットが迅速に生成されます。このツールはこちらにあります:
https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1