データのロード

アウトライン・ロード・ユーティリティを使用したデータのロード時にドライバ・メンバーを指定する方法は2つあります。Planningの「データ・ロード管理」ページで指定されているドライバ・メンバーをロードする方法と、.CSVロード・ファイルでドライバ・メンバーを指定して/TRオプションを指定してユーティリティを実行する方法です。

/TRオプションを指定してデータをロードする場合、.CSVファイルではドライバ・メンバーとその他のすべてのメンバーを、フォーム内での場所にかかわらず、「視点(POV)」列にリストする必要があります。たとえば、「1月」または「子孫(年計)」がフォーム内の列である場合、「視点(POV)」列で指定されている必要があります。/TRを使用する場合、.CSVファイルの各行に1つの値をロードできます。複数の行を含めることもできますが、1行に指定できるのは1つのデータ値のみです。ロード・ファイルの生成を参照してください。

注意

これらの手順を実行するとデータベース内のデータに影響する場合があります。Planning DIRECT_DATA_LOADシステム・プロパティを使用すると、データを直接Essbaseにロードできます。現在のリリースでは、このプロパティがデフォルトでTRUEに設定されているため、データは直接Essbaseにロードされます。データが直接Essbaseにロードされないようにするには、DIRECT_DATA_LOADをFALSEに設定します。

  アウトライン・ロード・ユーティリティを使用してデータをロードするには:

  1. 情報をロードする前にアプリケーションとアプリケーション・データベースをバックアップします。Oracle Enterprise Performance Management System Backup and Recovery Guideを参照してください。

  2. Planningシステム・プロパティを設定します。

    1. Planningアプリケーションにログインします。

    2. 「管理」、「アプリケーション」、「プロパティ」を選択して、「システム・プロパティ」タブをクリックします。

    3. DIRECT_DATA_LOADおよびDATA_LOAD_FILE_PATHプロパティを設定します。

      • DIRECT_DATA_LOADTRUEに設定されているか、このプロパティの値を指定していない場合は、情報はロード・ファイル・レコードの処理中にEssbaseに直接ロードされます。この方法が正しく機能するには、PlanningとEssbaseで維持しているアウトラインが同期している必要があります。.CSVロード・ファイルでは、Essbaseへのリフレッシュが行われていないかぎり、Planningアウトラインの変更が指定されないようにします。

      • DIRECT_DATA_LOADFALSEに設定されている場合、作成済のアウトライン・ロード・ユーティリティを使用して.CSVロード・ファイルが処理され、データ・ファイル(.txt)およびルール・ファイル(.rul)が生成されます。これにより、PlanningおよびEssbaseアウトラインはデータが同時にロードされないため、同期化する必要はなくなります。変更を適切な時期にリフレッシュしてメタデータの変更をEssbaseに伝え、データをEssbaseに直接ロードします(たとえば、Oracle Essbase Administration Servicesを使用します)。

        ほとんどのケースではDIRECT_DATA_LOADFalseに設定し、DATA_LOAD_PATHは作成するデータおよびルール・ファイルで使用される場所と名前に設定します。たとえば、C:/myDirectory/App1.txtのように設定します。これらのプロパティが「プロパティの管理」ページの「システム・プロパティ」タブで設定されていることを確認してください。

    4. Planningアプリケーション・サーバーを再起動します。

  3. Planningで指定されているドライバ・メンバーにロードする場合は、ドライバ・メンバーをこの手順の説明に従って設定します。それ以外の場合は、次の手順にスキップします。

    1. データがロードされるPlanningアプリケーションにログオンします。

    2. 「管理」、「データ・ロードの設定」を選択します。

    3. 「データ・ロード次元」リストから次元を選択します(「勘定科目」など)。これは、データをロードする次元です。たとえば、Planningフォームで行として表示されることがあります。

    4. 「ドライバ次元」リストから次元を選択します(「期間」など)。

    5. メンバー選択アイコンをクリックして、「ドライバ次元」のメンバーを選択します(「1月」、「2月」、「3月」など)。たとえば、これらのメンバーはPlanningフォームに列として表示されることがあります。

  4. カンマ区切りのロード・ファイルを生成します。データ・ロード・ファイルの生成を参照してください。

  5. ロード・ファイルをテストし、ユーティリティを実行します。

    1. planning1ディレクトリにインストールされているユーティリティを見つけます。

      planning1の完全パスについてはEPM Oracleインスタンスについてを参照してください。

    2. ロード・ファイルがエラーなしで解析されたことを確認するには、/Nパラメータを使用してユーティリティを実行し、アウトライン・ログ・ファイルを確認し、エラー・メッセージが生成されていないことを確認します。/Nでユーティリティを実行しても、データまたはメタデータはロードされませんが、.CSVロード・ファイルの解析が正しく行われることを確認してください。たとえば、このコマンド・ラインを使用し、Planningアプリケーション・テストのロード・ファイルを確認できます。

      C:EPM_ORACLE_INSTANCE\Planning\planning1>OutlineLoad /A:test /U:admin /M /N /I:c:\outline1data3.csv /D:Entity /L:c:/outlineLoad.log /X:c:/outlineLoad.exc

    3. その後、/Nを付けず、1つのスペース、次に適切なパラメータで、大文字小文字が区別されるコマンドを使用して、コマンド・プロンプトからユーティリティを実行します。例:

      C:\EPM_ORACLE_INSTANCE\Planning\planning1>OutlineLoad /A:test /U:admin /M /I:c:\outline1data3.csv /D:Entity /L:c:/outlineLoad.log /X:c:/outlineLoad.exc

      Planning内でドライバ・メンバーを指定せずにデータをロードする場合、/TRを含むユーティリティを実行できます。例:

      C:\EPM_ORACLE_INSTANCE\Planning\planning1>OutlineLoad /A:test /U:admin /M /N /I:c:\outline1data3.csv /TR /D:Entity /L:c:/outlineLoad.log /X:c:/outlineLoad.exc

      アウトライン・ロード・ユーティリティで使用可能なパラメータの詳細は、次元プロパティを参照してください。