監査証跡の設定

管理者は、変更を追跡するためにアプリケーションの局面を選択できます。たとえば、ユーザーがメンバーのプロパティを変更したり、通貨を追加した場合など、メタデータの変更を追跡できます。また、フォーム、ビジネス・ルール、承認、ユーザー、アクセス権などの変更を追跡することもできます。ImportSecurityユーティリティでインポートされたアクセス権の割当ては、監査レポートに反映されません。監査を表示するには、管理者はRDBMSレポート・ライターを使用してレポートを作成および実行します。

表 22. 監査できるアクション

監査オプション

追跡された変更

「次元管理」

  • 次元階層: メンバーまたは次元の追加、移動、削除、プロパティの変更、メンバーまたは次元の名前変更

  • パフォーマンス設定: 次元の密または疎の再設定、次元の順序の変更

  • 通貨: 通貨の追加または削除、三角換算法またはレポートの通貨の設定

  • Planningに影響を与えるユーティリティにより更新(ImportFormDefinitionユーティリティでフォーム・デザインをインポートするなど)

「別名テーブルの管理」

別名テーブルへの変更: 登録、コピー、名前変更、削除および消去

「データ」

  • セル値

  • サポート詳細

  • 勘定科目注釈

  • セル・レベル・ドキュメント

「ビジネス・ルールの起動」

計算スクリプトおよびビジネス・ルールによる更新(実行時プロンプトを含む)

「フォーム定義」

フォーム: 作成、修正、行の追加。(監査レコードには、デザインの変更は記録されません)

「フォーム・フォルダの管理」

フォルダ: 作成済、移動済、削除済

「承認」

承認: プランニング・ユニット所有者、ステータスおよびステータス(開始または除外済)

「バージョンのコピー」

サポート詳細および注釈を含んだコピー済バージョン。監査レコードには、コピー済バージョンの詳細(データ、サポート詳細および注釈など)は記録されません。

「セキュリティ」

次元のメンバー、フォーム、フォーム・フォルダ、ビジネス・ルールおよびタスク・リストに対するアクセス権

「ユーザーの管理」

追加、変更または削除済のユーザー

「グループの管理」

追加、変更または削除済のグループ、追加または除去済のユーザー

「オフライン」

オフラインまたはサーバーに同期済のフォーム

「タスク・リスト」

タスク・リスト: 作成、コピー、保存、移動および削除済

「データのコピー」

静的次元、ソース次元および宛先次元におけるユーザーの選択

「セル詳細の消去」

サポート詳細の消去、セル・テキスト、および勘定科目注釈におけるユーザーの選択

  Planning記録により変更されるアプリケーションのアスペクトを指定するには:

  1. 「ツール」、「レポート」の順に選択します。

  2. 「監査」を選択します。

  3. アクションPlanning追跡を選択します。

    パフォーマンスが低下することのないよう、注意して監査するアプリケーション要素を選択してください。

  4. 「選択の保存」をクリックします。

    選択された監査オプションに基づき、アプリケーションの変更がHSP_AUDIT_RECORDSテーブルに記録され、リレーショナル・データベースに保管されます。

  5. Webアプリケーション・サーバーを再起動します。

  6. RDBMSレポート・ライターを使用してHSP_AUDIT_RECORDSテーブルに結果を表示します。

    ユーザーが監査オプションをリセットした場合、その変更は記録されます。