表66.ストレージ・オプション
オプション | 影響 |
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メンバーのデータ値および保管値を計算します。 | |
メンバーの保管データ値 | |
メンバーのデータ値を計算し、値を無視します。 | |
同じ次元内のメンバーでデータ値を共有することを禁止します。 | |
同じ次元内のメンバーでデータ値を共有することを許可します。 | |
メンバーに関連付けられているデータはありません。 |
動的に計算されたメンバーを持つPlanningでは、メンバーのデータ値が計算され、これらの値が無視されます。動的計算の親の下の子数の制限は100です。メンバーのストレージを動的計算に変更すると、本来のデータの導出方法によっては、データが紛失する場合があります。アウトラインか計算のどちらかまたは両方を更新して動的に計算された値を取得することが必要な場合もあります。
たいていの場合、疎次元のメンバーを計算する際に「動的計算および保管」を使用するかわりに「動的計算」を使用して、計算を最適化し、ディスク使用を削減できます。複雑な式を持つ疎次元のメンバーか、頻繁に取得するユーザーには「動的計算および保管」を使用します。
密次元のメンバーには「動的計算」を使用します。「動的計算および保管」で取得時間と通常の計算時間を多少削減させることはできますが、大幅なディスク容量の削減はできません。多くのユーザーが同時にアクセスするデータ値には、「動的計算」を使用します。「動的計算および保管」と比べて、大幅な取得時間の削減が可能な場合があります。
注意:
ユーザーがデータを入力するベース・レベルのメンバーには「動的計算」を使用しないでください。
ターゲット・バージョンのメンバーにデータを入力する場合は、親のメンバーには「動的計算」を使用しないでください。「動的計算」に設定した親のメンバーは、ターゲット・バージョンで読取り専用となります。
データ値は動的計算メンバーについては保存されません。
子が「動的計算」に設定されている場合は、親メンバーを「保管」に設定しないでください。この組合せの場合、ユーザーがフォームを保存したりリフレッシュしたりする際、親の新たな合計が計算されません。
ユーザー定義のカスタム次元を追加する際、デフォルトのデータ・ストレージ・タイプは「共有しない」です。親に集約されている1つの子メンバーのみを持つ親に対して「共有しない」を使用し、子メンバーへのアクセスを適用できます。
ラベルのみメンバーは、通常ナビゲーションで使用される仮想メンバーで、関連付けるデータはありません。注意:
レベル0のメンバーには、「ラベルのみ」を割り当てることはできません。
ラベルのみメンバーは値を表示できます。
次元のメンバーをラベルのみにすると、ブロック・サイズが減少するためデータベース容量を最小化できます。
ラベルのみメンバーには、属性を割り当てることができません。
複数通貨アプリケーション内では、ラベルのみストレージを次元(エンティティ、バージョン、通貨、ユーザー定義のカスタム次元)のメンバーに適用できません。為替レートを保管するには、「共有しない」を使用します。
ラベルのみ親の子のデータ・ストレージは、デフォルトで「共有しない」に設定されています。