Oracle® Essbase

Readme

リリース 11.1.2.3.000


Copyright © 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

著者: EPM 情報開発チーム

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

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Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, the use, duplication, disclosure, modification, and adaptation shall be subject to the restrictions and license terms set forth in the applicable Government contract, and, to the extent applicable by the terms of the Government contract, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software License (December 2007). Oracle America, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。


目次:

目的

このリリースでの新機能

インストール情報

サポートされているプラットフォーム

サポートされている言語

サポートされているこのリリースへのパス

このリリースで修正された問題

既知の問題

ドキュメントの更新事項

ドキュメント・フィードバック

アクセシビリティの考慮事項

目的

このドキュメントには、このリリースのOracle Essbaseに関する重要な最新情報が記載されています。Oracle Enterprise Performance Management Systemをインストールする前に、このReadmeを十分に確認してください。

注:

Oracle Essbase Spreadsheet Add-inはEssbase 11.1.2.3リリースには含まれていません。また、Essbase 11.1.2.3でサポートされている以前のバージョンのSpreadsheet Add-inでもありません。Oracle Hyperion Smart View for Officeを使用する必要があります。

詳細は、Oracle Essbase Spreadsheet Add-in Statement of Direction [ID 1466700.1] (https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1466700.1)を参照してください。

このリリースでの新機能

Oracle Essbase New Featuresを参照してください。

複数の密な動的XREF式がある場合、@XREF計算関数のパフォーマンスも向上します。パフォーマンスの向上は、@XREFのベクトル・モードで特に顕著です。

このリリースでのインストール、アーキテクチャおよび配置の変更に関係のある新機能については、Oracle Enterprise Performance Management System Readmeのこのリリースでの新機能に関する項を参照してください。

リリース11.1.2.0、11.1.2.1または11.1.2.2から移行する場合は、累積機能概要ツールを使用して、これらのリリースの間に追加された新機能のリストを確認してください。このツールを使用すると、現在の製品、現在のリリース・バージョンおよびターゲットの実装リリース・バージョンを識別できます。1回のクリックで、現在のリリースとターゲットのリリースの間で開発された製品機能のハイレベルの説明のカスタマイズ・セットがすばやく生成されます。このツールはこちらにあります:

https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1

インストール情報

EPM System製品のインストールに関する最新情報は、Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Readmeに記載されています。EPM System製品をインストールする前に、この情報をよくお読みください。

サポートされているプラットフォーム

EPM System製品のシステム要件およびサポートされているプラットフォームに関する情報は、Oracle Enterprise Performance Management System Certification Matrixにスプレッドシート形式で提供されています。このマトリックスは、Oracle Technology Network (OTN)のOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページに掲載されています:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

サポートされている言語

EPM System製品のサポートされている言語に関する情報は、Oracle Enterprise Performance Management System Certification Matrixの「Translation Support」タブにスプレッドシート形式で提供されています。このマトリックスは、OTNのOracle Fusion Middleware Supported System Configurationsページに掲載されています:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

サポートされているこのリリースへのパス

EPM Systemは、次のリリースからリリース11.1.2.3にアップグレードできます:

注意: アップグレードの手順は、Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration GuideのEPM System製品のアップグレードに関する項を参照してください。

表 1. サポートされているこのリリースへのパス

アップグレード・パスのリリース: 元

リリース11.1.2.3へ

11.1.2.x

メンテナンス・リリースをリリース11.1.2.3へ適用します。

Oracle Hyperion Financial Close Managementの場合、メンテナンス・リリースの適用がサポートされているのはリリース11.1.2.1および11.1.2.2以降のみです。

11.1.1.4.x

リリース11.1.2.3にアップグレード。

リリース11.1.1.0.xから11.1.1.3.x

リリース11.1.1.4にメンテナンス・リリースを適用した後、リリース11.1.2.3にアップグレードします。

リリース9.3.3.x

リリース11.1.2.2にアップグレードした後、リリース11.1.2.3にメンテナンス・リリースを適用します。

複数のリリースが含まれている環境。1つのOracle Hyperion Shared Servicesのインスタンスが含まれている環境、または2つのShared Servicesのインスタンスが含まれている環境も該当します

Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration GuideのEPMシステム製品のアップグレードの章にある、複数リリース環境からのアップグレードに関する項を参照してください。

注意: リリース9.2.0.3+、9.3.0.x、9.3.1.x (Essbase 9.3.1.4.1、9.3.1.5、9.3.1.6および9.3.1.7以外)または11.1.1.xから始める場合、まずリリース11.1.1.3にアップグレードしてから、リリース11.1.1.4にメンテナンス・リリースを適用し、リリース11.1.2.3にアップグレードすることをお薦めします。前のリリースから開始する場合、開始するリリースからのアップグレードを直接サポートしている最高レベルのリリースにアップグレードすることをお薦めします。

EssbaseとShared Servicesとの間のセキュリティの同期は、リリース9.3.1.4.1以降のEssbaseリリース9.3では削除されていました。ただし、EssbaseおよびShared Servicesリリース11.1.1.3では、セキュリティ情報は同期されます。このため、Essbaseリリース9.3.1.4.1、9.3.1.5、9.3.1.6または9.3.1.7を使用している場合、まずリリース9.3.3にすべての製品をアップグレードしてから、リリース11.1.2.2にアップグレードし、リリース11.1.2.3にメンテナンス・リリースを適用する必要があります。

このリリースで修正された問題

このセクションには、リリース11.1.2.3.000で修正された問題が含まれています。以前のリリースで修正された問題のリストを確認するには、Defects Fixed Finderを使用します。このツールでは、所有する製品および現在の実装のリリースを確認できます。1回のクリックで、修正された問題の説明とそれに関連するプラットフォームおよびパッチ番号を含むカスタマイズされたレポートが、ツールによってすばやく生成されます。このツールはこちらにあります:

https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1292603.1

  • 15856456 -- データ・ロード。データ値の有効桁数が多いデータベース上でOracle Call Interface (OCI)を使用するデータ・ロードは次のエラーを返します: データ列に無効なメンバー[[member]があります

  • 14210803, 12629034 -- データ・ロード。Oracle Call Interface (OCI)を使用するSQLデータ・ロードがデータのロードに失敗し、エラーを戻すのにも失敗します。

  • 14252473 -- Essbaseサーバー。Linuxで、アクティブなユーザーが接続しているときにアプリケーションの削除要求が発行された場合、Essbaseが異常終了します。

  • 14031563 -- MDX。複数の次元から多数のリーフ・メンバーを表示するレポートを実行すると、エラー・メッセージが戻されます: 内部エラー: クエリーが割り当てているメモリーが大きすぎるため実行できません(4GBを超えています)。クエリーの割当ては制限値を超えています。

  • 15880564 -- Essbaseエージェント。AIXで、EssbaseエージェントがMaxL表示セッション操作中に応答を停止し、アプリケーションによって.xcpファイルが作成されます。

  • 14710347 -- グリッド。ログ・ファイル内のユーザー名にスペースが含まれている場合、Essbaseを再起動すると、SSAUDITトランザクション・ログ・ファイルの行エントリの番号が再設定されます。

  • 14618630 -- グリッド。グリッドに(見出し行ではなく)タイトル行のみが含まれ、その行がデータ行の前に終了する場合、SSAUDITトランザクション・ログ・ファイルでは「ロックおよび送信」更新は記録されません。

  • 15884510、16168918 -- 集約ストレージ。集約ストレージ・アプリケーションで、アウトラインにCASE/WHEN式を含むMDX式があるデータベースに対するクエリー中に応答が停止します。

  • 14189474 -- アウトラインAPI。アウトラインAPI関数EssOtlQueryMembersByNameが、重複したメンバー・アウトライン内の共有メンバーに対して誤った親名および一意の名前を返します。

  • 16178344 -- MDX。CrossJoin内に次元シグネチャの不一致が含まれるMDXクエリー中にEssbaseアプリケーションが異常終了します。

  • 14658729 -- API。Windows 2008 R2 (64ビット)上で実行されているEssbase APIプログラムがメモリーを大量に消費します。

  • 14844850 -- MaxLシェル。ネストされたMaxLスクリプトの実行中にMaxLシェルが異常終了します。このスクリプトでは、正しく処理されたなかったエラー条件の後に埋込みスクリプトが続いていました。

  • 14209988 -- MDX。集約ストレージ・データベースに対するLeaves関数を含むカスタム計算を実行すると、Essbaseが応答を停止し、「ネットワーク・エラー[10054]: データを受信できません。」を返します。

  • 12949431 -- レポート・ライター。構文が正しくないレポート・スクリプトを実行すると、アプリケーションが応答を停止します。

  • 14669283 -- 計算。時間次元上に透過パーティションが定義されている場合、クエリーがカバーするデータ・ブロックのターゲット上にデータが存在すると、属性に対する動的時系列計算が#Missingを返します。この動作は、essbase.cfgファイルにTARGETTIMESERIESOPT構成設定が指定されていない場合に発生します。

  • 13995902 -- 計算。メンバー式で使用する場合、アプリケーションを再起動しないと@DATEPART計算関数でメジャー次元内のメンバーの値が更新されません。

  • 14103464 -- 計算。Essbaseの負荷が重い場合、起動中または特定の計算中にアプリケーションが異常終了します。

  • 14301062 -- Essbaseサーバー。MaxLを使用して可変属性を含むアウトラインをエクスポートすると、Essbaseサーバーが異常終了します。

  • 14538369 -- Essbaseサーバー。Essbaseアプリケーションまたはデータベースが指定されていないMDXスクリプトを実行すると、Essbaseサーバーが異常終了します。

  • 14228984 -- MDX。次元プロパティおよび計算メンバーでPROPERTY_EXPR MDXプロパティが使用されている場合、無許可のデータにアクセスできます。

  • 13906119 -- MaxL。暗号化の際にdeploy MaxLステートメントで解析エラーが発生します。

  • 13883641 -- 計算。アウトライン内のメンバー名に1つの単一引用符が含まれる場合、DATAEXPORT計算コマンドで2つの単一引用符を含むようにメンバー名が変更されます。

  • 14221692 -- パーティション。パーティション領域を含むMDXクエリーを実行すると、透過パーティションのターゲットである集約ストレージ・データベースが異常終了します。

  • 14278594 -- パーティション。透過パーティションのターゲット集約ストレージ・データベース上にフィルタ・ユーザーが含まれるMDXクエリーを実行すると、Essbaseサーバーが異常終了します。

  • 15845424 -- パーティション。パーティション領域で使用されるメンバー名にドル記号($)が含まれている場合、Essbaseで透過パーティションが作成されません。

  • 11839965 -- MaxL。複数のデータ・ロード・バッファを持つ集約されたストレージ・データベースをターゲットとする暗号化MaxLスクリプトを実行すると、Essbaseで最初のバッファが誤って削除されます。

  • 13483901 -- MaxL。ドリルスルーURLを作成する暗号化MaxLスクリプトを実行すると、Essbaseで解析エラーが発生します。

  • 14498391 -- パーティション。ターゲット・パーティション更新可能オプションが選択されていない場合、複製パーティションに対する計算が機能しません。

既知の問題

このリリースで注意が必要な既知の問題は次のとおりです。

  • 16618139、16515442 -- 高可用性。Oracle Hyperion Foundation Servicesデータベースが、JDBC URL接続文字列でOracle Real Application Clusters (RAC)データベースの複数のノードが指定されているRAC上で構成されている場合、Essbaseがフェイルオーバー・モードでの起動に失敗します。

    たとえば、Foundation Servicesデータベースが次の非SCANベースのRAC JDBC URLで定義されているとします:

                jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=on)
    (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=myrachost1)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
    (HOST=myrachost2)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=orcl)))
             

    Essbaseがアクティブ/パッシブ・フェイルオーバー・クラスタとして高可用性モードで構成されている場合、Essbaseは起動に失敗し、次のようなエラーになります:

                
    ESSBASE / Error (1320059) Essbase error due to dbName and dbPort property missing in the Shared Services registry database. 
    The database Host is [myepmsystem.oracle.com]. If you are using Oracle RAC as the database, contact your database 
    administrator to manually configure the database connection.
             

    回避策:

    • Oracle 11gR2以上: Foundation ServicesのOracleデータベースのバージョンが11gR2以上の場合は、SCANベースのメソッドを使用してRACを構成し、対応するSCAN仮想ホスト名を使用するようにFoundation Servicesデータベースを再構成します。

      この接続メカニズムは、単一ノードのOracleデータベースに接続する場合と同じです。Essbaseではこの方法がサポートされています。

    • Oracle 11gR2より前: Oracle Hyperion Foundation ServicesのOracleデータベースのバージョンが11gR2より前の場合、プライマリRACノードが活動状態であるかぎりこのタイプの接続は機能しますが、Essbaseは非SCANベースのRAC接続をサポートしません。

      次の手順に従って、EssbaseがプライマリRACノードで動作するようにします:

      次の手順では、epmsys_registry_scriptepmsys_registry.bat (Windows)ファイルおよびepmsys_registry.sh (UNIX)ファイルを指します。

      1. EPM_ORACLE_INSTANCE\binフォルダでコマンド・プロンプトを開きます。

        Windowsの例:

                                C:\Oracle\Hyperion\Middleware\user_projects\epmsystem1
                             
      2. DATABASE_CONNコンポーネント(dbJdbcUrlなど)のプロパティをEPM Systemレジストリに表示するには、次のコマンドを実行します:

                                epmsys_registry_script
                                 view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                             

        Windowsの例:

                                epmsys_registry.bat view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                             
      3. プロパティが存在する場合は、dbNameプロパティの一意のIDを書き留めます。

        例:

                                1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3
                             
      4. プライマリRACノード・ホストを表すlocalhost_nameプロパティが正しくない場合は、次のコマンドを実行します:

                                epmsys_registry_script
                                 updateproperty "#
                                ID
                                /@localhost_name" 
                                OracleRACNode1DbHost
                             

        Windowsの例:

                                epmsys_registry.bat updateproperty "#1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3/@localhost_name" myracdb1.oracle.com
                             

        プロパティが更新されたことを示すメッセージが表示されます。

      5. dbNameプロパティが存在しない場合は、次のコマンドを実行します:

                                epmsys_registry_script
                                 addproperty "#
                                ID
                                /@dbName" 
                                OracleDbServiceName
                             

        Windowsの例:

                                epmsys_registry.bat addproperty "#1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3/@dbName" orcl
                             

        プロパティが追加されたことを示すメッセージが表示されます。

      6. dbPortプロパティが存在しない場合は、次のコマンドを実行します:

                                epmsys_registry_script
                                 addproperty "#
                                ID
                                /@dbPort" 
                                OracleDbPort
                             

        Windowsの例:

                                epmsys_registry.bat addproperty "#1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3/@dbPort" 1521
                             

        プロパティが追加されたことを示すメッセージが表示されます。

      7. DATABASE_CONNコンポーネントのプロパティの変更を確認するには、次のコマンドを再実行します:

                                epmsys_registry_script
                                 view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                             

        Windowsの例:

                                epmsys_registry.bat view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                             
      8. Essbaseを開始します。

        注意: 13974353、13944879 -- Essbaseフェイルオーバー・クラスタは、構成済のプライマリRACノードが使用可能であるかぎり機能します。プライマリRACノードが停止すると、Essbaseが停止し、起動に失敗します。プライマリRACノードが停止しているときにEssbaseを起動する必要がある場合、一時的な回避策として、EPM Systemレジストリ内のデータベース・プロパティを、セカンダリRACノードを指すように変更します。

        次の手順に従って、EssbaseがセカンダリRACノードで動作するようにします:

        次の手順では、epmsys_registry_scriptepmsys_registry.bat (Windows)ファイルおよびepmsys_registry.sh (UNIX)ファイルを指します。

        1. EPM_ORACLE_INSTANCE\binフォルダでコマンド・プロンプトを開きます。

          Windowsの例:

                                        C:\Oracle\Hyperion\Middleware\user_projects\epmsystem1
                                     
        2. DATABASE_CONNコンポーネント(dbJdbcUrlなど)のプロパティをEPM Systemレジストリに表示するには、次のコマンドを実行します:

                                        epmsys_registry_script
                                         view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                                     

          Windowsの例:

                                        epmsys_registry.bat view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                                     
        3. プロパティが存在する場合は、dbNameプロパティの一意のIDを書き留めます。

          例:

                                        1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3
                                     
        4. 次のコマンドを使用して、プライマリ・データベース・ホストを指すlocalhost_nameプロパティをセカンダリ・データベース・ホストに変更します。

                                        epmsys_registry_script
                                         updateproperty "#
                                        ID
                                        /@localhost_name" 
                                        OracleRACNode2DbHost
                                     

          Windowsの例:

                                        epmsys_registry.bat updateproperty "#1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3/@localhost_name" myracdb2.oracle.com
                                     

          プロパティが更新されたことを示すメッセージが表示されます。

        5. dbNameプロパティを変更する必要がある場合(セカンダリRACノードのSERVICENAMEがプライマリRACノードと異なる、プライマリRACノードのSIDと異なるセカンダリRACノードのSIDを使用して接続するなど)は、次のコマンドを実行します:

                                        epmsys_registry_script
                                         updateproperty "#
                                        ID
                                        /@dbName" OracleDbServiceName
                                     

          Windowsの例:

                                        epmsys_registry.bat updateproperty "#1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3/@dbName" orcl2
                                     

          プロパティが更新されたことを示すメッセージが表示されます。

        6. セカンダリRACノードのdbPortプロパティがプライマリRACノードと異なる場合は、次のコマンドを実行します:

                                        epmsys_registry_script
                                         addproperty "#
                                        ID
                                        /@dbPort" 
                                        OracleDbPort
                                     

          Windowsの例:

                                        epmsys_registry.bat addproperty "#1f906cf29b5be305S4edbf22713d8d835e3aS7ff3/@dbPort" 1522
                                     

          プロパティが追加されたことを示すメッセージが表示されます。

        7. DATABASE_CONNコンポーネントのプロパティの変更を確認するには、次のコマンドを再実行します:

                                        epmsys_registry_script
                                         view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                                     

          Windowsの例:

                                        epmsys_registry.bat view FOUNDATION_SERVICES_PRODUCT/DATABASE_CONN
                                     
        8. Essbaseを開始します。

        注:

        この一時的な回避策は、セカンダリRACデータベース・ノードが活動状態であるかぎり有効です。後でセカンダリRACノードが停止し、Essbaseが動作すると予想される場合は、この同じ手順に従って、RACデータベース内の最も優先される活動状態のノードを指すようにEPM Systemレジストリ内のデータベースを再構成します。

  • 16457613 -- TARGETTIMESERIESOPT構成設定が、透過パーティションに対するクエリーの最適化に使用されます。この構成設定がessbase.cfgファイルで設定され、透過パーティションが時間次元で定義されている場合、ターゲット・データベースに存在するデータに対する動的時系列計算は#Missingを返すか、または結果が正しくありません。この動作が発生するのは、このオプション構成設定を使用したD-T-S計算は透過パーティションのソース・データベースから常に抽出されるためです。

  • 16457664 -- ターゲットにクエリーの対象になるデータ・ブロックがない透過パーティションを含むデータベースでは、属性に対する動的時系列計算は#Missingを返します。この動作は、essbase.cfgファイルにTARGETTIMESERIESOPT構成設定が指定されていない場合に発生します。

  • 13457388 -- 64ビットのWindows Server 2008。64ビットのWindows Server 2008上で64ビットのEssbaseを実行すると、一部のEssbaseサーバー名が認識されません。この問題は、64ビットのWindows Sever 2008でIPv6オプションが無効になっている場合に発生します。

    回避策: IPv6を有効にします。IPv6を有効なまま(デフォルト)にしておくことをお薦めします。

  • 13637169 -- AIX (64ビット)。ulimitのデータ・セグメント・サイズが小さすぎると、アプリケーションが異常終了します。データ・セグメント・サイズは無制限に設定することをお薦めします。Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Guideの64ビットAIXでのユーザー制限の設定に関する項を参照してください。

  • 13624319 -- HP-UX。HP-UX 11.23上で実行されているEssbaseサーバーはアプリケーションを作成できません。エラー・メッセージ:

                /usr/lib/hpux64/dld.so: Unsatisfied code symbol '__cxa_get_exception_ptr' in load module
    '
                EPM_ORACLE_HOME
                /products/Essbase/EssbaseServer/bin/libessasosm.so'.
             
    
                [Tue Jan 24 11:23:08 2012]Local/ESSBASE0///Error(1052003)
    Timed out reading from server
             
    
                [Tue Jan 24 11:23:08 2012]Local/ESSBASE0///Error(1054001)
    Cannot load application Apbg6641 with error number [1052003] - see server log file
             
    
                [Tue Jan 24 11:23:08 2012]Local/ESSBASE0///Error(1054067)
    Internal error
             

    回避策: HP-UX 11.23はサポートされているオペレーティング・システムではありません。サポートされているHP-UXのバージョンについては、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System動作保証マトリックス(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html)を参照してください。

  • 16453364 -- execute calculation MaxLステートメントを含む計算文字列を使用すると、Essbaseエージェントの実行が遅くなり、使用不可に見えます。この動作を回避するには、計算文字列をサーバーベースの計算スクリプトとして保存し、保存された計算スクリプトを実行します。

  • 13847733 -- アップグレード。Essbaseを新しいマシンにアップグレードする場合、サンプル・アプリケーションを移動できません。新しいサンプル・アプリケーションが新しいマシンにインストールされます。

  • 10096616、13084180 -- SSL。SSLを有効にすると、一部のEssbase操作を実行する際のパフォーマンスが低下します。

  • 11725513、13404757 -- カーネル。AIX 5.3が稼働するサーバー上でMaxLシェルからEssbaseサーバーにログインすると、次のエラー・メッセージが返される可能性があります:

                MAXL> login essexer password;
    WARNING - 1040152 - Failed to load ZT library
    WARNING - 1040156 - SSL initialization failed with error code [1040152]
    OK/INFO - 1051034 - Logging in user [essexer]
    OK/INFO - 1051035 - Last login on Monday, February 07, 2011 2:57:58 PM.
    OK/INFO - 1241001 - Logged in to Essbase.
             

    このエラーはSSLの開始に関連したもので、Essbaseサーバーの起動時またはESSCMDの実行時にも発生する可能性があります。

    回避策: EssbaseサーバーとEssbaseクライアントがインストールされているコンピュータにAIX 5.3カーネル拡張アップデートを適用します。

  • 10159576、12618625 -- カーネル。このリリースでは、64ビット・サーバーがより大きなキャッシュ・サイズに対応できるよう拡張されました。そのため、古いクライアント(9.3.x、11.1.1.xまたは11.1.2.1)をこのバージョンの64ビット・サーバーとともに使用する場合は、次の機能が無効になります:

    C-API:

    • EssGetDatabaseState — データ・キャッシュ、データ・ファイル・キャッシュまたはインデックス・キャッシュに対してゼロを表示します

    • EssSetDatabaseState — データ・キャッシュ、データ・ファイル・キャッシュまたはインデックス・キャッシュのサイズを設定できません

    • EssGetDatabaseInfo — データ・キャッシュ、データ・ファイル・キャッシュまたはインデックス・キャッシュに対してゼロを表示します

    MaxL

    • alter database DBS-NAME set data_cache_size SIZE-STRING

    • alter database DBS-NAME set data_file_cache_size SIZE-STRING

    • alter database DBS-NAME set index_cache_size SIZE-STRING

    ESSCMD:

    • GETDBSTATE — データ・キャッシュ、データ・ファイル・キャッシュまたはインデックス・キャッシュに対してゼロを表示します

    • SETDBSTATE — データ・キャッシュ、データ・ファイル・キャッシュまたはインデックス・キャッシュのサイズを設定できません

    • GETDBINFO — データ・キャッシュ、データ・ファイル・キャッシュまたはインデックス・キャッシュに対してゼロを表示します

    データ・マイニング。EssbaseおよびOracle Essbase Administration Servicesでは、データ・マイニングはサポートされなくなりました。データ・マイニング機能については、Oracle Database Enterprise EditionのオプションであるOracle Data Miningを検討してください。

  • 16403153 -- IDが32768より大きいテキスト・リスト値をインポートするとエラーになります。

  • 12757320、11875089、12757319 -- フィルタ。Oracle Hyperion Shared Services Consoleで「委任されたユーザー管理」オプションが有効になっている場合、PlanningとEssbaseとの同期を取るためにOracle Hyperion Planning内から「セキュリティ・フィルタのリフレッシュ」を実行すると、プロビジョニングされたユーザーのフィルタが作成されません。

    回避策: 「Delegated User Management」を無効にしてPlanningから「セキュリティ・フィルタのリフレッシュ」を再度実行します。

  • 12757316、11875352 -- フィルタ。「委任されたユーザー管理」オプションが有効で、複数の外部リポジトリにユーザーが存在する場合、Oracle Hyperion PlanningとOracle Hyperion Shared ServicesおよびEssbaseとの同期を取るためにPlanning内から「セキュリティ・フィルタのリフレッシュ」を実行すると、重複したユーザー・エントリが作成されることがあります。

  • 11800146、10623580 -- カーネル。直接I/OはLinuxでサポートされていません。

  • 12884791 -- コミット・アクセスのロールバック。コミット・アクセス・モードでは、トランザクション・ロールバック中にデータ・ファイルの空き領域のリークが発生する可能性があります。

ドキュメントの更新事項

EPM System製品ドキュメントへのアクセス

各EPM System製品ガイドの最新版は、OTN Webサイトの「EPM System Documentation」領域(http://www.oracle.com/technology/documentation/epm.html)からダウンロードまたは表示できます。Oracle Enterprise Performance Management System Documentation Portal (http://www.oracle.com/us/solutions/ent-performance-bi/technical-information-147174.html)も使用できます。ここには、EPM Supported Platform Matrices、My Oracle Support、およびその他の情報へのリンクも含まれています。

配置関連のドキュメントは、Oracle Software Delivery Cloud Webサイト(http://edelivery.oracle.com/EPD/WelcomePage/get_form)からも入手できます。

個々の製品ガイドは、Oracle Technology Network Webサイトからのみダウンロードできます。

PDFからのコード・スニペットのコピーと貼付け

PDFファイルからコード・スニペットを切り取って貼り付ける際、貼付け操作時に一部の文字が失われる場合があり、これによりコード・スニペットが無効になります。回避策: コード・スニペットをHTMLバージョンのドキュメントから切り取って貼り付けます。

ランタイム代替変数文字列

16675163 -- 次の情報によって、Oracle Essbase 11.1.2.3ドキュメント内のランタイム代替変数の文字列の構文に関する情報が更新されます。

リストで指定されているランタイム代替変数を使用して保管されている計算スクリプトを実行する場合、リストはキー/値ペアの文字列です。文字列を一重引用符で囲み、キー/値ペアをセミコロン(文字列の最後のランタイム代替変数の後、および末尾の一重引用符の前のセミコロンを含む)で区切る必要があります。

ランタイム代替変数文字列の更新例:

      'a=100;b=@CHILDREN("100");c="Actual"->"Final";d="New York";'
   

MaxLステートメントの更新例:

      execute calculation Sample.Basic.Calc3 with runtimesubvars ‘a=100;b=50;’;
   

ドキュメント・フィードバック

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